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半沢龍之介で有名な電動アシスト自転車「HONBIKE」を褒めたメディア・インフルエンサーはヤバい理由

2023年も様々な意味で話題となっているのがHONBIKEだ。HONBIKEは世界初の前後輪ワンアームチェーンレスを売りにした電動アシスト自転車で、特徴的なデザインはグッドデザイン賞2020でベスト100に選ばれていることで知られている。 また、第32回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2021で初披露し、デヴィ夫人を起用したCM等、積極的なPRを行うことで、クラウドファンディングサービスのMakuake(マクアケ)で、史上最高額の6億円超えを達成。2022年4月2日、3日に行われたサイクルモード2022ではサイクルイベント初となる「HONBIKEと水着モデルによるランウェイショー」が行われた。 しかし、実際に乗車すると不安定な走りに、アシスト感をほとんど感じないモーター、すぐに壊れる品質等が問題になった。電動アシスト自転車やEバイクに非常に詳しい業界関係者からの評判も非常に悪く、専門外からの評価の高さとは裏腹に多くの有識者からは最低評価を受けており、贔屓目に見てシクロライダー史上最悪の電動アシスト自転車という評価を下した。 クリックホールディングスから公式な認定を受けた公認サイト「BGS公式サポートサイト」によると、2022年11月30日に公開された事業進捗状況では、中国製造基準の脆弱な安全性を暫定的に日本側で解決するために、新規の販売及び出荷を停止しフレームの補強、電気系統の改修などを実施したと謳っている。 2023年4月21日現在、かつて六本木にあったフラグシップストアは閉店し、新車販売を行っている所は殆ど無いようだ。他にも、デイリー新潮、NetIB-News、週刊現代等のメディアから、HONBIKEの輸入元であったクリックホールディングスが「BGS」という仮想通貨トラブル問題を抱えていると報じており、ウェブ上でオーナーの怒りの声を多く見ることができる。 HONBIKEは、クラウドファンディングサービスのMakuake(マクアケ)で、史上最高額の6億円超えを達成した欠陥品として、日本のクラウドファンディングの評価を地に落とした存在として名前を残したと言えるだろう。 修理に出そうとしたら、会社が事業継続不可能になったとか。 クラウドファウンディングで資金集めといて、まともな商品を提供できてないとか、何考えてんだ、バカ半沢は? 集めた金をCM、キャンペーンガール、ギフト券配布、自転車以外のクソ商品開発、社長のゴミCD作成に使いやがって。#Honbike — セイヤ (@iV0diDUFoOp3CFE) December 8, 2022   電動アシスト自転車「HONBIKE」を褒めたメディア・インフルエンサーはヤバい理由 もう二度と触りたくないです(元販売店) Rブレーキワイヤーが折り畳み機構の部分で容易に折れてしまうのですが、交換がフル内装のせいで超むずかしく、やたらワイヤーが長くシマノのタンデム自転車用ブレーキワイヤーでないと届かなかったり、冬場に走ったら500mで電池が8%減ったり… pic.twitter.com/3SXPiy2neu — J@MT54ZXRS (@moonrightTsk) February 7, 2023 そんなHONBIKEだが、HONBIKEを褒めたメディアやインフルエンサーは、あらゆる意味で”ヤバい”だろう。Eバイク業界には、褒めると有識者から即失格となる「禁忌肢」と言えるEバイクが存在しており、HONBIKEもその1つに入っている。 HONBIKEの粗悪さは、Eバイクのエバンジェリストとして名高いE-NAYA.comがゴミとして評価しており、サイクルモード東京2022時点でEバイクに知見がある業界関係者から周知されていた。 関連リンク 2022 サイクルモードライド大阪 (e-naya.com) 特に日本の自転車企業で開発を行っていた経歴があり、現在も自転車やEバイクの開発を行っている人や、世界最大級のグローバル経営コンサルティング会社と手を組んだ日本の某Eモビリティ工場社長等、Eバイク業界関係者トップクラスの複数人が「あんなのは自転車として成立しない」と語っていたほどだった。 2022年のレビューでは触れなかったが、体重がかかるシートチューブがネジ止めで、大きな脚力が加わるボトムブラケットとリアステーを溶接ではなく組み立て式を採用しているのが非常に疑問に感じる。