デイリーアーカイブ Jan 13, 2025
モバイルロードバイク Pacific Reachのすべて タルタルーガとの違いも解説
台湾の折り畳み自転車ブランド「Pacific Cycles」では、様々な折り畳み自転車がラインナップされているが、その中でもReachは走行性能を重視した折り畳み自転車として知られている。現行型のReachはスポーツ性能を重視した折り畳み自転車になっており、メーカーサイトによるとモバイルロードバイクとのことで、スイングアームとフロントフォークを折り畳む構造と前後エストラマーサスペンションを搭載することで、700Cロードバイクの走行性能に近づけているのを売りにしている。
タルタルーガ・Type-SとPacific Reachの違い
タルタルーガ Type Sportには多くの兄弟車があり、タルタルーガ Type-Sの製造元であり元祖でもある「Pacific Reach」は、Tartaruga Type Sportに似たようなモデルから、独自の折りたたみモデルのIF Reachまで数々のモデルをラインナップしていた。
現在Pacificから出ているReachは、Tartaruga Type Sportとは違うモデルとなっている。そこで、Tartaruga Type SportとPacific Reachは、試乗した感想やネット上の意見を参考にしてどのくらい違うのかまとめてみた。
REACHのほうが現代的なフレーム形状を採用している
2005年に登場したTartaruga・Type-Sは、登場時から殆どスタイリングが変わらない。一方、Pacific Reachは2015年モデルから、立体的なフレームパイプを採用したスタイルとなり、ロードバイク風のシャープな形状となった。
荷台の装着等はTartaruga Type-Sのほうが有利
Tartaruga Type-Sは、純正オプションで前後荷台の装着ができる。フレーム形状的にアフターパーツの荷台を装着するのは非常に難しいため、純正オプションで前後荷台があるのは有利で、荷物を多く積んで長距離を走ることができる。ただし、荷台の価格は高価なので注意が必要だ。因みにPacific Reachは荷台はリアキャリアしかない。
Tartaruga Type-SとPacific Reachのブレーキの違い
Tartaruga Type-Sのブレーキはロングアーチタイプのキャリパーブレーキを採用している。一方、Pacific ReachはAvid BB7機械式ディスクブレーキを装備している。ブレーキの効きに関しては、どちらもマウンテンバイク用のブレーキみたいに強烈に効くわけでは無いが、必要十分と感じた。
Tartaruga Type-SとPacific Reachのサスペンションの違い
Tartaruga Type-SとPacifi Reachには、前後サスペンションを搭載している。小径車の弱点の1つである振動の強さをサスペンションを装着して解決するためで、両車とも大きい段差を通過するのではなく細かい振動を抑えるサスペンションとなっているが、サスペンションの硬さは違う。
Tartaruga Type-Sの場合、フロントサスペンションはトレーリングアーム方式、リアサスペンションはPacificオリジナルサスペンションを採用している。サスペンションは細かい振動を取るのを重視していて、乗り心地はマイルドとなっている。これはTartaruga Type-Sのユーザーインプレッションでも見ることが出来る。
Pacific Reachは、Tartaruga Type-Sのサスペンションの考えをそのままにして、サスペンションの設計をシンプルにしている。前後サスペンションは恐らくエストラマーを採用している。Pacific Reachのサスペンションは、Tartaruga Type-Sよりも稼働域が小さい。Reachのサスペンションは沈み込みは最低限に押さえて、乗り心地よりもスピードを重視した設計となっている。
Tartaruga Type-SとPacific Reachの乗車姿勢の違い
上:Tartaruga Type Sport 下:Pacific Cycles REACH T20
Tartaruga Type-SとPacific Reachにはフラットハンドルモデルがあるが、乗車姿勢を見るとコンセプトの違いがわかる。Tartaruga Type-Sは、高さ調整が可能なアジャスタブルステムにアップライトなハンドルを装備しているため、アップライトな姿勢で楽しみたい人から、前傾姿勢で乗りたい人まで、幅広いユーザーに使用できる。
Pacific Reach T20の場合、ステムには調整機能はなく、通常のフラットハンドルが装備されている。Tartaruga Type-Sのようにアップライトな乗車姿勢で乗る考えではなくて、前傾姿勢で乗る考えのようだ。
安価なカスタムベースモデルがあるTartaruga Type-S。フレームセットがあるPacific Reach
Tartaruga Type-SにはエントリーモデルのSDがある。価格は16万円以上するため安くないが、取り敢えず乗るためのエントリーモデルと思えばいいだろう。Pacific...
