デイリーアーカイブ Apr 20, 2025
SENSAHコンポを搭載した5万円台のフラットバーロードバイク「ST⭐︎RMOBIL Qualia」
2022年1月18日、1月19日に、東京の浅草で開催されているサイクルパーツ合同展示会。ハイパーホリックブースでは、5万円台のフラットバーロードバイクが展示されていた。
名前は「ST⭐︎RMOBIL Qualia」。アルミフレームを採用したフラットバーロードバイクで、近年の価格高騰の中、貴重な5万円台のフラットバーロードバイクとなる。
変速機関連は、シマノやマイクロシフトではなくSENSAH(センサー)を採用。性能に関しては、シマノと比較すると多少の荒さはあるようだが、実用上は問題ないようだ。
製品版はカラーリングがマットブラックで、ロゴはグロスブラック仕様に変更。タイヤは700×32Cで、前2段、後ろ9段の18段変速となる。価格は5万4800円(税込)。2022年4月発売予定。
関連リンク
HyperHolic https://hyperholic.handcrafted.jp
スペシャライズド、伊勢丹立川店で期間限定ポップアップストアを開設
スペシャライズドは、2022年1月19日(水)から2022年1月25日(火)の期間に伊勢丹立川店に、期間限定でポップアップストアを出店すると発表した。
今回の期間限定ポップアップストアは、世界的に人気が高まっているE-Bikeを中心に、世界トップレベルのレース用ロードバイクも試乗可能。他にも展示しているヘルメット等のアクセサリーや、展示が無いオンラインストア内の商品のご自宅直送ショッピングも可能。
他にもサイクリングに欠かせない「Bicycle Coffee Tokyo」のサスティナブルコーヒーも販売する(1月19日~1月23日)。提供されるコーヒーは、生産者・自然環境に配慮された農園にて栽培され、ダイレクトトレードによって取引された最高品質のコーヒーを届けるとのこと。
また、週末には昭和記念公園でのモーニングライドイベントも実施する。
ポップアップストア情報
期間:2022年1月19日(水)~2022年1月25日(火)
会場:伊勢丹立川店 2階 ギャラリースクエア
https://www.mistore.jp/store/tachikawa/access.html
営業時間:午前10時~午後7時30分(施設に準ずる)
モーニングライドイベント
□1月22日(土)・23日(日) 各日午前9時30分~10時30分
□集合場所:国営昭和記念公園 A2立川口
□参加費:450円
□定員:各日8名さま
□ご予約:1月12日(水) 午前10時から
□電話:042-548-2150 (直通)
※お支払いは現金のみとさせていただきます。
関連リンク
Specialized https://www.specialized.com/jp/ja/
電動アシスト自転車やE-Bikeの型式認定とはどういう物なのか? 欧州市場との違いは?
