デイリーアーカイブ Apr 21, 2025
世界最大規模の標準化団体ASTM規格が定義する自転車のジャンル分けをまとめてみた
近年の自転車のジャンルは非常に複雑になっていて、どの自転車を買えばいいかわかりにくい状況となっている。また自転車ブームによりロードバイクでも無理やり砂利道を走ったり、重い荷物を積むなど、設計者の意図から外れた使い方を推奨するメディアも存在する。
https://www.cyclorider.com/archives/9027
自転車のジャンル分けで一番分かりやすいと思ったのが、世界最大規模の標準化団体ASTM規格が定義するUSE CONDITIONSだ。USE CONDITIONSではConditions1~5まで分けていて、使用条件を解説している。これはユーザーに意図する使用条件を超えて使わないようにするためもあるが、その自転車の使用条件やジャンルがわかる副次的効果もある。自分が知る限りではTREKのbike-manual.com、Canyonの取扱説明書、SURLY、All-Cityのフレーム説明書にASTMのUSE CONDITIONSが使用されている。そこで今回はUSE CONDITIONS1~5について解説していきたいと思う。
CONDITION1:舗装路を走るための自転車
Condition1は舗装路を走るために設計され、車輪が常に路面と設置している状態にある。Canyonではロードバイク、タイムトライアルバイク、シクロクロス(個人的にはコンディション2が正しいのではないかと思う)が当てはまるとのこと。TREKでは25ミリ以下のタイヤを装着したロードバイクやトライアスロンバイク、ツーリングバイク、ビーチクルーザーが入るようだ。一般的にCondition1は砂利道やキャリアを装着して走るのは想定されていないモデルが殆どだ。
CONDITION2:舗装路+綺麗な砂利道を走るための自転車
舗装された道路に加え、綺麗な砂利道を走るために設計された自転車はCondition2に分けられるようだ。Condition1では想定されていないジャンプも15cmまでは対応している物が多い。Canyonでは公道用自転車でアーバンバイクやトレッキングバイクが該当するとのこと。TREKはフィットネスバイク、DSシリーズ、低価格のエントリーモデル用マウンテンバイク(820や3000シリーズなどのレクリエーションMTB)シクロクロス車が該当。SURLYでは同じCondition2相当のモデルでも車種によってはジャンプも30cmまでは想定した設計の自転車も存在するため、注釈は見たほうが良いだろう。
CONDITION3:荒れた未舗装路や小さな障害物乗り超えて走るための自転車
Condition3は、1・2に加えて荒れた未舗装路を走る、小さな障害物を乗り超える、散発的なジャンプを行うことができる、いわゆるマウンテンバイク的な使い方を行うためのジャンルだろう。想定されるジャンプは最高60cmが使用想定範囲となっている。CanyonではハードテールMTBやサスペンションストロークが短いフルサスペンションマウンテンバイクが該当し、TREKはクロスカントリーマウンテンバイクが該当するとのことだ。
CONDITION4:非常に荒れた未舗装路を高速走行で走る自転車
Condition4は、Condition3よりも荒れた未舗装路やテクニカルなコースを走り軽いジャンプを頻繁に行っても問題がないジャンルの自転車。クロスカントリーマウンテンバイクよりもハードに走ることが出来るオールマウンテンバイクが該当する。想定されるジャンプは最高120cmが使用想定範囲とのことだが、頻繁にダウンヒルコースなどを走るのは想定されていないとのこと。因みにあまり知られていないがSURLYのシングルスピードマウンテンバイク「1x1」もCondition4に該当する。
CONDITION5:ダウンヒルやジャンプを行うための自転車
Condition5は非常に難易度が高いダウンヒルコースやダートジャンプ等のエクストリームライドを行うための自転車となっている。一番ハードに使われるジャンルの自転車のため、説明書ではフルフェイスヘルメットや特殊プロテクターの装着を推奨している。
今まで見た中で、自転車のジャンル分けが一番分かりやすいと思ったのが、ASTM規格が定義する自転車のジャンル分けだ。日本では知られていないジャンル分けだが日本でも普及するのを期待したい。
(参考サイト)
http://ja.surlybikes.com/info_hole/instructions
https://www.canyon.com/ja/service/downloads/
http://www.bike-manual.com/brands/trek/om/kids/use_conditions.htm
