デイリーアーカイブ Jan 11, 2025

夜間走行を長時間する時アウターワイヤーの色は黒系統の色が良い理由

自転車で夜間走行を長時間行う場合、性能が高いライトを点灯させて走らないといけない。そんな自転車のライトは自動車やオートバイのライトと違うのは、ライトを装着する場所が自由だと言うことだ。自転車のライトは、装着する場所によってアウターワイヤーにライトが当たる場合がある。 アウターワイヤーにライトが当たると反射するが、アウターワイヤーの色によって反射しやすい色と反射しにくい色がある。光が反射しやすい色の場合、点灯しているとずっと光が反射して目がつかれてしまうとのこと。反射しにくい色は黒等の光を吸収する色。一方、白やシルバーなどは光が反射しやすい。アウターワイヤーが反射してずっと夜間走ると目が疲れてしまうという意見がある。写真のESCAPE RXWはエビホーン化を行いワイヤー交換しているが、夜間走行での目の疲れを少なくするために、アウターワイヤーの色は光が反射しにくい色を選んでいる。 アウターワイヤーには様々な色の物があり、カスタムやチューンナップを行う部品の1つでもあるが、このような考えでアウターワイヤーを選ぶのも良いだろう。 Amazonでアウターワイヤーを探してみる

アップハンドル・スポーツバイクは流行するか?

2016年では、公道仕様ロードバイクと原付の衰退を偶々的中してしまったが、2017年はどういう物が流行するかと考えたら、アップハンドル・スポーツバイクが流行する可能性はあるのではないかと思う。 GIANT Escape RX4はGIZAプロムナードハンドルローライズ+TOGSを装着し、1日300キロ走り、Escape RX3はVenoメトロポイントハンドルバーを装着して、ブルホーンバーでは体験できなかったダートでも安定したハンドリングとハンドル位置に満足している。 最終的にRX3/RX4にこのようなハンドルを装着したのは、手首を拗じらないでハンドルを握ることができるのと、グリップを握る前後方向に自由があるので、その日の体調や気分、道路条件に容易に快適で安全に走ることができるため装着している。 日本ではアップハンドルをスポーツバイクに装着するのは馴染みがないが、ヨーロッパのトレッキングバイク/ライトツーリングバイクでは、ドロップハンドルが絶滅状態なのに対しアップハンドルを採用している。自転車部品ブランドのSATORIのサイトを見ると、様々なハンドルがあるのがわかる。 http://www.satoribike.com/pro.php?m=l&f=2&cid=8   日本では行うことができないが、セミオーダーメイドKOGA SIGNATUREでは、ツーリングモデルのセミオーダーを行うことが出来る。ハンドルバーを選択する時、フラットバーやマルチポジションバーに混じって、アップタイプのトレッキングハンドルのKOGA THE BIRD/KOGA TOURINGがあり、英語でTouring Handlebarと明確に書いてある。 https://www.koga.com/en/koga-signature 最近ではSURLY Troll/OGRE/ECRのようにオフロードツーリングモデルにアップタイプのハンドルみたいなベントしたハンドルを装着する自転車や、マウンテンバイクでオフロードツーリングをするのにアップハンドルを装着する例もある。 http://ja.surlybikes.com/bikes/ogre アップハンドルだけでなく、アップハンドル専用モデル「Rivendell Clemsmith Jr」が日本にも輸入されている。輸入元のBLUE LUGのサイトを見ているとそれなりに売れているみたいで、在庫処分セールを行う可能性は無い雰囲気だ。 https://www.cyclorider.com/archives/16307 アップハンドルの種類 ここでは単純にアップハンドルと言っているが、アップハンドルと言っても様々なのがあり、アップハンドル専用の古典的な自転車に採用されていたクラシックタイプ、ヨーロッパで多く見られるトレッキングバイクタイプ、アメリカのMTBツーリングで見るダートツーリングタイプが存在する。 注目すべきなのはアメリカ系ダートツーリングタイプ。SURLYのMOLOCO BARのように、ダウンヒルポジションやGPSなどを装着する部分が組み合わさったマウンテンバイク用アップハンドルが存在している。Velo OrangeのCasey's Crazy Barや、Jones BikeのH-Barsもダートツーリングタイプに入るだろう。 http://ja.surlybikes.com/parts/handlebars/moloko_bar http://www.jonesbikes.com/h-bars/ https://store.bluelug.com/velo-orange-casey-s-crazy-bar-silver.html アップハンドルの選び方はドロップハンドルやフラットハンドルと比べると非常に難しい理由 フラットバーやドロップハンドルでは、選び方が確立されていて形状もだいたい同じなのに対して、アップハンドルは非競技用部品のため多様な考えで作られている。そのため様々な形状が存在している。自分が気にするのはだいたいこんな感じ。 ハンドル幅 ライズ(どれだけハンドル位置が上がるか) スィープ角度(どれだけハンドルが絞られるのか) ステム装着位置とブレーキレバーの位置 グリップ装着位置の長さ 従来のドロップハンドルやフラットハンドルには無い数値が登場し、従来のスポーツ自転車のポジション設定の感覚が通用しない。自分は日東B302AA、GIZAプロムナードハンドルローライズ、Veno メトロポイントハンドルバーの3つを使ったことがあるが、ハンドルを交換すると走りが激変し同じハンドリングにならない。日東B302AAだと、ステム長を短くしないとハンドリングが安定せず、ステムを短くしてもやや神経質になる。GIZAは落ち着いたハンドリングにマウンテンバイク風味の操作性を持っている。Venoはハンドリングは非常に落ち着いているが、ライズが非常に少なくアップライト感は無いといった感じだった。(装着車種はGIANT Escape RX) また、同じハンドルでも別のジャンルの自転車に装着するとハンドリングが変わる。かつてBianchi Lupo(シクロクロス車)にBeam プロムナードハンドルを装着したら、ハンドリングが過敏で扱いにくかったのに対し、メリダのカラハリ570(26インチMTB)に装着したらハンドリングが安定した。 世界的な例や日本でのショップでの改造を見る限りでは、アップハンドル・スポーツバイクの需要はあるだろう。ただ安易にハンドルを交換しただけではマトモに走れないので、色々な情報や実践を行い開拓しないといけないのが最大の問題だ。  

