デイリーアーカイブ Nov 19, 2024
シングルギアの街乗りE-Bike「Musashi Velo CS01」 デザインを売りにしたE-Bikeの特徴は?
E-Bikeブームで従来の自転車ブランドではなく、異業種からの新規参入企業が登場している。ムサシが作るE-Bike「Musashi Velo CS01」もその1つ。サイクルモード東京2022で試乗する機会があったので紹介しよう。
1983年に設立されたムサシは、高枝切鋏やセンサーライトの発売で知られている。「Muashi Velo CS 01」は、クロスバイクタイプの電動アシストスポーツ自転車(E-Bike)。バッテリーは車体内蔵式で、充電時の脱着はできず、車体に充電ケーブルを差し込んで充電を行う必要がある。フレームはアルミ製で車体重量は17キロ。
Muashi Velo CS01の特徴が、シングルギアで変速が不要だということ。因みに、このようなシングルギアの街乗りE-Bikeは海外にもあり、有名なのは、MV AGUSTA AMOシリーズ(記事)だ。
変速不要ならシングルギアではなくて、オートマチックが良いのでは?と思う人もいると思うが、E-Bikeでは、オートマチック変速のセッティングが合っておらず走りにくいモデルが多い。これは、自動変速の制御をトルク、ケイデンス、スピードの3つの制御で行っていると思われる。平地なら問題なく制御していても、上り坂になるとシフトダウンしてギアを軽くする場面なのに、シフトアップしてギアが重くなって失速してしまうのが存在する。これは、低速でケイデンスが落ち、踏力が強くなったのをコンピュータがスピードを出す場面だと勘違いしているのだろう。電動アシスト自転車でオートマチックを実現させるのなら、斜度センサーを装備して勾配ごとにプログラムする必要があるため、下手にオートマチック変速を行うよりは、シングルギアで作ったほうが正しい。
モーターはリアインホイールモーターで出力は250W。アシストに関しては平地向けのセッティングになっていると感じた。試乗した限りではシングルギアに合うセッティングを行っているが、実際の公道で試してみたい所だ。バッテリーは36V 11.2Ah 容量403Wh。カタログ値の航続距離60キロ。
バッテリーは内蔵型で取り外し不可。メンテナンスなどで取り外しすることはできる。Specialized Turbo Levo(日本未発売)のように、ダウンチューブ下側から取り出すことができれば良いだろう。Musashi Velo CS01の価格は24万2000円(税込)。
Musashi Velo CS01のスペック
フレーム:アルミ
フロントフォーク:-
重量:17キロ
ブレーキ:機械式ディスクブレーキ
ギア(前):-
ギア(後):シングルギア
フロントホイール:700C
リアホイール:700C
タイヤ:700×28c
ドライブユニット:リアインホイールモーター(定格出力250W)
アシスト方式:リアインホイールモーター
バッテリー:36V 11.2Ah 403Wh
充電時間:6時間
アシストモード:5段階
航続距離:60キロ
文:松本健多朗
関連リンク
musashi velo https://musashivelo.com
ドイツ「FAZUA」新型E-Bikeユニット「Ride60」発表 最大トルク60Nm、430Whバッテリーを採用した軽量E-Bikeユニット
ドイツのE-Bikeドライブユニットメーカー「FAZUA」は、新型ドライブユニット「RIDE60」を発表した。
FAZUAは、ドイツミュンヘン近郊のオットブルンにあり2013年に設立された会社。軽量・コンパクトなE-Bikeユニットのパイオニアで、軽量E-Bikeという新しいカテゴリーを確立し、現在では100人以上の従業員を擁している。TREK、Pinarelloなど40以上の有名ブランドがFazuaのモーターを搭載したE-Bikeを展開している。2022年2月10日には、ドイツの高級スポーツカーメーカー「ポルシェ」が、FAZUA社の株式の20パーセントを取得したことで、日本でも有名になった。
新型モーター「RIDE 60 DRIVE UNIT」は、軽量・静粛、パワフルかつコンパクトで、FAZUA本来の自然で滑らかなペダルストロークを保証すると謳っている。スリムなユニットはフレームとの一体化を可能にし、放熱用フィンを採用。重量は1.96キロで最大出力は450W、最大トルクは60Nmを発揮する。
