デイリーアーカイブ Oct 24, 2024

内装3段、内装5段、内装8段の違い(シマノ・ネクサスシリーズ編)

シマノの街乗り用内装変速機、Nexusシリーズは内装3段、内装5段、内装7段、内装8段とわかれている。ネクサスインター8を装着したBE-ALL BT20-8に乗ることができたので、ここで、内装3段、内装5段、内装8段の違いについて書いていこうと思う。 ・内装3段(Shimano NEXUS Inter 3) 安価なシティサイクルに装着されているのが多い内装3段変速のネクサスインター3。内装3段変速は、ギア比の間が開いているため、通常の外装変速機みたいに、少しスピードを出してシフトアップしようとすると、一気に重いギアになり普通の人なら失速する。一番重いギアは、平地無風状態でしか使えないのでは?と思うほど重い。また、一番軽いギアも比較的重いため、坂道では人によってはキツイ場面もあると思う。内装3段変速は平地中心の街乗り限定で使うものだと思えばいい。 ・内装5段(Shimano NEXUS Inter 5) 内装3段のギアの間にギアをつけたような物が内装5段のネクサスインター5。内装5段は内装3段と比べると少しは細かくギアを変速できる。しかし、1-2段目のギア比はほぼ同じだったり、5段目のギア比は3段目よりも重い等、比較的平地用や街乗り用の変速機となっている。内装5段変速はスポーツ自転車にも搭載されているモデルがあるが、内装5段のスポーツ自転車は街乗りスペシャルと思えばいいと思う。 ・内装8段変速(Shimano NEXUS Inter 8) ネクサスシリーズの最上級モデル、ネクサスインター8は内装8段となっている。内装8段変速は内装3段や内装5段と比べて軽いギアがあり、ギア比の間が3段や5段と比べて細かくなっているため、通常の外装変速機みたいに、少しスピードを出してシフトアップするなど、スポーツ自転車みたいな走りは比較的しやすい。 すぐわかる内装変速機のギア比(Shimano NEXUSシリーズ編) 内装変速機で走りや長距離を求めるのなら、最低でもネクサスインター7・8等、多段モデルを選んだほうがいい。自分が試乗した限りだと、内装変速機は外装変速機みたいにギア(スプロケット)を交換してギア比を大きく変化させることができないため、内装変速機の性能に依存するしかない。内装変速機は車軸部分の交換となるため高価になるので、最初から良い内装変速機を買ったほうがいいと思う。

