デイリーアーカイブ Apr 21, 2025
パナソニックの電動アシストマウンテンバイク「XM1」を発表 価格はお買い得か?
http://news.panasonic.com/jp/press/data/2017/07/jn170704-1/jn170704-1.html
電動アシスト自転車大手のパナソニックが本格電動アシストマウンテンバイクXM1が発表された。日本の電動アシストマウンテンバイクXM1が凄いのは、電動アシストスポーツ市場の規模が小さい日本で、本格的な電動アシストマウンテンバイクを出したことだろう。
アシストユニットはパナソニックの電動アシストユニットの中で日本初のスポーツタイプのアシストユニットを採用している。ママチャリタイプのアシストユニットよりも、高ケイデンスでアシストがかかるタイプとのこと。写真を見る限りでは、海外向けユニットの中でも新しいユニットに見えるがわからない。
https://eu.industrial.panasonic.com/products/e-bike-systems/center-unit-system
フロントギアはシングル。センターユニットで、前多段変速を実現しているのは自分が知る限りでは、ヤマハ・PW/PW-Xぐらいで、電動アシストスポーツ自転車ではフロントシングルが一般的だ。
バッテリーはセミインテーグレッド。ヨーロッパの電動アシストスポーツ自転車では、高価な電動アシストスポーツ自転車では、フレームとバッテリーユニットが一体になったデザインが多い。バッテリー装着方法はBROSEユニットを搭載しているSpecialized Turbo Levoのような下出し方式ではなく、ダウンチューブ上部からバッテリーを装着する上出し方式となっている。
https://www.specialized.com/us/en/bikes/mountain/turbo-levo
引用:Turbo Levo pod lupou
Turbo Levoのような下出し方式で気になるのは、フレームとバッテリーが一体になったデザインを採用できた一方、3kgもあるバッテリーを脱着するのが面倒なのではないかということ。写真を見るとTurbo Levoシリーズはバッテリーを充電する時はアシストユニットにある充電口から充電できるとのこと。因みにElecticBikeReviewを見ると充電器はケーブルタイプで、脱着を想定していないように思えるため、これでは日本で使うには非常に不便だろう。
https://electricbikereview.com/specialized/turbo-levo-fsr-comp-6fattie/
パナソニックのバッテリーデザインは、自然さを重視している。バッテリーデザインは、似たような考えでも会社によって違うようで、Boschは最新型のPerformance CXでセミインテグレーテッドバッテリータイプを採用可能となっている。しかし、Boschの場合はCenturion E-Fireなどのスタッカードフレームなど、トップチューブが低いフレームにも使えるようにしないといけないのか、バッテリーが入っていることが分かる形状になってしまう。
TREK Super Commuter+ 8S
https://www.trekbikes.com/us/en_US/bikes/hybrid-bikes/electric-bikes/super-commuter/super-commuter-8s/p/1367000-2017/?colorCode=red
https://www.centurion.de/de-de/bikefinder/find/bikes?category=33
Panasonicの場合、バッテリーを少し見せることでダウンチューブを太すぎないようにして自然なデザインになるようにしている。
コンポーネントはシマノSLXと、本格的なマウンテンバイクに使われる部品を採用している。サスペンションもSR SUNTOUR RAIDON リモートロックアウト機構付きとクロスカントリー用マウンテンバイクのサスペンションを採用している。本格的マウンテンバイクだが、オプションでスタンドもあるため街乗りも行うことができる。
本格的電動アシストマウンテンバイクが税抜き価格33万円はお買い得か?
