デイリーアーカイブ Jan 18, 2025
ヴァンムーフの問題部品「E-シフター」を交換する方法は? 問題点は?
ヴァンムーフの特徴であり、故障が多いことで知られている電動変速機「Eシフター」を交換する事例が、ウェブで紹介されています。
ヴァンムーフはEバイク業界でスマートデザインと先端技術の融合で名を馳せ、新型コロナウイルスの波に乗って売上を拡大。2021年9月には約160億円もの資金を調達し、その時点で世界で最も資金力のあるEバイク企業とされていました。しかし、2020年4月に登場した「S3」と「X3」モデルの品質不備が原因で、保証期間内の修理・交換コストや「Peace of Mind保証」という特別プランによる損失が膨らみ、2023年7月17日には企業は破産に追い込まれました。
ヴァンムーフの中でもトラブルが多いことで知られているE-シフターですが、これを、手動シフトに変更する方法があります。1つ目は、内装2段自動変速の「スターメーアーチャーA2K」に交換する方法です。
2-speed DIY? : r/VanMoofSelfRepair (reddit.com)
Redditによると、交換する際は、まずE-シフターを取り外し、水が侵入しないようにケーブル部分に防水テープで保護し、ハブのOLD(Over Locknut Dimension)が135mmであるA2Kと、S3のドロップアウト間のサイズが140mmであることを考慮し、ドライブ側に5mmのスペーシングワッシャーか、同じく5mm厚のナットを挿入。また、E-シフターを外した際には、エラーコード44が表示されることがあるとのことですが、最新のファームウェアを使用している場合に限り、静止しているときだけで、特に問題はないとのことです。
2つ目が、シマノのスポーツ自転車用内装変速機「アルフィーネ」に交換する方法で、複数のユーザーが行った事例があり、こちらは変速レバーの加工、チェーンテンショナーなどの装着や加工を行う必要があります。
Vanmoof X3 E-shifter/Hub replacement with Shimano 8 speed hub and manual shifter. | by Mycroft | Aug, 2023 | Medium
Vanmoof S3 with Shimano Alfine manual gear shift (DIY project) | by Alexander de Greiff | Jul, 2023 | Medium
ヴァンムーフのE-シフターに不安がある人にとっては、スターメーアーチャーA2K、シマノ・アルフィーネの交換に関しては、希望があると思うかもしれませんが事は単純ではありません。
まず、変速機の交換に関しては、車輪を製作する必要があるため、車輪を組み立てる技術や費用が高額になり、個人が気軽に行うことは難しいです。
スターメーアーチャーA2Kはシフトレバーが不要なため、比較的小加工で行うことができる可能性がありますが、スターメーアーチャーA2Kは日本国内で正規販売されていないため、保証が無い並行輸入で入手する必要があります。
シマノ・アルフィーネに関しては、変速機は日本国内で入手することができますが、ヴァンムーフの特徴である独自規格の部品が改造の邪魔をしており、シフトレバーの装着やキックロックの干渉が問題になります。ヴァンムーフの特徴である独自規格の部品が最大の障壁となっています。
ヴァンムーフのE-シフターから他社製への変更は、カスタマイズの中でも非常に難しいと言ってもよく、殆どの自転車店に断れる可能性があります。そのため、E-シフターをだましだまし使うのが一番良いですが、部品供給が途絶えた場合は他社製シフターに交換を考えてみるしかないでしょう。
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人気のオートバイ風ファットタイヤEバイクの保険加入が停止に オランダ
オランダの王立オランダツーリスト連盟(以下、ANWB)は、2023年9月6日より、高盗難率と改造の傾向があるために、ファットバイクの保険を当面停止すると発表した。この措置はリーズナブルな自転車保険を維持する必要から来ており、今後責任ある保険加入の方法を検討するという。
ファットバイクは、原付バイクのヘルメット着用義務化以降、急激に人気を博している。特にオランダの一部地域では盗難率が非常に高く、「いつ盗まれるか」という問題が浮上している。
ANWB VerzekerenのCEO、Floor van Workumは「残念ながら、現状では他の選択肢がない。盗難問題は業界全体で解決を図るために、多角的なアプローチを考えている」とコメント。
加えて、ファットバイクはしばしば販売後に改造されることが多く、これが交通安全上のリスクを増加させている。Floor van Workum氏は「大規模な改造は危険な傾向であり、この問題を解決するための新しい保険の枠組み作りが必要だ」とも述べた。
今後、ANWBは保険料だけでなく、セキュリティや保管条件についても網羅的に調査し、新しい保険プランを検討する方針だ。
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ANWB stopt voorlopig met het verzekeren van fatbikes
マウンテンバイクレースのレジェンド山本幸平プロデュースのRainbow Cup Supported by Specailized 9月30日(土)〜10月1日(日) に開催
長野県富士見パノラマリゾートで、2023年9月30日から10月1日まで、スペシャライズドアンバサダーである山本幸平がプロデュースするマウンテンバイク(MTB)イベント「Rainbow Cup Supported by Specialized」が開催される。このイベントはスペシャライズド・ジャパン合同会社が特別協賛している。
このイベントでは、チームで参加できる2時間耐久レースやクロスカントリーレースがメインになるが、それだけでなく、「Specialized Family Park」や「Night Party」といった家族みんなで楽しめるコンテンツも用意されている。エントリー受付は9月25日までとなっている。
今年から新たに「クロスカントリー・ショートトラック(XCC)」がメニューに加わり、短いコースとレース時間でスピード感あふれるエキサイティングなレースが楽しめる。既存の「クロスカントリー・オリンピック(XCO)」と合わせて、小学生以上なら誰でも2日間のステージレースを体験することができる。
富士見パノラマリゾートはMTBレースにおいてはお馴染みの場所だが、このイベントでは新しいコースが用意されている。初めてMTBレースに出場する方向けに「ファーストタイマークラス」も新たに設けられている。
イベントには、夜も楽しめる「Night Party」やキッチンカー、木製のパンプトラックエリアでの無料レンタルバイクなど、家族みんなで楽しめる要素が満載とのことだ。
エントリー締め切りは2023年9月25日(月)。
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エントリー開始!! RAINBOW CUP Supported by SPECIALIZED | YAMAMOTO ATHLETE FARM|MTBアスリート山本幸平