デイリーアーカイブ Jan 24, 2025

「P&P COMPONENTS 」から29インチBOOST規格の MTB 用カーボンホイール「WH-C1600M」が登場

「Marukin」や「KhodaaBloom」「NESTO」等で知られているホダカは3月4日、自転車コンポーネントブランド「P&P COMPONENTS (ピーアンドピー コンポーネンツ)」で、29インチBOOST規格を採用した MTB 用カーボンホイール「WH-C1600M」を発売したと発表した。 WH-C1600M は軽量・高剛性なカーボンリムを採用することで、29インチBOOST 規格のホイールとしては軽量な 1,625g を実現。あらかじめチューブレスリムテープが貼り付けているため、チューブレスタイヤの装着を簡易化している。 フリーボディはSHIMANO MicroSplineを採用。また、別売りオプションでSHIMANO HG、SRAM XD Driver に交換でき、ユーザーの使用するコンポーネントに合わせることが可能。ノッチ数はかかりの良い 78 ノッチで、即座にギアが噛み合う利点があり、障害物を乗り越えるときなどの瞬間的な踏み直しにも素早く対応するとのこと。クロスカントリーレースからトレイルライドまで幅広くカバーする。希望小売価格は90,900 円(税抜)。   リム素材              カーボン リム内幅              25mm 車輪径                  29inch スポーク              ストレートプルバテッドスポーク ハブ                     F: Thru Axle 15x110mm (BOOST規格) 28H R: Thru Axle 12x148mm (BOOST規格) 28H 対応タイヤ           クリンチャー/チューブレスレディ ブレーキ              ディスクブレーキ(センターロックタイプ) フリーボディ       SHIMANO MicroSpline 重量(平均値)        F: 722g...

