デイリーアーカイブ Oct 28, 2024

シェアサイクルと電子ペーパー看板のコラボの可能性は?(ドコモ・バイクシェア)

日本のシェアサイクルの中でも、全国各地に展開しているのがドコモバイクシェア。電動アシスト自転車とFelicaカードを採用し、ハイテク方面に力を入れている。BICYCLE CITY EXPO 2018のブースでは面白いコンセプトモデルが出展していた。 電動アシスト自転車の後輪付近を見てほしい。普通ならシールで貼ってある広告が、電子ペーパーを採用した看板を採用しているのだ。 電子ペーパーはAmazon kindle Paper whiteなどの電子書籍端末に使われていることで知られている。表示中に電力の消費を抑える設計のため、スマートフォンやパソコン等で使われる液晶画面よりも電池の消費量が少ない。画面は紙に近い質感を実現し直射日光の下でも見やすい。 電子ペーパー看板を開発した理由について訪ねた所、広告を自由に変えることができる利点があると語っていた。この看板を採用すると、場所によって広告を変更することも可能らしい。Webサイトの広告は読者の興味を惹くために、顧客の興味や関心を追跡したリターゲティング広告があるが、電子ペーパー看板はリターゲティング広告を現実世界に持ってきたようなものだ。この機能は広告だけでなく、災害等が発生した場合、看板の表示が変わることで情報発信も可能。ドコモ・バイクシェアによると、電子ペーパー看板を搭載したシェアサイクルは現在開発中とのことだ。 トップページ | 株式会社ドコモ・バイクシェア

中国の電動アシストユニット会社「Bafang(バーファン)」を解説

電動アシスト自転車に搭載されるアシストユニットは様々な会社が参入している。日本では大手のパナソニック・ヤマハが多く、これらの会社はアシストユニットだけでなく自社製の電動アシスト自転車も販売している。アシストユニット単体の提供では、日本のシマノとドイツのボッシュが大手で、様々なブランドに供給している。そのような状況で、中国のBAFANG(バーファン)が日本市場に参入するようだ。 日本では馴染みがないBAFANG。特徴は様々なアシストユニットを製造していることだ。カタログを見ると、マウンテンバイク・クロスバイク・トレッキングバイク・キックボード用など様々なアシストユニットを製造している。日本ではBenelliが採用していることで知られており、このブランドにはM400というスポーツタイプのユニットが搭載されている。 BICYCLE CITY EXPOでは、ブースが出展されていて様々なアシストユニットが展示されていた。その中でも注目のユニットはM500とM800だろう。 M500は、E-MTB用のミッドドライブタイプのアシストユニット。M400よりもコンパクトで最大トルクも大きいようだ。電動アシストユニットを搭載しても、普通の自転車に近づけたデザインを採用している。大手のヤマハ(PW-X)やシマノ(STEPS E8080)、ボッシュ(Performance Line CX)はすでにコンパクトなデザインのアシストユニットを市場に投入しており、Bafangが流れに追従したとも言えるだろう。 M800はグラベルロードやロードバイク向けのミッドドライブタイプの電動アシストユニットだ。カタログではパワー・トルクはM500やM400よりも低いが、コンパクトで軽量なユニット(重量2.3kg)を売りにしている。(M800は2018年6月4日現在公式Webサイトに掲載されていない。)また両方の自転車はバッテリーを車体に埋め込むことでスマートなデザインとなった。高性能化が進んでいる電動アシスト自転車業界で、Bafangはどのように進んでいくのか注目したい。 http://www.bafang-e.com/jp.html 2018年11月17日現在、BAFANG製ドライブユニットを搭載したE-Bike Benelli https://youtu.be/r6_s2xflEIU 日本市場ではE-MTBで有名なBenelli。2019年モデルからは電動アシスト折りたたみ自転車にも参入する。E-MTB(電動アシストマウンテンバイク)、電動アシスト折りたたみ自転車両方ともBafang製ドライブユニットを搭載。サイクルモード2018でメーカーに聞いた所ではBafangから許可を貰って独自のマッピングをしているとのことだ。 Bafangユニット搭載モデル:全車種   Evol アサヒサイクルが2019年春に登場するE-Bikeブランドが「Rize」。ヤマハやパナソニックなど大手E-Bikeブランドよりも低価格で購入できるのを売りにしている。現在ではブランド名をEvolに変えて販売中 https://www.cyclorider.com/archives/29970 イオンバイク カゴ付きのコミューター電動アシスト自転車「アレグレス e」に搭載している。

東京23区や京都で稼働中のシェアサイクル「PIPPA」について紹介

町中のあらゆるところに駐輪場を設置し、どこでも貸出や返却できるシェアサイクルは、新しい都市の移動手段として認知されつつある。ヨーロッパや中国で流行しており、日本でもドコモやメルカリなど参入している。今回紹介するシェアサイクルは、株式会社オーシャンブルースマートが展開するシェアサイクルサービス「PIPPA」だ。2018年1月にサービス開始したPIPPAはどのような特徴なのか紹介する。 PIPPAの稼働エリアや利用傾向について(2018年6月2日現在) PIPPAの稼働エリアは、東京都6区(板橋区・北区・豊島区・練馬区・中野区・新宿区)でスタートし、2018年6月1日に京都府京都市でも稼働開始した。また、2018年7月24日に宮崎県宮崎市で稼働予定。PIPPAのポートは4分歩くと見つかる密度に設定し、将来的には2~3分にまで縮めるようだ。主な使い方は1回30分以内の運用が多く、公共交通機関の乗り継ぎが不便な場所で使われるとのこと。 PIPPAに使われている自転車 PIPPAに使われている自転車は、シェアサイクルのために開発された専用の自転車。アルミ製フレームにLEDライト、ノーパンクタイヤを装備。鍵は3G+GPS付きスマートキーを採用。自転車は地域ごとに特色を出すことが売りで、宮崎県で展開予定のモデルは、クランク内にシリコンが内蔵されたアシストクランク「FREEPOWER」を採用した。 https://www.cyclorider.com/archives/21807 PIPPAの利用方法、料金について PIPPAを使う場合、事前にスマートフォン(Android 4.1以上、もしくはiOS8.0以上)にアプリをダウンロードし会員登録を行う必要がある。駐輪場を探しレンタルする自転車を見つけたら、PiPPAアプリを起動。スマートフォンでQRコードをスキャンしスマートキーを開錠して利用する。返却する場合は、最寄りのPiPPA専用駐輪ポートで、スマートキーを手動で施錠すれば自動的に精算される。精算時はスマートフォンの電源が入っていない場合でも返却可能。 料金は年会費1,000円。一時利用は30分/100円。月額プレミアム会員料金(1ヶ月1,500円・6ヶ月6,000円・12ヶ月10,000円)に入ると、30分以内の利用は無料になる。(30分超過の利用は30分/100円が必要)支払い方法はクレジットカード(VISA, マスターズカード, JCB,アメックス, ダイナーズクラブ)、モバイルSuica、ドコモケータイ払い、ソフトバンクまとめて支払い、ワイモバイルまとめて支払いが選べる。 PiPPA ピッパ | 自転車シェアサービス