ルノー・ライトシリーズの全て 軽さとコスパを売りにした折り畳み自転車を紹介
様々な自動車ブランドの自転車を製造しているGicの中で、ルノーライトシリーズは本格的な自転車ブランドの自転車にも劣らない折りたたみ自転車をラインナップしている。
ルノーライトシリーズは走行性能と折り畳み性能を両立した20インチ折り畳み自転車シリーズ。ポタリング重視で折り畳み時のコンパクトさも重視した16インチ折りたたみ自転車シリーズ。コインロッカーに入るほどコンパクトで、短距離走行を目的とした14インチ折りたたみ自転車シリーズに別れている。今回はルノーライトシリーズのすべてのモデルを解説する。
20インチシリーズ
一般的に20インチ折りたたみ自転車は、汎用性とコストパフォーマンス、折りたたみ性能を両立しているため、多くの会社がラインナップしている。しかし、軽量・小型を重視したルノー・ライトシリーズでは20インチ仕様の折りたたみ自転車はライト10のみの展開となっている。折りたたみ自転車が欲しいが、平坦な道でのちょっとしたサイクリングも楽しみたい人に向いている。
ライト10/重量10.8kg/46,000円
・折りたたみサイズ:83cm×45cm×62cm
・本体重量:約10.8kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く)
・変速機:7段変速
・タイヤサイズ:20×1.75インチ
ルノー・ライトシリーズで唯一の20インチ折りたたみ自転車。4万円台の20インチ折り畳み自転車ながら重量10kg台を達成しているのが特徴だ。軽さを重視した折りたたみ自転車ながら、上下調節可能なハンドルステムを採用し、幅広い身長の人にマッチした設計となっている。転倒したとき、変速機の取付台座が曲がった場合でも交換することで元に戻すことが出来るリプレイスハンガーを採用している。
ミラクルマッハ8/重量8.9kg/98,000円
・折りたたみサイズ:85cm×38cm×62cm
・本体重量:約8.9kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く)
・変速機:9段変速
・タイヤサイズ:20×1-1/8(451)
20×1-1/8(451)と、28ミリ幅クラスの幅が細いタイヤを装着したスポーツ折りたたみ自転車。ミラクルライトシリーズのため独特のアルミメッキフレームに、軽量パーツを搭載したスペシャルモデルだ。
https://www.cyclorider.com/archives/31253
16インチシリーズ
20インチよりも車輪のサイズが小さい16インチシリーズの特徴は、折りたたみ時のコンパクトさを持っていながら、そこそこの走行性能を持っていることだろう。ルノー・ライトシリーズの中心となっている14インチシリーズは、車輪が非常に小さい超小径車扱いのため、路面の段差に気をつける必要が多いが、16インチシリーズなら、14インチよりは気を使わなくて済む場合が多い。(ただし、通常の自転車のように段差を躊躇しないで走行するなど荒っぽく扱うのは厳禁だ)
ルノー・ライトシリーズでは、アルミフレームを採用したライト9、マグネシウム素材を採用したマグネシウム8、カーボンフレームを採用したカーボン8がラインナップされている。
ライト9/重量9.6kg/46,000円
・折りたたみサイズ:72cm×43cm×63cm
・本体重量:約9.6kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く)
・変速機:6段変速
・タイヤサイズ:16×1.2インチ
ルノー・ライトシリーズ16インチ系統の中ではエントリーモデルに位置するのがライト9。重量9.6kgと20インチのライト10よりも軽量だ。小径車としてはやや軽めのギア比(前46T・後ろ14-28T)を採用しており、スピードを出す折り畳み自転車よりは、街乗り重視の折り畳み自転車だろう。
ルノー・ライトシリーズには14インチで外装3段変速を採用したウルトラライト7LEというモデルがある。16インチのライト9がウルトラライト7LEに勝っているのは、16インチホイールを採用したことにより、多少の段差でも躊躇しない乗りやすさと、6段変速を採用したことにより細かくギアを変速することで長い時間も楽に走れることだろう。
