デイリーアーカイブ Nov 18, 2024
ELECTRA Townie Go! 太陽と旅するE-Bikeの実力を検証する【レビュー】
アメリカの自転車・E-Bikeブランド「Electra」はビーチクルーザーを中心に、街乗り・サイクリング用のモデルを多数売り出している。
E-Bikeに関しても海外では様々なモデルを展開しているが、日本国内ではTownie Go! 8dのみの展開となる。
このようなビーチクルーザータイプのE-Bikeは、街乗り用でサイクリングには不向きなモデルが多い。Townie Go!に関しては、街乗り向けのE-Bikeという位置づけだが、今回、B.B.BASE内房に乗車し、サイクリングを行ってみたところ、街乗りだけではなく旅用E-Bikeとして見てもポテンシャルの高さを実感したので紹介する。
オートバイ風ながら機能性を重視したTownie Go!
ELECTRA Townie Go!には男性向けのステップオーバータイプと、女性向けのステップスルータイプの2種類があり、今回借りたモデルはステップスルータイプとなる。
ステップオーバータイプとステップスルータイプの違いは、トップチューブをまたぎやすい形状にしただけに見えるが、海外サイトを見るとステップスルータイプのほうがコンパクトのようだ。
日本国内公式サイトでのTownie Go!の適応身長は書いていなかったが、海外本国サイトでは、ステップオーバータイプの適応身長は160から190センチ(URL)、ステップスルータイプの適応身長は149から185センチ(URL)となる。
個人的にオススメしたいのがステップスルータイプ。またぎやすいため気軽に乗り降りができるので非常に乗りやすく、身長183センチの筆者が乗車しても苦しくない姿勢で走れるため、男性でもステップスルータイプを選んでも良いと感じた。
Townie Go!は他ではあまり見ないデザインを採用している。フラットフットテクノロジーと呼ばれているこのデザインは、一般的な自転車の乗車スタイルであるペダルを下へ踏み込むのではなく、やや前方に漕ぐライディングポジションを採用している。
ほぼ直立した乗車姿勢で快適に走れるように様々な部分に拘っており、ハンドル高は一般的なクロスバイクよりも高い。ハンドルからサドル間の長さ(トップチューブ長)も、一般的なクロスバイクよりも遥かに長いが、これはアップライトな乗車姿勢で上半身が窮屈にならないようにするため。また、アップライトポジションだと、後輪に荷重がかかりぎみになるが、一般的なクロスバイクやマウンテンバイクよりも長くとることで後輪荷重過大を阻止している。
ペダルを支えているクランク軸をサドルの下のパイプより前に出してシート角を寝かしているのも注目だ。シート角を寝かすとやや前方に漕ぐライディングポジションになる。Townie Go!のサドルは、ママチャリよりも広くて厚いため、直立した乗車姿勢でも快適に走ることができるが、これもシート角を寝かしているためだ。一般的な自転車はペダルを下へ踏み込むため、幅が広いサドルを装着すると太ももがあたってしまいマトモに走れないが、Townie Go!のように、やや前方に漕ぐことでサドルの幅が広くても、太ももが当たらないため快適に走ることができる。
そして、フラットフットテクノロジーは、足が届くようにサドルを下げても、サドルとペダルの距離を長くとることができる。そのため、一般的なスポーツ自転車では力が入らない、サドルに座った状態で両足がかかとまで地面についている状態で快適に漕ぐことができる設計となっている。また、幅広い身長の人にも対応するのも嬉しいところだろう。
因みに、B.B.BASEは、電動アシスト自転車やE-Bikeなど、車内にあるラックに載せることができない自転車でも載せることが可能だ。
関連記事:B.B.BASEがE-Bikeの乗車を歓迎! B.B.BASEにE-Bikeを載せてサイクリングを楽しもう!
街乗りだけではなく、サイクリングも楽しめる性能を持っているTownie Go!