もはや人力MTBを越えた!? ボッシュ製ユニット搭載のE-MTB(電動アシストMTB)の実力を検証する

2月28日、神奈川県横浜市にある「トレイルアドベンチャー・よこはま」のプレス向け体験会で、トレイルアドベンチャーよこはま所有のE-MTB(海外向けE-MTB)と、Bosch Performance Line CXを搭載したE-MTB(電動アシストMTB)に乗ることができた。今回はBosch Performance Line CX搭載したE-MTBに乗り、MTBコースでのPerformance Line CXの性能を確かめてみた。 Bosch Performance Line CXは欧州でeMTBという新しいカテゴリーを生み出し、爆発的なブームをリードし続けるドライブユニット。開発コンセプトは「Uphill flow(坂を駆け上がる楽しみ)」で、これを実現する為に専用開発されたドライブユニットは、マグネシウム材の使用と内部機構の新設計により25%の軽量化、48%の小型化を達成。最大トルクは75Nmで、前モデルよりもコンパクトなドライブユニットになったことで、フレームの設計自由度が広がり、最新のMTB用フレームのトレンドである「短いチェーンステイ長(ペダル軸からリアホイール軸間距離)」を達成した。 今回乗ったBosch Performance Line CX搭載E-MTBは、カーボンフレームのフルサスペンション29インチE-MTB「TREK Rail9.7」、アルミフレームの27.5インチハードテールE-MTB「Corratec E-POWER XVERT CX」、アルミフレームの29インチハードテールE-MTB「TREK Powerfly5」の3台に試乗した。 E-Bikeに新たな扉を開いた「eMTBモード」 Bosch Performance Line CXを搭載したE-MTBには、eMTB用途に特化したアシストモード「eMTBモード」を搭載している。eMTBモードではライダーの踏み込み力に応じた最適なアシスト力が瞬時に提供される機能で、狭い箇所でのターンや滑りやすい斜面を駆け上る等の技量を要する場面で、E-MTBで生じやすいライダーの予期せぬモーターアシスト挙動が排除されたモード。これにより、溢れるモーターパワーを意のままに操る異次元のライディング体験「Uphill flow」を提供するとのことだ。 このeMTBモードは、写真のような曲がりくねったタイトな道を走る時に役に立つ。例えば、外に膨らまずコーナーを走る場合、力強いアシストを行うPOWERモードで下手に漕ぐと外に膨らんでしまう。アシストが弱いTOURモードに変更すると、アシスト力が落ちてかったるい。外に膨らむのを怖がりつつPOWERモードで走ろうとすると、脚を止めないといけない場合があり人力MTBのほうが面白い事が多い。 これがeMTBモードだと、コーナーを曲がる時、外に膨らむと感じ脚にかかる力を無意識に落とすと、モーターが乗り手の思考を察知してくれるかのようにアシスト力を自然に下げてくれる。アシストの強弱も滑らかに行うため「人工筋肉」や「パワードスーツ」と言えるほどだ。このeMTBモードは、タイヤが滑ったらスリップを防止するトラクションコントロールとは違い、人間の微妙な漕ぎ方を判断してアシストを行うのだ。そのため、今回のトレイルアドベンチャーよこはまでの試乗会では、殆どeMTBモードのみで走行していた。 クルマやオートバイでは、電子制御があるとつまらないという風潮がある。しかし、E-Bikeに関しては逆で、Bosch Performance Line CXのeMTBモードのように、高度な電子制御が入っていないとE-Bikeは面白くならない。eMTBモードのように高度な電子制御を搭載するのは他の会社も追従するだろう。 驚いたのが、eMTBモードは特殊な機構やセンサーを採用しておらず”作り込み”で作られた機能で、広報担当者は「その気になれば他社メーカーでもできる」と語っていた。機械よりも遥かに繊細な力を出す人間の脚と、人間の力を察知して適切にアシストするモーターやセンサーの技術力に驚くしかなかった。 残念な事にPerformance Line CXのeMTBモードはE-MTB(電動アシストMTB)車にしか搭載されない。Performance Line CX搭載のE-クロスバイク(電動アシストクロスバイク)等の場合、eMTBモードの代わりにSPORTモードが追加されるため注意が必要だ。 E-MTBは舗装路からダート、上り坂、下り坂のすべてを楽しめる究極の公道用マウンテンバイク 今回Bosch Performance Line CXを搭載したE-MTBは、今までの人力自転車では不可能だった究極の公道用MTBが実現したと感じた。その理由は3つある。 1つ目が「eMTBモード」の搭載により、滑りやすい道や曲がりくねった道での運転がしやすくなった事。2つ目がバッテリー内蔵化により、重心位置が下がりコーナリングが自然になった事だ。少し前のE-Bikeと言えば、バッテリーを外付けしたタイプが一般的だった。このタイプはバッテリーが飛び出ているため見栄えが悪いだけでなく、重いバッテリーを高い位置に載せたため重心が高くなり、オフロードコースを楽しむレベルの筆者でも、車体が上手く倒れずねじ伏せながら曲がるような感覚だった。 今回試乗した、カーボンフレームのフルサスペンション29インチE-MTB「TREK Rail9.7」、アルミフレームの27.5インチハードテールE-MTB「Corratec E-POWER XVERT CX」、アルミフレームの29インチハードテールE-MTB「TREK Powerfly5」の3台は、脱着可能な内蔵バッテリーを搭載している。これにより、デザインがスリムになっただけでなく、重いバッテリーを低い位置に置くことができ、重心を下げることが可能になった。筆者がMTBコースを走行した限りでは、バッテリーの重さは体感できるが、カーブでも上手く車体が倒れるので慣れれば大丈夫というレベルだと感じた。 そして、3つ目がモーターの力により、従来のMTBではつまらない道も楽しく走行できる事。人力MTBが楽しい道と言えば平坦なダートと下り坂だが、E-MTBだとそれに加え、今までの人力MTBでは苦痛だった上りのダートや、舗装路の平坦、上り、下りまでが楽しく走ることができる。 そのため、海外ではE-MTBでサイクリングが楽しめるオプションが用意されている。例えばSCOTT STRIKE eRIDE(日本未発売海外仕様)というフルサスペンションE-MTBは、オプションでセンタースタンド、リアフェンダーとキャリア、フロントライト、追加バッテリーを用意している。 Boschの広報担当者によれは、ヨーロッパではフルサスE-MTBにキャリアやライト、追加バッテリーを装備してアルプスを越えるサイクリングを楽しむ層が多く、このような人に向けたオプションを用意していると語っていた。一般的なサイクリング+ダート/オフロードライドを楽しむ多くの人にとっては、本格的なオフロードライドから街乗りや長期休暇のサイクリングまで誰でも楽しめるE-MTBは、人力MTBを超えたと言っても良いだろう。 E-Bikeを購入する時、是非eMTBモードを備えたBosch Performance Line CX搭載E-Bikeの試乗をお勧めする。Bosch Performance Line CXを搭載したE-Bikeは高価で簡単に購入できるわけではないが、一度は体験しておくべきだ。 今回試乗したE-MTBのスペック TREK Rail9.7 ...