エントリーロードバイクとクロスバイクは何処が違うか GIANT Escape RX/GIANT DEFY・CONTENDを比較する
スポーツサイクル趣味を始めるとき、ロードバイクとクロスバイクのどちらを選べば良いのか迷うのが多いと思う。
初めてスポーツサイクルを始める時、できるだけ汎用性があるモデルを買ったほうがいい。どのような方向に進むかわからないため、下手に競技用自転車を買うと合わなくてすぐ辞めてしまう場合があるからだ。
比較的手頃な価格で買えるエントリー向けの流行のスポーツサイクルといえば、ロードバイクとクロスバイクだろう。比較的安価なエントリーロードバイクとクロスバイクの価格は同じ物が多く、スポーツサイクルを選ぶときはどちらを選ぶか迷うだろう。
そこで、今回はGIANTのエントリーロードバイクのDEFY4、CONTENDとクロスバイクのGIANT ESCAPE RXを比較してみた。DEFY4は静岡のサイクルスポーツセンターの5キロサーキットコースで試乗した。
フレームよりも部品の差が大きいDEFY4とESCAPE RX
DEFY4に乗り、サイクルスポーツセンターの5キロコースを走ったときの感覚は、細いタイヤを履いたEscape RXのように、ロードバイクの軽快な走行感覚があった。レースのように限界まで走るのならまだしも、ESCAPE RX3とDEFY4は、ポジションとタイヤとギア比、ハンドルの差のほうが大きく、フレームの差はあまり関係ないのではないのかと思った。
Escape RXとDEFYのフレームの差
Escape RXとDEFY4の大きな違いはフレームの設計。DEFY4はエンデュランス用という長距離走行を重視した設計で通常の競技用ロードバイクよりも前傾姿勢が緩いが、それでもハンドルよりもサドルが高い前傾姿勢となる。一方Escape RXはハンドル位置が比較的高く、基本的にはサドルとハンドルの位置が水平となり、一般的なロードバイクよりも比較的楽な乗車姿勢となる。
前傾姿勢が強いほど、空気抵抗が減るため高速走行では有利だが、前方視界の不良による事故の危険と、体が疲れやすくなる。
また、DEFY4はドロップハンドル専用の設計のため、GIZAプロムナードハンドルローライズなどのバックスイープがあるハンドルの装着は想定されていない。
DEFY4とEscaoe RXは両方共泥除けと荷台の装着が可能だが、車体のクリアランスがEscape RXのほうが大きい。そのためEscape RXのほうが太いタイヤをはいても泥除けを装着することができるだろう。
タイヤの違い
一般的にはDEFYのようなロードバイクのほうがタイヤが細い。DEFYの25ミリとEscape RXの28ミリでは大きく違う。25ミリはロードバイクみたいな軽快感はあり、28ミリは25ミリと比べると軽快感よりも安定感が高い。自分はEscape RX4にグラベルキング28c、ESCAPE RX3にグラベルキング25cを装着しているが25cのほうが軽快に走ることができるが乗り心地は硬く、25cと28cを使い分けている。
ギア比の違い
DEFY4は前二段、後ろ八段なのに対して、ESCAPE RX2以降は前三段、後ろ八から九段。ここで重要なのはギアの段数ではなくギア比。前のクランクのギアが大きいほど重いギアとなり、後ろのスプロケットが大きいほど軽いギアとなる。
ここで重要となるのはギアの枚数ではなくギア比。Escape RX2,3,4は、前ギアが三枚で小さいギアがあるため、長い上り坂でものんびり走ることができる。DEFYは標準装備のギア比では初心者には市街地のストップアンドゴーやきつい上り坂には向かず、常にスピードを出すためのギア比となっている。
ブレーキレバーの違い
DEFYはキャリパーブレーキを採用し、ESCAPE RXはVブレーキを採用している。キャリパーブレーキはドロップハンドルの自転車に多く採用されており、Vブレーキよりも制動力は低い。Vブレーキはキャリパーブレーキよりも制動力は高いが、ブレーキレバーの種類がフラットハンドル用しかない問題がある。
ハンドルの違い
ロードバイクのDEFYはドロップハンドルを装着しているのに対して、クロスバイクのEscape RXはフラットハンドルを装着している。
クロスバイクで長距離を走る場合一番ネックとなるのがフラットハンドルだ。手首を捻るようなフラットハンドルは長距離を走るのには向かない。某Y氏のESCAPE RXWや自分のEscape RX3や4は手首を捻らないハンドルを採用している。
クロスバイクで厄介なのは、クロスバイクに多く採用されているVブレーキでは一般的なドロップハンドル用のブレーキレバーが使えないこと。ロードバイク用のブレーキレバーが使えると幅広いハンドル選びができるからだ。
https://www.cyclorider.com/archives/13002
