デイリーアーカイブ Oct 26, 2024

モンスタークロスタイプのツーリングバイク KONA SUTRA LTDを解説

KONAのツーリングバイク「SUTRA」には、古典的なSUTRAと、SUTRAよりも太いタイヤを履いたSUTRA LTDの2種類が存在する。SUTRA LTDは、マウンテンバイク並に太いタイヤを履いたモンスタークロスと言われるモデルだ。 SUTRA LTDのクロモリフレームで注目する所は、ディレイラー取付部が分離式ということ。通常のクロモリフレームではディレイラー取付部は曲げても戻せるため一体型なのが一般的だが、何回も曲げた場合は修復は困難になる。オフロード走行をするため曲げる機会が多いマウンテンバイクでは、高価格帯のモデルでは採用されている事が多い。スチールフレーム系統で、ディレイラーハンガーが別体式なのは比較的少数派だ。 ブレーキはSRAM RIVAL1 HRD油圧ディスク。前に機械式ディスクブレーキと比較したエントリを書いたが、機械式よりも制動力が高く油圧なので軽い力で引くことができる。 https://www.cyclorider.com/archives/17000 ギア比は前はシングルでRaceFace Aeffect 36T。リヤはSRAMの10-42Tとなっていて、自動車のマニュアル車のようにシンプルに変則することができる。 https://www.cyclorider.com/archives/17003 タイヤはWTB Riddler 700×45c。従来のシクロクロスよりもタイヤが太く、29インチマウンテンバイク並の太いタイヤを装備している。700×35Cクラスの通常のシクロクロス・グラベルロードよりも太いタイヤは鷹揚としたハンドリングの感覚だったが草地の 29インチマウンテンバイクと同程度の車輪を搭載したSUTRA LTDは、パット見だと29インチマウンテンバイクのドロップハンドル版に見えるが、29インチマウンテンバイクとの違いは多くある。SUTRA LTDは乗車姿勢はロードバイクに近く、シートアングルが立っているため回すペダリングがしやすい。ホイールベースはマウンテンバイクよりも短くヘッドアングルも立っているため、マウンテンバイクのような安定感よりもロードバイク風の軽快感のほうが高い。最近のマウンテンバイクはサスペンションフォークや幅広のフラットハンドル、山道を走るのに特化したモデルが殆どのため、山道と舗装路をソコソコ走れるSUTRA LTDのようなモンスタークロスは欲しいユーザーはそれなりにいると思う。山の中をスピードを出して走るのならマウンテンバイクがベストだと思うが、自走重視で荒れた道を走るのならSUTRA LTDのほうが良いのではないかと思う。 【★ ポイント5倍 ★】【入荷】コナ 2017 スートラLTD 700C ツーリングバイク ロードバイク【ディスクブレーキ仕様】KONA SUTRA-LTD TOURING ROAD BIKE スポーツ自転車【送料無料】posted with カエレバ楽天市場で調べるAmazonで調べるYahooショッピングで調べる

クロスバイクをブルホーン化することができるハンドル 日東 RB006

クロスバイクのフラットハンドルをブルホーン化する場合、一般的には既存のドロップハンドル用のブルホーンバーにDropFireを装着するのが一般的となっている。 DropFire (2個セット) posted with カエレバ Aoi Industries,Inc Amazonで調べる 楽天市場で調べる Yahooショッピングで調べる ただ、DropFireを使用しないでブルホーンバーを装着する方法もある。日東のブルホーンハンドルにはロードバイク用のドロップハンドル用レバーを使用したブルホーンバーの他に、フラットハンドル用のブレーキレバーを装着するタイプを存在する。 日東 RB006はフラットハンドル用のブレーキレバーを装着するタイプ。ハンドル幅は380,400,420の三種類が存在する。ロードバイクのドロップハンドル並の幅が狭いオンロード用のハンドルとなっている。 普通の使い方ならフラットハンドル部分にブレーキレバーを装着するのが一般的だが、横握り部分にブレーキレバーを装着することができる。RB006はフラットハンドル用のブレーキレバー、シフトレバーを装着することができるため、ドロップハンドル用のレバーを装着しなくてもブルホーン化を行うことができる貴重なハンドルだ。 ニットー(NITTO) RB006 ハンドルバー (ショートブルホーンバー) (420mm) posted with カエレバ ニットー(NITTO) Amazonで調べる 楽天市場で調べる Yahooショッピングで調べる

「ながらスマホ」並みに視界が悪いロードバイクの視界についての考えと対策方法をまとめてみる

中日新聞の記事で、ロードバイクの前傾姿勢はながらスマホ並の視界になるという記事が出た。 http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2016120602000188.html 詳しい内容については上記の記事を見てほしいが、左右方向の視線は軽快車の半分以下の範囲しか見ていなかったようだ。車種はGIANTのロードバイクで比較的前傾姿勢になりにくいDEFY?で、現代の前傾姿勢を強要される競技仕様のロードバイクなら、ながらスマホ以下の視界になるのではないかと思う。 もっとも計測方法はあまりにも雑すぎる問題がある。自分ならママチャリ・DEFY・TCR・TRENITY・ANYROAD・ESCAPE RXの適正サイズを使用し、時速10・20・30・40km/hで走行した場合の視線を測るだろう。はてなブックマークのコメント欄も「実際のロードバイクの姿勢はそれほどきつくない」という珍妙な意見があるが、本気で自転車を知ればそんなことは言えない。前傾姿勢を決める要素の1つであるヘッドチューブ長を比較すると、競技用ロードバイクのTCR SLRは148mm。非競技用のドロップハンドルスポーツバイクのANYROADは185mmとなっている(Mサイズで比較)。この差は簡単に埋めることはできない。さらに書くとフロントフォークのクリアランスが大きいANYROADのほうがハンドル高が上がるためフレームの数値以上に変わるだろう。 画像写真ではドロップハンドルの下ハンドルを握った状態となっている。街中ではあまり使用しないが、長い下り坂では構造的な問題で下ハンドルを握らないと下れないことが多い。世の中には自転車で下り坂を走るのが楽しくないという人がいるらしいが、前傾姿勢で下ハンドルを握った状態で下るから楽しくないのではないかと思う。 前傾姿勢を強要されるロードバイクの乗車姿勢を改善させる方法   前傾姿勢を改善させる方法はの一番簡単なのは、アップライトな乗車姿勢にできるステムやハンドルを装着すること。競技用ロードバイクを無理やりアップライトな姿勢にしようとすると後輪に荷重がかかりすぎるが、やらないよりはマシだろう。 https://www.cyclorider.com/archives/14044 部品交換でも前傾姿勢を軽減することが出来ない場合はフレーム交換するのがベストだが、前傾姿勢を取らないロードバイクというのは今は存在しない。あえて言うのならかつて存在したSpecialized Sequoiaが当てはまるだろう。 https://averagejoecyclist.com/specialized-sequoia-elite-2009-review/ 前傾姿勢を取らないロードバイク時代のSequioa。現代のロードバイクを見ると変な風に見えるが、このような前傾姿勢を取らないドロップハンドルは、フランスの長距離サイクリング「ディアゴナール」の発案者であるVelocio(Paul de Vivie)が使用した自転車と類似性があったりする。 http://bike.apiotrowski.net/rando/?action=history