デイリーアーカイブ Apr 26, 2025
世界市場を目指す日本の4輪カーゴE-Bike「T-TRIKE シンクロカーゴ」
独自のシンクロシステムを採用した3輪電動アシスト自転車で有名なT-TRIKE(旧名 豊田トライク)。そんなT-TRIKEの中でも、一際目立つのが4輪カーゴバイクタイプのE-Bike「シンクロカーゴ」だ。
佐川急便でも使われていることで有名なシンクロカーゴで注目すべきところは最大積載重量。シンクロカーゴの最大積載重量はなんと150キロと非常に沢山の荷物を積むことが可能だ。
ちなみに、子供乗せが装着できる一般的な自転車の最大積載重量は25キロで、ホンダのスーパーカブ50が30キロ。T-TRIKE SYCHRO CARGOは、スーパーカブの5倍の荷物を積むことができる。
なぜ、自転車なのに、それだけの荷物を積む必要があるのかと言うと、都市部での配送業務に関連している。都市部では自動車免許を持っていない人が増加しており、配送業務に問題が出てきた。そこで、一般的な電動アシスト自転車にリアカーを装着して配送業務を行う事例が増えているが、リアカーの挙動に慣れず、事故が少なからずあるとのこと。そこでリアカーを使わない専用のカーゴバイクが登場したとのことだ。
フロントには、T-TRIKEの売りであるシンクロシステムを搭載。シンクロカーゴは他では見かけない4輪仕様のカーゴバイクなので、どのような挙動なのか気になるところ。
ドライブユニットはシマノ・STEPS E5080を搭載。STEPS E5080は定格出力250W、最大トルク40Nmを発揮する。
T-TRIKEは、かつて定格出力240W、最大トルク推定100Nmを発生するヤマハ・PASユニットを搭載した「シンクロオメガシリーズ」を展開していた。
なぜ、商用仕様のシンクロカーゴにシマノ・STEPSを採用したのか尋ねると、ヤマハ・PASユニットは、日本国内でしか展開できないため、世界的に販売できるようにシマノ・STEPSユニットを搭載したとのこと。ちなみに海外では、シマノ・STEPSユニットのカーゴバイク用ユニット(EP8CARGO、E6100CARGO)が展開されている。
車体後方は、台車を載せることが可能。車体サイズは一般的な自転車と比較すると非常に大きく感じる。
T-TRIKE シンクロカーゴは、佐川急便で運用されていることで知られているが、他の事業者からも注目されている。また、海外市場に展開できるシマノ・STEPSユニットを搭載しているので、海外市場にも力を入れていく予定とのこと。
関連リンク
T-TRIKE:https://t-trike.co.jp/
星野リゾート「BEB5土浦」サイクリングを楽しみたい家族向けの「ジュニアレンタサイクルサービス」を開始
星野リゾートは7月21日、同社初の自転車を楽しむホテル「星野リゾート BEB5(ベブファイブ)土浦」が「ジュニアレンタサイクルサービス」を開始したと発表した。
BEB5土浦から自転車で約5分の場所にある「つくば霞ヶ浦りんりんロード」は、ナショナルサイクルルートに認定された全長180キロメートルの自転車専用道。関東平野に広がる平坦なコースが初心者に優しいことで知られている。今回のサービスは、「家族でサイクリングを楽しみたい!」というニーズに応えるために開始したとのこと。
レンタサイクルは。子供向けの20インチから24インチのジュニアレンタサイクルを用意。大人用には当日手配が可能なE-Bikeのレンタルサービスもある。ジュニアレンタサイクルを利用する子供には、「つくば霞ヶ浦りんりんロード」周辺や、自転車の交通ルールを学ぶことができるクイズ用紙を渡し、自転車に関する交通ルールをクイズで学んだ上で、サイクリングに出発すればより安心してサイクリングを楽しめるようにしていると謳っている。また、サイクリング中に見える山の名前や、土浦市にまつわる問題が出題された周辺地域についてのクイズ用紙を持って、答えを探しながらサイクリングを行うことも可能。
ナショナルサイクルルート「つくば霞ヶ浦りんりんロード」周辺や自転車に関する交通ルールのクイズに挑戦すると、BEB5土浦オリジナル「こども自転車免許証」を貰うことができる。また滞在中にフロントにて「こども自転車免許証」を提示すると、スムージーが作れる自転車「フェンダーブレンダー」を1人1回体験できる。
「ジュニアレンタサイクルサービス」の利用時間は8時から20時まで。料金は1日1100円(税込)。レンタル料金に含まれるものは、ジュニアレンタサイクル、ジュニアレンタルヘルメット、クイズ、こども自転車免許証、フェンダーブレンダー体験(1人1回まで)。予約は当日フロントにて先着順受付、なくなり次第受付終了となる。対象は小学生以上の子供(適応身長110センチメートルから150センチメートル)。
関連リンク
星野リゾートBEB5土浦:https://www.hoshinoresorts.com/resortsandhotels/omobeb/beb/5tsuchiura.html
東洋フレーム、身長145cmから乗れるE-MTB「AEB-FMC」が登場
東洋フレームから、クロモリフレームを採用したハードテールE-MTB「AEB-FMC」が登場した。
東洋フレームは大阪府にある自転車会社。チタンとスチールをハイブリッドしたロードバイク用フレーム「TITANIUM HYBRID ROAD-D」や、シクロクロス、MTB用フレームを製造しつつ、クルーザータイプのE-Bike「AEC」も製造している。
AEB-FMCは東洋フレーム初の量産E-MTB「AEB」をベースにしたE-MTB。元であるAEBはレース用の機材として開発されていたE-MTBを、一般販売の要望を受けて作られたハードテールE-MTBで、クロモリ製の車体(フレーム)は、トレイルでの使用を重視し、国内のMTBコースや里山での実走によって改良を重ねていると謳っている。
AEB-FMCは、低身長ライダー向けのカスタムモデル。AEBの特徴である縦置きバッテリー仕様のクロモリフレームやシマノ STEPS E8080ドライブユニットはそのままに、よりコンパクトなパーツを組み合わせて、性能はそのままにサイズダウンと同等のフィッティングを実施。E-MTBでは珍しく、適応身長145センチメートルを実現した。
フロントフォークは1-1/8″-1.5″ サスペンションフォーク。変速は外装10段変速で重量は21.5kg。タイヤは27.5インチ。ドライブユニットはシマノ STEPS E8080で定格出力250W、最大トルク70Nm。バッテリーは36V、14Ahで504Whを採用した。
価格は45万円(税抜)。ふるさと納税でも取り扱いしている。
関連リンク
TOYO FRAME
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https://www.cyclorider.com/archives/42845