デイリーアーカイブ Apr 30, 2025
スポーツ自転車専門店「ワイズロード京都店」「ピナレロルーム」をオープン
東京都豊島区に本社を置く株式会社ワイ・インターナショナルは、8月8日(火)にワイズロード京都店で「ピナレロルーム」を開設します。これは国内で4店舗目、関西地区としてはワイズロード神戸店に次ぐ2店舗目となるものです。「ピナレロルーム」では、ピナレロの最新モデルやパーツ、アパレルが取り扱われるほか、専任スタッフが常駐し、新車の購入からメンテナンスまでお客様をサポートします。
ワイズロード京都店は、日本で初めてビアンキストアをショップインショップとして併設した大型ショップで、完成車約300台をはじめ、ウェアやパーツなどを揃え、京都エリアで最も豊富な品揃えを誇っています。イタリアのトップブランドであり、サイクリストが憧れるピナレロをはじめとする高級ブランドへの需要が増えています。
高い需要に対応するため、ワイズロード川崎店、新橋店、神戸店に続き、京都店のピナレロコーナーを「ピナレロルーム」に拡張します。常時25台以上の在庫と複数の試乗車を用意し、お客様の要望に応じる体制を整えています。京都店では、土佐 優輔が専任スタッフとしてお客様をサポートします。土佐は、購入からカスタマイズ、メンテナンスまで一貫したサポートを提供します。
「ピナレロルーム」のオープンに伴い、最新モデルの試乗や「ピナレロ×ワイズロードオリジナルサコッシュ」のプレゼント、試乗バイクの特別価格販売など、期間・数量限定の企画を実施します。
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Y's Road 京都店
ヴァンムーフ破産、しかしEバイク市場の勢いは止まらず!今後の展望は?
欧州で注目されているEバイク(電動アシスト自転車)は、今や一大産業として注目されている。様々な新興企業が登場している一方、経営の失敗により破綻する企業も存在する。
https://youtu.be/kjIWvRmG2QI
有名なのが、オランダのハイテクEバイクメーカーのヴァンムーフ。同社はスマートなデザインとハイテクを売りにしたEバイクで知られており、新型コロナウイルス感染症の影響により売上を伸ばし、2021年9月に1億2800万ドル(日本円で約160億円)の資金調達を実施した。
しかし、2020年4月に発表したEバイク「S3」と「X3」で、配送中に発生した傷や損傷、故障など様々なトラブルが発生し、保証期間中の修理・交換費用のコストや、低価格で最大3年間の無料メンテナンスと、盗難にあったバイクが2週間以内に回収できなかった場合の代替モデルを用意するプラン「Peace of Mind保証」による多額の損失による影響で、2023年7月17日に破産した。
Eバイクに参入したがヴァンムーフのように失敗する企業が存在する一方で、Eバイクで躍進した企業も存在する。Eバイクで躍進した先駆者と言えるのが、イタリアのファンティック・モーター(以下、ファンテック)だ。
https://youtu.be/ts0QcfNRQdk
小排気量のオートバイメーカーとして登場したファンテックは、閉業や経営不振があったが、現在はかつて、ヤマハ・モーター・ヨーロッパが保有していたイタリアの二輪車エンジン製造会社の「モトーリ・ミナレリ」を買収するなど、大きく躍進。オートバイもオフロードオートバイから、スクランブラータイプの「キャバレロ」に、電動スクーターやEバイクなど、多種多様なモデルを揃えている。
https://youtu.be/fBnI80NQhEM
ここまで大きくなったのは、現在の親会社であるイタリアの投資会社「Veネットワーク」の傘下になったのが大きい。オートバイメーカーがEバイクに参入していなかった2010年代前半、VeネットワークはEバイク事業の参入を実施。現在ではファンティックの基幹事業となっている。
2023年現在、ハーレーダビッドソンやMVアグスタ、ドゥカティなど様々なオートバイ企業がEバイクに参入しているが、これは先駆者であるファンティックの影響が少なくないだろう。
ヴァンムーフの破産は様々な所に影響を与えているが、世界的なEバイクブームの流れを抑えるほどでない状況となっている。2023年8月8日現在、ヴァンムーフは複数の企業が買収交渉を行っているのが良い例だろう。
「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本」ではファンティック・モーターの歴史から、Eバイクの参入などの歴史を紹介。他にも、Eバイクとはどういう乗り物なのか、Eバイクを走らせる方法、Eバイクの選び方等を紹介。
