デイリーアーカイブ Apr 21, 2025
ハリークインからクロモリフレームの14インチ折りたたみ自転車が登場か?
フェラーリ、ルノーなどの自動車ブランドの自転車をメインに製造しているGicだが、自転車ブランドの自転車も製造や輸入を行っている。その中でハリークインはかつて存在したイギリスの自転車ブランドで、現在はブランド権利はGicが保有しているようだ。
Gicは14インチ折りたたみ自転車に力を入れていて、14インチ折りたたみ自転車ブーム前には本家DAHONよりも前にDAHON OEMの14インチ車「FIAT AL-FDB140」を販売し、今は低価格車のRENAULT LIGHT8、アルミフレームの軽量版のRENAULT ULTRA LIGHT7、マグネシウムフレームのRENAULT MAGNESIUM 6、チタンフレームのHarry Quinn Premium6と様々な14インチ折りたたみ自転車をラインナップしている。
ヨコハマ・サイクルスタイルでGicのブースを見て発見したのが、クロモリフレーム版の14インチ折りたたみ自転車。振動吸収製が高い、走行性能がしなやか、美しい仕上がりを売りにしているようだ。カラーリングはクロームポリッシュのような感じで、チタンフレームとは違う意味で高級感が出ていた。価格や重量に関しては特に記述が無く、気になる人は今後の情報に注目した方がいいだろう。
車体重量6.97kgの14インチ折りたたみ自転車 Dahon Dove Plus
14インチ折りたたみ自転車で元祖と言えるモデルはBYA412と呼ばれるDAHONの折りたたみ自転車だと思う。BYA412は中国市場向けとして設計されたモデルと言われており、14インチのシングルスピードの横折れ式折りたたみ自転車だ。日本では最近までDAHONブランドで販売されていなく、OEMモデルのFIAT AL-FDB140が一部のユーザーに愛用されていた。
現在は、GICから登場したRenault ULTRA LIGHTがヒットし、DAHON(アキボウ取扱)も元祖と言えるDOVEを登場させた。
https://www.cyclorider.com/archives/16991
2018年モデルではDOVEの軽量モデルと言えるDOVE PLUSを登場させるとのこと。2017年のヨコハマ・サイクルスタイルで実車を見ることができたので
DOVE PLUSはDOVEに存在したステムの上下調整機構を削除し、シートポスト、クランク、薄いサドルに交換している。また、DOVE PLUSとDOVEをよく見るとフレーム自体が違うため、すべての部品が違うように見える。
DOVE PLUSの折りたたみサイズはW62xH56xD30cm。DOVEはW63×H55×D30と、DOVEとほぼ同じ。実際に試乗した限りではDOVEと同じようにハンドル~サドル長がコンパクトに感じた。価格は税別で78,000円とのことで現実的な価格だ。
http://enjoytheride.blog17.fc2.com/blog-entry-1330.html
超小径車潰しの一台の可能性を持つDOVE PLUS
重量7kgを切ったDove Plusを触って思ったのが、DOVE系統の14インチ折りたたみ自転車は超小径車を潰してしまう可能性があるのではないかということ。
https://www.cyclorider.com/archives/18301
10インチ以下の超小径車は折りたたみサイズを重視しているため、特殊な部品を採用したり乗り心地などの走行性能が悪い物や構造的に華奢な物が多い。DOVE系統の折りたたみ自転車はタイヤサイズが14インチと超小径車と比較すると大きく、フレーム剛性もあり、小径車の特徴である不安定さに気をつけて乗れば普通の自転車として見ることができる。14インチ折りたたみ自転車は車体重量も軽く、最軽量クラスのDOVE PLUSの6.97kgはCarry-meよりも軽量だ。低価格で購入できるRENAULT LIGHT8でも8.3kgと軽量だ。
14インチ折りたたみ自転車が超小径車と比較して不利なのが折りたたみサイズ。DOVE系統の14インチ折りたたみ自転車は、折りたたみサイズは20インチと比較すると小さいが、超小径車は14インチ折りたたみ自転車よりも小さいサイズで折りたためる物が殆ど。14インチ折りたたみ自転車よりも小さく折りたためないといけないのなら、Carry-meのような超小径車がいいだろう。
折りたたまず分解してリュックで背負うようにして持ち運べるミニベロ ムサシノジテンシャ・カワセミ
折りたたみ機構がないミニベロは、車輪は小さいが折りたたむことができないため、輪行してもあまり小さくならないモデルがほとんどだが、一部のミニベロでは、フレームのトップチューブを低くし、ハンドルステムを折りたためるようにしてコンパクトにすることができるモデルが存在する。
一例を出すとするとムサシノジテンシャのカワセミだろう。似たようなデザインの自転車と言えば、KHS P-20シリーズや、GIANT IDIOMだろう。カワセミは自転車を分解してリュックサックのように背負うことができるのを売りにしているが、既にKHS P-20が同じようにリュックサックのように背負えるのを売りにしている。
http://www.khsjapan.com/products/p-20r/
ただ、KHS P-20は20インチホイールを採用し走行性能を重視しているため車体サイズが大きい。KHS-Pシリーズで輪行する場合、前輪、シートポスト、ハンドルステムを外した状態で横1210×高さ610×奥行き240mm。カワセミは16インチで前輪、後輪、シートポスト、ハンドルステムを外した状態で横900×高さ450×奥行き200mmとなっている。また、カワセミは縦置きで自立できるようになっている。車体重量も8.7kgと軽量だ。
カワセミのライバルはBikefriday Pakit
カワセミのライバルはBikefriday Pakitだろう。Bikefriday Pakitは16インチの折りたたみ自転車で、横幅960×高さ610×奥行き250mmとカワセミよりも大きいが、フレームサイズが3種類あり幅広い身長に対応している。また、車輪を外さない状態で折りたたみ可能で、重量は外装8段変速仕様で9.38kgとなっている。
http://www.bikefriday.tokyo/products/entry/city-commuting/
カワセミの適応身長は不明だが、折りたたみ機構がないフレームでPackit以上にコンパクトに袋に入れているようなので、ハンドルとサドル間の長さは短いと思われ、身長が高い人が乗るにはキツそうに見える。
カワセミは今のところ試作車だけで詳しいスペックは書いていないため、どんな自転車になるのか気になる人は公式Webサイトをチェックしたほうがいいだろう。
http://musashino.bike/