また、HONBIKEのグッドデザイン選評を読むと、アルミ製の車体も一般的な自転車で使われている鍛造ではなく、量産車世界初の車体全体に圧力鋳造(The first mass-produced bicycle with the whole body using pressure-casting process.)を謳っている。 HONGJI STONE(g-mark.org)(HONBIKEのグッドデザイン選評) 「HONBIKE」を褒めたメディア・インフルエンサーはヤバいのは、有識者から無識者扱いされる事だろう。Eバイク業界を表面でなぞるだけでなく真髄を知るには、インターネットやSNSは全く役に立たず、有識者と実際に顔を合わせる必要がある。しかし、有識者と話すにはある程度の知識が必要となり、Eバイク業界では以下の7要素が必要となる。 自転車の基本的な知識(絶対条件) 電動アシスト自転車・Eバイクの基本的な知識(海外情報を知っているのは当然。絶対条件) 自動車業界の基本的な知識(この知識がないと相当厳しい) オートバイ業界の基本的な知識(この知識がないと相当厳しい) 電動アシスト自転車・Eバイク業界とのコネクション(無いと相当厳しい) 自動車業界、オートバイ業界とのコネクション(無いと相当厳しい) 投資界隈の情報網(可能であれば) ここで問題になるのが自転車、電動アシスト自転車・Eバイクの基本的な知識。この世界はどんなに情報通だと自称しても、HONBIKEなどの粗悪Eバイクを褒めると、一発で「あの人は粗悪Eバイクを褒めていたから基礎的な自転車の知識を持っていない(≒話が通じない)」と有識者に瞬時に周知される世界となっている。インターネット上の情報では絶対流れない有識者間の情報というのは99パーセント以上正確な情報で、それが瞬時に流れていると言っていい。 さらに、Eバイク業界の怖い所は、自転車業界だけでなくオートバイ業界や自動車業界と繋がっていることがよくある。これは、オートバイ業界や自動車業界もEバイク業界の参入を画策しているためで、非公表情報でも日本国内企業でも開発を行っている企業が存在する(非公表情報のため詳細は答えることができない)。下手な自転車企業よりもオートバイ輸入代理店のほうがEバイク事情が詳しい事もよくある。 オートバイ業界や自動車業界の参入に関しては、取材を行っており粗悪Eバイクを批判できる基礎的な自転車の知識を持っている(≒話が通る)と判断されれば、高確率で相手から話してくれる。某Eバイク企業の技術顧問の名刺を貰い、名前をJ-Platpatで検索すると、日本の某大手自動車会社の特許情報が膨大に見つけることもあった。 そのため、HONBIKEなどの粗悪Eバイクを褒めるとオートバイ業界や自動車業界にも「あの人は粗悪Eバイクを褒めていたから基礎的な自転車の知識を持っていない(≒話が通じない)」と瞬時に周知されると思っていい。 HONBIKEを褒めたメディア・インフルエンサーはいくら自転車に詳しいと自称しても、Eバイク業界関係者(≒自転車業界、オートバイ業界、自動車業界)といった有識者から見ると「基礎的な自転車の知識を持っておらず、Eバイク業界(≒自転車業界、オートバイ業界、自動車業界)とのコネクションも無く、インターネットで信頼できる評論家を探すこともできない」と判断されていると思っていい。 BGS公式サポートによると、現在新設のホンバイクジャパン(株)に事業継承を進め、既存ユーザのサポート等の引継ぎと日本市場の再生の準備をスタートしているとのことだ。 関連リンク 事業進捗状況|BGSサポートシステム (bgs-support-system.com) HONBIKEは日本市場に再参入を考えているらしいが、有識者から「あんなのは自転車として成立しない」と言われるレベルのEバイクを販売する、資金調達をデロイトトーマツ等の世界最大級のグローバル経営コンサルティング会社から行わず個人向けの怪しい投資スキームを使用している、有識者からの情報網から入ってこないのを見ると、非常に期待できないと言わざるをえないだろう。HONBIKEは、Eバイクに夢を見ているようだが、この業界は自動車産業やオートバイ産業と同じく「金とコネクションの殴り合い」で、オートバイの輸入代理店が「ガソリンエンジンのオートバイを輸入したほうが遥かに簡単」と言い、日本電産が何年もEバイク用ドライブユニットの開発を行っても市販車が登場しない世界だ。何を夢を見ているのか全く理解できない。 文:松本健多朗