MTBも遊べる多目的フロートレイル「トレイルアドベンチャー・よこはま」が誕生

2月29日、よこはま動物園ズーラシアに隣接する里山ガーデン内のフォレストアドベンチャー・よこはまに、「トレイルアドベンチャー・よこはま」が誕生した。 「フォレストアドベンチャー・よこはま」は横浜市内初の Park-PFI を活用して整備された施設で、トレイルアドベンチャーもそのプログラムのひとつとして設置される。 Park-PFI とは、 平成 29 年の都市公園法改正により創設された「公募設置管理制度」のこと。 飲食店、売店等の公園利用者の利便の向上に資する公募対象公園施設の設置と、当該施設から 生ずる収益を活用してその周辺の園路、広場等の一般の公園利用者が利用できる特定公園施設の整備・改修等を一体的に行う。 トレイルアドベンチャーは、MTBツーリズムを推奨するスイスのアレグラ社と自然共生型アウトドアパーク「フォレストアドベンチャー」のコラボレーションから生まれた自然共生型アウトドアパーク第2弾。MTBで疾走するだけのトレイルや、上級者だけが楽しめるトレイルではなく、トレイルランの練習や、車椅子で森の中を散歩を行ったり、上級者コースに入る前のMTBの練習など、幅広い人に向けた多目的フロートレイル。森や山を削ったり人工的な加工を行なわず、そこにある自然を活かして設計を行っているのが特徴だ。 トレイルアドベンチャーよこはまでは、難易度が低い順にグリーン、ブルー、レッドの3コースを用意している。どのコースも、初心者でもレッスンを受ければハードなレッドでも走行可能だ。レッドコースには、コブも用意されており、上級者ならコブを利用してジャンプを行うこともできる。コース内はオフロード走行可能な自転車なら走行可能。 また、レッスンやレンタルも備え、トレイルランニングやマウンテンバイクの練習フィールドに最適な新しいタイプのトレイルを目指しているためレンタル車も用意している。マウンテンバイク(オリジナル軍手付き)の場合は2,300円。アシスト付きマウンテンバイク(オリジナル軍手付き)は、3,800円。セーフティパッケージ(ヘルメット+膝&肘プロテクター)は1,000円。他にも電動オートバイの場合、e-BIKE &ヘルメット・プロテクターレンタル/安全講習(20分)/トレイル利用(1時間)のプログラムで3,000円となる。 トレイルアドベンチャーよこはまのトレイル利用料金は3時間(安全講習20分含む)2,500円。交通アクセスは、公共交通機関の場合、JR 横浜線・市営地下鉄「中山」駅からバス 18 分、バス停から徒歩 10 分。車の場合、東名高速道路横浜町田 IC より車で18 分。 名称:トレイルアドベンチャー・よこはま 所在地:神奈川県横浜市旭区上白根町 1425 番地 4 営業時間:9:00~17:00 トレイル:初級レベル 80%、中級レベル 20% 体験時間:MTB/e-MTB:3 時間、e-Bike:1 時間 20 分 ※安全講習含む 利用条件:MTB/e-MTB:小学生以上、e-Bike:中学校3年生以上、体重90kg 未満 公式サイト:トレイルアドベンチャーよこはま 今回、トレイルアドベンチャーよこはまのプレス向け体験会で、Bosch Performance Line CXを搭載した3台のE-MTB(TREK Powerfly5、Rail9.7、Corratec E-POWER X VERT CX)に試乗することができた。(トレイルアドベンチャーよこはまのレンタルE-MTBでは無い)こちらのE-Bikeも後々紹介する。