ロードバイクのDEFYの場合最初からドロップハンドルが装着されている。ドロップハンドルは、通常のブレーキレバーと比べると、てこの原理の関係上フラットハンドルよりもブレーキが効きにくい。そのため街乗りには向かないブレーキレバーだ。もし、ロードバイクで街乗りするのなら補助ブレーキレバーを装着するのを薦める。
ライバル車の存在の違い
ロードバイクのDEFY4はメリダやブリヂストングリーンレーベルなどの数多くのライバル車がある。ライバル車があるということは、選ぶ楽しみや販売店の縛りが少なくなるということでもある。
一方、ESCAPE RXのようにロードバイクに近いくらいクロスバイクを探すのは少なく、フツーにロードバイクを買ったほうがいい場合もある。
ライバルが少ないのは、ESCAPE RXのようにクロスバイクにスピードを求めるユーザーが少ないのだろう。世界的に見てもEscapeシリーズのようなクロスバイクのほうが少数派でさらにロードバイクのような走りを求める人が少ない。アメリカやヨーロッパ市場には既にEscape RX/Rはなく、台湾も消え、残っているのは中国のみ。ちなみに中国では日本には装着されていないディスクブレーキが付いている。
http://www.giant.com.cn/front/getbikemodel?productId=158
http://www.giant.com.cn/front/getbikemodel?productId=127
スポーツサイクル初心者が買うなら汎用性が高い物を選ぶのが良い理由
GIANT DEFY4かGIANT ESCAPE RXを選ぶしかないのなら、公道走行のみなら自分はESCAPE RXを選び、レースなどをやりたいのならDEFY4を選ぶだろう。
ツーリングなどの公道走行を行う場合、Escape RXを選ぶのはEscape RXのほうが汎用性が高いからだ。Escape RXのほうがギア比は低めで泥除けや荷台がつき、乗車姿勢も比較的アップライトなど、スピードよりも日常やツーリングでの快適性を重視していて、セカンドバイクになっても比較的潰しがきく。
ロードバイクは割り切った使い方をするのならベストだが、割り切らない使い方をする公道走行やツーリングでは不向きな部分が多い。ロードバイクを買う場合は潰しが効かないのを考えて買ったほうがいいだろう。
GIANT CONTENDとEscape RXの違い
2017年のGIANTのエントリーロードバイクはDEFYからCONTENDに名前が変わった。大きな変更はDEFYよりも前傾姿勢になり、良くも悪くもロードバイクのキャラクターを打ち出したことだろう。そのためEscape Rxに乗るかContendに乗るかの自転車の選び方が明確になった。基本的にGIANT Contendはロードバイクに乗る明確な理由がある人が選ぶ自転車であり、汎用性を求めたりする人はESCAPE RXを選んだほうがいいだろう。
簡単に色付きスポークにすることができるアクセサリー「スポークスキン/スポークラップ」
自転車を横から見た時、目につく部品の1つと言えばホイールだろう。自転車をカスタマイズする時、ホイールをドレスアップにする方法があり、一般的にはカラフルなリムやスポークにするのが多いが、問題はお金がかかることだろう。
http://blog.cb-asahi.jp/121/2009/04/post-428.html
オートバイでは、安価にホイールをドレスアップする方法の1つにスポークスキン/スポークラップという物を装着する方法があるようだ。簡単に言うと切れ目が入ったパイプをスポークにかぶせるという簡単な方法だ。
http://ameblo.jp/ore-wr/entry-11824855976.html
このスポークスキン、オートバイ用品で売られていて自転車で使う人はあまりいないようだ。自転車に似たような物で見つけたのは、ホンダの2サイクルモペッド「ピープル」にスポークスキンを採用している写真ぐらいだった。
出典:【スポーク】送料無料【Aebsエービス】 スポークラップ【パープル】スポークスキン カラースポーク【SR400 DS400 セロー250 WR250X XT250X トリッカーYZ250 TW FTR CRF250 CB223S グラストラッカー RM-Z DR-Z Dトラッカー KLX250 W600 エストレア】あす楽
写真のピープルでは、白とピンクのスポークラップを使ってポップに仕上げているらしいが、車輪が大きいため目立ちすぎている印象がある。センスよく仕上げるには、頭を使わないといけないが、簡単にホイールをカラフルにしたい人にはお薦めだと思う。
スポークスキン スポークラップ レッド 赤 前後76本セット
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