デイリーアーカイブ Oct 26, 2024

ブレーキレバーの2フィンガーと4フィンガーの違いは何か?

青春18切符を使い軽井沢でレンタサイクルのポタリングをしてきた。この時、軽井沢ライドタウンでルイガノ・シャッセを借りて走った。ルイガノ・シャッセに搭載されていたブレーキレバーはテクトロ製2フィンガーブレーキレバーで、今回はブレーキレバーに注目したい。 2フィンガーブレーキレバーと4フィンガーブレーキレバーの違い フラットハンドルのスポーツ自転車のブレーキレバーは、2フィンガータイプと4フィンガータイプに分けられることが多い。2フィンガーの場合は、人差し指と中指でブレーキをかけるタイプのブレーキレバーで、4フィンガーは親指以外の指でブレーキをかけるタイプのブレーキレバーだ。 2フィンガータイプのブレーキレバーは、人差し指、中指でブレーキをかけるため、コントロールしやすい。指を二本でかけるので絶対的な制動力よりもブレーキのコントロール性を重視しているのが一般的。 シマノ ブレーキレバー 左右セット ケーブル付 BL-T4000 ブラック posted with カエレバ SHIMANO(シマノ) Amazonで探す 楽天市場で探す Yahooショッピングで探す 2フィンガーと比べると、4フィンガーは動かしにくい。恐らく4フィンガータイプは薬指と小指も含めてブレーキをかけるためだと思う。コントロール性は落ちるが、四本の指でブレーキレバーを動かすためブレーキが効きやすく、コントロール性よりも制動力重視のブレーキレバーと考えたほうが良いだろう。 シマノ ブレーキ+シフト一体型レバー(機械式) ST-EF51(SL) 左レバー 4F 3S Silver V/CR ESTEF514LVSBS2P posted with カエレバ SHIMANO(シマノ) Amazonで探す 楽天市場で探す Yahooショッピングで探す 指のかけ方で力の加わる違いを理解するには、二本指と四本指で、手すりなどなにかを掴むのが分かりやすい。人差し指と中指は日常的にメインで使うためか動かしやすい。これが薬指と小指を含めた四本指だと掴む力がアップするが、人差し指と中指と比べて、薬指と小指は比較的動かしにくいのはわかるし、人差し指・中指・薬指・小指でかけるような動作をすると、薬指と小指につられるのか、人差し指・中指の動きが悪くなるのがわかると思う。また、4フィンガータイプはテコの原理で端を握る程軽く引けてしまうため、強い制動力を発揮すると思われる。 3フィンガーブレーキレバーは、2フィンガー寄りか4フィンガー寄りか   シマノ(SHIMANO) DEORE BL-T611 ブレーキレバー 左右セット(3フィンガー/ケーブル&PM70付)ブラック EBLT611PAL1 posted with カエレバ シマノ(SHIMANO) Amazonで探す 楽天市場で探す Yahooショッピングで探す 2フィンガータイプと4フィンガータイプの中間的な存在として、3フィンガーブレーキレバーというのがある。3フィンガータイプのブレーキレバーは、人差し指、中指、薬指でブレーキをかけると思われる。シマノの3フィンガータイプのブレーキレバー「DEORE BL-T611」は、2フィンガータイプの同グレードには無い、パワーモジュレーターが標準でついてくるので、4フィンガータイプのように制動力重視と考えたほうが良いのかもしれない。 1.5フィンガータイプのブレーキレバーとは一体何か   シマノ SHIMANO DEORE-XT BL-M770  右用のみ V-ブレーキ ディスクブレーキ レバー 1.5フィンガー posted with カエレバ SHIMANO Amazonで探す 楽天市場で探す Yahooショッピングで探す 1.5フィンガータイプのブレーキレバーは、基本的には人差し指を使用してブレーキをかけるタイプとのこと。マウンテンバイクでのオフロードを走る場合、出来るだけ中指・薬指・小指の三本でグリップを握り、人差し指でブレーキレバーをかけるのが理想的と言われていて、このようなブレーキレバーがあるとのこと。 様々な形状のブレーキレバーがあり、それぞれにメリットとデメリットがある。人によって使用方法や場面が違うため、このブレーキレバーを使うのがベストというのは無い。クロスバイクに1.5フィンガータイプを使用する人や、マウンテンバイクで3フィンガータイプを使用する人もいる。よく考えて自分に合ったブレーキレバーを探そう。 参考: Giant Escape R3.1 と 乱読のブログ@福岡 : ブレーキレバーのセッテイングと交換 3フィンガーレバー: @YSZK

