デイリーアーカイブ Nov 15, 2024

話題のグラベルタイヤ「パナレーサー グラベルキングSS」をE-Bikeでテスト!(Specialized Turbo VADO SL編)

E-Bikeカスタムを行う場合、まず最初に行う物と言えばタイヤだろう。E-Bikeに限らず人力自転車のカスタムでも定番のタイヤだが、E-Bikeの場合、人力自転車よりもパワフルに走ることができるため、従来の人力自転車とは違う考えで選ぶ必要があるだろう。 今回のE-Bikeテストで使用するタイヤはPanaracer GravelKing SS。グラベルキングは、舗装路から未舗装路まで自由に快適に走りたいサイクリストのために開発されたスポーツ自転車用タイヤのシリーズ。スリックタイプの「グラベルキング」と、セミブロックタイプの「グラベルキングSK」の中間を埋める、セミスリックタイプのグラベルキングだ。 タイヤパターンは、センター部に転がりを重視した全く新しいパターンに加え、サイドにはGravelking SKのセミノブを改良して配置することでオンロードでの走りの軽さと、グラベルでの走破性を両立している。 テクノロジーはグラベルキングと同じく、耐久性と耐摩耗性に優れた「ZSGナチュラルコンパウンド」、軽量で衝撃吸収性に優れた「AX-αケーシング」、サイドカットやリム打ちに効果を発揮する「アンチフラットケーシング」を採用し、長距離走行でも疲れない高性能なグラベル・アドベンチャータイヤを売りにしている。 今回、700×32Cと700×43Cの2種類のタイヤを比較する。インプレッションで仕様するE-Bikeは、Specialized Turbo VADO SL 4.0。Turbo VADO SLはアシストのパワー調整が可能で、今回のインプレでは標準設定を使用。ピークパワー/アシストは、TURBOモードが100/100、SPORTモードが60/60、ECOモードが35/35。ファームウェアはバッテリーが2.4.11、モーターが44.6.33、ディスプレイが2C.B.0となる。 標準装備タイヤ「Specialized Pathfinder Sport 700x38C」をインプレ 今回、Panaracer GravelKing SSをインプレする前に、Turbo VADO SL 4.0に装着されているSpecialized Pathfinder Sport 700x38cをインプレしよう。 Specialized Pathfinder Sportは、センタースリック仕様のグラベル向けタイヤ。ケーシングは60TPI 、ビードはワイヤービードでフラットプロテクションはBlackBeltを採用している。 タイヤ幅は38ミリ相当と太めだが、グラベルでの走行はアシストパワーによりパワフルでそれなりにスピードを出すため、タイヤが太い感覚は無い。元気に走行した時の体感は35ミリ幅のグラベル向けタイヤを装着していると感じる。しかし、カーブを少しオーバースピードで通過しても、左右のノブがグリップしてくれるため、安心感は高い。 舗装路に関しては、グラベル重視のタイヤの形状のため抵抗が少し多い。ECOモードのアシスト設定は標準でも問題なく、アシストOFFでも走行できるが、SpecializedのロードバイクタイプのE-Bike「Turbo Creo SL」の感覚を知っていると少し重いと感じるだろう。 総評としては、舗装路はアシストを多用するが、グラベルでも安心して走行できるので、標準タイヤとしては悪くない選択だろう。 Panaracer GravelKing SS 700×32Cをインプレッション まず最初にTurbo VADO SL 4.0に装着したのがGravelKing SS 700×32C。GravelKing SSの一番細いタイヤは700×28Cがあるが、リム幅の関係で32Cを選択した。 E-Bikeはモーターパワーにより細いタイヤと相まって、発進ではタイヤがスリップするのでは?と思う人もいるかもしれないが、最大出力が一般的なE-Bikeよりも低いTurbo VADO SL 4.0(最大出力240W)の場合、アシストモード最大でもタイヤがスリップしなかった。 気をつけたいのは、E-Bikeはスピードが出るため、細いタイヤでも想定されているスピードより出てしまう事。後輪がグリップする感覚に騙されて、前輪のグリップが想定している速度よりも速く走れ、モーターアシストがあってもグラベルに関しては滑る場面は殆どなくグリップしている。その一方で、前輪のグリップ力は32ミリ幅で想定している速度を超えて走ることもあり、後輪のグリップ力に騙されて、前輪がスリップする速度でカーブに入ることもしばしばあった。 乗り心地に関しては、タイヤが細くタイヤの中に入っている空気の量も少ないので硬め。ただ、E-Bikeは人力自転車よりも高いスピード領域で走行するためか、フレームがしなる感覚が少ないと思うほど剛性が高い。 人力自転車のようなルックスと言われているVADO SL 4.0も、一般的なアルミフレームの人力クロスバイクと見比べると、トップチューブやダウンチューブは二回りほど太い。特に、アルミ製のフロントフォークは、オンロードタイプのシャープな造形とは裏腹にリジッドMTBと思わせるほどの太さだ。 人力クロスバイクと比較すると過剰剛性と思わせるほどの硬い乗り心地のため、700×32Cと細いタイヤでグラベルを走ると振動の多さであまり楽しくない。 一方、舗装路では、砂利道重視のグラベル用タイヤ特有の抵抗感が少なく、ほぼスリックタイヤの感覚で走行できる。そのため、アシストオフになる時速24キロ以上の速度でも楽々と巡航可能で、標準装備のタイヤ「Specialized Pathfinder Sport 700x38c」では感じなかった、SpecializedのロードバイクタイプのE-Bike「Turbo Creo SL」を少し思い出す。 乗り心地も、タイヤにあるノブのおかげか舗装路用のスリックタイヤよりも柔らかめの乗り心地となっている。車体剛性が高いE-Bikeの場合、舗装路だけ走る場合でもあえてグラベルキングSSを装着するのもありだろう。 Panaracer GravelKing SS 700×43Cをインプレッション 次に装着したのがGravelKing SS 700×43c。VADO...

