デイリーアーカイブ Oct 24, 2024

純正カスタムバイクと言える存在の折りたたみロードバイク Tern Verge X18

  Ternの折りたたみ自転車の中で高額モデルが多いVergeシリーズの中で唯一のドロップハンドルモデルがVerge X18。3次元的な形状をしたドロップハンドルだと、折りたたみ時が難しい問題があるが、Verge X18は特別な分解の必要なしで折りたたみが可能のようだ。フレームは見たところVergeシリーズと共通に見えるけど、ボトムブラケットはBB386という特殊な規格を採用していて、この規格は他のVergeシリーズには採用されていない。ハンドル~サドル間が長めのVergeシリーズに、ドロップハンドルを装着したためさらにハンドル~サドル間が長くなっているため、身長183cmの自分が乗って丁度いいというフレームサイズとなっているように感じる。カラーリングは非常に豪華な感じをさせる色使いとなっている。 ブレーキはKinetix Pro Xというロードバイク用のキャリパーブレーキを採用している。フレームとタイヤ間の隙間は殆ど無いため、タイヤを太くすることは出来ない。 前ギア(クランク)はFSA Gossamer, MegaEVO BB386, 53 / 39T、後ろギア(スプロケット)はShimano Capreo, 9-26T。前ギアが2枚ついているので長距離走行も可能だ。小径車のカスタムでは、前ギアを極端に大きくする方法があるが、Verge X18は前ギアを極端に大きくしない代わりに、スプロケットをシマノの小径車用部品ブランド「カプレオ」にして、重いギアを小型化してスピードを出せるようにしている。 ホイールは高さがあるディープリムを採用し、フレームカラーに合わせているので派手になっている。タイヤ径は20インチ(406サイズ)でタイヤはSchwalbe Durano, 406, 20x1.10を採用している。20インチでこのぐらい細いタイヤは簡単に調べた所Schwalbe Duranoしかなく、タイヤ選択にこまる可能性がある。 Verge X18に試乗したが、走りはまさしくロードバイクだった。細いタイヤなので走りはロードバイクみたいに軽くて、乗り心地は固い。但し小径車なので、20インチの小径車では安定しているが、大径車輪のロードバイクみたいに高速でコーナーを倒しこむような走りはあまりしたくないと思った。ハンドルの剛性は素人レベルでは高く、ドロップハンドルの下を握っておもいっきり引いてもビクともしなく、折りたたみ可能なハンドルポストなのかと疑うほどだった。 小径車はホンダのミニバイク「モンキー」みたいに、大改造するユーザーが多いが、Tern Verge X18はまさしく純正カスタムバイクとも言ってもいいと思う。価格は20万円以上するが、安いベース車を購入し、似たような部品に交換すれば高くつくし、調整の時間も相当かかる。しかも安いベース車だと剛性が高くてしならないステムをどうすればいいかという大問題もあるので、純正カスタムバイクと思えば納得できる。但し、タイヤ幅が細すぎてタイヤの選択肢が非常に少なく、タイヤ幅を太く出来ないのは問題だろう。

日本のストリート系自転車ブランド「HELMZ」の自転車を見てみる

ロードバイクやMTB等の本格的な競技志向な物や、クロスバイク、トレッキングバイク、ミニベロ、折りたたみ自転車等の公道で使う実用性重視の自転車は多く売られている。その一方、最近のスポーツ自転車では、競技用や実用性重視の公道用以外に、都会向けのファッション重視なストリート系の自転車も登場している。この手のストリート系自転車の多くは、自転車ブランドの1つの車種としてあり、通常の自転車のジャンルのものをストリート系に仕立て直したのが殆どだが、ストリート系専用しかラインナップしていないブランドも存在する。 日本ブランドのストリート系自転車ブランドは、主に有名な物としてHELMZとRockbikesの2つがあり、基本的に荷台は付けられなくて、レース用ではなくてファッション重視なのがコンセプトとなっている。今回注目する自転車はHELMZで、HELMZはブリヂストンサイクルの自転車ブランドの1つで、ファッションブランドのnarifuriとコラボレーションしたので有名だと思う。 フレームを見ると、前下りのフレーム形状に見えるけど、よく見ると実はほぼ水平になっている、また、タイヤも32ミリタイヤが標準装備していたりしる。フレームの形からしてGIANT・FCRみたいに、競技用自転車にファッション要素をくっつけたわけではないのがわかると思う。ただ、その実用性も街乗りの実用性であって、荷台、泥除け取り付け、ボトルケージ台座が無いので、ファッション要素重視で割り切っている部分もある。 個人的に面白いと思ったのはベルトドライブで、車輪はロードバイク規格を採用しながらも、ベルトドライブが可能で、車輪が簡単に外せる特徴を持っている。ベルトドライブなら、自転車を室内から出したり担いだりするときに手で持っても、油の汚れが無いので、街乗り自転車に使うのなら合っているかもしれない。 また、HELMZに装着されている部品は一部は単体購入が可能らしく、SSDD、ブルホーンバー、ライザーバー、ステム、サムシフター、クランク、シートポスト、サドル、バーテープ、タイヤが購入できる。注目する所はタイヤで、非常にマイナーな650c規格の中でも殆ど無い32ミリ幅のタイヤがあり、購入できるようだ。  

自転車で快適に走るのは1日100キロ以下だと思う

とあるブログで、ホンダ・CX650ユーロというオートバイで、アメリカを旅行したというエントリーを見た。 アメリカ旅行 - 消え行くアメリカ車たちを追って - Yahoo!ブログ 国土が広いアメリカでは、走る距離が非常に長いらしく、一日300キロ以上、最悪で500キロ以上走る場合もあるらしい。そういう背景があるためか、アメリカでは長距離走行用に大きなカウルがついたハーレーや、ホンダ・ゴールドウィング等のオートバイがラインナップにあるようだ。因みに、そこのブログのアメリカ旅行のあるエントリーでは、アメリカのとある道を走行していると、あらゆる所から台風のような風に煽られ、最終的には風が少ない旧道を走ることとなった一方、ハーレーは何事も無い様に通り過ぎていったとのこと。アメリカらしさを感じるハーレーダビッドソン等の大柄なアメリカンタイプのオートバイは、決してカッコだけでなくて実用性もあって売れているようだ。 アメリカ旅行 ボディー・カリフォルニア - 消え行くアメリカ車たちを追って - Yahoo!ブログ https://www.youtube.com/watch?v=CnbvkqqbK1Y そんなエントリーを読んでいると、フェアリング無しのオートバイの快適な一日の走行距離は、大体200キロ以内と書いてあり、ふとスポーツ自転車で快適な1日の走行距離について考えてみることにした。 エンジンがついているオートバイとは違い、自転車はエンジンが無いので、人によって快適な走行距離は違うと思う。そこで、今回はある程度距離が走れる(1日200キロぐらいは走れる)人に絞って考えてみることにした。人によっては1日300キロ走れる人もいるし、自分も1日300キロは走ったことがあるが、個人的にはこういう超長距離は、快適に走るとはいえないと思う。完全に走りがメインで、どこかによるなどの観光ができないという問題もある。 個人的な感覚としては、スポーツ自転車で1日で快適に走れる距離の限界は1日100キロ以下でないと、時間に余裕が無くて観光ができないと思う。1日100キロでも少し急ぎ足な感じがするので、余裕を持って観光等を堪能するのなら1日70~80キロが理想なのではと感じる。