デイリーアーカイブ Jan 19, 2025
破産したハイテクEバイクメーカー「ヴァンムーフ」 アメリカ・マイクロモビリティ社が買収の動きを見せる
アメリカ、micromobility.com(以下、マイクロモビリティ)は、2023年7月に破綻したハイテクEバイクメーカー「ヴァンムーフ」の非拘束的な買収提案を出したことを発表しました。
Vanmoofと言えば、スマートなデザインとハイテクを売りにしたEバイクで知られています。同社は新型コロナウイルス感染症の影響により売上を伸ばし、2021年9月に1億2800万ドル(日本円で約160億円)の資金調達を実施。同社は世界で最も資金調達したEバイク企業であると謳っていました。
しかし、2020年4月に発表したEバイク「S3」と「X3」で、配送中に発生した傷や損傷、故障など様々なトラブルが発生し、保証期間中の修理・交換費用のコストや、低価格で最大3年間の無料メンテナンスと、盗難にあったバイクが2週間以内に回収できなかった場合の代替モデルを用意するプラン「Peace of Mind保証」による多額の損失による影響で、2023年7月17日に破産しました。
2015年にサルヴァトーレ・パレラによって設立されたマイクロモビリティは、Helbiz Inc.を通じて共有マイクロモビリティソリューション、Wheels Labs Inc.を通じてレンタカーサービス、そしてmicromobility.comブランドを通じてEコマースと計画的な店舗販売を提供しています。
マイクロモビリティの初期の非拘束的提案は、マイクロモビリティ市場への拡大への強いコミットメントを示すもので、好意的に受け入れられました。現在、同社は拘束力のある提案を準備しています。マイクロモビリティのCEO、サルヴァトーレ・パレラは、この潜在的な買収について次のように述べています。「この潜在的な買収は、マイクロモビリティ市場での私たちのリーダーシップを強化し、ソリューションのポートフォリオを多様化する長期戦略の一部です。VanMoofの強力なブランドの評価、革新的な電動自転車の技術、そして独特な定額制モデルは、都市交通の未来に対する私たちのビジョンと完全に一致しています」
買収が成功すれば、マイクロモビリティはヴァンムーフの技術と定額制モデルを活用して、グループの製品提供を強化する計画です。同社は、今後数年間でこの市場に大きな可能性を見て、電動自転車のセグメントへの投資を続ける予定とのことです。
パレラはさらに、「私たちは現在マイクロモビリティ業界が直面している課題を認識していますが、この業界の変革的な力を確信しています。品質と革新で知られるVanMoofの潜在的な買収は、都市交通のより持続可能で効率的な未来に向けた我々のビジョンに向けた興奮するステップです」と付け加えました。
関連リンク
Ride the future with our Electric Bikes | VanMoof
micromobility.com
高千穂の棚田を駆け巡るEバイクツアー登場 高千穂の生活を五感で体験できる
合同会社Trailheadは8月1日、「高千穂アドベンチャーツーリズム協議会」と共に、新たなEバイク(電動アシスト自転車)ツアーを立ち上げたと発表しました。これは、美しい高千穂の棚田を巡るもので、その風景と生活、文化に触れることができます。
ツアーは「棚田駆け巡るebikeツアー」と名付けられ、高千穂の農道を巡ります。参加者は、棚田での稲作や高千穂牛の育成など、地元の生活に密接に関わります。また、神社や神楽など、地元の文化についても学べます。途中で休憩する際には、地元で作られたおにぎりを提供します。
ツアーの魅力として、棚田を駆け抜ける感覚や、標高差100mの体感、高千穂の生活を五感で体験できるといった特徴が挙げられます。ツアーは9:00から12:00まで行われ、費用は12,000円(税込)です。なお、収益の一部は、ツアーで訪れる地区へ寄付されます。
関連リンク
TrailHead|高千穂の棚田と絶景キャンプ (kntf.jp)
自転車で運べるテント型キャンピングトレーラー「GentleTent B-Turtle」
近年のキャンプブーム流行している物の1つと言えばキャンピングカーでしょう。オーストリアでは自転車で運べるテント型キャンピングトレーラー「GentleTent B-Turtle」というのが存在します。
GentleTentはインフレータを使用したテントを展開しており、その中には自転車用キャンピングトレーラー仕様の「B-Turtle」が存在します。これは、日常的には貨物トレーラーとして、キャンプには2人が快適に過ごすことができるスペースとして使用できます。
骨格には軽量アルミニウム構造を採用しており、トレーラーとテントの合計重量はわずか29kg。しかも、テント構造を解体することで大型自転車トレーラーになり、普段の買い物などの輸送用途にも活用できると謳っています。
キャンプモードでは、ドロップステッチ製の210 x 130 cmの寝面を持つテントが、地面から直接離れた位置に2人分のスペースを提供。テントの素材は高品質で通気性のある綿混紡生地を採用。さらに、窓フィルムで作られた開閉可能な窓と、蚊帳付きの換気用窓が設けられています。
テント生地は、通気性のあるポリエステルと綿の混紡で作られており、結露を防止し、風による騒音も抑えます。さらに、UV安定性も持っています。暑さや天候から守るための外側カバーが付属しており、テントエリア全体に広げることができます。テントのチューブ構造は交換可能なチューブインチューブシステムを採用しています。これらの特徴により、B TURTLEは自転車によるキャンプ旅行をより快適で、より便利にしてくれます。
https://youtu.be/BNE9XLIiJFk
B-Turtleの価格は3499ユーロ。日本では発売されていませんが、参考になる部分は多いでしょう。
関連リンク
GentleTent - Coming Home: Aufblasbare Zelte aus Österreich