デイリーアーカイブ Nov 19, 2024
ブリヂストンサイクル 電動アシスト自転車用バッテリーのリコールを発表
ブリヂストンサイクルは2022年4月5日、一部の電動アシスト自転車のバッテリーが使用中に、バッテリー内部の劣化等により、バッテリー内部より発火する可能性があることが判明したため、事故防止を目的にバッテリーの無償交換を実施すると発表した。
今回のリコールは、2016年8月~2018年12月に製造され、2016年~2021年に販売した電動アシスト自転車の一部モデルに搭載しているC301及びC400バッテリー(補修用含む)に、バッテリー内部の劣化等により、バッテリー内部より発火する恐れがあることが判明したため。
対策内容と無償交換方法に関しては、ブリヂストンサイクル社問い合わせ窓口「電動アシスト自転車バッテリー(C301/C400)無償交換お客様コールセンター:0120-220-566」へ連絡するか、ブリヂストンサイクルHPの「無償交換お申込みフォーム」より登録すると、同社より交換用バッテリーと放電器をユーザーに届ける。対象製品は、充電は行わず、使用を中止し、周辺に可燃物が無い場所に保管することを要望している。
交換方法などの具体的な内容はブリヂストンサイクル公式サイト、もしくは経済産業省リコール情報で公開されている。
関連リンク
ブリヂストンサイクル電動アシスト自転車及び LOUIS GARNEAU(ルイガノ)電動アシスト自転車をご愛用のお客様へ 2016年~2018年に製造された一部の電動アシスト自転車バッテリー(C301及びC400<sup>※</sup>) 無償交換実施のお知らせ|重要なお知らせ 2022|ブリヂストンサイクル株式会社 (bscycle.co.jp)
MTBスタイルのE-Bike「XDS ADVANCE800」 10万円台の街乗りやサイクリング向けE-Bike
サイクルモード東京2022「XDS Japan」ブースでは、E-Bike「Advance 800」が展示されていた。
XDSは1995年に登場した中国の自転車会社。E-Bikeに関してはかつてマウンテンバイクタイプの「Surge」を展開していた。今回、登場したAdvance 800はSurgeの後継モデルと言っていいだろう。
バッテリーはフレーム内蔵型で、すっきりとした見た目を実現した。容量は288Whとなる。
ハンドルに装着されているスイッチは、スピードメーターなどが無いシンプルなタイプとなっている。モーターは中国・BAFANG RM G020.250.。定格出力250W、最大トルク45Nm。リアインホイールモーターとなっている。
今回、サイクルモード東京2022でAdvance800に試乗することができた。Advance800はマウンテンバイクのデザインを採用しているため、E-MTBと表記する所もあるが、実際は街乗りやサイクリング用E-Bikeとして見る必要がある。実際にXDSの営業担当者はXDS Advance800は街乗り・サイクリング用だと語っていた。
XDS Advance800の価格は18万1500円(税込、以下同)だが、このE-Bikeで本格的なオフロード走行は難しい。2022年4月12日時点で、本格的なオフロード走行が可能なE-MTBは、最低クラスがNESTO X-VALLEY E6180(記事)で、価格は32万8000円だ。
XDS Advance800を本格的なE-MTBとして見ると、モーターのパワーやトルクが不足している。後輪インホイールモーターなので、ホイールにダメージが発生するとリム交換に多額の費用がかかる。ホイール交換によるチューンナップがほぼ不可能。バッテリー容量が288Whなので、急坂走行などのオフロード走行を行うと、バッテリーが一気に消耗する。フロントサスペンションは乗り心地重視の街乗り用なので、オフロード走行で役に立たない。ワイヤー引きの機械式ディスクブレーキは制動力不足でオフロード走行には約不足という問題がある。因みに、NESTO X-VALLEY E6180は、E-MTBの最低限のクラスは保っている。