今回は館山駅で下車して、安房グリーンラインを走り、野島埼灯台に出た後海岸線を走り、館山駅に戻るコースを走ることにした。
最初のひとこぎで感じたことは、見晴らしが良いという事。Townie Go!は従来のスポーツ自転車よりも、アップライトな乗車姿勢を採用しているため、目線を高く取ることができる。このようなライディングポジションはスピードを出さなくても非常に気持ち良い。Townieシリーズはジャンルとしては街乗りビーチクルーザーだが、車体重量は22.5キロとE-Bikeの中ではそれほど重くないので、一般的なクロスバイクタイプのE-Bikeに近い軽快さを持っている。
安房グリーンラインは上り下りがあるアップダウンを走ることとなる。Townie Go!に搭載されているBosch Active Line Plusは定格出力250W、最大トルク50Nm。街乗りやサイクリング向けのE-Bike用ドライブユニットで、このような舗装路でのサイクリングでは必要十分の性能を持っている。
Bosch Active Line Plusは、アシスト時に発生するノイズが殆どなく静かなのが特徴で、Townie Go!のようなE-Bikeにはぴったりだ。上級モデルの定格出力250W、最大トルク85Nmを発揮するPerformance Line CXだとアシスト音が発生するが、Townie Go!には似合わないだろう。
下り坂に関しては、Townie Go!は非常に乗りやすくて初心者に優しい。通常のスポーツ自転車と比較して乗車姿勢がアップライトなので視界が良く、前傾姿勢にならないため前転の不安も少ない。ホイールベースも長いため、直進安定性が高くリラックスした状態で走行できるためだ。
安房グリーンラインを走る上でチェックしたのが「大規模海底地すべり地層」。これは、安房グリーンライン白浜トンネル北入口の路側にある地層で、海底の斜面に貯まった堆積物が地震で液状化し、斜面をすべり落ちる「海底地すべり」の地層を間近で見ることができる。この海底地滑りの地層を間近で見ることができる場所は少ないようだ。
降りてから、海岸沿いを走ることになるが、このような海岸沿いの道をゆったりと走るのは、Townie Go!の得意領域だ。アップライトな乗車姿勢は見晴しが良くて、クロスバイクタイプのE-Bikeにはない、独特の開放感を体験することができる。
特に、このような晴れた日だと、ゆったりとした速度で走ったほうが気分がよく「太陽と旅する」という雰囲気を持っていると感じた。
最初の目的地である野島崎に到着。ここには、全国に16しかない上れる灯台の1つが用意されており、明治2年に日本で2番目に点灯した野島崎灯台として知られているとのこと。また、岬先端にはラバーズ・ベンチというデートスポットもある。野島崎付近は観光地なので、ホテルや食事ができる食堂やレストランがあるので、休憩するのならここで休憩しよう。
国道410号線を館山駅方面に進んで行く。このあたりは平地や緩い上り坂が多く、時速20キロから24キロで走るのが気持ちいい。Townie Go!は、前に踏み出すような漕ぎ方を行うが、このような漕ぎ方の欠点は、ロードバイクやクロスバイクなどの本格的スポーツサイクルのように、脚を高回転で漕ぐのは快適ではないこと。
同じモーターを搭載したクロスバイクタイプのE-Bikeなら時速24キロ以上出せる場面でも、Townie Go!は時速22キロから24キロで走るのがちょうどいいと感じる。ただ、Townie Go!を購入する人は、スポーツサイクルのようなスピードは求めていないので問題ないだろう。
乗り心地は、一般的なクロスバイクタイプのE-Bikeと比較して良い。これは、ママチャリよりも幅広いサドルのおかげでお尻に圧力がかかりにくいのと、26×2インチクラスと幅広なバルーンタイヤを採用しているため、細かい段差の衝撃をいなしてくれるためだ。
太陽と旅するE-Bike「ELECTRA TOWNIE GO!」
ELECTRA Townie Go!を一言で表すと「太陽と旅するE-Bike」。アップライトな乗車姿勢は、見晴らしが良くて、広い視界のおかげで、日差しが良い日に走ると他のE-Bikeには無い高い解放感で走ることができる。