FANTIC E-Bikeの取り扱いがサインハウスからモータリスト合同会社へ移管

FANTIC製E-BikeやFANTIC、ランブレッタ、SYM製オートバイを輸入をサインハウスから、新たにモータリスト合同会社に移管すると12月17日に発表した。以下、リリースから。   モータリスト合同会社について 「モータリスト」はモーター(エンジン)を用いて車輪を駆動する、人生を豊かにする乗り物をこよなく愛するみなさまの総称です。 私たちは、私たちが選び、提供する世界の様々な商品を、日本のモータリストの皆様のためにお届けし、豊かなモータリスト・ライフをお楽しみいただけるよう、心から望み、この会社を設立しました。 創業の理念は、モータリストのために、モータリストが働き、喜びを提供し、ともに楽しむこと。モータリスト合同会社は、まずはランブレッタ、ファンティック及び SYM の 3 ブランドのモーターサイクルや eBike の輸入、卸、販売を統括します。 併せて、これまで扱ってまいりましたプレミアム・モーターサイクル・アパレルブランドである「Pando Moto」や、オフロード・ライダーに安心と安全のプロテクションを提供するプレミアム・ブーツブランドの「TCX」などのブランドを取り扱い、お客さまへの提供に努めてまいります。今後長きにわたって、モータリストが取り扱う商品を安心してお使いいただけるよう、全力を尽くしてまいりますので、変わらぬご支援、ご佃撻のほどお願い申し上げます。 2020 年末までの連絡先は、03-3721-1770 サイン・ハウス車両事業部内 モータリスト設立準備室へ 営業拠点:モータリスト・ファクトリー(2021 年 1 月から) 〒144-0055 東京都大田区仲六郷 2-41-8 TEL:03-3731-2388 FAX:03-3731-2389 関連リンク モータリスト

カイホウから自転車専用ドライブレコーダーが登場

カイホウジャパンは12月17日、自転車専用ドラレコ「KH-BDR100」の販売を開始した。 自転車用ドライブレコーダーの取付は自ハンドルバー部に付属の取付用ゴムバンドを装着する方法を採用。操作はボタンで、一度長押しで電源オン。再度押下で録画開始。再度押下で録画停止。長押しで電源オフとなる。 録画には64GBの付属のSDカードを挿入する。録画を開始すると自動でループ録画(2分)を行う。ループ録画は最大で連続240分間の録画が可能。また、自動ループ録画の為、残しておきたい映像を録画した際に録画停止をする必要がある。 また、赤外線ライトを搭載し、夜間走行時は自動でライトが点灯。街灯が少ない場所や暗くなっている車や歩行者も鮮明に撮影できると謳っている。 カメラは対角120°水平95°垂直50°の視野での撮影が可能。防水IPX5機能を採用している。価格はオープン価格。 関連リンク カイホウジャパン