レンタルEバイクで国立公園内の絶景スポットを楽しむ 奥入瀬渓流エリアでレンタル開始

一般社団法人十和田奥入瀬観光機構(TOWADA TRAVEL)は、レンタサイクルEバイクの貸出を奥入瀬渓流エリアで再開し、二次交通として利用できるようにしました。これにより、ピークシーズン時の渋滞解消や観光客のアクティビティ需要への対応が可能となりました。 奥入瀬渓流エリアのEバイクレンタルは、2023年4月7日から10月31日まで実施されており、貸出場所は奥入瀬湧水館です。また、石ヶ戸休憩所やJRバス子ノ口でも乗り捨て返却が可能です。車種は、「Panasonic XU1」と「MIYATA RIDGE-RUNNER 6180」が取り扱われています。 営業時間は2023年4月7日から10月31日までの9:00〜16:30で、料金は4時間利用で3,000円です。自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化されたため、運転の際には持参またはE-Bikeに備え付けのヘルメットを着用してください。 関連リンク 十和田奥入瀬観光機構 (towada.travel)

E MOTORAD XPLORER 型式認定取得のファットタイヤ折りたたみEバイク【サイクルモード2023】

2023年4月15日から4月16日まで開催されたサイクルモード東京2023。E MOTORAD JAPANのブースでは、折りたたみEバイク「XPLORER」が試乗可能だった。 E MOTORADはインドのEバイクブランド。XPLORERは折りたたみタイプのファットタイヤEバイクだ。このようなモデルはクラウドファンディングで適当に投げ売りして売り逃げするような売り逃げ系Eバイクという印象があるが、XPLORERは公道走行可能な電動アシスト自転車を表す型式認定を取得しており、アサヒサイクルでも取り扱いを行う予定とのこと。型式認定番号は交A22-37、交N22-37、会社名はRALLY (Guangzhou) EBIKE CO., LTD )。会社名がRALLY (Guangzhou) EBIKE CO., LTD )なのは、恐らく中国の電動アシスト自転車製造企業でE MOTORADと関係があると思われる。   この投稿をInstagramで見る   販促 アサヒサイクル(@asahicycle)がシェアした投稿 4インチのファットタイヤはオフロード走行を連想させるが、オフロード走行に対応できない折りたたみフレーム、車体重量30キロと重いため砂地や雪道で埋まるため、このファットタイヤはあくまでもカッコと思えばいいだろう。ホンダ・ズーマーやヤマハ・TWのスカチューン仕様みたいな物で、太いタイヤはあくまでもファッションだと思えばいい。 アシストの力感に関してはもっさり気味。20×4インチと太いタイヤによりバネ下重量が重く、車体重量が30キロと重いのもあるのに加えて、モーターもアシストの直結感が薄いリアインホイールモーターというのもあると思われる。アシストの力感を出すのなら、ブレーキレバーにアシストカットオフ機構を入れて、パナソニックXU1のように、ちょっと踏んだだけでアシストが反応してズルズル進むアシストに変えるのが良いだろう。 E MOTORAD XPLORERは、こういうカッコの折りたたみタイプの電動アシスト自転車が欲しい人向け。単純に折りたたみ性能だけを考えても、車体重量30キロは自動車の積載に苦労し、ハンドルバー中心部に装着された大型ディスプレイは、ハンドルポストを折りたたむ際に接触による破損に注意する必要がある。走行性能などを求めるのなら普通にTern VektronやESR VENTI、DAHON Fu-ComやDAHONインターナショナルUNIO・K-ONE、BESV PSF1、evol mini F207等の他社モデルを購入したほうがいい。XPLORERのようなファットタイヤの折りたたみEバイクはキワモノ系だが、型式認定を取得しておりアサヒサイクルが取り扱いを行うのなら、クラウドファンディングでよくわからないモデルを購入するよりは良いだろう。 関連リンク EMOTORAD JAPAN