デイリーアーカイブ Apr 21, 2025
glafit株式会社、四輪型特定小型原動機付自転車のコンセプト車両を発表
和歌山県和歌山市に本社を構える電動パーソナルモビリティの開発・販売を手掛けるglafit株式会社は、2024年7月より四輪型特定小型原動機付自転車(以下、四輪型特定原付)のプロトタイプを用いた実証実験を開始すると発表しました。
glafitは、高齢者の移動手段に対する新しいアプローチとして、四輪型特定原付の開発を進めています。2023年7月から新設された特定小型原動機付自転車の車両区分により、16歳以上で免許不要の電動モビリティが利用可能となり、多様なタイプの電動アシスト自転車が開発されました。地方の過疎地域や高齢化に伴う買い物難民問題を解決するため、パーソナルな移動手段として四輪型特定原付が注目されています。
特定原付「電動サイクルNFR-01Pro」のクラウドファンディングを通じて、glafitは高齢者やその家族からの二輪車に対する不安を解消するため、四輪型特定原付の開発に取り組むこととなりました。この新しい移動手段は、免許返納後の不安を軽減し、高齢者が自由に外出できる生活をサポートすることを目指しています。
四輪型特定原付は、車体の長さ190cm以下、幅60cm以下、定格出力0.60kW以下の電動機を用いるなどの条件を満たし、最高速度は20km/hです。車幅が600mm以下であるため、安定した走行を実現するためには高度な技術が必要です。ここで重要な役割を果たすのが、株式会社アイシンと共同開発した「リーンステア制御」です。
「リーンステア制御」は、車速やハンドル角に基づいて車体の傾斜角を制御し、狭い車幅でも高い安定性を実現する技術です。glafitは、この技術を四輪型特定原付に搭載することで、免許返納後の新しい移動手段としての普及を目指しています。
7月から和歌山市を皮切りに、「リーンステア制御」搭載の四輪型特定原付プロトモデルを用いた実証実験を行います。65歳以上の方を対象に、試乗を通じて機能性や操作性の評価を行うほか、所有やシェアリングなど利用シーン別でのニーズや課題を把握します。将来的には自動運転の実装も視野に入れ、積極的に実証を進めながら製品化を目指していきます。
日本の高齢者人口は増加傾向にあり、2036年には総人口の3人に1人が65歳以上になると推計されています。高齢運転者の交通事故問題を考慮し、早めの免許返納が推奨される一方で、移動手段が限られることへの不安も大きいです。glafitの四輪型特定原付は、高齢者の移動手段として安心・安全で、自由な外出を支えるソリューションとして期待されています。
glafit公式|公道走行可能な電動バイク・電動キックボードメーカー
プロロードレーサー西尾勇人選手、茨城県土浦市に移住
自転車のまち・茨城県土浦市に、セブンイレブンロードバイクフィリピン(711RBP)所属のプロロードレーサー、西尾勇人選手が2024年5月下旬に移住しました。これに伴い、7月中に安藤真理子土浦市長への表敬訪問が予定されており、7月20日にはりんりんポート土浦で開催されるイベントに出演することが決定しました。
西尾勇人選手は1994年1月9日生まれの北海道出身で、171cm、59kgのオールラウンダーです。中学時代に競技スキーのオフトレとして始めたMTBから自転車競技に転向し、高校時代には弟とともに自転車競技部を立ち上げました。順天堂大学自転車競技部を経て、那須ブラーゼン、さいたま那須サンブレイブといったチームでプロとして活躍。2024年からはセブンイレブンロードバイクフィリピンに所属しています。
今回の移住により、西尾選手は競技生活を続けながら、元パラリンピックタンデムパイロットで銀メダリストの大木卓也氏が経営するインソール企画開発販売会社「IRERUDAKE株式会社(茨城県笠間市)」での勤務も行います。
7月20日に開催される「第1回りんりんポート土浦サイクルフェス」では、ロードバイクの試乗会やスポーツ関係商品の試着・販売が行われます。スペシャル企画として、土浦市に移住した西尾勇人選手と金子大介選手との交流ができるカフェライドも同時開催されます。このカフェライドは初心者でも参加可能で、旧筑波鉄道コースを案内する予定です。
このサイクルフェスは、土浦市のりんりんポート土浦で初開催となり、ロードバイクの試乗やスポーツ関係商品の試着・販売のほか、キッチンカーの出店や酸素カプセルの体験会なども行われます。
西尾選手の今後の取り組みとしては、ナショナルサイクルルートにも選定されている「つくば霞ヶ浦りんりんロード」を拠点にした競技練習や、茨城県内のサイクリングルートを活用した練習、地域情報の発信などが予定されています。また、自治体や企業と連携したサイクリングイベントの企画や、自転車教室、商品開発、観光情報の発信による地域振興にも取り組む予定です。
第1回りんりんポート土浦サイクルフェス(最終更新:6/19) - RIDE ON IBARAKI
Luup、新たな移動手段「電動シートボード」を発表 – 座席・カゴ付きで幅広いニーズに対応
株式会社Luupは、2024年冬以降、電動アシスト自転車や電動キックボードに続く新たな車両として、座席とカゴ付きの特定小型原動機付自転車「電動シートボード」の提供を開始することを発表しました。今回の発表は、Luupが高齢者や長時間の移動、大きな荷物を運ぶ必要のある方々のニーズに応える新しい移動手段を提供することを目指していることを示しています。
電動シートボードは、座席とカゴが付いており、長時間の移動や大量の荷物を運ぶ際に便利です。特に、足腰に不安のある方や、電動アシスト自転車や電動キックボードが利用しづらいと感じる方々にとって、より乗りやすい設計となっています。
この新しいモビリティは、Luupが提供する既存の電動アシスト自転車や電動キックボードと同様に、シェアリングサービスとして利用できる予定です。特定小型原動機付自転車として分類されるため、最高速度は車道モードで20km/h、歩道モードで6km/hとされ、16歳以上であれば運転免許不要で利用可能です。
電動シートボードは、現在開発中であり、2024年冬以降に順次シェアリングサービス内で提供される予定です。利用者は既存のLUUPアプリを通じて、この新しいモビリティを利用することができます。車両の寸法は長さ118.0cm、幅58.4cm、高さ101.0cm、重量は約29kg、耐荷重は100kgとされ、カゴの容量は約23.6Lです。また、既存の電動アシスト自転車や電動キックボードのサービスも引き続き提供され、利用者の多様なニーズに対応していく予定です。
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