デイリーアーカイブ Jan 10, 2025

椿本チエイン、次世代電動アシストカーゴ自転車「La si Que」を発表-多様なシーンで活躍する新モビリティ

椿本チエインは「長期ビジョン2030」の一環として、Linked Automationテクノロジーを活用し、社会に貢献するモノづくり企業を目指している。このビジョンは、①人にやさしい社会の実現、②安心・安全な生活基盤の構築、③地球にやさしい社会の創造という三つの主要な社会課題の解決に取り組むことを目指しているとのこと。 このビジョンの具体化に向け、同社は従来のBtoB事業にとどまらず、新たな商品や事業の開発に力を入れている。その一環として開発されたのが、電動アシストカーゴ自転車「La si Que」だ。 「La si Que」の特長としては、スタイリッシュなデザインと後輪が二つある三輪車構造を両立した所だろう。従来の後ろ2輪タイプの3輪自転車は、曲線的で高齢者が乗るようなデザインが主流だが、La si Queは直線的でスポーティなデザインを実現。 デザイン面では、折りたたみ電動バイク「タタメルバイク」を手掛けた株式会社ICOMAの協力を得て、乗り続けたくなるスタイリッシュなデザインを実現し、観光、レジャー、ビジネスなど様々なシーンで活用可能なのを売りにしており、老若男女似合うようなデザインとなっている。そのため、従来の3輪自転車では難しい、観光地での買い物体験を豊かにし、遠くの人気店へも足を運べるようにサポートするだけでなく、レジャーシーンでは自然の中でのサイクリングや、遠出してのリフレッシュを支援。ビジネスシーンでは、重い荷物の運搬負担を軽減し、業務効率を向上させると謳う。 後輪部分は独自のスイング機構を採用しているのが大きな特徴だ。 一般的な3輪自転車のスイング機構は車体前半部分を倒れる構造を採用している。これは、コストを落としつつ2輪自転車らしい走行感覚を求めるためだが、後ろ2輪はサスペンション無しのリジッド仕様なので、ちょっとした路面のうねりや段差でも車体が反応するので、従来の2輪自転車の感覚では運転できないという欠点がある。 一方で、La si Queの場合は、後輪にサスペンションを装備して車体が倒れるようになっている。この方式は複雑で高価になるが、サスペンションが装備されているので、路面のうねりがあっても安心して走ることが期待できる。 実際、La si Queの担当者の話を聞いた限りでは、テスト走行で通常の2輪自転車と同等の速度で走行してテストを行っているようだ。一般的なスイング機構を採用した3輪自転車は構造上の関係でスピードを出しすぎに注意する必要があるので、走行性能はLa si Queのほうが高いだろう。 La si Queの荷台は低重心デザインを採用しており、荷物の載せ降ろしがしやすいことに加えて、安定性も高いのを売りにしている。実際、Bicycle e-Mobility City EXPO2024で展示されていた時、高さ方向を活かして清掃用具を搭載したコンセプトを展示しており、スーパーカブ以上の荷物を積むことが可能だ。 https://youtu.be/PThe0OwXUy4?si=lJr-NIOY2cxqW1N0 La si Queの課題の一つがイメージ戦略だろう。このような三輪電動アシスト自転車は、高齢者向けのイメージが大きいので、購買層が限られる可能性があるので、レジャー領域での活用の提案を行うべきだろう。例えば軽トラックと言えば農家や配送業者が活用する乗り物というイメージが一般的だが、今はオフロード風にカスタムを行ったり、荷台にケージを装着してカスタムする個人ユーザーも少なくない。La si Queも、そのような潜在顧客を取りに行く必要があるだろう。 電動アシスト3輪自転車 LA SI QUE (らしく) | 椿本チエイン (tsubakimoto.jp)

