デイリーアーカイブ Jan 12, 2025
電動モビリティでアフリカに革新を Dodai、約4.5億円の資金調達完了
アフリカでの電動モビリティ普及を目指すDodai Group, Inc.は3月13日、武蔵精密工業、ニッセイ・キャピタル、インクルージョン・ジャパン(ICJ)から総額300万米ドル(約4.5億円)の資金調達を完了したと発表した。
Dodaiは2023年8月、エチオピアで電動二輪バイクのサービスを開始。同国で唯一リチウムバッテリーを搭載し、1回の充電で120~150kmの走行が可能な高性能モデルを提供している。販売後のメンテナンスサポートも手厚く、現地の金融機関と提携したローン購入プランも用意するなど、利用者目線でのサービス展開が特徴だ。
同社は2027年以降、アフリカ各国でのサービス拡大を視野に入れている。電動モビリティの普及により、交通問題の解決や新たな雇用創出、気候変動対策にも貢献したい考えだ。平均年齢19歳という若いエチオピアの力を活かし、まるで明治維新のような新時代の土台を築く──そんな壮大なビジョンを掲げる。
今回の資金調達について、Dodaiの佐々木CEO(最高経営責任者)は「私たちのビジョンと可能性を直接確かめてくださった3社からの出資を嬉しく思う」とコメント。調達資金は主に電動バイクの仕入れ等に充て、今年中に5000台の販売を目指すという。
出資企業からも期待の声が寄せられた。武蔵精密工業の大塚社長は「ムサシはDodaiとのオープンイノベーションを通じ、エチオピアでのeモビリティ普及を推進していく」と意欲を示す。ニッセイ・キャピタルの三野氏は「エチオピア経済が『時代の夜明け』を迎える中、Eバイクの爆発的普及を佐々木社長なら成し遂げられる」と太鼓判を押す。
ICJの吉沢氏は前回ラウンドから同社を支援。「Dodaiの発展がエチオピアのスタートアップエコシステムを牽引している」と手応えをつかんでおり、「新たな投資家を迎え、非連続な成長が始まることにワクワクが止まらない」と期待感を隠さない。
関連リンク
Dodai:エチオピアで電動二輪事業を展開中 (dodaijapan.com)
BESV JAPAN、創業10周年で「春のオプションキャンペーン」開催 電動アシスト自転車の新車購入でお得にオプション同時購入
BESV JAPANは、2024年の創業10周年を記念し、3月16日から4月30日まで「春のオプションキャンペーン」を開催すると発表した。期間中、同社の電動アシスト自転車を新車購入する際、オプションパーツをセット価格で同時購入できるお得な特典を用意する。
このキャンペーンは、現在実施中の「新車10%OFFキャンペーン」と同時開催。BESV、SMALO、Votaniブランドの全17モデルが対象となり、アウトレット価格の車種も含まれる。正規取扱店での購入時に適用され、セット内容の変更はできないものの、通常よりも割安な価格でオプションパーツを揃えられるチャンスとなっている。
キャンペーン対象のオプションセットは多岐にわたる。BESVブランドのPSF1輪行セットが1万8810円から1万円に、Jシリーズのバッテリー&バッグセットが4万7850円から2万円になるほか、TRS2 XCフルオプションセットも3万1900円から1万円と大幅な値引きが目立つ。Votaniブランドでは専用バスケットとディスプレイカバーのセットが9680円から5000円に、SMALOブランドではPX2用リアキャリアが7590円から5000円となる。
BESV JAPANでは、ミニベロタイプのPSシリーズ、スポーツバイク型のJシリーズ、シティ向けのCFシリーズ、MTBタイプのTRシリーズなど、ラインアップを拡充。Votaniブランドではコンパクトなミニベロや折りたたみタイプを展開し、エントリーユーザーのニーズにも対応している。
同社は「設立10周年を迎え、ユーザーの皆様への感謝を込めてお得なキャンペーンを企画した」とコメント。3月上旬には「スペアバッテリー30%OFF」の第2弾キャンペーンを終了したばかりだが、引き続き4月末まで「新車10%OFF」と「春のオプション」の2つのキャンペーンを同時に展開し、電動アシスト自転車の普及を後押ししていく考えだ。
関連リンク
BESV JAPAN(ベスビー ジャパン) | 次世代のプレミアムe-Bike | 電動アシスト自転車
東京都内で初めてサイクルラックを搭載したバスが運行 実際に自転車を載せてみた
東京都交通局は、都営バスの梅01系統(土日祝運行)において、バス前面に自転車を2台まで搭載できるサイクルラックを装着したバスの実証運行を開始すると発表している。今回、サイクルバスの出発式が東京都青梅市にある吉川英治記念館で行われた。
