デイリーアーカイブ Jan 10, 2025
BD-1の乗り換えとして新たに折りたたみ自転車を注文
折りたたみ自転車のBD-1に乗って一番良いと思ったのは、行動範囲が自由になるということだ。徒歩だと歩くのは遅すぎる、自動車は駐車問題と疲れて無理して走ったら事故のリスクが高くなるし、自分が運転しないと走らない。徒歩や自動車とは違い、自転車の利点は歩きよりも速く移動でき、輪行などで休憩していても移動できることだ。移動中も駅弁などで旅を楽しむことができ、これがなければ自転車の魅力は多いに減るだろう。
通常のスポーツ自転車なら輪行できるだけでも多くの利点を得られるが、折りたたみ自転車は気軽に折りたたんで輪行できるため、雨が降ったら別の場所に気軽に行くことができる。ネットカフェなどの仮眠でも自転車を中に入れて盗難防止を行うのもできる。
折りたたみ自転車で旅をして、折りたたみ自転車の良さは堪能していたが、BD-1自体はあまり使っていなかった。18インチと車輪が小さくクイックで安定性が低いハンドリングは、走らせて気が休まる時がなく乗っていてイライラする事もあったからだ。
車種はTern Link N8。2017年モデルが登場するためか価格が比較的安くなったのが理由だ。スポークはSAPIM製を採用し、後輪スポークの組み方がクロスしているため、恐らくホイールもそれなりに強度もあると思ったのもある。
出典:橋輪 : tern Link N8 の2016年モデルが先行入荷!【橋輪Blog】 - livedoor Blog(ブログ)
出典:橋輪 : 2016 DAHON Horize 入荷です!【橋輪Blog】 - livedoor Blog(ブログ)
Dahon Horizeの場合、反フリー方向のスポークの組み方がラジアル組というスポークがクロスしていない組み方となっている。同じ組み方をしたEscape RX4のホイールのスポークを折ったことがあるので、Dahon Horizeは対象外にした。
参考:Escape RX4のスポークが折れた – シクロライダー
Tern Nodeを選ばなかった理由
Link N8を買う時、最後まで悩んだのが24インチの折りたたみ自転車のNode D16だ。サイクルモードでNode D16に乗った時、大径車輪に近い安定性の高さに感動し、最初はNode D16にしようと思った。
20インチと24インチの差を実感させられる Tern Node D16 – シクロライダー
しかし、Node D16を注文する直前に、自分は折りたたみ自転車で何をしたいのかを考えた時、コンパクトに折りたためるのを重視したほうが良いと思い、Link N8に変更した。
もし、自分が所有している自転車がグラベルロードと買い物用自転車だけならNodeを買ってたが、Escape RX4、Escape RX3、Umezawa・ランドナーと似たような公道仕様が沢山あるため、Nodeを買うのに躊躇してしまった。
そして、もう1つ問題になったのがタイヤラインナップの無さ。Node等の24インチはタイヤラインナップが少ない一方で、20インチはタイヤが豊富で場面に合わせやすいのもあった。
新車で初めてマトモな20インチ折りたたみ自転車を買うが、実際の性能はどのくらいあるのか。走行性能はEscape RX等の大径車輪のオンロードスポーツ自転車や、3万円小径車のAsama BETAと比較して、どれほどの性能があるかがきになる所だ。
ターン リンク N8 TERN Link N8 20インチ 折りたたみ自転車 シマノ...
5Linksの開発秘話から見る日本の自転車産業の空洞化
かつて自転車産業は日本が中心となっていたが、プラザ合意後の円高等により工場の海外移転などにより自転車産業の中心は台湾となったと言われている。自分みたいなユーザーにとって、工場の海外移転がどのような影響を与えるのがあまりわからないが、5Links2のブログを見ると、工場の移転により日本では自転車関連のモノづくりが衰退しているようだ。
アルミ製の折りたたみ自転車は「中国」か「台湾」でしか量産製造はできない
「デザインコンセプト」10 日本発の自転車とは・・・ / 5LINKS - ファイブリンクスでは、当初は日本製の折りたたみ自転車を製作しようとしたが、上手くいかない話がある。
いろいろな経緯があり、現在の私の師匠である「絹自転車」のA氏に出会うと、
「「中国」か「台湾」でしかアルミ製折り畳み自転車の量産製造はできない」
とのアドバイスをいただき、彼の工場で鉄製の構造試作車を作ってもらった後に、「台湾・中国行脚」OEM工場探しを始めたのでした。着想から4年後、2006年頃の話です。
アルミ製の折りたたみ自転車は「中国」か「台湾」でしか量産製造はできないというのは、エンドユーザーから見ると衝撃的な話だ。
台湾だと条件付きで容易に部品を作ってくれる
日本でCAD図面を使って、CNCで作ることもできますが、大量に作る場合は別にしても、少量であればかなりのコストがかかります。
以前に記載したように、台湾で開発するということは、他の量産車にも使用できる可能性のあるパーツであれば、「アルミの加工工場さん」は喜んで?作ってくれるわけです。その代わりオープンモールド(公開され他社が使ってもいいパーツ)となりますが。