ミラクルライト7/重量7.9kg/93,000円
・折りたたみサイズ:70cm×37cm×57cm
・本体重量:約7.9kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く)
・変速機:3段変速
・タイヤサイズ:16×1.5インチ
16インチモデルでは、車体重量8kgを切るお買い得な1台。外装3段変速を採用しており、短距離走行と軽さに割り切った折りたたみ自転車。14インチモデルよりも安定感が高いのが欲しい人にあっている。
https://www.cyclorider.com/archives/31253
カーボン8/重量8.9kg/170,000円
ルノー・ライトシリーズ16インチシリーズではフラグシップモデルに相当するのがカーボン8だ。車体重量はマグネシウム8より重く、軽さを重視する人には向かないだろう。しかし、航空機にも採用されている東レT700カーボン素材を採用した滑らかなフレームデザインに、油圧式ディスクブレーキを装備したカーボン8は16インチモデルのフラグシップモデルと言える内容を持っている。
14インチシリーズ
ルノー・ライトシリーズで一番力を入れているのが14インチシリーズだ。5万円台で車体重量7kg台を達成したウルトラライト7のヒットにより、ルノーライトシリーズには様々な14インチモデルが登場している。低価格で買い得なライト8から、価格と軽さのバランスが取れているウルトラライト7、アルミフレームながら重量6kg台を実現したプラチナライト6などの様々なモデルが存在する。
ライト8/重量8.3kg/40,000円
・折りたたみサイズ:70cm×36cm×54cm
・本体重量:約8.3kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く)
・変速機:シングルスピード(前46T・後ろ11T)
・タイヤサイズ:14×1.75インチ
14インチライトシリーズの中で一番低価格のモデルがライト8。4万円台で車体重量8kg台を達成している14インチ折り畳み自転車だ。上級モデルのウルトラライト7やプラチナライト6といった超軽量折り畳み自転車がラインナップされているため、低価格モデルのライト8はあまり注目されない。しかし、実売価格3万円台で購入できるため、頻繁に折り畳んで使用するのでなければライト8はお買い得とも言える折り畳み自転車だろう。
ウルトラライト7F/重量7.4kg/60,000円
・折りたたみサイズ:69cm×33cm×59cm
・本体重量:約7.4kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く)
・変速機:シングルスピード(前47T・後ろ10T)
・タイヤサイズ:14×1.75インチ
実売5万円台で重量7kg台を達成した14インチ折りたたみ自転車で有名なウルトラライト7の後継モデル。フロントフォークは滑らかな鍛造フロントフォークを採用し、前後車輪は簡単な工具で交換できる仕様となった。軽さ、タイヤの太さによる安定性14インチライトシリーズのなかでは価格と走行性能のバランスが取れている一台だ。
https://www.cyclorider.com/archives/18891
ウルトラライト7 TRIPLE/重量7.8kg/63,500円
・折りたたみサイズ:65cm×30cm×55cm
・本体重量:約7.8kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く)
・変速機:外装3段変速(前47T・後ろ11-13-15T)
・タイヤサイズ:14×1.35インチ
ウルトラライトシリーズで唯一の多段変速仕様。外装3段変速を採用することで、多少の坂道でも上ることができる自転車となった。変速機を搭載しながら、重量7kg台を達成できた理由のひとつに、タイヤを軽量で細いタイヤに交換したのもある。そのため、荒い路面ではとられそうになる場面があるが、気になるのなら太いタイヤに交換するのが良いだろう。ルノー・ライトシリーズには、16インチ仕様のライト9が存在する。ウルトラライト7 LEがライト9よりも有利な所は、14インチホイールを採用したため折り畳んでも、スペースをあまり取らないことだろう。