また、アップライトな乗車姿勢に合わせるようにロングホイールベース化やシート角を寝かすなど、適切な設計にしているので、無理矢理アップライト車にした改造車にある、ハンドリングの悪化などは無く、リラックスして快適に走ることができる。
Electra Townie Go!を購入する際、同じ価格帯のクロスバイクE-Bikeを購入するか気になる人もいるだろう。クロスバイクタイプのE-Bikeは、Townie Go!と比較すると前傾姿勢で走り、脚を高回転で回しても走りやすい。そのため、スポーツ走行を楽しみたいのならクロスバイクタイプのE-Bikeを選んだ方が良い。
一方で、Townie Go!は、ゆったりとした姿勢でママチャリ以上にリラックスした姿勢で快適に走れるという大きな利点がある。一般的なスポーツサイクルの乗車姿勢が好きではなく、リラックスした姿勢でサイクリングを楽しみたいのならTownie Go!が良いだろう。
夜間走行に関しては街乗り向けといったところ。ハンドルに装着されているBosch Intuviaディスプレイはバックライトが点灯し、リアフェンダーにはテールライトを装備。ヘッドライトの明るさは街灯がある街中や帰宅時の短時間走行なら問題ないが、街灯が無い場所を自動車やオートバイのような安心感で走るだけの明るさは持っていない。これは、車体価格が30万円を切っているため仕方ない所だろう。もし、ヘッドライトの明るさが気になるなら、社外品の交換をお勧めする。
Electra Townie Go!は街乗り用E-Bikeという扱いだが、筆者が房総半島を50キロほど走行した限りでは、ツーリング向けE-Bikeとしてのポテンシャルはあると感じた。直進安定性が高く、ママチャリよりもアップライトでリラックスした姿勢で走行できる車体は、長距離走行でも疲労が少なく、ママチャリよりも幅が広いサドルはお尻が痛くなりにくい。おそらくBrooksのシティサイクル向けの幅広革サドルに交換すればもっと快適だろう。泥除けやヘッドライト、テールライトも標準装備されているので、雨対策や夜間走行も一通り可能だ。
また、Bosch E-Bike Systemはバッテリーやディスプレイの拡張性が高く、バッテリー容量は最大500Whの「Bosch PowerPack500」に増量でき、ディスプレイはカラー液晶の「Bosch Kiox」に変更できる。Townie Go!は、街乗りだけでなく、クロスバイクタイプのE-Bikeには馴染めない、リラックスした乗車姿勢や乗り心地の良さ、快適性を重視したサイクリング用E-Bikeが欲しい人にお勧めだ。価格は26万1800円(税込、以下同)。
フォトギャラリー
Electra Townie Go!のスペック
フレーム:Alloy
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楮の芽を摘み食す!地域の「食農」を生かす体験型サイクリングイベント開催決定
おいでなせえは5月16日、自転車の活用を通して人と企業と地域の活性化を目指すVOLバイシクルプラスワンと協働し、「和紙のふるさと」埼玉県小川町の特産物である「楮(こうぞ)」を生かした食農体験型サイクリングイベントを、2022年5月22日(日)に開催すると発表した。
「楮(こうぞ)」は、和紙の原料として古くから小川町を含む比企地域で栽培されている特産物。楮から作られた和紙等は、国内外から高い評価を受けており、その和紙づくりの技術は「細川紙」としてユネスコ無形文化遺産にも登録されている。
その一方、和紙の需要が減少し、楮の栽培についても存続が危ぶまれ、和紙の原料とする以外の新たな活用の方法が求められている。
同社はこれまで、立教大学観光学部西川研究室と連携し、楮の栽培工程の一部である「楮の芽かき」作業の体験イベント化を実施。さらに、従来は廃棄していた「楮の芽」を、地場の料理の一つとして提供する取り組みを推進している。今回、東京・上野に拠点を置くVOLバイシクルプラスワンと共同で、楮の芽かき体験と食体験を合わせたサイクリングイベントが実現した。
今回のサイクリングイベントは、VOLバイシクルプラスワンが運営する「大人が通えるあんどさいくりんぐ小楽校」会員向けのイベント。参加者は小川町駅に集合後に各自でサイクリングを楽しみ、楮畑で「楮の芽かき」を体験した後、実年代がわかる県内最古の古民家「吉田家住宅」にて、採れたての楮の天ぷらそばを食事する。
