デイリーアーカイブ Apr 26, 2025
au損保が東京都の自転車事故に関する調査を実施 自転車保険加入義務化の認知・加入率はどの位か
au損害保険株式会社(以下、au損保)は、2020年4月より東京都ではじまる自転車保険加入義務化を前に、東京都在住で月に1回以上自転車を運転する方1,000名を対象に、自転車事故に関する調査を実施した。
自転車事故の増加に合わせ、近年では、自転車事故により多額の賠償を請求される事例も出てきている。2015年10月に兵庫県で初めて自転車保険加入が義務化されて以降、大阪府、滋賀県、鹿児島県、埼玉県、京都府、神奈川県、長野県、静岡県などでも自転車保険の加入が義務付けられており、この4月には東京都をはじめ、愛媛県、奈良県でも加入が義務化される予定だ。市町村レベルでの義務化も増えており、この流れは今後も広がることが予想される。
調査結果によると、3割以上(35.5%)の人が過去に自転車運転時に事故に「遭ったことがある」という結果となった。この結果は、au損保が2019年10月に“全国の月に1回以上自転車を運転する人を対象に行なった調査結果(30.5%)”と比べて5ポイント高い数値となった。また、自転車事故に繋がりそうな事象となる自転車事故“未遂”は、約6割以上(66.7%)もの人が「経験あり」という結果で、全国平均(60.9%)を6ポイント近く上回り、都内での自転車運転にはリスクがついてまわる状況となっている。
自転車事故および“未遂”の発生場所は、トップは「歩道」(46.9%)で、次いで「自転車専用レーンがない車道」(31.4%)となった。「自転車専用レーンがある車道」は、11.4%に留まるため、車道では、自転車専用レーンの有無で事故率に大きく差があることが分かった。
一方、自転車事故時の助けとなる「自転車保険」については、8割以上(82.3%)の人が「知っている」と回答したものの、実際に「自転車事故に備える保険に加入していない」と答えた人は半数近く(47.4%)に。4月より東京都で義務化されることについては、半数以上(52.8%)が「知らない」と答え、その認知度はまだ低いことが浮き彫りになった。
以下プレスリリースから。
【調査結果サマリー】
都内での自転車事故“未遂”、自転車事故経験者は全国平均より高い結果に。自転車事故発生場所は「歩道」が最多。車道の自転車専用レーンの有無で大きな差が。
自転車保険認知度は8割超えも、東京都での自転車保険義務化3週間前で保険加入率は半数程度。
義務化3週間前で、東京都での義務化認知度は半数を切る。他県と比べても認知度は低い。
<調査概要>
調査名 :自転車運転に関する意識実態調査結果
手法 :インターネット調査
調査対象:東京都にお住まいの月に1回以上自転車を運転する20-50代の男女
調査数 :1,000名
調査期間:2020年3月10日(火)~3月12日(木)
※小数点第1位以下四捨五入の関係上、SAの合計値が100を超える可能性があります。
※下記詳細内で、2019年10月に全国の方を対象に行なった調査結果を参照しています。その調査結果はこちらを参照してください。https://www.au-sonpo.co.jp/corporate/news/detail-215.html
<調査結果詳細>
1. 都内での自転車事故“未遂”、自転車事故経験者は全国平均より高い結果に。自転車事故発生場所は「歩道」が 最多。車道の自転車専用レーンの有無で大きな差が。
「Q1 あなたはご自身が自転車を運転中に自転車事故に遭いそうになったことはありますか?」という問いには、66.7%もの人が「ある」と答え、その数値は全国平均(60.9%)より高い結果になりました。また、自転車事故“未遂”の経験者(自身で運転中・歩行時に含む)に、事故に遭いそうになった時間帯(Q2)を聞いてみると、「夕方(16時~18時くらい)」が41.5%で、「夜(19時~24時くらい)」が31.9%になりました。
また、「Q3 あなたは過去にご自身で自転車運転中に自転車事故にあったことがありますか?」という問いでは、実際に35.5%もの人が「ある」と答えました。全国平均(30.5%)より高い数値になっており、都内での自転車運転での事故は多いようです。
また、自転車事故“未遂”および自転車事故経験者に「Q4 あなたが自転車事故に遭いそうになったもしくは遭った場所はどこですか?」と聞くと、一番多いのは「歩道」(46.9%)、次いで「自転車専用レーンがない車道」(31.4%)という結果になりました。「自転車専用レーンがある車道」は11.4%となるため、同じ車道でも自転車専用レーンの有無で事故率に差があることがわかりました。「信号のない交差点」(22.0%)、「商店街、住宅街等狭い道路」(20.0%)にも数値が集まり、このような通りが多い東京都ならではの結果かもしれません。また、「Q5 あなたは自転車事故に遭ってしまった場合の対処法を知っていますか?」という問いでは、7割近くが対処法を「知らない」と回答しました。
