デイリーアーカイブ Nov 7, 2024

ハリオ商事、「ゼブランアウトドアコーヒーギアシリーズ」のギア収納ケース2種を新発売

ハリオ商事は、アウトドアコーヒーギア「ゼブラング」シリーズのギア収納ケース2種を、2023年1月26日(木)より、オンラインストアおよびゼブラン製品を取り扱う全国のアウトドアショップで発売します。 ゼブランは、"本格的なコーヒーギアを自由に持ち運べる "コーヒーギアを展開しています。今回、「もっと便利に持ち運びたい」「既存のギアを収納できるものが欲しい」という声に応え、使いやすさを重視した「フラットドリッパーケース」と、収納力を重視した「ギアバッグ」の2種類の収納ケースを開発しました。 フラットドリッパーケースは、人気のゼブランの「フラットドリッパー」とHARIOの円錐型ペーパーフィルター「V60」をスマートに収められる円錐型の専用ケースです。内部は2層構造になっており、片側にドリッパーとホルダー、もう片側にペーパーフィルターを分けて収納することができます。わずか22gと軽量ですが、薄くて軽くて丈夫なX-Pac® LS07を使用した生地や、撥水ファスナーで水やホコリに強いなど、アウトドアでの使用を想定して設計されています。 ギアバッグは、コンパクトな見た目とは裏腹に、上部に大きな開口部があり、様々なギアを組み合わせて収納・持ち運ぶことが可能です。車やバイクに積んで、「旅先の景色のいいところで一息...」といったシーンで活用できます。取り外し可能な仕切りは、内容物によって様々な使い方ができ、内芯はギアの破損を防ぐとのことです。 ゼブランフラットドリッパーケースの価格は3,300円(税込、以下同)、ゼブランギアバッグの価格は7,480円です。 関連リンク ゼブランフラットドリッパーケース「Zebrang(ゼブラン)」 (hariocorp.co.jp)

エレクトラ クルーザー・ゴー シンプルなのを売りにしたクルーザータイプEバイク

2023年1月24、25日に東京都立産業貿易センター台東館で開催されたサイクルパーツ合同展示会。レインボープロダクツジャパンのブースでは、エレクトラのEバイク「クルーザー・ゴー」が展示されていた。 エレクトラはアメリカのビーチクルーザーブランドで、現在はトレックグループの1つに入っている。エレクトラのEバイクに関しては、ボッシュ アクティブラインプラスモーターを搭載した「タウニー・ゴー」が有名だが、新たにクルーザー・ゴーの展開を考えているようだ。 クルーザー・ゴーは、ハイエナ製リアインホイールモーターを搭載し、シングルギアを採用することで、シンプルなデザインを実現した。バッテリーは車体内蔵タイプで、バッテリーの充電に関しては車体にある充電口に接続してバッテリーを充電する方法となる。 構成からして、クルーザー・ゴーは、構成からして街乗り向けと言えるだろう。予想価格は20万円台前半で、比較的割安な価格になると思われる。 関連リンク ELECTRA BICYCLE | エレクトラバイシクル (electrabike-jp.com)

パナソニック ゼオルトM5 パナソニックの新Eバイクブランド発のハードテールE-MTBの実力は?