https://youtu.be/UaMUBAM7Wx8
本格的電動アシストマウンテンバイクのXM1の価格は税抜き33万円。日本の電動アシスト自転車では非常に高価だが、ヨーロッパ圏の電動アシスト自転車では、有名ブランドの電動アシスト自転車は30万円台の物はエントリーモデルなのが多い。
https://www.r-m.de
Riese and Mullerは電動アシスト自転車と折りたたみ自転車がメインのドイツの自転車会社。電動アシスト自転車を見ると、40~50万円、70~80万円クラスがあるのがわかると思う。
XM1の33万円という価格は日本で売るには限界の価格なのではないかと思う。XM1よりもハイスペックの電動アシストマウンテンバイクか欲しいのなら、市場を育てるかXM1を買ってカスタムを行うのが良いだろう。
あさひが「ルイガノ」「ガノー」ブランドの国内総販売代理権を取得。ルイガノ等は今後どうなるか
自転車チェーン店「サイクルベースあさひ」で知られる「あさひ」が「LOUIS GARNEAU」 「GARNEAU」 の 日本総販売代理権を取得した。
http://www.cb-asahi.jp/news/4966/
CycloWiredによるとアキ・コーポレーションは株式会社あさひと「LOUIS GARNEAU」「GARNEAU」の日本総販売代理契約を結んだとのことで、販売代理権を譲渡したわけではない内容となっている。
http://www.cyclowired.jp/news/node/236801
ルイガノとあさひとの関係は前からあり、サイクルベースあさひ限定モデルを多く出したり、サイクルベースあさひ限定の電動アシスト自転車を出したりしていた。
http://www.cb-asahi.co.jp/louisgarneau/electric/
サイクルベースあさひがLouis GarneauやGarneauに注力していくことで気になるのが、今後の販売。Louis GarneauやGarneauブランドがあさひ専売になるのではないかと思ってしまう。
自転車小売店が自転車販売代理店を行う近い事例としてはシナネンサイクルが挙げられる。親会社が石油製品・LPガスの販売などを行う総合燃料商社「シナネン」で知られているシナネンサイクルは、EASTBOYやAIRWALK、NEWBALANCE(現在は終了)ブランドの自転車を製造し、関東圏を中心とした自転車チェーン店「ダイシャリン」を買収し、武田産業と手を組んでDAHON Internationalの販売代理権を持っているが、他の自転車店にもDahon Internationalの自転車を卸している。サイクルベースあさひのプライベートブランドの自転車の販売店を募集していて、ホームセンターのヤサカに自転車を卸している。
http://dahon-intl.jp/
http://www.cb-asahi.jp/wholesale-business/supply/
今のところわかるのは、アキコーポレーションとルイガノがサイクルベースあさひと日本総販売代理契約を締結だけで、10月頃の発表に注目したほうがいいだろう。
14インチ折りたたみ自転車 Renault Ultra Light 7を導入
低価格で軽量な14インチ折りたたみ自転車で知られているルノーウルトラライト7をついに導入した。
20インチ折りたたみ自転車のTern Link N8は、50キロ相は当のサイクリングをメインに行うのなら良い折りたたみ自転車だが、短距離のポタリングや通勤電車を頻繁に乗り換える場合は重さや大きさが応えた。
そこで、短距離限定のポタリングバイクとしてルノーウルトラライト7を導入した。
ウルトラライト7を選んだ理由は、簡単に持ち運べる軽さと中型コインロッカーに入るコンパクトな折りたたみに惹かれたため。
Tern Link N8は標準で12キロと重く、さらにトローリラックを装着して重くなっている。一方ウルトラライト7は公称重量7.4kgと軽く、片手で軽々と持ち上げることができる。
中型コインロッカーに入ることができるコンパクトさは、電車輪行でも場所を取らない。
走りに関しては、シングルギアながら7.4kgと軽量なため、ママチャリよりも軽々と走ることができ完全にスポーツ自転車といえる。
スピードは出るが14インチタイヤとコンパクトなフレームのため、20インチよりも安定感は低い。20インチの折りたたみ自転車のTern Link N8と14インチの折りたたみ自転車のRenault Ultra Light7では手にかかる力が違い、UltraLight7は片手運転するのは怖い。また14インチだとマンホールや段差に弱く通過するだけでも少し身構えてしまう。
今のところ乗った限りだとULTRALIGHT7は、合う人にとっては非常に良い自転車だが万人受けする自転車ではないと思う。
取り敢えず気になるところはシートポストが短いのと、発展性。この辺については後々調べてどのようにカスタムするか考えていく予定だ