デイリーアーカイブ Jan 13, 2025

縦折れ式折りたたみ自転車 5Links2を解説 評価からグレードの違いまで解説

世の中には沢山の折り畳み自転車があるが、その中でも縦折れ式折り畳み自転車の5Links2は、パーソナル・アーバン・ビーグルというコンセプトを売りにした折り畳み自転車だ。到着地点がどのような場所でも、自転車を携えて移動でき、電車、バス、車、飛行機といったあらゆる移動手段を共用利用し、目的地に到達することを売りにした5Links2は、軽量にするためにアルミフレームを採用し、縦に簡単に折り畳めることで場所を取らず、ゴルフバッグ程度の運びやすい形を採用し、様々な交通機関に積載しやすいデザインとなっている。 5Links2の試乗インプレッション 折りたたみ自転車の中でも、縦折れ式折りたたみ自転車は独自の構造を採用している物が多く、個性的なモデルがほとんどだ。5Links2は16インチの縦折れ式折りたたみ自転車で、Sliding Head Systemを採用した縦折れ式折りたたみ自転車だ。 フレームはアルミフレームを採用。ブレーキは前後ともデュアルピボットタイプのキャリパーブレーキとなっている。変速関連は、シングルギア・内装5段変速(シマノ・NEXUS)・外装9段変速(シマノ・CAPREO)の3種類があり、今回試乗したのは外装9段変速仕様に試乗。(その後シングルギア・内装5段変速にも試乗した。) 乗車姿勢はサドルよりもハンドルが高いアップライトな乗車姿勢となる。身長183cmの自分でさえ、アップライトな乗車姿勢と感じたため、前傾姿勢で乗る自転車ではないと思う。フロントフォークの装着位置等が通常の折りたたみ自転車とは違うためかハンドリングは独特。ハンドルの動きに対して少し敏感に動くという感覚があった。個人的には乗車姿勢と相まってスピードを出して、コーナーでは車体を傾かせてスポーティな走りをする自転車という雰囲気には感じなかった。 走りに関してはアップライトな姿勢に関わらずスポーティだと思ったこと。フレームに折りたたみ機構が無いためか、横折れ式折りたたみ自転車によくあるペダルを漕いでも進みにくい感じは無く、この手の折りたたみ自転車としてはよく進む。乗車姿勢がママチャリみたいにアップライトなのでチグハグな走りとも言える。 ブレーキは前後キャリパーブレーキで、シティコミューターとしてのコンセプトからみれば必要十分の制動力。ただ飛ばして走るには物足りないと思う。どうやら、小径車で制動力を上げすぎると転倒する危険があるためこのような部品構成を採用していると語っていた。制動力について不満がある場合は、フロントブレーキケーブルの内装部分の取り回しを外装仕様にしたり、ブレーキシューの交換の改造を行えば制動力が上がるとのこと。 5links2の良さは、縦折れ式折りたたみ自転車では、汎用性があることだろう。折りたたみ時は、OX PECOやPacific Cycles Carry meのような超小径縦折れ式折りたたみ自転車のようにコンパクトではないが、これらの超小径車よりも車体サイズが大きいため、乗車姿勢は普通に乗ることができる。タイヤサイズも16インチなので、汎用的に使用するのならギリギリのサイズだろう。 5Links2の折り畳み方法 5Links2の折りたたみの特徴は主に2つある。1つ目は折りたたみ方法が縦折れ式で折りたたみ時は床面積が少ないこと。フレームに折りたたみヒンジが無いため、折りたたみ部が削れて摩耗する問題を防いでいる。2つ目の特徴に関しては、5Links2をずっと使ってもらうために拘った部分だと語っていた。 5Links2のグレード 5Links2には、シングルギアの161、内装5段変速の165、外装9段変速の169の3種類がラインナップされている。シングルギアの161、内装5段変速の165、外装9段変速の169の全モデルに試乗できたので紹介したい。 5Links2 161:84,240円(税込) ・折りたたみサイズ:40cm×102cm×34cm ・本体重量:約9.3kg ・変速機:1段(前53T・後ろ16T) ・タイヤサイズ:16×1.25 KENDA KWEST 5Links2では一番安いモデルが5Links2 161。カラーリングは1色でギアも1枚しかないので短距離用の自転車とも言える。内装5段変速仕様の5Links2 165や、外装9段変速の5Links2 169みたいに、ギアが沢山あるわけではないため、ダイレクトに進む感覚はグレードの中では1番。ギア比は軽めで高速走行するのには向かない。フレームにはディレイラー台座があるため後から変速機を装着することも可能だ。 5Links2 165:113,400円(税込) ・折りたたみサイズ:40cm×102cm×34cm ・本体重量:約10.3kg ・変速機:内装5段(前53T・後ろ14T SHIMANO NEXUS INTER-5) ・タイヤサイズ:16×1.25 KENDA KWEST 5Links2の中では、唯一の内装変速仕様。シングルギア仕様の161や外装9段変速仕様の169と比較すると、ゆったりとしたペダリングで走る仕様。停車時でも変速できスポーティさが少ないモデルのため、一番5Links2らしいモデルとも言える。 5Links2 169:142,560円(税込) ・折りたたみサイズ:40cm×102cm×34cm ・本体重量:約9.8kg ・変速機:外装9段(前53T・後ろ9-26T) ・タイヤサイズ:16×1.25 KENDA KWEST 5links2の中でも最上級モデルなのが5Links2 169。外装9段変速を採用したモデルで、登坂性能が高く高速走行もしやすいモデルとも言える。5Links2の中では一番スポーティなモデルだろう。

