デイリーアーカイブ Nov 1, 2024
自転車運搬がこれまで以上に容易に Terzoから新ロック機構「EZ LOCK」を搭載したサイクルキャリア2種類を発売
PIAA株式会社は5月10日、同社が展開するアウトドア製品ブランド、Terzo(テルッツォ)にて、新たなロック機構「EZ LOCK」(イージーロック)を搭載したサイクルキャリア2種類を発表。大型カー用品店やインターネットでの販売が4月下旬から開始されています。
新製品の一つ、ルーフサイクルキャリア フォークダウンタイプ「EC29」は、希望小売価格33,000円(税込)で、サイズは143.1 x 21.8 x 11.3cm、トレイ幅は5.9cm、重量は約4.0kgです。この製品は、9mm、12mm、15mm対応(幅100~110mm)のマルチセットアップが特徴で、簡単で安全な取り扱いが可能です。ラチェットレバーで固定し、ロックケースを閉めてキーを回すだけで盗難防止ロックが完了し、自転車を保護します。
もう一つの新製品、車室内積載用サイクルキャリア「EC30」は、希望小売価格18,150円(税込)で、サイズは45.0 x 12.1 x 17.0cm、重量は約1.0kgです。EC30も9mm、12mm、15mm対応(幅100~110mm)のマルチセットアップが特長で、ノブを回すだけの簡単な着脱が可能で、大型ディスクブレーキにも対応しています。
「EZ LOCK」機構は、これまでにないシンプルさで装着可能で、確実に固定するTerzoの新たなロック機構で、EC29については特許出願中です。これにより、自転車を車に積載する際の手間を大幅に削減し、利便性と安全性を向上させています。
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PIAA
トランスフォーマーなデザインで有名な「タタメルバイク」 見えない所の拘りを解説
5月12日から13日に開催されていたBICYCLE-E·MOBILITY CITY EXPO 2023。オリジン社のブースではタタメルバイクと、タタメルバイクを格納・出庫するだけでなく、太陽電池パネルやEVから充電できるハコベルコンテナと一緒に展示されていた。
タタメルバイクは、スーツケースサイズにまで折りたたむことが可能な電動バイク。かつてトランスフォーマーの海外事業を担当したタカラトミーの元社員、生駒崇光が代表取締役の会社「ICOMA」が開発しており、そのコンパクトな形状と変形する機能性は、様々なメディアから変形玩具からの影響を色濃く反映していると言われている。
四角くコンパクトなボディが特徴であるタタメルバイクは、机の下や車の荷室などにも収納が可能なだけでなく、ユーザーの好みに応じてサイドパネルのデザインをカスタマイズすることも可能。2023年のCES(Consumer Electronics Show)では、「CES 2023 イノベーションアワード」を受賞しており、様々な所で注目されている。
タタメルバイクは、カッコや収納機構だけで注目されておりカッコだけに見えるかもしれないが、見えない部分にも拘っている。
まず、製造を行う際は金型を不要とする設計となっているとのこと。タタメルバイクの初期モデルは、大規模な工場に製造を行わず、ICOMA内で製造を行う。金型を不要にすることで、金型分のコストを削減するだけでなく、大規模な生産設備をせずとも生産を行うことが可能だ。これにより、小規模ロットでも製造することができるだけでなく、地場企業で生産を行うことができ雇用促進などの効果が生むことができる可能性がある。
タタメルバイクはデザインを重視している印象があるが、各部品を見ればわかる通り堅実な設計となっている。取材を行うと安全性は非常に注意しており、バッテリーは発火の危険性が少ないリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用予定と語っていた。車体もフレームは一般的なスチール製で、ホイールやフロントサスペンションも既存の50CCスクーターを採用している。
タタメルバイクの車体重量は57キロと、持ち運ぶには厳しい大きさだが、これもそれなりの走行速度が求められる原付一種規格のため、安全性を重視しているのもある。軽量化を求める声は多く聞かれるが、運動エネルギーは速度の二乗に比例するのを考えると、恐らくこれ以上の軽量化は難しい。ICOMAは、将来的に最高速度20キロの特定原付仕様の開発も考えているらしいが、特定原付仕様なら走行速度を抑えることができるため、軽量化も容易だろう。
タタメルバイクはデザインや折りたたみ機構が注目されているが、それに加えて製造や安全を考えており、破綻がない堅実な設計を見ると、スタートアップ系モビリティメーカーとしてはレベルが高いと言えるだろう。ICOMAは椿本チエイン・多目的e-Cargoコンセプトの試作車も開発しているが、従来の電動アシスト3輪自転車をカッコよくしただけでなく、欠点を潰した所を見ると、今後が期待できるスタートアップ系モビリティメーカーの1つと言えるだろう。
文:松本健多朗
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ICOMA
Riese & Müller、持続可能性レポートを発表 CO2排出量の削減とリサイクルアルミニウムの利用に注力
Eバイクとカーゴバイクのメーカーとして有名なRiese & Müllerは3月12日、"In Motion "と題した第3回レスポンシビリティレポートを発表しました。
同社はEバイク業界で最も持続可能な企業としての地位を確立するため、廃棄物管理、CO2排出量、透明なサプライチェーンの推進に焦点を当て、2021/2022会計年度の進捗と成果を紹介しています。また、リサイクルアルミニウムへの取り組みや、持続可能なデザインのベンチマークとなる循環型経済の概念についても紹介しています。さらに、持続可能なモビリティに向けた革新的な旅に乗り出したサイクリングフレンドリーな3都市を取り上げ、他の都市が従うべき青写真を提示しています。
Riese & Müllerは、1993年にMarkus RieseとHeiko Müllerによって設立された、Eバイク、カーゴバイク、フォールディングバイクのドイツのプレミアムメーカー。ダルムシュタット近郊のミュールタールを拠点に900人の従業員を擁し、専売店ネットワークを通じて世界中に製品を販売しています。同社は、先駆的な製品や革新的なEバイク技術だけでなく、持続可能なライフスタイルの促進やユーザー志向の製品開発に重点を置いています。
Riese & Müllerは、生産台数が約18,000台増加しつつ、前年比で約10%のCO2排出量削減に成功。さらに、敷地内物流を重視し、カーボンフットプリントの削減を進めています。2026年までには、自家発電で充電できる電気自動車への移行を目指し、サステナビリティへの取り組みに貢献しています。
Riese & Müllerは廃棄物の削減とリサイクル率の向上に努めており、すでに90%を超えています。同社は、重要な素材であるアルミニウムについて、リサイクルの重要性を認識しています。このため、Riese & Müllerは、ポルトガルのフレームメーカーTriangle'sとノルウェーのサプライヤーHydroと共同で、2025年までにリサイクルアルミニウムのみを使用することを目標に、パイロットプロジェクトを開始しました。
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Riese & Müller Responsibility Report