デイリーアーカイブ Jan 10, 2025
MTBタイプのアップライトツーリング自転車「Rivendell Clem Smith Jr」
非競技用自転車ブランド「Rivendell」は、ランドナーでもクロスバイクでもない独特の自転車がラインナップされていて、Rivendellらしい自転車の1つにアップライトスタイルのツーリング用自転車がある。そんなアップライトスタイルのツーリング自転車の中で、マウンテンバイク用ホイールを採用したのがClem Smith Jrだ。
Clem Smith Jr - RIVENDELL BICYCLE WORKS - BLUE LUGから。
フレームはオールクロモリバテットチューブ, Rivendell "S!LVER"ブランドパイプ。フロントフォークはHunqapillarと同じデザイン、幅広なクラウン、強靭なテストをパスしたクロモリフォークとのこと。フレーム・フロントフォークが合わさったフレームセットでの販売だけでなく、完成車での販売も行っているようだ。
フレームの寸法を見るだけでClem Smith Jrがアップハンドルに対応した自転車なのかわかる。一番小さいサイズでトップチューブ長570ミリ、チェーンステー長460ミリ。一番大きいサイズだとトップチューブ長640ミリ、チェーンステー長560ミリと、通常のスポーツ自転車では見ない寸法となっている。
因みにGIANT Escape RX4だとトップチューブ長590ミリ、チェーンステー長425ミリ。Escape R/RXに本物のプロムナードハンドルを装着するのは不可能で、これはその他の殆どのスポーツ自転車でも言える。(RX4に装着されているGIZA プロムナードハンドルローライズは、実際はヨーロッパ向けのトレッキングハンドル)
通常のスポーツ自転車よりも遥かに長いトップチューブ長とチェーンステー長は、アップハンドルの装着しか想定していないのがわかる。フラットハンドルやドロップハンドルの装着をしてもマトモな乗車姿勢にはならないと思う。
公式サイトを見るとほとんどがアップハンドルを装備している。完成車にはNitto B602 Bosco Barが装備されているらしく、クロモリ製のプロムナードスタイルのハンドルバーとなっている。
日本国内の一般市販車で本物のアップハンドルのスポーツ自転車自体が殆どない中、Rivendellはアップハンドルタイプのスポーツ自転車を2台もラインナップしている非常に珍しいブランドとなっている。こちらも、¥ 198,000 (完成車/税別)、 ¥ 118,000 (フレームセット/税別)でBLUE LUGが販売している。BLUE LUGのチャレンジにただ驚くばかりだ。
クロスバイクのGIANT Escape RX3に日東B261AAを装着しエビホーン化を行う
クロスバイクのフラットハンドルは長距離走行をするのには不向きだ。そのため、多くのクロスバイクのユーザーはハンドルを交換するのが一般的となっている。
GIANT Escape RX4は、GIZAプロムナードハンドルローライズにTOGSを装着し、日本流トレッキングバイクをイメージした。新たなメインサブマシンのEscape RX3は、同じようなハンドルを装着して同じコンセプトで作るのもどうかと思ったので、従来型の自転車の考えで作ってみることにした。
購入したハンドルは日東B261AA
今回購入したハンドルは日東B261AA。ハンドル幅は480ミリと、ロードバイク用のハンドルと比べると広い。通常はフラット部分にブレーキレバーを装着するのが一般的な使い方のハンドルだ。
NITTO(ニットー) B261 AA ハンドルバー シルバー
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一般的な使い方でも、フラット部は少し手前にベントしていて、バーエンドバーの装着部分になる部分も一体で握りやすい。世界1週した自転車にも装着している事例もあるようだ。
参考:http://someyoung.web.fc2.com/equipments/text_equipments_bicycle_handle.html
GIANT Escape RX3では、バーエンド先端部分に装着しエビホーン化を行った。シフトレバーに関しては前はシマノ・A050、後ろはEF51のシフトレバー一体型を採用している。
B261AAにドロップハンドル用シフトレバーのA050を装着するのは、A050の装着径がハンドルの径よりも大きいため、ハンドルの径の関係で通常では装着はできないため注意が必要。
参考:http://chartreuse.at.webry.info/200810/article_14.html
KHS F-20TにB261AAを装着した写真。グリップシフトはハンドル中心近くに装着することはできなかったと書いてある。