Specializedのクルーザー「Roll」のカスタム動画”Roll Your Own: Designer Roll Series”

アメリカの自転車ブランド「Specialized」は、日本ではレース用のロードバイクやマウンテンバイク、クロスバイク等のスポーツサイクルで有名だが、海外では変わった自転車も販売されているのはあまり知られていない。 En caso de que te lo estuvieras preguntando, sí, la nueva Roll hace wheelie como un campeona. ✨🏆✨ #iamspecialized #specializedroll #rollyourown #smileandride #ridemore Specialized Latinoaméricaさん(@specializedlatino)がシェアした投稿 - 2018年 4月月16日午後4時09分PDT 今回注目したい自転車はSpecialized・Roll。通常のスポーツサイクルよりも足つきがよくて、アップライトな乗車姿勢を実現したスポーツサイクルだ。Rollはこのような街乗り用自転車としては、男性的でスポーティなデザインを採用している。 今回紹介する動画は様々な人がSpecialized・Rollをカスタマイズし、カスタムについて紹介する”Roll Your Own: Designer Roll Series”。この動画では、従来のスポーツサイクルの常識にとらわれないカスタマイズを行っているので必見。https://www.specialized.com/us/en/designer-rollではカスタマイズされたRollの写真を見ることができる。カスタム仕様のRollは以下の通り。 1. “The River Roll” by Eric Jepson 2. “Skaterroll” by Brandon Boswell 3. “Eye Roll” by Jon Takao 4. “The...

ブリヂストンサイクルのパンクしない自転車が革命的な理由を解説

空気が入っているタイヤで絶対問題になるのがパンクだろう。通勤や通学途中でパンクすると遅刻などの問題がある厄介なトラブルだ。パンク対策として、パンクしにくいタイヤや瞬間パンク修理キット、チューブの中に入れるパンク防止剤など様々なパンク対策用品がある。しかし、タイヤの中に空気が入っている構造を採用しているため、これらのパンク対策用品はあくまでもパンクしにくくするための物で、完全にパンクを防止する物ではない。 パンクしにくくする自転車が沢山存在するのに対して、パンクしない自転車がそれほど見ないのには理由がある。パンクしない自転車の殆どはタイヤの中に空気が入っているわけではない。タイヤの中に特殊な樹脂を入れた物や、特殊ポリマーを採用しタイヤとチューブを一体にした物など様々な構造のパンクしないタイヤがあるが、このようなタイヤで問題になるのが、乗り心地が非常に硬く、ペダルを漕ぐのを止めるとすぐに止まってしまうほど転がり抵抗が悪いことだろう。そのため、日本ではパンクしないタイヤは大手自転車ブランドでは発売されておらず、スポーツサイクルの世界では、スペシャライズド・アリバイのみパンクしないタイヤを採用しているだけにとどまっている。 ブリヂストンサイクルのパンクしない自転車が革命的な理由 パンクしないタイヤ=碌でもない物という考えが一般的になっている中、2017年にブリヂストンサイクルはパンクしないタイヤを開発し2019年には実用化すると発表した。パンクしないタイヤを装備した自転車は各地のサイクルイベントで試乗が可能で、2018年5月にサイクルドリームフェスタでパンクしない自転車を試乗した。 ブリヂストンサイクルのパンクしない自転車の一番の特徴はタイヤだろう。従来のパンクしないタイヤは既存の車輪でも使えるように設計されているが、ブリヂストンのパンクしないタイヤはパンクしないタイヤ専用に設計された車輪となっている。このタイヤはブリヂストンタイヤのエアフリーコンセプトの技術を応用したもの。タイヤ側面に張り巡らせた特殊形状スポークが荷重を支える設計となっているのが特徴だ。 このタイヤが革命的なのは、従来のパンクしないタイヤには無かったしなやかな乗り心地が実現されていること。従来のパンクしないタイヤは空気の代わりにゲルや特殊ポリマーが入っているため柔軟性がなく、舗装の荒さがわかるほど乗り心地が悪かったが、ブリヂストンサイクルのパンクしないタイヤは特殊形状スポークがしなるため、通常のタイヤに非常に近い乗り心地を実現している。 ブリヂストンサイクルのパンクしないタイヤの欠点は、通常の自転車には簡単に装着することができないこと。今回試乗したパンクしないタイヤを装着した自転車はベガス(写真上)という自転車だが、パンクしないタイヤの構造上、前ブレーキの構造が違う設計となっている。 ブリヂストンサイクルのパンクしないタイヤは2019年には実用化されるとのことだが、個人ユーザー向けに市販化されるのかは不明だ。最近流行しているシェアサイクルに採用される可能性もあるだろう。