デイリーアーカイブ Jan 10, 2025
ヤマハ発動機、50cc二輪はホンダと提携でOEM――電動アシスト自転車にトドメを刺されたヤマハの原付
ヤマハ発動機とホンダは50CC2輪車について提携を行うと発表した。今後、ヤマハ発動機から出る原動機付自転車(50CC)は、ホンダのOEMや共同開発を行うとのことだ。
参考:ホンダとヤマハ発、国内向け小型スクーターで提携検討 18年めど | ロイター
ヤマハの原動機付自転車が、ホンダのOEMになる原因は数々あるが、実はヤマハ発動機内にも原因がある。
それは電動アシスト自転車。世界的に競争が激しい電動アシスト自転車だが、ヤマハ発動機が世界で初めて発売した。
参考:駆動方法の主流を決めた世界初の電動アシスト自転車「ヤマハ・PAS」(シクロアシスト)
電動アシスト自転車は世界的に普及し、実質的に原動機付自転車を衰退させるほどにまで成長した。ヤマハの原動機付自転車のOEMはヤマハ内部にも一端はあるだろう。
オートバイ界の底辺の位置にあるため衰退した原動機付自転車
オートバイ業界の中でもトップクラスのヤマハが切り捨てるほど落ちぶれた原動機付自転車。世界的に50CCの原動機付自転車は売れていない。よく50CCは日本独自の規格と言っているが、ヨーロッパ圏でも50CCは存在し、原動機付自転車の免許(AM免許)は存在する。しかし、ヨーロッパでも各社の50CCは力を入れて無い。フランスMBK・BOOSTERは古いヤマハの原付(初代BWS 50)で、ホンダUKの50CCはVision 50と1種類しかない。
ここまで落ちぶれたのは、電動アシスト自転車により、道具としての価値が衰退したことと、オートバイ界の底辺の位置にあるため、お金を出し渋る層が多く高付加価値の商品を生み出すことができない、必要十分の性能は技術的に達成しているため、多くのユーザーが満足しているのがあるだろう。
ヤマハとホンダが提携することで、原動機付自転車は復活するのかと聞かれたら自分は無いと答える。
道具として電動アシスト自転車がぶつかり、趣味的な高付加価値の商品も、オートバイ界の底辺である原動機付自転車よりも、自転車界の上位に位置する電動アシスト自転車のほうが、多くのお金を出すユーザーが多いだろう。実際、ヨーロッパの電動アシスト自転車では、フルサスペンション電動アシストMTBに、ナビゲーションシステムを装備したモデルが、下手な125CCよりも遥かに高価な価格で売られている。
参考:GPSナビ等BOSCHのコンピュータがついた電動アシスト自転車 KTM MACINA EGNITION GPS
ヤマハは原動機付自転車はホンダのOEMを行う一方、電動アシスト自転車はアシストユニットの開発を行い、激化する電動アシスト自転車の競争で主導権を握ろうとしている。
ヤマハ発動機は原動機付自転車よりも電動アシスト自転車を重視しているのがわかる。今後の流れを見る限り、原動機付自転車よりも電動アシスト自転車に力を入れるのは当然だろう。
自分で作れる竹フレームの自転車キット Bamboobee Bike kit
自転車のフレームに使用される素材と言えば、ハイテンスチール、クロームモリブデン鋼、マンガンスチール等の鉄系統、6061番台、7005番台アルミ素材、チタン、ステンレス、カーボン、マグネシウム、木材などと言った素材があるが、これらの素材を採用した自転車の殆どは個人で自転車のフレームを作るのは非常に難しいという共通した特徴がある。
しかし、個人で容易に自転車のフレームを作成できる素材がある。それは竹素材だ。竹フレームの自転車で有名なのはZAMBIKEが有名で、日本でも購入することが出来る。
ZAMBIKES - HOME
今回見つけたのはBamboobee Bike kit。竹フレームを作成するためのキットが一通り入っているらしく、治具もあるようだ。ネットではこの竹フレームキットを購入し自作したひとが日本にいるとのこと。