「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本」では、Amazon、楽天ブックス、紀伊国屋書店等の全国書店やインターネット書店などで購入可能だ。
バッタリン・フェニックス ハンドメイドブランドが作るスチール製オーダーメイドの電動ロードバイク
イタリアのスチール製オーダーフレームを製造することで有名なバッタリンから、スチール製オーダーメイドの電動ロードバイク「フェニックス」が登場しました。
フェニックスは、スチールフレームを採用したハンドメイドのEロードバイク。ハンドメイドを謳うEバイクでは、イタリアのトマジーニのグラベルロード「E-Art」もありますが、フェニックスは、Eバイクでも類を見ない、ライダーの体格に合わせたハンドメイドEバイクです。
サイクルロードレース「ジロ・デ・イタリア」を優勝した、イタリア、マロースティカ出身の元自転車競技選手であるジョバンニ・バッタリンは、心臓専門医からの「もう自転車には乗れない」という宣告を受けました。ジロ・ブエルタの2冠を達成に大きく貢献した心臓は、病気により制約する存在となってしまいました。
彼の長年のファンであり医師でもあるティフォソは、ジョバンニ・バッタリンのサイクリングへの情熱を理解し、Eバイクなら心臓に負担をかけずにサイクリングを楽しめると提案しました。
Eバイクは市場に多種多様に存在していましたが、ジョバンニにとって、多くのEバイクは無骨なデザインで、カーボンフレームの硬質さや大きなバッテリーやモーターにより、ジョバンニの心を引きつけるものではなかったとのこと。
また、最近のジョバンニは、柔らかな乗り心地や美しいデザインのオフィチーナ・バッタリン社製の特注スチールバイクの乗り心地に夢中になっており、ジョバンニはその魅力から離れられなくなっていたようです。
そんな中、ジョバンニはライダーの体格に合わせたカスタムメイドのスチールフレームを使用したEバイクの制作を発案。オフィチーナ・バッタリンのEロードバイクの制作は本当に可能なのか。この疑問を胸に、ジョバンニは息子のアレックスや工場の職人たちと共に新しいプロジェクトを立ち上げました。彼らの目標は、スチール製のフレームを使用して完全にカスタマイズ可能なEロードバイクを制作することだった。そして、そのバイクが持つべきは、カスタムメイドフレームの快適さとスチールの滑らかな乗り心地を併せ持つことでした。
Fenixは他のオフィチーナ・バッタリンのフィレットブレイズモデルと同じように見えるデザインを実現。フレームデザインは、コロンバスのGB81オーバーサイズ・スチール・チューブをベースに、プレミアム・モダン・ロードバイクのデザインを再現するために特注。バッテリーはダウンチューブ内に完全に隠されています。また、後方では、カセットの後ろに控えめに隠されたコンパクトなFSAハブモーターを採用しています。
フェニックスには、オフィチーナ・バッタリン独自のステムが付属。完全にCNC加工されたこのステムには、3つのパワーアシストモードにアクセスするためのボタンが組み込まれています。位置も操作も簡単なステムマウントのコントロールは、道路から目を離すことなく、移動中のライドを素早くパワーアップさせることができます。
フェニックスの2023年の生産台数はわずか30台。この限定生産は、品質、クラフトマンシップ、そしてオフィチーナ・バッタリンを選ぶサイクリストが求めるパーソナライゼーションへのこだわりを反映したものと謳っています。
フェニックスには、完成車としてのみ提供され、シマノまたはSRAMの電子制御式グループセットにのみ対応。バッタリンのワークショップでオーナーのサイズに合わせて作られたカスタムスチールフレーム、カーボンフォーク、ヘッドパーツカスタムクロモヴェラート仕上げ(オフィチーナ・バッタリン・プレミアムセレクションから1色)、オフィチーナ・バッタグリン製ステム(塗装済み
塗装済みカーボンシートポスト、塗装済みカーボンハンドルバー、シリアルナンバー入りプレート、FSAハブモーター、ビジョンSLディスクホイール、ジョバンニ・バッタリンのサイン入り証明書が付属。フェニックスの完成車価格は9900ユーロ(約154万円)から。EU圏外での販売は行っていません。
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Officina Battaglin