24インチホイールを採用したファットバイク KHS 4Season ATB300SF

税抜き8万円で買えるモデルが存在するKHSのファットバイク「4Season」シリーズ。そんな4Seasonシリーズの中でも独特なモデルがATB-300SF。通常のファットバイクの車輪径は26インチなのに対し、ATB-300SFは通常のファットバイクよりも車輪径が小さい24インチを採用している。子供用ファットバイクなどで24インチを採用したファットバイクや、小規模なブランドから24インチファットバイクは出ていたらしいが、マスプロダクションで大人用24インチファットバイクが買えるのは貴重だろう。 マウンテンバイクの世界では、26・27.5・29インチと様々な車輪径が存在している。一般的に車輪径が大きいと段差の乗り上げが容易だが、ハンドリングは軽快でなくなる。逆に車輪径が小さいと段差の乗り上げは難しくなるのに対して、ハンドリングは軽快になる。また、車輪径が大きいとフレームを小さくするのが難しくなるらしく、小柄な人が29インチマウンテンバイクに乗る場合は苦労するとのこと。 また、最近のマウンテンバイクは車輪径だけでなくタイヤ幅によって車輪の直径が変わる。右のCharge Cooker Maxiは26インチファットバイク(26×4.0)で、左のGT PANTERAは27.5ミッドファット(27.5×2.8)。車輪径はGT PANTERAのほうが大きいが、写真では実際の車輪径は拮抗しているのがわかる。下のブログ記事によれば、ファットバイクでも最大サイズの26×4.8インチだと、29インチマウンテンバイクよりも車輪径は大きくなるようだ。 http://ysroad.co.jp/shinjuku/2016/01/05/7039 ATB-300SFの24インチファットバイクの利点は、車輪が小さくなるためフレーム形状を小さくしやすくすることが可能で、ハンドリングも軽快になるのではないかと思う。ただ、24インチファットバイクのタイヤは非常に少ない。ファットバイクに限らず24インチ車はホイールやタイヤ関連の部品が少ない問題があるので、この問題を解決しないと普及しないだろう。 http://khsjapan.com/products/atb-300sf/