竹製フレーム自転車DIYキット Bamboobee(バンブービー) 組み立て日記 まとめ – うっきーのヤスリがけ日記
詳しい内容は上記のサイトにまかせて竹フレームキットで面白いと思った部分をまとめてみた。
竹パイプはダブルバデッド仕様と自転車専用の竹素材となっている
Bamboobeeの竹はただの竹ではなかった! 竹ダブルバデッドの衝撃‼︎ – うっきーのヤスリがけ日記では、メインフレームの竹パイプに一回り細い竹を挿して接着し補強しているとのこと。いわゆるダブルバテッド仕様となっていて、このようなパイプ構造は自転車の世界でも採用されている。その辺の竹をパイプにしているのではないのがよくわかる。
フレームの接合は麻紐とエポキシ樹脂
参考:竹フレーム自転車の竹を接着して治具に組み付け Bamboobee 組み立て3回目 – うっきーのヤスリがけ日記
通常のフレームの接合と言えば、溶接やロウ付け、カーボンとエポキシ樹脂の接着が一般的となっている。竹フレームでは麻紐とエポキシ樹脂を使用するとのこと。麻紐をエポキシ樹脂に十分に浸してしみこませ、濡れた状態で接合部に巻いていく方式で、接合部は一晩も経てばガチガチに固まるようだ。接合部はミイラみたいにワイルドな感じになっていて、表面をきれいに仕上げようとしたら時間がかかり大変な思いをしたらしい。
竹パイプが割れても直すことができる
竹は比較的割れやすい問題があるが、公式動画では割れた竹の直し方を公開している。公式動画では割れた隙間に、竹を削った粉とエポキシ接着剤を混ぜたのを入れて、目立たないようにする方式となっている。
割れた竹フレーム自転車も補修出来るんだぜ。Bamboobee 組み立て11回目 – うっきーのヤスリがけ日記では、割れた部分はカーボンで巻きエポキシ樹脂で固めて強度を上げているようだ。
DIYできると言っても作るのは大変な竹フレームだが面白い
治具をきちんと組み立てないと精度がでない、エポキシ樹脂の臭い、やすりがけ等を見ると竹フレームを作るのは難しいのがわかるが、個人的には面白いと思う。因みに、参考にしたサイトで製作した竹フレームキットは新しくなり、可変式治具の採用やミニベロやマウンテンバイクの竹フレームを作れるようになったとのことだ。
参考:あの竹フレーム自転車自作キットがパワーアップして帰ってきた! 今度は5時間で組めるですと?! – うっきーのヤスリがけ日記
折りたたみ自転車「Tern Link N8」ファーストインプレッション
今回は20インチ折りたたみ自転車「Tern Link N8」を購入後、一通り乗ったので本音のインプレッションを書いてみたい。
Tern Link N8は、Linkシリーズのミドルレンジに当たるモデルとなっている。フレームの特徴としてDOUBLETRUSS TECHNOLOGYという、独特のリア三角フレームを採用している。フレームのラッチシステムにはOCL FRAME JOINTというTern独自のシステムを採用しているのも特徴となっている。
このシステムは、自転車を展開する場合、レバーを閉じると自動的にセーフティロックがかかる。レバーも大きくて力がかかりやすく、DAHON OEMと比べて軽い力で開閉できる。折り畳み部分にはIGUSベアリングを採用しているためか、スルリと軽く折りたためるので素早く快適に折りたたみを行うことができる。
ステムは上下調整機構は無い。ハンドル高は従来のDAHON系折りたたみ自転車と比べると、やや低めとなっている。DAHONやTern等の欧米系折りたたみ自転車は、ハンドル高調節が無い場合だと、ハンドル高がやや高く、日本人の身長だとアップライトな乗車姿勢になるが、Link N8は従来の欧米系折りたたみ自転車よりも低いため、日本人の平均身長の人が乗る場合でも比較的乗りやすいだろう。