電動アシスト自転車選びでよく言われているのが型式認定を通した自転車を選ぶことだが、型式認定とは一体どういうものなのか。
型式認定とは、電動アシスト自転車が道路交通法などに規定されている基準を適合しているのを表す制度で、日本交通管理技術協会の型式提出書類の項目を元に試験審査を行っている。この評価は、単なる実機評価だけでなく、品質保証体制や、製品の組み立ての概要、自転車の取り扱い説明書、改造防止等についても審査しているようだ。
(関連リンク)
日本交通管理技術協会 https://www.tmt.or.jp/examination/
電動アシスト自転車の型式認定は任意なのが実情だ。実際、電動アシスト自転車の型式認定対象品検索を見ると、有名な電動アシストユニットを搭載していても、型式認定を通していないのは存在する。筆者が知る限りでは有名なのはSpecialized Turbo SLシリーズ全車で、型式認定対象品検索で調べても表示されない。
また、一般的にドライブユニットを供給するサプライヤーは、部品メーカーでしかなく、自転車メーカーが費用と人的リソースを割いて、型式を取得している。某有名ドライブユニットサプライヤー広報担当者曰く、型式認定に関しては、型式に関わる費用を払わない代わりに、完成車メーカーに型式取得の指示(強制)は行っておらず、その権限も無いとのことだ。
(関連リンク)
日本交通管理技術協会 型式認定対象品検索 https://www.tmt.or.jp/examination/index9.html
電動アシスト自転車の型式認定の取得に際しては、アシスト比等の電動システムに関わる箇所の検査だけでなく、完成車に対する企業としての品質管理体制や、取り扱い説明書等も重点的に検査されている。
これは、型式認定と言うものは、悪質な企業が粗悪な電動アシスト自転車を売りつけようとしてないかどうかという目線で審査が行われており、品質保証しないような悪質な企業、粗悪な自転車を摘発する目線で審査しているとのこと。しかし、悪質な企業ほど型式を取得しない為、摘発できていない実情で、現時点では、全国に販売店を展開する非常に真面目な企業が、”優等生”だと公的な証をもらっているのが現状のようだ。
(関連リンク)
型式認定提出書類 https://www.tmt.or.jp/examination/pdf/jitensya-sinsayoryou.pdf
型式認定を取得しない電動アシスト自転車の欠点とは
電動アシスト自転車の型式認定は取得しなくても良いのが実情だが、多くの自転車メーカーは型式認定を取得している。それは何故か。
型式認定の取得でよく言われているのが、万が一事故が発生した場合、法律に適合した電動アシスト自転車だと示すことで、トラブルの発生を抑えること。
他にも、型式認定を取得することで自転車店で整備を受けることができる。サイクルベースあさひ等、自転車店によっては型式未取得の自転車は整備しない方針を示している所がある。
また、型式認定を取得していないと製造元が信頼できないという話もある。新興企業が自転車販売店に信頼を得るために型式認定を取得する話も聞くことがあり、実際、とあるE-Bikeブランドは、型式認定を取得した後は自転車販売店の取り扱いが増えたという話を聞くこともあった。
因みに、筆者も新興の電動アシスト自転車やE-Bikeを紹介する際の選定で型式認定は参考にしており、型式認定を取得していない某ブランドの日本仕様街乗りE-Bikeを紹介する際、本当に日本仕様なのか確認するために、そのE-Bikeに搭載されているドライブユニットのサプライヤー担当者から、わざわざ確認を取っていた。
ヨーロッパではCEマーキング(自主認定)方式を採用している
E-Bikeの本場である欧州市場では、CEマーキング方式を採用している。これは、その製品がEU指令の要求事項に適合していることを表すため、製品にCEマークを表示する制度のこと。欧州市場では電動アシスト自転車は、自転車という扱いのため型式認定を免除しCEマーキング方式を採用している。そのため、Specialized S-WORKS Turbo Levo フレームキットのように、大手メーカーからE-Bike用フレームキットを展開していることもある。
CEマーキング方式は、適合宣言を行った企業が自らCEマークを表示するもので、製品が適合していると確認したら宣言書にサインを行い、CEマークを表示することができる。
CEマーキングは自主認定のため、日本と比較して法律が緩く感じると思うが、EU各国では、市場監視の取り締まりを行っており、CEマークの不正利用や構造上の不適合等、CEマークに適さない事実が発覚した場合は違反行為として処罰の対象となる。摘発された場合は、市場への出荷制限、販売の停止、市場からの撤収、不正メーカーの公開、稼働停止や、反則金の指示等が出される。また、適合宣言書にサインした人は拘置処置が行われることもあるとのこと。因みに、CEマーキングで違反が発覚し摘発された事例はRAPEXで確認できる。
追記記事
電動アシスト自転車・Eバイクの防犯登録は型式認定が必要になるか?課題も紹介
(関連リンク)
海外の法規制に関するFAQ「CEマーキング」 https://www.iri-tokyo.jp/site/mtep/ce-general.html
RAPEX https://ec.europa.eu/safety-gate-alerts/screen/webReport