サイクリングにも使える内装8段変速小径車 BE-ALL BT20-8

  BE-ALL・Bonnet Noirの小径車シリーズでは、外装変速機タイプ、Bonnet Noirの20インチモデルのALIZE C・F・Rと、16インチのALIZE GR。内装変速機タイプの20インチ小径車のBS・BRS・BT20シリーズがある。その中でBT20シリーズは、スポーツ自転車用内装変速機、シマノ・アルフィーネを装着したアルミフレーム小径車BS・BRSシリーズとは違い、街乗り用内装変速機シマノ・NEXUSインター8を搭載した小径車となっている。BS・BRSと比べると安価で、税抜き価格74,000円と8万円を切っている。 フレーム・フロントフォークは4130クロモリフレームを採用している。流れるようなフレームデザインに双胴チューブを採用していて独特のスタイルとなっている。 ブレーキはテクトロ・デュアルピボットキャリパーブレーキを採用している。形状はロードバイク用に似ているが、ロードバイク用のキャリパーブレーキと比べると大きいため、ロードバイク用ブレーキとの適合する可能性は低いと思う。ブレーキのアップグレードをする場合、サイズの確認は絶対必要だ。 ギアは前は46Tのシングル。後ろはシマノ・ネクサスインター8の内装8段変速で16Tのギアを採用している。街乗り用内装変速機のシマノ・ネクサスは3段、5段、7段、8段がある。8段の場合、3段や5段とは違い、軽いギアがあるため、通常のサイクリングなら大丈夫だと思う。長距離ツーリングでの坂道の対処などは、情報が少ないためわからないが、内装3段や5段よりは可能性は遥かにある。 車輪径は20X1-1/8の451規格を採用している。通常の20インチよりも少しタイヤ径が大きいのが特徴。タイヤ幅は細めとなっている。 サイクルモードで試乗した時、いいと思ったのは内装8段変速のギアの間。内装3段や内装5段とは違い、ギア比が低くギアの間がちょうどいいため走りやすい。ネクサスシリーズは、スポーツ自転車用内装変速機のアルフィーネよりも、ペダルのふみ心地等が悪いと言われているが、普通に走るのなら、そんなに変な感じはしなかった。これは恐らく内装8段変速のため、適正なギアに入れることができ、無闇に重いギアを入れなかったのもあると思う。 内装変速機を装着したスポーツ自転車は、街乗り用のレッテルをはられるものが多いが、内装8段になるとサイクリングにも使える。BE-ALL BT20シリーズは泥除けやセンタースタンドを装着していて、街乗り用の雰囲気があるが、サイクリングにも使える内装変速スポーツ自転車だろう。 BE-ALL(ビーオール)BT20-8内装8段変速・クロモリ小径自転車【送料プランC】 【02P31Aug14】 posted with カエレバ 楽天市場 Amazon Yahooショッピング ヤフオク! 価格.com 女性用のBT20-8Lは以下の大きい部分がBT20-8とは違う。 ・フレーム形状はまたぎやすいようになっている。 ・ブレーキはテクトロ・Vブレーキを採用。ブレーキの効きはVブレーキが高いが、ブレーキレバーの選択肢(ドロップハンドルのブレーキレバー等)は少ない。 ・タイヤは20X1.5と406規格を採用。BT-20-8よりもタイヤ径は小さい一方、タイヤラインナップは太めのタイヤが多い。タイヤ幅はBT-20-8よりも太い。 BE-ALL(ビーオール)BT20-8L内装8段変速・クロモリ小径自転車【送料プランC】 【02P31Aug14】 posted with カエレバ 楽天市場 Amazon Yahooショッピング ヤフオク! 価格.com

自分で作れない電動アシスト自転車・自分で作れる原動機付自転車

今では、原動機付自転車(50CC)よりも売れていると言われている電動アシスト自転車。そんな電動アシスト自転車は人によっては作ろうと思う人もいるかもしれないが、実際は作るのは不可能に近い。 電動アシスト自転車を作る場合、型式認定を受ける必要がある。この型式認定は、申請書、依頼書、諸元表、外観図、構造に関する図面、品質保証関連、説明書等を提出する必要と、審査を受ける必要があり、26万円以上かかるとのことだ。 (参考)公益財団法人 日本交通管理技術協会 実際の所、個人が電動アシスト自転車を作るのは不可能に近いが、面白いのは原動機付自転車は個人でも制作できる。ホンダのモンキー・ダックス・シャリイ、スズキ・バンバン(原付き)のコピーバイクのナンバーを取得して乗るのは定番で、原付きに250CCのエンジンを搭載し公認を取る、安物折りたたみ自転車に50CCスクーター、ホンダ・ディオのエンジンユニットを移植して、ナンバーを取得してしまう事例やホンダ・モンキーのコピーフレームを購入してナンバー取得し公道走行するのが可能等、「作る」という意味では、電動アシスト自転車よりも原動機付自転車のほうが、作りやすいという不思議な現象が起こっている。 モンキー3cmロングスチールフレームブラックNO0109 posted with カエレバ 楽天市場 Amazon Yahooショッピング ヤフオク! 価格.com 50ccエンジンセル始動方式NO0318 posted with カエレバ 楽天市場 Amazon Yahooショッピング ヤフオク! 価格.com このようなことが起こっているのは、恐らく電動アシスト自転車の登場が新しいため、あらゆる規制が強くなったからだと思う。電動アシスト自転車は1993年に登場したヤマハ・PASが世界初と言われている。時代が立てば立つほど規制は強くなるのが一般的で、電動アシスト自転車を作ることができないのはある意味当然だと思う。むしろ、原動機付自転車のほうが問題で、メーカー名、車体名、排気量、フレームナンバーが全部白紙の書類つきフレームを販売というのは、普通に考えたら問題になると思うが、オートバイがすでに終焉に近いほど衰退しているため、問題にならないのだと思う。70年代前半の庶民の高校生は、現役のカワサキW1SA等の大型バイクに乗っていた時代を比べると、今のオートバイ業界は衰退していて、原動機付自転車を「作る」行為は非常に少ないから大きな問題にならないのだろう。