プラチナライト6 /重量6.8kg/65,000円
・折りたたみサイズ:65cm×36cm×55cm
・本体重量:約6.8kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く)
・変速機:シングルスピード(前47T・後ろ11T)
・タイヤサイズ:14×1.35インチ
ウルトラライト7のフレームの設計を見直し、アルミフレームながら車体重量6kg台を達成したのがプラチナライトシリーズ。マグネシウム6やカーボン6、ブラックチタン6といった高価格モデルと比較しても引けを取らない車体重量のため、超軽量クラスでコストパフォーマンスに優れた14インチ折りたたみ自転車だ。軽量化するために、細いタイヤにしているため、荒れた路面でのハンドリングに不安な可能性がある。その場合は太いタイヤに交換すれば良い。
ミラクルライト6/重量6.7kg/83,000円
:フレーム/Aluminum
:本体重量/約6.7kg(ペダル、スタンドを除く)
:タイヤ/14×1.35
:折りたたみサイズ/670mm×340mm×560mm
:Single Speed
独特の光沢があるアルミバテッドフレームに、高級感があるパーツを採用したミラクルライト6。車体重量は僅か6.7kgと非常に軽量だ。
https://www.cyclorider.com/archives/31253
カーボン6 /重量6.7kg/150,000円
・折りたたみサイズ:60cm×31cm×66cm
・本体重量:約6.7kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く)
・変速機:シングルスピード(前45T・後ろ9T)
・タイヤサイズ:14×1.35インチ
東レT700カーボン素材を採用したカーボン6は、重量6.7kgと軽いが、カーボン6の一番の特徴はデザインだろう。滑らかなフレームデザインとシートポストは、16インチ折りたたみ自転車のカーボン8の小型版とも言ってもいいだろう。ルノーライト14インチシリーズの中では、唯一ハンドルポストの上下調整ができない。
販売終了モデル
マグネシウム8/重量8.5kg/90,000円
・折りたたみサイズ:71.5cm×41cm×57cm
・本体重量:約8.5kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く)
・変速機:7段変速
・タイヤサイズ:16×1.5インチ
マグネシウム素材を採用し、8kg台を達成した折りたたみ自転車。ライト9より太い1.5インチ幅のタイヤを装備し、ライト9よりも1段多い外装7段変速を装備している。ギア比もライト9よりも速度が出やすいギア比(前47T・後ろ11-28T)を採用している。フレームデザインはライト9に似ているが折り畳みサイズはライト9よりも若干小さい。
Cr-mo ライト8/重量8.5kg/40,000円
・折りたたみサイズ:70cm×39cm×53cm
・本体重量:約8.5kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く)
・変速機:シングルスピード(前47T・後ろ11T)
・タイヤサイズ:14×1.75インチ
フレーム素材にクロモリ素材を採用したモデルがCr-moライト8。一般的にクロモリ素材はアルミ素材よりも重いと言われているが、アルミ素材を採用したライト8と比べて僅か0.2kg重いだけとなっている。同価格帯のライト8はポップなカラーリングが多いが、Cr-moライトはクロムポリッシュ仕上げのカラーを採用している。
ウルトラライト7/重量7.4kg/60,000円
・折りたたみサイズ:69cm×33cm×59cm
・本体重量:約7.4kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く)
・変速機:シングルスピード(前47T・後ろ10T)
・タイヤサイズ:14×1.75インチ