SGマーク認証を取得した折りたたみ自転車用ヘルメット「ZEROFIT VESK」が登場

兵庫県三木市に本社を構える株式会社イオンスポーツは、2024年7月10日に自転車用折りたたみヘルメット「ZEROFIT VESK(ゼロフィット ベスク)」を発売します。この新製品は、創業60年以上の歴史を持つ安全用品メーカー、東洋物産工業株式会社とのコラボレーションにより誕生しました。 「ZEROFIT VESK」は、折りたたみが可能なコンパクトさを誇りながらも、SGマークの認証を取得した業界初の自転車用ヘルメットです。このSGマークは、衝撃吸収性やストラップの強度など、製品安全協会が定めた厳しい安全基準をクリアした製品にのみ与えられるものです。 この新ヘルメットは、応援購入サービス「Makuake」にて先行販売され、プロジェクト開始から約10分で目標金額を達成し、総合ランキング4位を獲得しました。 「ZEROFIT VESK」は、日本製のヘルメットであり、SGマークを取得しているため、製品の欠陥による事故が発生した場合、最大1億円の治療費が賠償される制度に対応しています。また、厚み10.6cmのコンパクトデザインで、ワンタッチで折りたたみ可能なため、缶コーヒー程度の厚みにまでなるため、バッグにも簡単に収納できます。 デザイン面でも、どんな服装にも合う洗練されたデザインを採用しており、スーツや制服、カジュアルな服装にもマッチします。さらに、ユニセックスデザインのため、家族で共有して使用することができます。また、ヘルメット表面にはシボ感のある加工が施されており、傷が目立ちにくくなっています。 「ZEROFIT VESK」は、持ち運びが大変なヘルメットを使いたくない方や、SGマーク付きの折りたたみヘルメットを探している方、私服にもスーツにも合うおしゃれなヘルメットを希望する方、家族で兼用できるヘルメットを求める方に特におすすめです。 定価は11,000円(税込)。カラーはマットブラック、ダークグリーン、サンドベージュの3色展開で、サイズはM(54~57cm)とL(57~60cm)の2種類があります。使用年齢範囲は6歳以上で、素材はABSを使用しています。標準装備品としてアジャスター、あご紐、インナーパッドが付属し、バイザーは別売です。重量は560gで、製品サイズは左右幅23.1cm、前後長26.9cm、高さ14.3cm(折りたたみ時の高さ10.6cm)となっています。生産国は日本で、発売日は2024年7月10日(水)です。 ZEROFIT ゼロフィット VESK(ベスク) ブランドページ - 折りたたみ自転車ヘルメット - 安心・安全のSGマーク取得

NITE、電動アシスト自転車などの非純正バッテリーの危険性に注意喚起 建物が全焼する火災事故も発生

リチウムイオン電池を搭載した製品は、私たちの生活に欠かせない存在となっています。しかし、近年では安価で入手しやすい「非純正バッテリー」による火災事故が多発しています。独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、非純正バッテリーに潜むリスクについての注意喚起を行いました。 NITEによると、2014年から2023年までの10年間で、非純正バッテリーによる事故が235件報告されており、そのうち227件が火災事故に発展しています。中には建物が全焼する事例も見られました。リチウムイオン電池は可燃性の電解液を含んでおり、一度発火すると大規模な火災に繋がる恐れがあるため、特に注意が必要です。 非純正バッテリーのリスクには、設計上の問題や品質管理の不備が挙げられます。具体的には、安全保護装置が適切に作動しない場合があり、通常の使用中でも事故が発生する可能性があります。また、事故が発生した際に、事業者からの補償を受けられない、あるいは連絡が取れないといった事態も多く報告されています。これらのバッテリーは、純正品と比較して低価格である一方、非常に高いリスクを伴うことを認識する必要があります。 https://youtu.be/3WGvuwbkoq0 実際の事故例を見てみると、2019年4月には兵庫県でネット通販で購入した電動アシスト自転車用バッテリーが充電中に出火し、床を焼損する事故が発生しました。また、2020年4月には岐阜県で購入後初めて充電した充電式電動工具用バッテリーが異音を発して出火し、周囲を焼損、軽傷を負う事故が起きました。さらに、2023年9月には兵庫県で保管中の充電式掃除機用バッテリーが突然出火し、製品が破損する事故が発生しています。 これらの事故を防ぐためには、非純正バッテリーの設計や品質管理に問題があることを理解し、適切な安全保護装置が搭載されているか確認することが重要です。また、使用するバッテリーがリコール対象ではないか、事前に確認することも推奨されます。リコール対象製品を使用している場合は、直ちに使用を中止し、販売店や製造・輸入事業者に相談することが求められます。 NITEは、製品事故に特化したウェブ検索ツール「NITE SAFE-Lite」を提供しており、製品名で事故情報やリコール情報を検索することができます。消費者はこれらの情報を活用し、安全に製品を使用するための知識を深めることが大切です。 充電器の誤接続による事故にも注意が必要です。適切な充電条件を確認し、仕様の異なる充電器を誤って接続しないようにすることが重要です。特に、付属の充電器よりも高い電圧の充電器を使用すると、リチウムイオン電池セルが過充電状態となり、発火や破裂の原因となります。充電の際には、出力電圧などの適切な充電条件を確認し、仕様の異なる充電器を使用しないよう心がけましょう。 非純正バッテリーは低価格である一方、非常に高いリスクを伴うことを理解し、安全対策が十分な純正バッテリーを使用することが強く推奨されます。また、リコール情報や製品に関する注意喚起を確認することで、事故のリスクを低減させることができます。消費者が適切な知識を持ち、安全に製品を使用することが重要です。 「低価格・高リスク」の非純正バッテリーに注意~建物が全焼に至った火災も~ | 製品安全 | 製品評価技術基盤機構 (nite.go.jp)