デイリーアーカイブ Oct 26, 2024
予想よりも普通に走ることができる16インチ折りたたみ自転車 DAHON Curve D7
Dahonの折り畳み自転車は20インチが多くラインナップされているが、数少ないながら16インチモデルも存在する。今回試乗したのはPrestoとCurve D7。両方とも共通するのは、大柄な人でも乗車できる車体設計ということだ。ハンドルとサドル間が長いため、身長183cmの自分が乗っても違和感が無い乗車姿勢となっている。ただ、少し前傾姿勢の乗車姿勢になる。
ハンドリングは予想よりも安定している。これは恐らくホイールベースが長く、タイヤ幅が少し太いためだと思う。Curve d7のタイヤはKenda Kwest 16 × 1.50を採用している。その辺のママチャリより太いタイヤだ。
予想以上に走るが、車輪径が小さいため長距離走行をするのなら、20インチのほうが良いのではないかと思う。小径車よりも通常の大径車のほうが有利なのは、大径車のほうが段差に乗り上げやすく、走行時の安定性が高い。これは20インチと16インチを比較しても言えることで、16インチでは歩道の段差などは20インチよりも注意しないといけない。
16インチの良さは折りたたみサイズだろう。写真で見ればわかると思うが20インチと16インチでは折りたたみサイズは大きく違う。また、16インチ折りたたみ自転車のCurveD7を所有するブログを見ると、容易にコインロッカーに入れることができるようだ。
http://dahondego.com/2015/06/30/dahon-curve-d7-can-be-stored-in-a-locker/
多段ギアが装備されているので街乗りなら十分な性能を持っているが、ディレイラーの取り付け台座がアルミフレームなのに一体式で、ディレイラーガードがないのでディレイラーガードの取り付けは考えたほうがいいと思う。
https://www.cyclorider.com/archives/11491
2017年3月9日追記:RENAULT MAGNESIUM 8との比較を行いました。
https://www.cyclorider.com/archives/18066
DAHON(ダホン) 折りたたみ自転車 Curve D7 16インチ 7段変速 ファイアーレッド 16CVD7RD00
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驚きの制限体重150kgの折りたたみ自転車 Bikefriday Diamond Llama
アメリカにある折りたたみ自転車ブランド「Bike Fraiday」は、折りたたみ自転車の世界では貴重なオーダーメイドが可能な自転車ブランドだ。通常の折りたたみ自転車は既成品を購入することがほとんどだが、Bikefridayはフレームオーダーができる貴重な折りたたみ自転車となっている。
Bikefridayの折りたたみ自転車で有名なのは、ロードバイクタイプのPocket Rocketや、ツーリングモデルのNew World Touristだが、マウンテン/ツーリングタイプのPocket Llamaが存在する。
Pocket Llamaの特徴は、折りたたみ自転車では珍しいダイヤモンドフレームを採用しているということ。通常の折りたたみ自転車のメインフレームは一本のパイプなのが多い。BikefridayではDiamond Llamaというようだ。
Diamond Llamaの一番の特徴は体重制限。通常のPocket Liamaでは、制限体重は108kg、
ヘビーウェイトアップグレードにより118kgまでの方に使用できるのに対して、Diamond Llamaは、150kgまで対応しているとのこと。ダイアモンド形状のフレームが、設計的に優秀かがわかるだろう。
因みにTern Link N8の制限体重は110kg。Bikefridayを見ると、アルミフレームでフレームが分離している横折れ式折り畳み自転車では限界なのではないかと思う。
http://www.bikefriday.tokyo/products/entry/pocket-llama-diamond-llama/
DAHONやTernの折りたたみ自転車とは思想が異なるKHSの折りたたみ自転車
折りたたみ自転車の世界で大手のブランドと言えばDAHONだろう。
DAHONの横折れ式折りたたみ自転車に乗ると、折りたたみ自転車とは感じさせないほど各部が、がっちりしているのがわかると思う。
DAHONの折りたたみ自転車に乗ると、他の折りたたみ自転車も同じような物だとおもってしまうが、実際は違うようだ。
KHS F-20T3 451を試乗したとき、DAHONとはまったく違う乗り心地なのがすぐに分かった。
KHS F-20T3には、DAHONの過剰すぎるほどの剛性はなく、どちらかというと柔らかい感覚を感じた。
KHSの多くの折りたたみ自転車に採用されている機構として、シートステーのエストラマー(樹脂製)サスペンションとチェーンステーのしなりを使用したソフトテールがある。
このしなりを活かした、稼動域が小さいサスペンションのため小径車特有の硬い乗り心地は少ないのが特徴となっている。
このソフトテールで柔らかい印象を持ったのでは?と思ったが、車体全体がDAHONよりも柔らかい印象を感じたのは、ソフトテールだけでなく他の部分もDAHONみたいな過剰剛性は無いからかもしれない。
例えばKHSのシートポストは通常のスポーツ自転車と同じくらいの太さを採用しているのに対して、DAHONはKHSよりも遥かに太いシートポストを採用している。
DAHONのシートポストが太いのは、折りたたみ時のサイズを小さくするためシートチューブを短くしたため、シートポストが長く出るための剛性と強度を確保するためだろう。
DAHON系統の折りたたみ自転車の参考画像としてTern Link N8を上げてみた。KHSと比較してシートチューブが短いのが分かるだろう。
KHSのシートポストは細いのにも利点があり、通常の大径車用シートポストラック等を装着できることがある。
また、KHSの折りたたみ自転車は、折りたたみ時シートポストが地面に設置しない構造で、フレームのボトムブラケット部にある補助スタンドが接地する構造となっている。
このため、シートポストに大型サドルバッグを装着し、シートポストの可動領域が多少変わったぐらいでは折りたたみ時に、車体が不安定になる事例は起こりにくいと思われる。
ハンドルポストも、KHSは比較的細い。ハンドルポストがびくともしないTernと比べると、KHS F-20T3 は少し頼りなく感じる。
サドルからハンドル間の長さはDAHONよりも短く、CYLVA F6F/F8Fよりも長い。
また、ステムが装備されているためステム長の変更もできるだろう。
DAHONとKHSの折りたたみ自転車はまったく違う特性だと考えるべき
DAHONの折りたたみ自転車は一般的にはシティコミューターとしてのモデルが多く、KHSは趣味性が高いスポーツモデルが多い。
しかし、乗り心地に関してはDAHONは非常に硬くスポーティ感が高いのに対して、KHSは柔らかな乗り心地となっている。
折りたたみフレームやハンドルポスト関連の設計は、DAHONやTernのほうが剛性が高く扱いやすいと思われる。しかし、両車の設計のコンセプトが違うため優劣は付けられない。比較するときは、ユーザーインプレを見たり、試乗をするのを薦める。
ユーザーインプレの参考 http://omfan.web.fc2.com/folding_bicycle.htm