2. 自転車保険認知度は8割超えも、東京都の自転車保険義務化3週間前で加入率は半数程度。
「Q6 あなたは自転車事故に備える保険(自転車保険)があることを知っていますか?」という問いでは、82.3%もの人が「知っている」と回答し、自転車保険の高い認知度が浮き彫りになりました。また、「Q7 あなたは今、自転車事故に備える保険に加入していますか?」と聞くと、「自転車保険」に加入している人は全体の約3割程度(32.7%)で、「自転車保険には加入していないが、他の保険(自動車保険や火災保険等)でカバーしている」と答えた人は19.9%でした。この結果から、東京都では自転車保険加入義務化3週間前で、まだ約半数の人が自転車事故に備える保険に加入していないことがわかりました。世代別に見ると、男性40代(54.4%)、女性20代(50.4%)、30代(53.6%)で半数以上の人が自転車保険に加入していないという結果になりました。
また、「Q7 自転車事故に備える保険に加入していますか。」の問いで「自転車保険に加入している」と答えた327名に、「Q8 あなたが自転車保険に加入したきっかけを教えてください。」と尋ねたところ、「自分(もしくは家族)が加害者になった時に備えて」が85.0%になりました。この結果は全国を対象にした前回調査と比べて、8.7ポイント高い結果です。自転車保険には、自分(もしくは家族)にケガがあった時に備えるより、万一自身(もしくは家族)が加害者になった時に備えて加入しているということが分かりました。
3. 義務化3週間前で、東京都での自転車保険加入義務化認知度半数を切る。他県と比べても認知度は低い。
この4月より自転車保険義務化を迎える中、本調査で東京都での自転車保険の加入が義務化されることを知っているか聞いたところ、「知っている」と答えた人は47.2%に留まり、義務化1ヶ月前で半数を切っている状況が浮き彫りになりました。この数値は、昨年10月にau損保が、当時義務化されていた兵庫県、大阪府、滋賀県、鹿児島県、埼玉県、京都府の6府県と、義務化を予定していた神奈川県、静岡県、長野県の方(380名)を対象に行った調査結果と比べても13.6ポイントも低い数値となっています。
パナレーサーの「携帯用ワンタッチミニポンプ」に高圧対応モデルが登場
パナレーサーは3月26日、バルブが簡単に取り付けが出来る「ワンタッチ口金」を採用した「携帯ミニワンタッチポンプ」の高圧対応モデルを2020年4月に販売を開始すると発表した。
ワンタッチ口金は、レバーを引いたり口金を回したりといった面倒な作業をしなくても口金をバルブに差し込むだけで簡単に取り付けできる方式、反対側(仏式へ注入の際は赤い米式側)を押せば簡単に外せるのが特徴だ。
今回登場した、携帯ミニワンタッチポンプは、高圧でも簡単に入れられるのが特徴。新しいシリンダーを採用し、高圧を入れるさいも軽い力で入れることが可能になった。また、注入時にバルブへ無理な力がかからないよう、ホースを独立し、長くすることで口金を差し込みやすくなり、空気を入れやすくなった。注入可能な空気圧上限は約900kPa。
ボディは丈夫で軽量なアルミ製を採用。重量は約100g、収納時の長さは約170mm、一般的なツールボトルに収納して持ち運ぶことも可能。カラーラインナップはブラックとシルバー2種類を用意。また、自転車フレームへ取り付けるためのアタッチメントも付属しボトルケージとの併用も可能。
携帯ミニワンタッチポンプ
商品名:携帯ミニワンタッチポンプ
品番:BMP-23AEZ-B(-S)
価格:¥2,900(税抜)
仕様:米式・仏式バルブ対応ワンタッチ口金/アルミ製
付属品:フレーム取付用アタッチメント
発売:2020年3月下旬発売(予定)
取扱説明書(PDF)
携帯ミニワンタッチポンプ用 補修パーツ
商品名:米・仏口金用コア
品番:BMP-22-CORE
価格:オープン
対象ポンプ品番:BMP-22AEZ-B(-S)・BMP-23AEZ-B(-S)
発売:発売中
取扱説明書(PDF)
<商品に関するお問い合わせ>
パナレーサー株式会社 お客様相談室
電話番号:0795-82-6806
(土日祝日および当社休業日を除く平日9:00~17:00)
URL:https://panaracer.co.jp/
【E-MTB】坂を駆け抜ける喜びと下りの安定性を両立したフルサス電動アシストMTB「TREK Rail9.7」【E-Bike】
2019年、日本のE-Bike界で話題を攫った1台と言えば「TREK Rail9.7」だろう。TREKのフルサスペンションE-MTB「Rail9.7」は、2019年に世界同時発売し日本で初めて登場した「Bosch Performance Line CX」を搭載したカーボンフレームのE-MTB。カーボンフレームにより車体重量は約21kgと、大容量バッテリーを搭載したE-MTBとしては軽量なのが特徴だ。
