デイリーアーカイブ Nov 14, 2024

もっと自由なサイクリングを求めてE-Bike「Specialized VADO SL 4.0」導入

ヨーロッパ を中心で普及しつつあるE-Bike。日本では、あまり売れていないためマイナーな存在だが、ヨーロッパでは売れに売れており、様々なサプライヤーが参入して激戦区となっている。 シクロライダーでも2020年からE-Bikeに力を入れており、様々なE-Bikeに乗ってインプレッションを書いている。 そして、様々なE-Bikeに乗っているうちに、E-Bikeは、公道ではカーボンフレームロードバイクよりもお金を出す価値があると至った。 シクロライダーは元々、高価なレース用自転車は、公道走行に不適当として高価なスポーツ自転車を取り上げる事は無かったが、今後の自転車の多くはE-Bikeになる。これ以上、E-Bikeに関して理解を深めるのなら、実際に所有する必要があると判断し、メインの自転車としてE-Bikeを導入した。 今回選んだのはSpecialized製のE-Bike「Turbo VADO SL4.0」。 Turbo VADO SL 4.0はSpecializedのクロスバイクタイプのE-Bike。Specialized製の軽量ドライブユニット「Specialized SL1.1」を搭載。従来のクロスバイクよりも軽量なドライブユニットやバッテリーを搭載し、車体を軽く作ることで、平均的なE-Bikeと比較して40パーセント軽量なのを売りにしている。車体重量は公式では公開されていないが、15キロほどだと思われる。価格は36万3000円(税込)。 シクロライダーでは、Turbo VADO SLはカスタムも行う予定。コンセプトは“舗装路から砂利道まで楽々と走れ、パンクも気にせず、輪行で帰る事ができるE-Bike”。 人力自転車では不可能だった、走りの軽さと耐パンク性能の両立、舗装路の走りの良さと砂利道通過性能の両立し、人力自転車よりもサイクルツーリングの自由を広げるE-Bikeにする予定だ。 関連記事 https://www.cyclorider.com/archives/41221

オルベアから超軽量でパワフルなE-Bike(E-MTB)「RISE」登場 オルベア独自チューンを行ったシマノ EP8 RSを搭載【海外E-Bikeニュース】

電動アシストマウンテンバイク「E-MTB]と言えば、車体重量が20キロを超える重量級のE-MTBが殆どだ。これらE-MTBは、パワフルなモーターで、あらゆる道をグイグイと走れる一方で、車体が重いため、人力MTBと比較してハンドリングが重いと言われている。 そんな状況の中で登場したのがSpecialized Turbo LEVO SLだろう。最大出力240W、最大トルク35Nmとパワー、トルクを落としたSpecialized SL1.1モーターに、スタンプジャンパー譲りの軽量な車体を組み合わせる事で、フルサスペンションE-MTBながら、最軽量モデルのS-Works LEVO SLで17.3キロと、驚異の17キロ台を実現した。 Turbo LEVO SLの登場により、重くて力強いモーターを搭載したE-MTBか、軽くて弱いモーターを搭載した軽量系E-MTBのどちらを選ぶ時代になった現在、多くのユーザーが望む物は軽くてパワフルなE-MTBだろう。 Turbo LEVO SLが登場し1年も立たずに、パワフルで軽量なフルサスペンションE-MTB「Forestal Siryon」が発売を予告し、すでに軽量E-MTBでもパワーとトルクを重視する時代が来る中、スペインのオルベアから、ゲームチェンジャーと言える軽量E-MTB「RISE」が発表された。   https://youtu.be/BIf5tHdcF94 オルベア RISEは、最軽量モデルの車体重量が16.5キロと非常に軽いフルサスペンションタイプの軽量E-MTB。ドライブユニットは従来型E-MTBで使われている「シマノ EP8」に、オルベア用にチューニングを行った「EP8 RS」を搭載。 最大トルクは60NmとLEVO SLよりもトルクフルなユニットを搭載しつつ、最軽量モデルは16.5キロとLEVO SLよりも軽量で、軽量E-MTBはモーターのトルクが弱いという固定概念を払拭した。ここではオルベア RISEについて公式WEBサイトで公開されている情報を紹介しよう。(オルベア RISEの日本導入に関しては不明) RISEのライダーシナジー(RS)コンセプトは、自分の体と同じように自然で生き生きとした感覚を持つスムーズなサポートで、伝統的なトレイルライディングの楽しさを高める新しいライディング体験を提供する。 RSは新しい哲学であり、パワー、レンジ、インターフェース、ウエイトが一体となった完全に統合されたシステムと謳っている。 ドライブユニットはシマノ EP8 RS。2020年夏に発表されたシマノ、オルベアは独自のエレクトロニクスとバッテリーを開発し、シマノはEP8モーターをオルベアのRSファームウェアを動作させるように設定した。 シマノEP8 RSのスペックは最大トルク60Nmで、定格出力、最大出力の記載なし。参考としてシマノ EP8は定格出力250Wで最大出力500W。最大トルク85Nmを発揮する。 ビッグライドを想定しているRISEはエコモードで8時間、4,000m以上の登りを実現したと謳っている。ダウンチューブに内蔵された非常に軽量でコンパクトな36V 360whのメインバッテリーと、特許出願中の252Whのレンジエクステンダーを組み合わせることで、最大612whのバッテリーを供給するモジュール式バッテリーソリューションを採用した。 RSのコンセプトは、自転車の軽量化、低消費電力、ペダルに優しい重量とアシストにより、バッテリーの寿命を1.5倍以上に延ばすことができる。そのため、トレイルでの一日を快適に過ごすことができるとのこと。 Riseの360Wh RSバッテリーは、一般的なE-Bikeの540Whバッテリーと同等の走行時間と航続距離を実現していると謳っている。メインバッテリーの重量は2.2キロと軽量で最新の21700セルに基づいており、より高い充放電率と、最終的にははるかに優れたバッテリー寿命と熱管理を提供する。 RSレンジエクステンダーを装着すると、さらに252Wh(70%)電池容量をアップ。RSレンジエクステンダーを追加することで、通常のバイクの900Whバッテリーに匹敵する走行時間を実現する。また、レンジエクステンダーケージは標準的なボトルにも対応している。 RSインターフェースは、EW-EN100を使用することで、ハンドルバーやトップチューブに大型ディスプレイを装着していない。そして、GarminIQエコシステムをRSebikeプラットフォームに適合させる独自のツールを開発し、お気に入りのサイクルコンピューターやスマートウォッチに必要なすべてのデータを保存できる。 フレームは、オルベア・モノコックレース(OMR)。標準的なレイアップに高弾性と高強度のファイバーを追加することで、剛性と重量比を向上し、フレーム重量はサスペンションなしで2.3キロを実現した。 RISEのジオメトリはトレイルバランスサスペンションを採用したフレームとなる。ホイール径は29インチで、リアトラベルは140ミリ、フロントフォークトラベルは140ミリか150ミリ。 RISEには、M20、M10、M-TEAM、M-LTDの4種類を用意。価格はエントリーモデルのM20が5849ユーロ(約71万4000円)からで、最上級モデルのRISE M-LTDが9649ユーロ(約117万8000円)から。 関連リンク ORBEA RISE

