デイリーアーカイブ Apr 26, 2025
サイクリング向けの折りたたみE-Bike「ESR VENTI」 BAFANG M200搭載の注目E-Bike
サイクルモード東京2022のBAFANGブースでは、BAFANG製ユニットを搭載した様々なブランドのE-Bikeが展示されていた。その中でも、今回はESR VENTIを紹介する。
ESRは神奈川県にある会社。自転車に関しては、かつてマグネシウム製フレームの自転車を製造し、現在は折りたたみ自転車の「PURSUER」で有名だ。VENTIはESR初のE-Bikeとなる。
デザインは、DAHONのHORIZE DISC風の横折れ式折りたたみフレームでリアキャリアを装備。リアキャリアの耐荷重は60キロと重い荷物を積むことができる。
一般的には何も変哲もない電動アシスト自転車だが、搭載されているモーターがBAFANG M200(定格出力250W、最大トルク65Nm)という、車体中央部に装着するミッドドライブに注目した。
なぜミッドドライブに注目したかと言うと、ミッドドライブは、インホイールモーターよりもコストがかかり、パテント関連の問題があるため、採用する企業の数が世界的に見るとインホイールモーターと比較すると多くない。筆者もE-Bikeはミッドドライブに注目しており、イベントで出展していたミッドドライブのMotinova(記事)は、わざわざ営業を探して特別に乗せてもらっている。CYCOO JAPAN(記事)は営業に乗せてほしいと頼んだが乗車できなかったが、どこかで乗車したいと考えている。
ESR VENTIの販売予定価格は、23万1000円(税込)と、比較的お手頃価格の折りたたみE-Bikeなのに、わさわさコストがかかるミッドドライブ(BAFANG M200)を採用しているため、期待できると思い試乗することにした。
ESR VENTIに搭載されているBAFANG M200(ESRチューン)のアシストに関しては、踏んだ時のレスポンス、漕ぐのをやめた時のレスポンスは非常に良くできている。この価格帯のモーターユニットで思い出すのは、Benelli TAGETEに搭載されている「BAFANG M400」だが、あのユニットは、アシストのON・OFFが荒く、大手E-Bikeユニットと比較すると扱いにくかったが、VENTIに搭載されているユニットは、大手E-Bikeユニットと同等の扱いやすさがあると感じた。
アシスト音はBosch Active Line PlusやShimano STEPS E5080と同等でほぼ無音クラス。アシストが切れる速度も時速24キロ近くまできちんと追い込んているようだ。E-Bikeユニット単体だけで見たら、Bosch Active Line PlusやShimano STEPS E6180よりも上で、この価格帯のE-Bikeユニットで対抗できるのは、ヤマハ PW-SEだろう。
因みに、BAFANG M200(ESRチューン)と書いてあるのは、BAFANGはモーターは供給するが、アシストのチューニングはメーカー独自で設定できるため。ESR VENTIに試乗した後に同じBAFANG M200ユニットを搭載したTHIRDBIKES FES MOTORに試乗するとアシストの味付けが微妙に異なっていた。ESR側は型式認定試験を受ける当日の午前中までアシストのチューニングを行っていたようだ。型式認定は取得済み。
バッテリーはフレーム内蔵で容量は345Wh。サイクリングを余裕を持って楽しむのなら最低でも300Wh以上は欲しいので、300Wh超えは嬉しい所だ。
折りたたみE-Bikeの中でもサイクリングを楽しめるモデルと言えば、デザインとコンパクトに折りたためるTernの設計に、多用なディスプレイや大容量化が可能なバッテリーなどBosch E-Bike Systemの資産という強みがある「Tern Vektronシリーズ」、スタイリッシュなデザインに加え、縦折れ機能で転がし移動もできる強み「BESV PSF1」が有名だ。サイクリング向け折りたたみE-Bikeの中でも、ESR VENTIは低価格とパワフルでスポーティな走りでTern VektronシリーズとBESV PSF1のライバルになる可能性はあるだろう。
文:松本健多朗
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ESR VENTI ESR初の折りたたみEバイクの実力を先行チェック – シクロライダー (cyclorider.com)
関連リンク
ESR https://esr-bicycle.jp/
ルイガノ 一部電動アシスト自転車のバッテリーリコールを発表
あさひは2022年4月5日、ルイガノブランド一部の電動アシスト自転車のバッテリーが使用中に、バッテリー内部の劣化等により、バッテリー内部より発火する可能性があることが判明したため、事故防止を目的にバッテリーの無償交換を実施すると発表した。
ルイガノブランドの当該製品は、無償交換に関してはブリヂストンサイクルのバッテリーを使用しているため、ブリヂストンサイクル窓口で実施する。
また、あさひオリジナル電動アシスト自転車である「ENERSYSシリーズ」「OFFICE PRESS-e」は、対象外となる。
無償交換対象品に該当するのかの確認及び交換の申込みについては、ブリヂストンサイクルWEBサイトで確認する必要がある。
関連リンク
LOUIS GARNEAU電動アシスト自転車用バッテリー無償交換のお知らせ | お知らせ | サイクルベースあさひ (cb-asahi.co.jp)
サードバイクス 価格改定を発表 クロスバイクなど値上げを実施 E-Bikeは価格据え置き
ホダカは2022年4月5日、価格改定のお知らせを発表した。一部モデルを対象に値上げを実施する。
ホダカはリリースにて、昨今の国内輸送費、海上運賃、原材料価格の高騰及び為替変動の影響を受けて、調達コストの上昇が続いており、あらゆるコストダウンに取り組んでいたが、企業努力のみでの価格の維持が極めて困難な状況となり、2022年モデルカタログのメーカー希望小売価格を改定すると発表した。
価格に関しては、ロードバイクタイプのFESROADが6万7500円から7万7000円(税込、以下同)。クロスバイクのFESCROSSが4万4000円から4万9500円。MTBスタイルのシティバイクのSURFSIDEが3万9600円から4万4000円。E-BikeのFESMOTORに関しては19万8000円から19万8000円と価格据え置きとなっている。
メーカー希望小売価格改定の実施時期は2022年5月2日(月)より。注文済みの商品に関しては、各販売店様へ要問い合わせ。
関連リンク
価格改定のご案内(THIRDBIKES) https://thirdbikes.com/information/220404_pricerevision/