実売5万円台で重量7kg台を達成した14インチ折りたたみ自転車。ウルトラライト7のヒットにより本家DAHONからDoveから登場し、14インチ折りたたみ自転車ブームを生んだ1台だ。シールドベアリングや、大径チェーンリングを採用することで、ライト8よりも高速走行が可能なのを売りにしている。シートポストは溝が入っており、シートポストの上下調整を瞬時に行うことができる(通常のシートポストに交換可)。14インチライトシリーズのなかでは価格と走行性能のバランスが取れている一台だ。
マグネシウム6 /重量7.0kg/85,000円
・折りたたみサイズ:64.5cm×36cm×56cm
・本体重量:約7.0kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く)
・変速機:シングルスピード(前47T・後ろ10T)
・タイヤサイズ:14×1.75インチ
フレームにマグネシウム素材を採用したマグネシウム6は、登場時は超軽量折りたたみ自転車として有名だった。車体重量は7kgとルノー・プラチナライト6よりも重いが、プラチナライト6はマグネシウム6よりも細い軽量タイヤを装備しているため、フレームのポテンシャルは低くはないと思う。
ブラックチタン6 /重量6.9kg/200,000円
・折りたたみサイズ:67cm×34cm×57cm
・本体重量:約6.9kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く)
・変速機:シングルスピード(前41T・後ろ9T)
・タイヤサイズ:14×1.75インチ
ルノーライトシリーズで唯一チタン素材を採用したブラックチタン6。一般的にチタンフレームはポリッシュ仕上げを行いチタン素材を活かした自転車が多いが、ブラックチタン6はポリッシュ仕上げではなくブラックカラーを採用しているのが特徴。
Pacific Birdyシリーズまとめ 独特の折り畳み自転車の歴史から現行モデルまで解説
1990年代、ドイツの自転車会社「Ride and Muller」社が発売した折り畳み自転車「Birdy」は、直線的な形状を採用したフレームにメカニカルなフロント・リアサスペンションを採用し、フロント・リアサスペンションが折り畳むことで、走行性能の高さと折りたたみ性能を両立した自転車として知られていた。日本ではBD-1という名前で知られていたが、2015年に日本での販売がPacific Cycles Japanに変わることによって、Birdyという名前に変わった。此の時、初代Birdyで採用されていたストレートフレームをアップデートしたBirdy Classicに、多くの改良を加えたニューBirdyモノコックが登場した。
Birdyシリーズの特徴
Birdyシリーズの特徴は、フレームは折り畳まないでフロントサスペンション、リアサスペンション(スイングアーム)が折り畳む構造だろう。折り畳み構造とサスペンション機能を両立したサスペンションは、小さい段差の衝撃を吸収し、安定感ある走りができる。
かつて、BD-1という名前で売られていた時代は、フロントサスペンションの構造上の問題か、低速になるとフラつきやすい問題があった。これはBD-1名義の時代ではスタンダードモデル(かつて所有)、モノコックフレームモデル(試乗)の両方で体験した。しかし、現行モデルのBirdyは設計を変えているのか安定して走ることができるようになった。BかつてのBD-1はインターネットオークションや中古市場でも高価で販売されている折り畳み自転車だが、操縦安定性はBirdyシリーズより劣るため、後々を考えたらBirdyシリーズを購入するのがベストだと思う。
Birdyシリーズの折りたたみ/展開方法
Birdyシリーズは全車種カラーオーダーが可能
Birdyシリーズは、ClassicからMonocoqueまで、カドワキコーティングのパウダーコーティングを使用したカラーオーダーを受けることができる。カラーバリエーションは78色と多く、フレーム・フロントフォーク・リアスイングアームを塗るシングルカラーから、フレームとフロントフォーク・リアスイングアームの色を変えるツートンカラー、モノコックフレーム限定でフロントフォークとフレーム一部分のカラーリングを変えるツートンカラーの設定がある。カラーオーダーは車体価格に追加料金が必要で、21,000~¥71,250となる。