出発式では、関係者だけでなく特別ゲストとしてお笑い芸人の団長安田さんも出席し、自身が所有しているロードバイクをバスに載せて実演する場面を見せた。
安田さんは簡単に自転車を載せる事ができるサイクルバスの利便性を称賛。また、、大自然の田舎の方でのんびり乗りたい所まで、このバスは連れていき、快適なところだけサイクリングを楽しむ事ができるという、サイクルバスの魅力を語った。
東京都のサイクルバス担当者は、自転車とバスを両方生かして青梅、奥多摩の観光を楽しむコンセプトと語っており、お客様の声も聞きながら色んなことを検証していきたいと話していた。今後の展開については検証の結果を見てから決定するとのことだ。
https://youtu.be/AfhfaFUKKlA?si=iDdNVrWtfO6AHkSd
サイクルバスは、自転車の搭載料金は無料。搭載可能な自転車は、ホイールサイズが16インチ以上29インチ以下、タイヤ幅が3インチ(7.62cm)以下、重量が1台当たり25kg以下、ホイールベースが46インチ(約116.84cm)以下の規格に適合するものに限られる。電動自転車やファットバイクなど、規格外の自転車は搭載できない。
利用する際は、乗客自身で自転車の載せ降ろしを行う必要がある。自転車の搭載台数は先着順で、1台目を搭載した後に2台目の自転車が来た場合は、2台目まで搭載可能だ。ただし、サイクルラックを装着していないバスや、事故・故障などでサイクルラック未装着の車両が運行する場合は、自転車を搭載できない。
自転車を載せる際は、まずバスの乗務員に搭載する旨と降車予定の停留所を伝える。続いて、ラックのレバーを引いてラックを手前に倒し、レールに自転車のタイヤを合わせて載せ、固定レバーで前輪タイヤの上部をしっかりと固定する。
降車時は、再び乗務員に自転車を降ろす旨を伝えて運賃を支払う。その後、固定レバーを外して自転車をゆっくりと降ろし、周辺の交通に注意しながら自転車を歩道に移動させる。最後にラックを元の位置に戻し、前に倒れないことを確認すれば完了となる。
Eバイクをサイクルラックに積載してみた
都営バスのサイクルラック付きのバスは、規格外のため搭載不可となる自転車がある。まず、子供用自転車は車体が小さいため積載できない。電動自転車は車体重量が重く、また、子供乗せタイプの自転車は車体が大きいためラックに車輪が入らないのと、仮に入っても子供乗せの座席が運転手の視界を遮るため。ハンドル幅が広いビーチサイクル(ビーチクルーザー)は、ハンドル幅が広すぎる、ハンドル高が上がりすぎるため、車体がはみ出すぎて法律違反になる恐れがあるため。ファットバイクはタイヤが太すぎてラックに入らないため積載できない。
ここで気になるのがEバイク(電動アシストスポーツ自転車)は、どうなるのかということ。この担当者に伺った所、電動アシスト自転車を制限しているのは、電動アシスト自転車の多くは子供乗せタイプを想定しており、それらは車体重量と車体サイズの関係で載せることができないため。また、Eバイクに関しては認知されていなかったので、車体重量と車体サイズが規格内に入れば問題ないと語っていた。
そこで、今回、特別にサイクルバスに私物のEバイク(Specialized Turbo Vado SL)を載せてみることにした。Specialized Turbo Vado SLの車体重量は15キロで、車体サイズなども問題ないため載せることが可能。また、ラックの位置も比較的低いので車体が重い自転車でも比較的問題なく載せることができる。
載せるのは非常に簡単だという事。自転車をラックに載せて前輪を黄色のレバーに固定するという非常にわかりやすくてシンプルな方法を採用している。動画では団長安田さんが手で揺らしているが、実際に走行している場面を見ると自転車は殆ど揺れていなかった、これは、実際にバスに自転車を載せた状態で走る場合は舗装路で悪路を走行しているわけではなく、バスの車体にはサスペンションが装着されているため、振動を車体に伝えにくいのも大きいだろう。
今回のサイクルバスの対象路線である梅01系統は青梅駅前~玉堂美術館(循環)~青梅駅前を走るルートで、JR青梅駅から御岳方面の観光スポットを結ぶ路線。吉野梅郷や吉川英治記念館エリアは青梅駅から行くにはアップダウンや車が多いので、そのあたりをショートカットでバスを使うのも良いだろう。
このサイクルバスはあくまでも実証実験とのこと。ただ、実証実験の結果によっては今後の展開が広がる可能性があるので期待したい。
サイクルバスのご利用方法 | 東京都交通局 (metro.tokyo.jp)