開催日時は2022年5月22日(日)。荒天時は5月29日(日)に順延。募集人数は20名。募集料金は無料だが「大人が通えるあんどさいくりんぐ小楽校」会員限定。レンタサイクル希望者は1000円。
参加申込URL https://forms.gle/8rUmu7Ghf6hK5qT18
「大人が通えるあんどさいくりんぐ小楽校」の入学(会員登録)方法 https://bicycle.vol-c.com/join_asashou/
株式会社おいでなせえ https://oidenasay.co.jp/
デイトナポタリングバイク DE01シリーズ アシストに見えない折りたたみ自転車タイプE-Bike
電動アシスト自転車やE-Bikeの中でも、車体を折りたたむことができる折りたたみ自転車タイプには様々な個性を持ったモデルが存在する。
折りたたみE-Bikeの中でもDaytona Pottaring Bike(デイトナポタリングバイク)DE01シリーズは、主要モデルが10万円台で購入することができることで知られており注目されている。
Daytona Pottaring Bikeを製造しているデイトナはオートバイ用品を製造している会社。Daytona Pottaring Bikeは同社が作る折りたたみE-Bikeだ。
DE01シリーズの特徴と言えるのが、電動アシストらしくない自転車らしいデザインだろう。「アシストに見えない電動アシスト自転車」のDaytona Pottaring Bikeシリーズだが、このスッキリとしたデザインはリアインホイールモーターに加え、サドル下付近に搭載したバッテリーにカバーを装備することで、一般的な折りたたみ自転車に近いデザインを実現。
バッテリーはUSB充電機能があり、容量は36V 9.6Ah 356Wh。アシストモードが1種類のみとなっている。
DE01シリーズには、DE01とDE01Sの2モデルがある。
DE01は、シリーズの中でも主流モデルと言える存在。20×1.5インチのやや太めのタイヤや高さ調整機能付きハンドル、初心者でも乗りやすいタイヤサイズを採用し、シリーズの中でもコンフォートタイプに入る。モーターはDE01Sと同じだが、発進時に力強い感覚があるチューニングを採用している。コンポーネントはマイクロシフト9段変速。折りたたみサイズは675×875×390ミリ。価格は19万5000円(税込、以下同)。
DE01Sは、シリーズ中でも上級グレードと言えるモデル。20×1-1/8(28-451)インチと、DE01よりも少し大きい車輪にやや細めのタイヤや、剛性を重視したハンドルステム、強力な制動力を発揮する油圧ディスクブレーキを採用するなど、DE01シリーズの中でもスポーツタイプに入る。モーターはDE01と同じだが、高速域でも伸びる感覚があるチューニングを採用しておりスポーティなアシストなのが特徴だ。コンポーネントはシマノ10段変速。折りたたみサイズは660×900×390ミリ。価格は27万8000円(税込、以下同)。
DE01のスペック
フレーム:アルミ
フロントフォーク:アルミ
重量:17.8キロ
ブレーキ:Vブレーキ
ギア(前):コッタレスタイプ/52T
ギア(後):11-28T マイクロシフト 外装9段変速
フロントホイール:20インチ
リアホイール:20インチ
タイヤ:KENDA 20×1.5(40-406)
ドライブユニット:リアインホイールモーター
アシスト方式:リアインホイールモーター
バッテリー:36V 9.6Ah 356Wh
充電時間:5~6時間
アシストモード:
航続距離:70km
DE01Xのスペック
フレーム:アルミ
フロントフォーク:アルミ
重量:17.2キロ
ブレーキ:油圧ディスクブレーキ
ギア(前):ツーピースタイプ(中空)/53T
ギア(後):11-28T マイクロシフト 外装9段変速
フロントホイール:20インチ
リアホイール:20インチ
タイヤ:KENDA KRITERIUM 20×1-1/8(28-451)
ドライブユニット:リアインホイールモーター
アシスト方式:リアインホイールモーター
バッテリー:36V 9.6Ah 356Wh
充電時間:5~6時間
アシストモード:
航続距離:70km
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