デイリーアーカイブ Apr 19, 2025

ポルシェ ドイツE-Bikeドライブユニット会社「FAZUA」を買収

ポルシェは6月8日、ドイツE-Bikeドライブユニット会社「FAZUA」を買収し、完全子会社化を実施したと発表した。 ポルシェAGの執行役員会副会長兼財務・IT担当執行役員であるルッツ・メシュケは、「Fazua社は、自転車産業において豊富な経験を持つ強力なパートナーです」と述べた。 Fazua社は、専門家の間では "軽量E-Bike "というカテゴリーの創始者として知られている。ポルシェは「ポルシェブランドのパイオニア精神と完全に一致する、非常に革新的な企業です」と述べている。 2022年1月にFazua社の20パーセントの株式を取得したポルシェは、Fazoaの全株式を取得した。ミュンヘン近郊のオットブルンを拠点とするFazuaは、2022年4月に発表した新型Ride 60など、軽量かつコンパクトな駆動システム開発のパイオニア。 ポルシェは、Fazuaだけでなく、クロアチアのE-Bikeブランド、グレイプの株式の過半数を保有。今後、ポルシェのE-Bike事業は、オランダのPonooc Investment B.V.と共同で2つのジョイントベンチャーを設立することで統合される予定。1つ目のジョイントベンチャーは、高品質の次世代ポルシェE-Bikeの開発、製造、販売を行う。もう1社は、急成長するマイクロモビリティ市場のための技術的なソリューションに焦点を当てる。 合弁会社の活動とは別に、ポルシェは長年のパートナーであるRotWildと、現行E-Bikeモデルで引き続き協力する。Rotwildのパートナーシップに関しては、2021年3月には、ポルシェeBike SportとeBike Crossを発売した。 関連リンク ポルシェジャパン - Dr. Ing. h.c. F. ポルシェ AG (porsche.com) FAZUA

旅する自転車「ランドナー」も電動アシスト自転車の時代!? グランボア ランドナーE-Bike仕様をチェック

現代の電動アシスト自転車やE-Bikeにはクロスバイクタイプ、マウンテンバイクタイプを中心に折りたたみ自転車タイプ、ロードバイクタイプなど、様々なモデルが用意されている。しかし、ランドナータイプのE-Bikeに関しては、世界的にマイナーなジャンルなため、ほとんど存在しない。 そんな中、ランドナー向けフレーム、パーツ、完成者の製造を行う「グランボア」が、ランドナータイプのE-BikeをWebサイトで公開している。 関連リンク Japan Bike Technique 2022(grandbois.jp) https://grandbois.jp/blog/20220605/31387/ モーターは後付E-BikeキットのCYC MOTOR X1日本仕様を搭載。出力は250W (Street Mode) , 600W (Race Mode)で、BSA 68,73,83mmのBBに取り付け可能。 電動アシスト自転車・E-Bikeの自作に関しては、日本国内に関しては、後付けE-Bikeキットで電動アシスト自転車やE-Bikeを自作するのは法律的には問題ないが、何かしらのトラブルが発生した場合、自作した電動アシスト自転車やE-Bikeが日本国内法に適合しているか証明する必要があると思われる。   この投稿をInstagramで見る   OLDSCHOOLMTB.JP(@oldschoolmtb)がシェアした投稿 ランドナーに後付E-Bikeキットを装着する例は非常に珍しいが、ボトルタイプのバッテリーを装着しているのもあり違和感が比較的少ない。 気になるのは、E-Bike化を行うにあたり、車体強度を保っているかどうか。 E-Bike所有者なら理解できると思うが、E-Bikeのフレームは人力自転車とは違い全くしならない。これは、E-Bikeのパワーとトルクに負けないために、頑丈に作られているためだろう。ホイールなど、その他パーツも人力自転車よりも頑丈だ。 グランボアのランドナーなど、クラシックな自転車は、現代のスポーツ自転車と比較して細めのフレームやパーツを採用しており、しなりを活用した乗り心地となっており、E-Bike用とは真逆の設計だろう。古典的なランドナーがE-Bike化によって、どれだけ乗り心地が変化するのか気になるところだ。 関連リンク グランボア https://grandbois.jp/ Old school mtb.co.jp https://oldschoolmtb.jp/ 関連記事 https://www.cyclorider.com/archives/55059

アクテック 4輪電動アシスト自転車「いーちゃりかー」 メイド・イン・ジャパンの多目的電動アシスト自転車をチェック

2022年5月18日(水)・19日(木)に開催された「BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2022〜自転車・電動モビリティまちづくり博〜in東京ドームシティ・プリズムホール」。数ある出展社の中でも、今回はアクテック 4輪電動アシスト自転車「いーちゃりかー」を紹介する。 いーちゃりかーは4輪タイプの電動アシスト自転車。コンセプトモデルは、運転手1人、乗員2人の3人乗りで、同乗者を乗せる部分に専用の板をはめることでフラットな状態にすることができ、1800ミリまでの長尺の資材を運ぶことができる、多目的電動アシスト自転車だ。 屋根付きタイプは、運転手1人と乗員2人が乗ることが可能な3人乗りタイプ。運転席にはタブレットPCのモックがあり、恐らくナビ等に使うのを想定していると思われる。 もう一台は屋根が無い一人乗り仕様。車体に装備されたデッキは可変式で、多種多様な使い方が可能だ。 形状を見ると恐らくプロトタイプだと思われるいーちゃりかーだが、通常の自転車よりも面白い。フロントサスペンションは、SR SUNTOUR XCTのジュニアMTB用フロントフォークを搭載。このような4輪自転車は、自動車のサスペンションのデザインをイメージするが、自転車のフロントサスペンションを活用しているのは面白い。 ドライブユニットはインホイールモーターを後輪1輪に装着。恐らく、もう片輪に変速機を装着するため、後輪にもサスペンションを装備するため、ディファレンシャルギアを無くすためだと思われる。 興味深いのが4輪自転車ながら4輪独立懸架を実現したこと。一般的な後2輪自転車は、サスペンションがないリジッド構造となっているが、ちょっとした路面のギャップやうねりを伝えてしまうため、あらぬ方向に行ってしまうことが多いが、4輪独立懸架のいーちゃりかーなら安心感が高いだろう。 今回、実車を走行することはできなかったが開発者曰く、”見た目からはイメージできないほどよく走るように設計した。商用車で言うプロボックスに近い”とのこと。MotoGP等のレーシングモデルを手掛けた設計者が手掛けているとのことなので期待できるだろう。 想定予想価格は50万円から60万円以上。量産開発、製造は日本の電動アシスト自転車・電動オートバイ製造会社「JOeb」が実施する。 関連リンク JOeB https://joeb.jp アクテック https://www.actec1972.co.jp