価格は790,000円(税抜)と、簡単に手が出せないが既に日本に持ち込まれた輸入分が完売。本来なら、伊豆諸島に持ち込むかB.B.BASEに載せて(参考記事)房総半島を走る等、公道試乗を行う予定だったが、諸事情により「トレイルアドベンチャーよこはま」のコース内での試乗記事となる。
E-MTBだからこそサイドスタンド装着が必要な理由
TREK Rail9.7には、サイドスタンドが装着できる台座がある。一般的にスポーツ自転車はスタンドをつけないのが一般的だが、E-Bikeではスタンドの装着が可能でないといけない。理由は3つあり、1つ目はスタンドが無いと行動範囲が狭くなる。これは従来型自転車でも同じだが、輪行が難しく、モーターパワーで重量を相殺できるE-Bikeでは、スタンドを装着しない理由は無い。
2つ目は、車体にバッテリーを搭載した事で自転車が重くなっている事。車体を倒した状態で駐輪し、再度走る時、自転車を持ち上げる必要があるが、車体重量が重いので持ち上げにくい。
最後の3つ目がバッテリー着脱の問題。殆どのE-Bikeはバッテリー着脱の設計を車体を直立した状態を考えて設計されている。Bosch製E-Bikeユニット搭載車のバッテリーの説明書を見た限りでは、基本的に車体を直立した状態でバッテリーを着脱するのが望ましい設計になっている。
しかし、Bosch E-Bike System搭載車はまだ良い方だ。一部会社ではバッテリーを反ドライブトレイン側にスライドさせて取り外すタイプもある。これだと、ドライブトレインを上にした状態で自転車を横倒しにした時、バッテリーを外そうとすると、最悪バッテリーが地面に落下してしまう。また、バッテリーを装着したままで車体から給電する方法を採用した車種もあるが、大半は給電ポートは反ドライブトレイン側に装備されているのでスタンドは必須だ。本格フルサスE-MTBでもサイドスタンドが装着できるRail9.7の方針は正しいだろう。
TREK独自のバッテリー着脱システムを装備
https://www.youtube.com/watch?v=I7l7ffGRny4
TREK Rail9.7には、Removable Integrated Batteryという機構を採用している。これにより、バッテリーの着脱はドライブトレイン側で行え、自転車を横倒しにした状態でも安心してバッテリーを外す事ができる。
また、バッテリーには格納式の取っ手を採用した。これにより、気軽にバッテリーを持ち運ぶ事が可能になった。
バッテリーはBosch PowerTube 500(500wh)。海外仕様では日本仕様より大容量のPowerTube 635(635Wh)を搭載している。日本市場で500Whバッテリーを搭載したのは、コスト削減、日本市場ではPowerTube 635が未投入、日本の電動アシスト自転車のアシスト関連の法律は、高速領域ではアシストが少ないためバッテリーの持ちが良いなどの関係で、PowerTube 500を採用したようだ。
坂を駆け抜ける喜びと下りの安定性を両立したTREK Rail9.7
TREK Rail9.7を試乗した感想を一言で言うと「上りは駆け抜ける喜びを持ち、下りは安定感が高い」。トレイルアドベンチャーよこはまレベルの上り坂では、よく動く前後サスペンションで地面を常にグリップさせ、Bosch Performance Line CXのeMTBモードのお陰で、筆者のレベルでは滑るという感覚が無い。筆者のレベルとトレイルアドベンチャーよこはまの上りや平地ではRail9.7の限界を引き出せなかった。Rail9.7の真髄を見るのなら、筆者の力量を超え、転倒、クラッシュ覚悟で限界まで走る必要があると感じた。仮に私用で購入していたらクラッシュ覚悟でやるが、広報用の試乗車では、そのような事を行うわけにはいかないので、筆者の力量を超えた運転はしていない。
下りはバッテリーの重さを感じるが普通に下れる。従来のE-MTBのようにバッテリーが飛び出たタイプにある、車体を捻じ曲げるようにコーナーを曲がる感覚は無い。また、フルサスペンションを採用したお陰で、大きい段差やバンプでも車体が乱れにくいので安心感が高い。従来の大容量バッテリーを搭載したE-MTBは重いバッテリーがダウンチューブに入っているため、人力MTBのような僅かな立て直しが難しい感覚がある。そのため、車体が乱れにくいフルサスペンションE-MTBのほうが、安心感が高いだろう。
坂を駆け抜ける喜びと下りの安定性を両立したTREK Rail9.7。伊豆大島や三宅島、B.B.BASEに載せて公道試乗ができなかったのが悔やまれる。機会があったら公道試乗も行いたい。
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TREK Rail9.7のスペック
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