17年間ベルト交換なしで乗れるベルトドライブ ブリヂストンラクッション編

自転車ではあまり採用されている例が少ないベルト方式。ベルトドライブはスポーツ自転車に使用されている外装変速機を使用することができないので、日本ではベルト駆動は、シティサイクルなどの短距離用途用だとおもうのが普通だ。しかし、ドイツ系のツーリング自転車では、50万円を超えるハイエンドモデルに、ベルトドライブを採用している例がある。 参考:面白自転車から本気のツーリング車までドイツで出会った自転車達 : フィールドテスト | 自転車世界一周 出典:http://www.idworx-bikes.de/product/easy_rohler_evo 外装変速機並みに軽いギアがある内装変速機「Rohloff SpeedHub」を採用すれば、メンテナンスフリーなベルトドライブはツーリング自転車でも使えるのだろう。問題はベルトドライブでは内装変速機が必要になるが、旅ができる内装変速機は非常に高価だということだ。 そこで気になるのは、ベルトドライブはどれだけ耐久性があるのかということ。BS展示会レポ 2014冬 その1: シンワブログでは、小金井の坂にはベルトは向かず、特に男性が乗ると、あっという間に壊れると書いてある。その一方で、ベルトドライブの自転車に17年間乗っていても壊れない例もあるようだ。 http://nomotoyasushi.hatenablog.jp/entry/2016/04/14/151049 上記のブログによると、ブリジストン・ラクッションを17年使用していて、フレームにガタが来てしまい引退したとのこと。しかし、フレーム以外の内装変速機やボトムブラケットにも問題はなく、ホイールの振れもなし。一度もオーバーホールしていないのに持っているとのことだ。 一番驚くことは、ベルトドライブは一度も交換していないことだ。現在も購入当初のままで全く問題なく使えていると書いてある。見たところベルトに特に劣化もなく、まだまだ十分使え、ベルトも伸びていないと書いてあり、ベルトドライブの耐久性を物語っている。これが、チェーンならば、17年間の使用でチェーンは伸びて交換が必要になり、ギアの歯は限界まで減っていたのでは無いかと思う。ベルトドライブの利点でメンテナンスフリーが特徴の1つになっているが、ここまでメンテナンスフリーで平気だと、耐久性の高さも見逃せない要素になる。 小金井の坂で使うと壊れる意見がある一方で、17年間も持つという意見もあるのか。恐らく使用方法による違いだと思う。17年間使用していて持っている人は、平地での利用方法が中心だったため、持ったのでは無いかと思う。個人的に気になるのは小金井の坂ではベルトドライブは持たないという意見で、ベルトドライブのどの部品が持たないのかということだ。  

京都のレンタサイクル専門店が考えた自転車 銀輪を評価する

京都には多くのレンタサイクルがあるが、京都の大手レンタサイクルの一つに京都サイクリングツアープロジェクトがある。京都サイクリングツアープロジェクトでは、マウンテンバイクやBD-1がレンタルできるが、一番多くレンタルできるが銀輪というモデルだ。 銀輪は京都サイクリングツアープロジェクトオリジナルの自転車で、レンタサイクルを中心に使用されているが購入も可能だ。京都旅行で銀輪に乗ったことがあるので、銀輪の評価をまとめてみた。今回乗ったモデルは内装8段変速のハイクラスモデルだ。 銀輪の解説 フレームはアルミフレームを採用している。スポーツ自転車として見ると比較的跨ぎやすい形状を採用している。フレームサイズは1種類で身長183CMの自分が乗ると、このぐらいのシートポストを出す状況となる。 ブレーキは前後ともローラーブレーキを採用している。ローラーブレーキは音鳴とロックがしにくいブレーキとして知られていて、一般的にはシティサイクルの後輪ブレーキで採用されていることが多い。前後ともローラーブレーキを採用しているモデルは高価なモデルだ。 変速機は内装8段変速を採用している。車輪の着脱はしにくいが、停車時でも変速できるので街乗り向けだ。従来形の内装3段や内装5段よりも、軽いギアや重いギアがある特徴も持っている。 タイヤは26インチマウンテンバイク規格。推定タイヤ幅は1.5~1.75インチで、ママチャリよりも太いタイヤは安定感が高い。タイヤはシュワルベのマラソンを採用している。頑丈なタイヤとして知られていて、そのへんのホームセンターで売られている自称「パンクしにくいタイヤ」よりも作りが良い。カゴやオートライト、スタンドは装備されている。 銀輪に乗った感想や評価 車体価格が高価(かつては新車価格で8万円クラスで売られていた)な銀輪だが、スポーツ自転車というよりも、高性能シティサイクルの高価版と思えばいい。発進や坂道走行はシティサイクルと比べると楽だが、タイヤが太く、内装変速機の内部摩擦抵抗なのか、高速走行をしようとすると、爽快感が無くモタツク感じがあり、時速20キロ以内で乗るのが良い自転車だろう。 ハンドルはフラットハンドルではなく、やや手前に曲がったハンドル。このようなハンドルは見たことがなく、恐らく銀輪オリジナルだろう。 ブレーキは前後ともローラーブレーキを採用している。ローラーブレーキはおもいっきり握っても車輪のロックが殆ど発生しないほどだ。Vブレーキなど容易に車輪がロックする自転車に乗っていると、車輪がロックする一歩手前でブレーキをかけるが、このようなかけ方を銀輪で行うと意外とブレーキの効きが悪く感じる。逆に車輪がロックするような心配をせずに、思いっきりブレーキをかけるとVブレーキ並の制動力を発揮して車輪がロックせず確実に停止する、電車の急ブレーキのような不思議な感覚を体験することができる。 銀輪は現在では購入できないが、かつてはたまに中古車が売られていて比較的安価に購入できた。今後も中古車は販売するのだろうか。