参考に、従来モデルのRIDE50 EVATIONシリーズは重量1.8キロ、最大出力350W、最大トルク55Nm。
新しいENERGY430バッテリーは、ハウジングに適量のセルを完璧に組み上げることで、コンパクトで航続距離の長いバッテリーを実現。フレーム内では、バッテリーは軽量な専用レールに搭載される。また、自転車ブランドは、取り外し可能なタイプと取り外し不可の常設タイプを選択することができる。バッテリー重量は2.3キロ。容量は430Wh。従来のFAZUA RIDE 50に採用されている、ENERGY 250Xバッテリーは重量1.4キロ、容量252Whで、重量増加の一方で大容量化を実現した。
5色のLEDを搭載したLED HUBは、バッテリーの充電状況やライディングモードだけでなく、走行状況もお知らせする。また、スマートフォンやGPSデバイスのためのUSB-C充電オプション、ANT+とBluetoothのインターフェイスを備えている。他にも、スマートフォンにFAZUAアプリでをインストールすることで、プリセットされた3つのライディングモードから選択し、それぞれのライディングに合わせた調整が可能だ。
FAZUA RIDE 60の日本投入は不明。
関連リンク
FAZUA https://fazua.com/en/energy/ride-60/
森の京都DMO サイクリング×焚火×道の駅ホテルを組み合わせた「親と子のきずな旅」ツアーの販売を開始
一般社団法人森の京都地域振興社(以下、森の京都DMO)は4月12日、京都府京丹波町で道の駅をベースとした「親と子のきずな旅」ツアーを販売を開始した。ツアーは5月・6月の計2回開催で、各回5組限定。2名1組で参加することができ、数々のチャレンジを通して絆を高めて頂くことを目指す企画となっている。
行程は、出発地点の道の駅「京丹波 味夢の里」から地域の知られざる魅力を巡るガイド付きサイクリングツアーに、夕暮れ以降に道の駅内広場で行う焚火イベント、道の駅に隣接するホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都京丹波」での宿泊となる。穴場を巡るツアーならではの思い出に残るアクティビティ体験と、京丹波町での滞在を楽しむことが可能だ。
「親と子のきずな旅」ツアーは、積水ハウスとマリオット・インターナショナルが進める地方創生事業「Trip Base 道の駅プロジェクト」にて、アライアンスパートナーのあさひを始め、森の京都DMO、京丹波町、UTSunと道の駅が連携した取り組みとなる。
あさひが企画・運営するサイクリングでは、出発地点の道の駅「京丹波 味夢の里」から、本格的なマウンテンバイク型のE-Bike(電動アシスト付き自転車)で朝から夕方まで京丹波町の隠れた魅力スポットを巡る全長約3キロのサイクリング。ガイド付きサイクリングでありながら、経由地では参加者だけで力を合わせて、ミッションに挑戦する内容となっている。
UTSunが企画・運営する焚火イベントは、夕暮れ以降に道の駅「京丹波 味夢の里」緑の広場で、焚火の火を眺めながらサイクリングツアーを振り返る内容。薪から火を付ける等の時間を省き、京丹波町の豊かな自然のなかでゆっくりと焚火の時間を満喫できるのを売りにしている。また、京丹波町での焚火時間を楽しむための食材や飲み物なども案内する。
ホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都京丹波」は。世界最大のホテルグループであるマリオット・インターナショナルが手掛けるホテルブランド「フェアフィールド・バイ・マリオット」で、道の駅「京丹波 味夢の里」に隣接。従来、「休憩、通過」点であった「道の駅」をハブとして、各地に分散している観光資源をネットワーク化し、旅の拠点として地域経済の活性化につなげることを目的としている。また、宿泊特化型ホテルであるため、食事やお土産などは、道の駅など地域のお店を利用することで、地域の人々との交流や道の駅との往来を促す設計となっている。
関連リンク
親と子のきずな旅 サイクリングチャレンジ公式サイト https://morinokyoto.jp/event/kizunatabi/