「日々是改善」(ひびこれかいぜん)2 防水キャップ / 5LINKS - ファイブリンクスから引用。日本では製作を行っても製造基盤が無いため、量産数が少なくなり高価になるが、台湾だと製造基盤があるため、汎用性があり他社が使用しても良い部品なら、作ってくれるとのこと。
フレームパイプが選び放題で設計の自由度が増す
から日本で「傘」(編集注:5Linksの初期のコンセプトモデル名)を作ろうとしたときに、フレームに使用するアルミ管を選択しようとしたら、単純な「円管」と「角型管」しか調達できないであろうということでシンプルな車両デザインを描いていったのですが、実際フレーム製造工場に行くと、
工場の棚(幅10m高さ3mくらいでしょうか)に、無造作に何百種類という形のチューブ(トップチューブ、ダウンチューブ等)が刺さっていて、まるでミツバチの巣のような光景を見せられたのです。
そして係の人から、「好きなパイプを選んで」と言われたのです。
変わった形状の押し出し管やハイドロフォーミング技術などを使った管が選び放題で、曲げ加工や厚み、テーパーなどもお好みで変更が効くというのです。
「デザインコンセプト」10 日本発の自転車とは・・・ / 5LINKS - ファイブリンクスから。因みに、台湾のフレームブランドのKinesisは、フレームだけでなくチューブ単位のカタログがある。ダウンチューブだけで37ページあり、様々なパイプがあるのがわかると思う。
生産国の強みはインフラを握っているということ
5Linksの開発秘話を見ると、台湾の自転車産業の強みは生産国の強みでインフラを握っていることなのではないかと思う。工場を海外に移し、生産の中心が海外になると最終的に設計から生産までのインフラを奪われ、日本で容易に生産ができなくなり消費しかできなくなる事例となるのがわかる。近年の日本は「モノづくり」を謳っているが、自転車産業は「モノづくり」を言うのは難しくなっている。安易に「モノづくり」を言う漠然としたイメージに乗るより、空洞化を行っている他の業界も「自転車産業化」してしまうのではないかと危惧したほうが良いのではないかと思う。
新たに登場したエンデュランスロードバイク FELT・VRシリーズ
2017年のFeltのロードバイクに新たに登場したシリーズにVRシリーズがある。VRシリーズは、競技用ロードバイクのFシリーズよりもアップライトな姿勢で乗れる、エンデュランスロードバイク「Zシリーズ」の進化系となっている。
FELT VR60 出典:VR60 - FELT公式サイト | フェルト ロードバイク
フレームの設計は、競技用のFRシリーズよりもアップライトな姿勢で乗れ、ヘッドアングルを寝かし、ロードバイクとしてはロングホイールベースを採用し、ロードレーサーに特有のふらつきやすさを解消しているとのこと。また、シートステーブリッジを廃止し柔軟性を高めたと公式サイトの解説に書いてある。フレームとタイヤとのクリアランスは十分あるらしく、35ミリまでのタイヤを装着できる。フレームにはVRシリーズ専用フェンダーを装着可能な台座や、トップチューブはストレージボックスを装着するためのアイレットを装備しているとのことだ。
FELT VRシリーズに注目しているのは、フレームだけでなく軽いギア比があるというのもある。通常のロードバイク用のクランクは50-34Tと、リアスプロケットをマウンテンバイク並に大きい32T等を装着していても、1以下に下げることができないが、VRシリーズは全車、クランクに30~32Tと軽いギアを採用している。そのため部品を交換しなくても、ギア比が1以下を得ることができる。10万円を切るVR60のクランクの歯数は46-30Tと、非常に珍しいクランクを採用している。注目しているのは安価なモデルでも低いギア比を実現していること。従来のコンパクトクランクよりも軽いギア比を装着しているクランクは、Dixnaラ・クランクやSUGINO OXなど高価な部品では存在するが、FSAが安価な部品を出して市販車に装着したことに注目している。
公道仕様ロードバイクとして完璧なスペックだが実際はどうなのか
太いタイヤに対応可能、専用泥除けの装着が可能、乗車姿勢はロードバイクとしてはアップライト、ディスクブレーキを装備、最初から軽いギアを装備していると公道仕様ロードバイクとして完璧なスペックだが、実際の走りはどうなのかが気になる。上位モデルは高いグレードの部品を装備しているが、エントリーモデルのVR60できになる部分が幾つかある。
VR60のブレーキはPromax製を採用している。Promaxは安価なエントリーモデルのスポーツ自転車に採用されているブランドの1つだが、性能よりも価格を重視していて判断されるブランドで、実際のブレーキの効きや調節等の使い勝手はわからない。クランクはFSA Tempo Adventureで、従来のコンパクトクランクよりも軽いギア比を採用しているため、ギアの歯(チェーンリング)や、クランクのラインナップは少ないため、アップグレードの可能性は気になる。気になる部分は幾つかあるが、初心者が直ぐに楽しめる安価な公道用ロードバイクに入る1台だと思っている。
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posted with カエレバ
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