デイリーアーカイブ Nov 2, 2024
MATE SUV モーターをドイツ・Broseからイタリア・Oliに変更か
Eバイクブランド「MATE.BIKE」のカーゴバイク「MATE.SUV」のモーターが、ドイツ・Broseからイタリア・Oliに変更したようです。
デンマーク発のEバイクブランド「MATE.BIKE」は、2022年にカーゴバイクタイプEバイク「MATE SUV」を発表しました。前2輪の3輪MATE SUVはドイツ開発、イタリア生産のEバイクで1回のフル充電で最大100kmの走行が可能で、油圧デュアルディスクブレーキとBrose製の250wミッドドライブモーターを搭載しており、重い荷物も楽に運ぶことができると謳っていました。
当初のプレスリリースでは、MATE SUVにはドイツのBroseモーターを搭載すると発表していましたが、現在、海外サイトのスペック情報によるとイタリア「Oli」の「Edge」を採用するとのこと。また、MATEの日本サイトでは、Brose製モーターを搭載すると書いており、情報の齟齬が見られます。
Oli社のEバイク用モーターは、Atala、Bianchi、Bottechia、CRUSSIS、FOCARINI、GARELLI、MBM、OLYMPIA、TORAPADに使われており、日本未導入です。発売1年前を切った段階で、モーターの変更を行ったのは極めて異例と言えるでしょう。
関連リンク
MATE SUV – MATE Bike International
ホンダ、既存自転車を電動アシスト化・コネクテッド化するサービス「SmaChari」を発表
ホンダは自転車を電動アシスト化・コネクテッド化するサービス「SmaChari(スマチャリ)」を発表しました。
SmaChariは、スマートフォンアプリと自転車に取り付ける電動アシストユニットで構成されています。モーター単体は既存企業の提供を受けていますが、日本初の出力制御技術により、既製の自転車に電動アシスト機能を搭載できることが特徴です。この技術により、個々の取り付け車両のタイプに合わせて法規に準拠するアシスト出力を算出、適用させることができ、型式認定取得にも対応可能となります。
また、スマートフォンアプリを通じて、モーター出力を制御する機能や、アシスト出力の調整機能、予期しない急発進を抑制する機能を搭載し、快適な移動をサポートします。さらに、故障やエラーを検知してユーザーに通知する機能や、販売店が車両データを管理し、定期点検などの提案をすることができる機能もあります。
セキュリティの向上にも力を入れており、スマートフォンアプリやオンラインアカウントを活用して自転車の所有者情報を管理し、NFCタグを利用してスマートフォンをシステム起動のワンタッチキーとして使用することができます。さらに、車両を手放す際にも車両譲渡の登録に対応しており、安心して利用することができます。
その他、スマートフォンアプリ上でマップ、速度、走行距離、アシスト出力、バッテリー残量、消費カロリーなどを表示するとともに、走行データとして記録・管理する走行ログ機能や、SmaChariユーザー間での位置共有機能を搭載し、利便性の向上にも貢献します。今後も、スマートフォンアプリを介した機能追加に対応する予定です。
Hondaは、SmaChariのスマートフォンアプリを提供すると同時に、自転車メーカーに対して、電動アシストユニットの制御ソフトウェアに関する技術を含めた各種ライセンス、そしてコネクテッドプラットフォームを有償で提供することを明らかにしています。
SmaChariは、高校生の通学課題を解決し、より快適な通学環境と移動の喜びを提供することを目的として生まれました。全国の高校のうち、通学路に高低差50m以上の坂がある高校は約45%にものぼり、自転車通学に体力的負担を感じる高校生が多いことが調査で判明しました。このため、電動アシスト自転車が欲しいという声が上がりましたが、限られた機種であることや盗難が怖くて購入に踏み切れないという声もありました。
また、国土交通省のデータによると、高校生は自転車事故に遭う確率が高く、半数以上の事故が通学中に起きています。そのため、自転車の整備不良や故障に気づきにくい状況にあることも問題視されています。
こうした課題を解決するため、Hondaが従業員を対象とした新事業創出プログラム「IGNITION(イグニッション)」からSmaChariが生まれました。IGNITIONは、Honda従業員が持つ独創的な技術やアイデアを活用して社会課題を解決し、新しい価値を創造するプログラムであり、SmaChariは、このプログラムから社内事業化された初のケースとなります。SmaChariの開発によって、高校生の通学や自転車移動における課題を解決し、より快適で安全な移動を実現することが期待されます。
SmaChari搭載車「RAIL ACTIVE-e」は、株式会社ワイ・インターナショナルが展開する、スポーツ自転車専門店「ワイズロード」ならびに「ワイズロードオンライン」で発売する予定です。価格は220,000円(税込み)で、発売時期は2023年9月予定となっています。
関連リンク
SmaChari : スマチャリ | Honda公式サイト
自転車を電動アシスト化・コネクテッド化。現代版“バタバタ”「SmaChari」とは (honda.co.jp)
成田空港から九十九里エリアで、人力による移動手段で、地域の歴史や自然を体感できるツーリズム「ジャパンエコトラック」に登録決定
成田国際空港株式会社は3月28日、成田空港と九十九里エリアが、地域活性化と交流人口の拡大を目的に展開している「産官学民・広域連携サイクルツーリズムプロジェクト」が、モンベルが推進する「JAPAN ECO TRACK」に登録されたことが発表されました。
このプロジェクトでは、自転車やカヤック、トレッキングを通じて地域の歴史や文化、自然を体感し、人々との交流を楽しみながら旅をすることができます。登録エリアには、「ひこうきの丘」や「本須賀海岸」、「栗山川」など、多彩なローカルコンテンツがあり、サステイナブルなツールとして注目されているサイクリングやカヤック、SUPを通じて、地域の魅力を発見することができます。
ジャパンエコトラックは、自転車やカヤック、トレッキングなどの人力による移動手段を使い、地域の歴史や文化、自然を体感し、人々との交流を楽しみながら旅をするスローツーリズムです。 登録されたエリアでは、公式ルートマップをベースに、ルート情報や協力店の情報、地域の魅力を発信し、受け入れ態勢を整備することで、旅行者の快適な旅をサポートしています。
ジャパンエコトラックの魅力は、自然を五感で感じられることや、土地の魅力を細かく体験できることにあります。 また、ルート上ではトイレや給水などの対応を行う協力店や交通の要衝にある“ステーション”にて旅行者の快適な旅をサポートしています。 さらに、全国100店舗以上のモンベルストアで統一されたデザインのルートマップを配布し、利用者は安心して旅を楽しむことができます。 今後は、JAPAN ECO TRACK 登録ルートを用いたサイクルイベントや公共交通と連携したサイクルツアーの企画、協力店舗の拡大や地元ガイドの育成など、サイクリスト受け入れ態勢の強化やエリアの広域化を進めていく予定です。
関連リンク
ジャパンエコトラック公式サイト|JAPAN ECO TRACK