折りたたみ方法は横折れ式のDAHON系統。簡単な説明ですぐに折りたたむことができるのが特徴となっている。欠点はフレームが分割しているため剛性と強度の不安があるということ。剛性はハンドルステム、フレームに剛性不足を感じさせるしなりは無く、ガッチリとしているが、強度は構造的に不安を感じさせるのは仕方ないだろう。
ブレーキはVブレーキを採用している。ブレーキ性能はブレーキを握った時の感触がスポンジを握ったような感じでダイレクトな感触は無い。ブレーキの効きも必要十分だが5万円台のクロスバイクと比べると落ちる。これは恐らく、ワイヤー類が長いためアウターとインナーワイヤーが内部で擦れている部分が多いのと、ブレーキレバーとブレーキ本体は4万円クラスのクロスバイクレベルの部品を採用していること、ホイールリムのブレーキシューの当たり面に黒色塗装がされているのもあると思う。
ギア比は前52T、後ろ8段(11-30T)。安価な折りたたみ自転車だと14-28Tといった、重いギアと軽いギアが無い場合があるが、Link N8では重いギアと軽いギアが装備されている。ホイールは20インチのHE規格を採用していて、SAPIM製スポークを標準装備。タイヤはSchwalbe Kojak20×1.35インチ。チューブは透明のバルブキャップで恐らくバルブコアを取り外せるSchwalbe製だと思われる。
Tern Link N8を走らせた感想
Tern Link N8に最初に乗った時は、恐る恐る乗ってみたが、最初に驚いたのは直進安定性が高いこと。かつてのDAHON OEMよりも直進安定性が高く小径折りたたみ自転車なので乗り心地はゴツゴツしているが、予想よりはいいと思った。
乗り心地の良さは恐らくタイヤがSchwalbe Kojakなのもあると思う。Amazonのレビューでは、転がり抵抗、路面の食いつき、クッション等の総合性能が高いタイヤとして、非常に良い評価が多い。
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直進安定性は小径折りたたみ自転車としては高い。その一方、コーナーを曲がる時は通常の大径車と比べて曲がりにくい感覚があるが、高速でコーナーを曲がるような走りはしないので、個人的には問題だとは思わない。走りは折りたたみ自転車としては意外と良いと思い、満足している。自分が試乗した限りではKHS F-20T3 451よりよく走ると思った。
ギア比に関しては、通常の3万円クラスの7速ボスフリータイプよりも重いギアと軽いギアがある。平地重視で使用する場合でも唐突に登場する短い急坂や、ちょっとスピードを出したい時は有難い。
コストパフォーマンスが高い折りたたみシティツアラーと言えるTern Link N8
Tern Link N8が合っている人は、街乗りから平地中心で50キロぐらいサイクリングを行いたい人に合っていると思う。折りたたみは簡単にできて荷台を装着でき、そこそこスポーティに走ることが出来る。自分はLink N8は、気軽に日本全国のサイクリングロードを中心に走るための自転車として使うために買ったので、購入してよかったと思ってる。
Tern Link N8が合っていない人は、本気で長距離を走る使い方をする場合だろう。100キロ以上の長距離を走るのなら、折りたたみ自転車特有の硬い乗り心地やフロントギアが1速しか無い、ステム高の調節ができないのは欠点になる。自分も折りたたみ自転車で本気で長距離を走るのなら、Bikefridayやtartaruga type-sなど高価な折りたたみ自転車や、Tern Node D16などの24インチ折りたたみ自転車を選ぶだろう。
Tern Link N8を通常のクロスバイクの代替品にしたい考えている人もいると思うが、自分は代替品にはならないと感じた。乗り心地が硬い問題やタイヤ径が小さいため段差の乗り上げに弱い問題があるためだ。折りたためるクロスバイクがほしいのならNode D16を購入するべきだろう。
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