Glafitバイクが自転車と電動バイクの切り替えが可能な電動バイクとして認められる

  glafitは2020年10月28日、2019年10月17日に認定された新技術等実証制度(規制のサンドボックス制度)を用いて、2019年11月から行ってきた実証実験を経て、原動機付自転車と自転車との切り替えを認められたと発表。「新機構をつけたglafitバイクの電源をOFFにし、ナンバープレートを覆った時は道路交通法上、普通自転車として取扱い」されることとなった。以下、リリースから。 当社は、和歌山市と共同にてサンドボックス制度の申請を行い、和歌山市内にて2019年11月から2020年1月の3ヶ月間に渡り実証実験を行いました。glafitバイクGFR-01は、現行規制では原動機付自転車と区分される為※3、いかなる場合でも通行できるのは車道のみとなります。 こうした状況について、ユーザーのニーズや安全面に関する意見を踏まえ、日々の近距離移動における社会課題、とりわけ都市部の渋滞問題や地方交通の問題、また昨今深刻になっている高齢者の免許返納後の移動課題も視野に入れ、公道にて通行区分の走行実証を行い、安全性などを実証して参りました。 新技術等実証の概要と参加者の意見 【サンドボックス実証の認定日】令和1年10月17日 【実証期間】令和1年11月6日~令和2年1月31日 【参加人数】累計107名 【実証場所】和歌山市内の公道 【実証方法】参加者からアンケートを取得し利⽤者のニーズや意⾒の収集等を⾏う 今回の実証実験の参加者の約80%が、ペダル走行時のglafitバイクを自転車相当として、自転車専用道や自転車通行可の歩道の走行等を認める、規制緩和をすべきという回答でした。 その多くは、ペダル走行での遅いglafitバイクでの車道走行は、glafitバイクの運転者の身の危険、及び他の交通主体への迷惑をあげており、現状の車道走行には一定以上の速度で走行し、他の交通主体とある程度速度をあわせないとかえって危険であると考える人が多いと推測されます。 また、自転車程度のスピードであるので、自転車と同等の規制にするのがよいという意見も一定数ありました。他方、規制緩和すべきでない理由には、歩行者の通行を優先させたいという思いが感じられます。 新機構の概要について 法規上の観点、取り締まりの観点等についての当局の懸念や考え⽅等を理解し、今回の実証で⾏った検証を含め、普通⾃転⾞と取り扱っていただくために必要な内容を提案し、現⾏法令の解釈として認めて頂けることとなりました。 ■具体的機構内容 1. モーターが駆動しないことを電⼦的な制御のみではなく、電源をカットする機構により担保することとする。 2. 他の交通主体における識別可能性及び視認性(=⾃転⾞であるか原付であるか)を確保するため、1の時には、ナンバープレートにカバーをかけ、及び、交通標識デザインに沿ったピクトグラムで⾃転⾞であることを明確に⽰す。 3.ナンバープレートのカバーの切り替えは、電源を切った状態で、停車中にのみ可能なものとする。※ 自転車⾛⾏を装って電動駆動により⾛⾏することを防⽌するため、利⽤者においては容易に改造できないものとする。 ※機構については特許出願済み(特願2020-147073) ※この機構イメージは、機構の仕組をわかりやすくするために作成しており、今後の販売モデルのデザインとは全く異なります。 今後のスケジュールについて 2021年初夏を目途に機構単体の販売モデルの製品開発を進め、販売前に警察庁が改めて確認した上で、各都道府県警に対して通達を発出していただく形で運用が開始されます。 現在販売しているGFRモデルに後付けできるように機構単体の開発を進めるとともに、機構単体の完成後は、弊社が製造販売するハイブリッドバイク(ペダル付きの原動機付自転車)は、機構を付したモデルも製造していく予定です。 関連リンク Glafit