Pacific Cycle Japan|カラーオーダーについて
Birdyシリーズのラインナップ
Birdyシリーズには、ストレートフレームのデザインを活かしつつ、現代の折りたたみ自転車のレベルまで上げたBirdy Classic、モノコックフレームで重量10kgを切ったモノコックフレームのエントリーモデルのBirdy Monocoque air、ディスクブレーキを装備した上級モデルのBirdy Monocoqueの3モデルがラインナップされている。
Birdy Classic|¥145,000(税別)スコッチブライト¥155,000(税別)
BD-1登場時、一世を風靡したストレートフレームのデザインを意識し、現代の設計にリファインしたモデルがBirdy Classic。グレードは1種類のみ。BirdyシリーズはモノコックフレームモデルのBirdy Monocoqueの安定性が高いが、一番安いBirdy ClassicでもかつてのBD-1よりも操縦安定性は高い。カラーリングはサンセットオレンジ メタリック・フォギーブルー メタリック・セミマットブラック メタリック・スコッチブライトの4色で、スコッチブライトを選択した場合、通常モデルよりも1万円高となる。Birdy Monocoqueシリーズは20インチホイールにコンバートできる利点があるが、Birdy Classicのメカニカルなデザインも捨てがたいだろう。
Birdy Monocoque air|¥185,000(税別)スコッチブライト¥195,000(税別)
出典:http://pacific-cycles-japan.com/news/news20170509.html
Birdy Monocoque airはモノコックフレームモデルのシリーズで一番安価なモデルながらBirdyシリーズで一番軽い9.87kgを達成した折りたたみ自転車だ。注目すべき所は車体価格でディスクブレーキを装着した通常のBirdy Monocoqueの車体価格が20万円を超えているのに対し、Birdi Monocoque Airは税抜価格185,000円(スコッチブライトカラーは195,000円)と20万円を切っていることだろう。
Birdyモノコックシリーズで最軽量のBirdy Monocoque Airが、モノコックシリーズでエントリーモデルの扱いになっているのは、装着されている部品がシンプルな機構を採用しているのもあると思う。通常のBirdy Monocoqueシリーズは、制動力が高いディスクブレーキやハンドルポジションの上下調整が可能な折りたたみステムを採用したのに対し、Birdy Monocoque Airは、シンプルで軽量なキャリパーブレーキ、ハンドルポジションが固定されている折りたたみステム、細いオンロード用タイヤを採用したため軽くなったのでは無いかと思う。Birdy Monocoque Airのタイヤは18×1.25インチと、通常のBirdy Monocoque(18×1.5インチ)よりも細いタイヤを採用している。販売店の画像を見ると1.25インチよりも太くすることは難しいが、ディスクブレーキ台座があるためディスクブレーキ仕様にすればタイヤを太くすることができると思う。またキャリパーブレーキのままでも20インチに大径化を行うことができるようだ。
Birdy Monocoqueシリーズ|¥225,000(税別)~¥290,000(税別)
Birdyシリーズでフラグシップモデルとして位置するのが、Birdy Monocoqueシリーズ。Birdy Monocoque airとの主な違いは上下調整可能なハンドルポスト、ディスクブレーキを採用したことだ。走行性能はBirdy Classicシリーズと比較すると、低速時の安定性からコーナリングまでMonocoqueのほうが操縦安定性が高く、本格的にスポーティに走りたいのならBirdy Monocoqueを選ぶのがベストだろう。
Birdy Monocoqueには2種類のグレードがあり、シマノ・Sora9速に機械式ディスクブレーキを採用したBirdy Monocoque Standard Discとシマノ・R35010速にTRP Spyre 機械式ディスクブレーキを装備したBirdy Monocoque...