2023年1月20日、東京都調布市にある味の素スタジアムで行われた「ワイズロード社員試乗会」。ロードバイクやクロスバイク、Eバイクなどワイズロードで取り扱うブランドを集めて、商品知識を深めるための社内イベントで、様々なブランドが出展していた。今回、ピックアップするのはパナソニック・ゼオルトM5だ。 ゼオルトは、パナソニックサイクルテックが2022年に立ち上げた新型Eバイクブランド。同年4月に第一弾となるハードテールE-MTB「ゼオルトM5」が登場した。 ドライブユニットは欧州市場で先行投入されていた「GXドライブユニット」を国内向けモデルに初搭載。最大トルク90Nmと、2023年1月31日現在、日本国内市場で販売されている、日本市場向けEバイク用ドライブユニットでは一番トルクが強い。(日本国内市場で販売されている欧州市場向けEバイク用ドライブユニット「Brose Drive S」は最大トルク90Nm。また、最大トルク95Nmを発揮する日本電産のNidec 41Rは執筆時点では発売されていない) ゼオルトM5は、試乗会で多少試乗したことがあるが、シクロライダーでは紹介していなかった。なぜかというと乗っていても砂を握っているような掴みどころが無いためだ。 部品構成を見ると、フロントフォークはE-MTBの新規格である下側1.8インチのテーパーコラムを採用した高剛性フロントサスペンションフォーク「SR SUNTOUR “AION35 EVO Boost RLR-PCS”, トラベル :150mm」を搭載し、ディスプレイは、視認性の高いカラー液晶ディスプレイを採用。市販のOTGケーブルを使用し、USB対応機器への給電や、Bluetooth接続により、スマートフォン用アプリのkomootと連動し、簡易ナビゲーションの表示が可能なディスプレイを採用。 パナソニックGXモーターは、ヤマハ PW-X2/PW-X3、ボッシュ パフォーマンスラインCX マイナーチェンジモデルと比較するとノイズは大きくて、ヴィン系の音を発する。踏んだときの感覚は、同社のジェッターやXU1のようにちょっと踏んだだけで進むような感じではなく、オフロード走行に対応するために躾けられている。ボッシュ パフォーマンスラインCXシリーズやヤマハ PW-X2/PW-X3と比較すると感動するようなところは無いが、442,000円(税込)の価格を考えると妥当かもしれない。 https://youtu.be/JC1zJMEtMJ4 砂を握っているような掴みどころが無い理由は、E-MTBとして見ても、ツーリングモデルとして見ても半端なためだ。E-MTBとして見ると、他社が高額になった中、シマノ・SLXコンポーネントを採用し、サドルの上下調整がレバーだけでできるドロッパーシートポスト、シマノ・STEPS E8080よりパワフルなパナソニック・GXモーターを装備するなど、40万円前半クラスはお買い得と言えるが、バッテリー容量が468Whでオフロード走行を行うには心もとない容量で、充電時間が5.5時間と同価格帯のライバルと比較して長い。また、ゼオルトM5のイメージムービーでは本格的なオフロード走行をしていないので、本格的E-MTBのイメージを出せていない。 https://youtu.be/PEfR0NVTyf4 それなら、海外のトレッキングEバイクの使い方を提案するのも1つだが、これもゼオルトM5は微妙に合わない。ゼオルトM5は海外のトレッキングEバイクよりも迫力があるスタイルで、オフロード走行を想定した設計なので、ぬかるみや雪道を走れるアドベンチャーEバイクとして売ることができると思うかもしれないが、何故か荷台が純正オプションで存在しない。E-MTB用の荷台は様々なメーカーが用意されているが、荷台は千差万別あり、現物合わせが必要な事がよくある。ゼオルトM5は、最低でもリアキャリアのオプションを用意するべきだろう。 砂を握っているような掴みどころが無い問題は、車体価格がたった40万円前半クラスなのに加えて、日本国内のみの展開でコストなどがかけられない可能性もあるかもしれない。Eバイクは先進国で注目のマイクロモビリティで、日本国内で製造し、アメリカ、カナダ、EU等にEバイクを輸出する際の関税は殆ど無く、アンチダンピング税で何十パーセントと高額の関税がかかっている中国よりも遥かに有利に輸出することができる。ゼオルトも世界市場を念頭に入れて、輸出するのも1つかもしれない。 関税 - JOeB(日本からEバイクを世界に輸出する際の関税) ゼオルトシリーズの今後は? ゼオルトシリーズに関しては、M5だけでなく様々なモデルを投入する予定らしい。その中にはフルサスE-MTBも考えているようだが、問題となるのが強力なライバルがいる事だろう。ヤマハ YPJ-MT Pro、トレック レイルシリーズなどボッシュ パフォーマンスラインCXシリーズ搭載車、スペシャライズド ターボリーヴォSL、ファンティック XTFシリーズ(EU仕様で日本国内で公道走行不可)といった4強が君臨している。仮にフルサスE-MTBを投入するのなら、最低でも4強と同程度でないと駄目だろう。 また、デザインも飛び抜けたデザインにする必要がある。例えば、ビアンキ・Eオムニアシリーズの用にヘッドライトを内蔵したフレームデザインにするのも良いだろう。従来の自転車デザインの欠点は、全体的なフレーム形状とロゴとカラーで独自性をアピールする必要があり、色を塗り替えたり、ロゴを隠すと他社と見分けがつきにくくなる問題があるが、Eバイクはヘッドライト内蔵式にすることで、自動車のようにオリジナルデザインをアピールすることができる。 欠点はコストが上がるということだが、廉価版はファンティック・イッシモのようにプラスチックカバーと汎用ライトの組み合わせにすれば、コストも上がらないだろう。 日本の電動アシスト自転車の3強の1つであるパナソニックだが、高級Eバイクに関しては、YPJ-MT Pro、クロスコアRC、ワバッシュRTなど、ヤマハ発動機の第3世代YPJシリーズに先を越されているイメージがある。今後に期待したいところだ。 文:松本健多朗 関連リンク M5|XEALT|電動アシスト自転車|Panasonic