装着した感想は良評価。エビホーン化を行うことで、常時バーエンドバーを握って走行することができるので手首はつかれない。また、エビホーン化が飽きた場合はフラット部分にブレーキレバーを装着して通常の使用方法にすることもでき、つぶしが効くハンドルとなっている。
欠点はハンドル幅が広いということ。ハンドル幅が480ミリある。通常の人ならやや広めのハンドル幅の広さで、オンロードとオフロードの中間のハンドルだろう。ただ、エビホーン化を行う場合は広すぎて気になる人もいると思う。そのような人は別のハンドルを選択すれば良いだろう。
アーバン用自転車コンポーネント「シマノ・METREA」を触ってみた・乗ってみた・質問してみた
シマノが新たにストリート系自転車向けコンポーネント「METREA」が発売された。METREAは、街乗り用の内装変速が中心のコンフォートタイプコンポーネント「NEXUS」、トレッキングバイクといった実用的なスポーツ自転車が中心の「DEORE XT/DEORE LX/DEORE/ALIVIO/ACERA/ALTUS Tシリーズ」などといった非競技向け自転車用コンポーネントとは違い、やや前傾姿勢で乗り、ファッショナブルなアーバン用自転車向けのコンポーネントとなっている。型番はU5000番台。
一番注目する部分はSTIレバー。従来のドロップハンドル用レバーではなく、ブルホーンバー専用のSTIレバーとなっている。ブレーキは油圧式ディスクブレーキで変速は機械式となっている。また、METREAのSTIレバーを装着する場合は、専用ハンドルを装着する必要があるとのことだ。
SHIMANO(シマノ) STIレバー(デュアルコントロールレバー) ST-U5060 右レバーのみ 11S METREA(メトレア) ISTU5060RI
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チェーンリングは裾を守るがチェーンガードが標準で装備されている。シマノのロードバイク用クランクでは、現在チェーンガードがついたクランクはTOURNEY A070とCLARISのみで、シマノのハイエンドモデルでは唯一のチェーンガード付きロードバイクタイプのクランクだ。チェーンガードも樹脂製ではなく金属で、クランクの造形に合った形状をしている。
SHIMANO(シマノ) クランクセット FC-U5000-1 42T 170mm 11S BB別売 METREA(メトレア) IFCU5000CXB2C
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METREAを触ってみた感想
シマノ・メトレアを装着した自転車が試乗可能だったので試乗した。試乗した限りではブルホーンバー仕様のデュアルコントロールレバーのシフト操作は扱いやすい。ロードバイク用のデュアルコントロールレバーをブルホーンバーに装着すると、フラット部に近い部分で変速を行わないと行けない。メトレアのデュアルコントロールレバーは、ブルホーンバー専用のデュアルコントロールレバーのため、ブルホーンバー上部を握っても変速ができる。形状もドロップハンドル用のレバーの場合はドロップの下部分を握るように最適化された形状なのに対して、メトレアの場合、ブルホーンバーに装着するのに最適化した形のレバーとなっている。
METREAのコンポーネントで疑問に思ったことを質問してみた
シマノ・METREA搭載の自転車を試乗した後、感想を尋ねられたので、感想や疑問に思った事の質問と回答についてまとめてみた。
Q:シマノの部品と言えば汎用性を重視したものが多いのに対して、メトレアは非常に尖ったコンポーネントでシマノらしくないと感じた。
→METREAはシマノにとって、新たな挑戦の意味合いもあるとのこと。アーバンコンセプトを打ち出すためにあえて尖った仕様にしたらしい。
Q:デュアルコントロールレバーの大きさが気になってしまう。
→油圧機構を搭載しているため、現時点ではこのぐらいの大きさになってしまうとのこと。
Q:ワイヤー式ブレーキ仕様や、従来型のブルホーンバーに搭載できる物を作る予定は?
→ワイヤー式ブレーキ仕様や、汎用品のブルホーンバーに対応できる物の作成は考えているとのこと。
Q:サンエクシードやVelo Orangeのようなレトロ部品を、シマノはなぜ作らないのか
→過去を向いた物を作ると会社が衰退してしまうためとのこと。ただ、社内ではレトロな部品を採用した自転車に乗っている人はいるとのこと。
シマノ・METREAは公道用コンポーネントと言えるか
アーバン用コンポーネントのMETREAは、非競技用で制動力、コントロール性が高い油圧式ディスクブレーキ、チェーンガード付きクランク、ブルホーンバー用デュアルコントロールレバーと、公道でも扱いやすい部品を採用していて、公道用コンポーネントとも言えるだろう。しかし、METREAのアーバン用コンセプトを重視しているため、専用ブルホーンバーが必要な部分はハンドル選択が少なくなるのは大きなマイナスだ。