一方で、街乗りやサイクリング用E-Bikeとして見ると、モーターのパワーやトルクは必要十分。ホイール交換は行わないので特に問題ない。266Whのバッテリー容量は少なめだが、価格帯を考えると仕方ない所。フロントサスペンションやワイヤー引きの機械式ディスクブレーキは、街乗りやサイクリング、ちょっとした林道ならこれで十分だろう。
街乗りやサイクリング向けE-BikeでMTBスタイルの利点は、太いタイヤで乗り心地が良く、パンクに強い利点がある。10万円台のE-BikeではBenelli MANTUS 27 TRKがサスペンションを装着しているが、MANTUS 27 TRKはママチャリと同じタイヤ幅のため、乗り心地やパンクしにくさはXDS Advance800が有利だろう。
XDS Advance800のスペック
フレーム:6061アルミフレーム
フロントフォーク:80mm トラベル サスペンションフォーク
重量:21.7キロ
ブレーキ:機械式ディスクブレーキ
ギア(前):38T
ギア(後):11-34t 8速
フロントホイール:-
リアホイール:-
タイヤ: KENDA K1162 27.5″×1.95″(ETRTO:584) E/V tube
ドライブユニット:BAFANG RM G020.250.(定格出力250W、最大トルク45Nm)
アシスト方式:リアインホイールモーター
バッテリー:36V 7.4Ah 266Wh
充電時間:約5時間
アシストモード:5段階
航続距離:最大60キロ
文:松本健多朗
関連リンク
XDS Japan http://www.xdsjapan.com/
クロスバイクタイプ軽量E-Bike「RENAULT E-MAGIC 7016」 10万円台で軽さを求めたい街乗りE-Bike
カーブランド自転車やオリジナルの電動アシスト自転車ブランド「TRANS MOBILLY」で有名なGic。電動アシスト自転車にも参入しており、ルノーブランドからは街乗りクロスバイクタイプの「RENAULT E-MAGIC 7016」を販売している。
RENAULT E-MAGIC 7016の特徴は価格と車体重量。価格は15万4000円(税込、以下同)と、15万円クラスと、一般的な電動アシスト自転車と同じ価格帯にしたE-Bikeとなっている。車体重量も16.6キロと、この価格帯のE-Bikeとしては軽量だ。
サイクルモード東京2022では、RENAULT E-MAGIC 7016に試乗することができた。リアインホイールモーターは、パワフルというわけでは無いが、車体の軽さを活かして10万円台前半の電動アシスト自転車の中では軽快に走ることができる。ブレーキはロードバイクなどでよく使われているキャリパーブレーキ。E-Bikeの速度域でこのブレーキの効きは安心感は少ない。もっと制動力が高いブレーキが欲しいところだ。
バッテリーは24V 5.2Ahで容量は124Wh。一般的に長い距離を走るE-Bikeが欲しい場合、クロスバイクなら最低でも300Wh、できれば400Whは欲しいためRENAULT E-MAGIC 7016の124Whは街乗り用レベルだろう。
価格帯でライバルとなるのがパナソニック・ハリヤだが、アシストの力強さやバッテリー容量、盗難補償はパナソニック・ハリヤが有利。デザインや車体重量はRENAULT E-MAGIC 7016が有利だ。
RENAULT E-MAGIC 7016のスペック
フレーム:アルミ
フロントフォーク:-
重量:16.6キロ
ブレーキ:キャリパーブレーキ
ギア(前):42/32T
ギア(後):13-34t 8速
フロントホイール:
リアホイール:
タイヤ: 700x32c
ドライブユニット:リアインホイールモーター(定格出力250W、最大トルク不明)
アシスト方式:リアインホイールモーター
バッテリー:24V 5.2Ah 124Wh
充電時間:約4時間
アシストモード:4段階
航続距離:最大40キロ
関連リンク
RENAULT E-MAGIC 7016 http://www.gic-bike.com/new_product/renault_emagic7016.html