デイリーアーカイブ Jan 10, 2025

Ternから新たに出たスポーティな20インチミニベロ「Crest・Surge」シリーズ

Ternといえば、折りたたみ自転車が有名だが最近では、折りたたみ自転車ではないタイプのスポーツ自転車もラインナップされている。今までは650Cホイールを採用した街乗り用スポーツ自転車が有名で、2017年モデルからは20インチのミニベロも登場するようだ。全車20インチの中でも車輪径が大きい451タイプを採用し、ロードバイク用のキャリパーブレーキを採用している。フレームはステムの移動量を大きくした設計となっており、前傾姿勢を容易に行えるフレーム設計となっており、タイヤは細くロードバイク的なミニベロとなっている。そこで今回はTernの小径車について解説してみた。 Tern Crest:¥51,000(税別)   Tern Clutchの20インチ版ともいえるのがCrest。泥除けな荷台が装着できる設計となっており、センタースタンドを標準装備している。フレームサイズは46 (150 to 165cm)50(165 to 180cm)の2種類がある。 Tern Surge:¥89,000(税別) Tern RIPの小径車版といえるモデルがSurge。RIPで採用されたエアロ形状のフレームを採用している。レース用ロードバイクでは流行のエアロ形状のフレームだが、小径車で採用されているのは珍しいだろう。前2段と多段仕様となっていて、長距離走行も可能となっている。小径車は、通常の大径車と比べて前変速機の位置が変わるためか、フロントディレイラーの位置を適正な場所にするために、変速性能を落とさないオフセット台座を装備している。フレームサイズは46 (150 to 165cm)50(165 to 180cm)の2種類がある。 Tern Surge LTD:¥198,000(税別) Surgeの各部品をグレードアップし、バトンホイールを装備したSurge Ltd。Frame Size 46は25台限定、50は50台の限定発売となるとのこと。 ストリート系の自転車はピストバイクやロードバイクなどで多くあったが、ストリート系のミニベロはTernのMiniveloシリーズが初めてだと思う。限定車のSurge Ltdは純正カスタムミニベロとも言えるだろう。TernのMiniveloシリーズは画像と簡単なスペックしか出ていないので、購入を検討している人は今後の情報をチェックしたほうがいいだろう。 出典:Tern Bicycles Japan Official Blog: 2017年ニューモデル「Non-Folding ミニベロ」 先行発表と先行限定販売のお知らせ

有名ブランドでは珍しいノーパンク仕様のクロスバイク Specialized Alibi

Specializedの定番クロスバイクといえばSirrusシリーズだが、2017年モデルでは新たにAlibiシリーズというクロスバイクが登場した。 出典:https://www.specialized.com/ja/ja/bikes/fitness/alibisporteq/118371 Alibiのフレーム・フロントフォークは A1 Premiumアルミ素材を採用している。泥除けや荷台の装着は可能で、上級モデルのAlibai Sport EQでは標準で荷台と泥除けが装備されている。クロスバイクの中でもスピードよりも汎用性や乗りやすさを重視したクロスバイクとなっていいる。 ブレーキはVブレーキ。ギア比は前のチェーンリングは48/38/28T。後ろのカセットスプロケットはShimano, 8-speed, 11-34tとクロスバイク用ギア比。前はマウンテンバイクよりも少し重く後ろのギアはマウンテンバイクのギアで軽いギアがあるタイプとなっている。 車輪径は700Cでタイヤ幅は38C。タイヤはNimbus Airlessと空気が要らないノーパンク仕様のタイヤとなっている。 ノーパンクタイヤで気になる部分や考えたほうが良い部分をまとめる。 ノーパンク仕様のタイヤはホームセンターなどでよく見るようになったが、大手自転車会社で採用されている例は現代ではない。殆どのノーパンク仕様タイヤを装着した自転車は、自転車ブランドとしてみると、安さを売りにしてブランドイメージが低い所がほとんどだ。 ノーパンクタイヤが普及しない理由の1つに走りが悪いのが挙げられる。電動アシスト自転車「マルキン・ショプカシリーズ」には、通常のタイヤとノーパンク仕様のタイヤを装備したモデルがある。2台の航続距離には大きな違いがあり、通常のタイヤを装着したショプカハイブリッドの航続距離は最大45キロで、ノーパンクタイヤを装着したショプカハイブリットプラスは35キロと、航続距離に大きな違いがある。 数値で見る通常のタイヤとパンクしないタイヤの走りの違い – シクロライダー また、ノーパンク仕様のタイヤは店舗で売られていなく取り寄せになる事例や、スポーク交換で使えるノーパンクタイヤを壊してスポークを交換しないといけない事例もあるようだ。 補修するのに多額のお金がかかるパンクしないタイヤ – シクロライダー パンクレスクロスバイク SPECIALIZED ALIBI-錦ロイヤルのカタログ/堺市堺区錦綾町|エキテンでは、Alibiのタイヤは摩耗後のエアレスタイヤへの交換は出来ず、通常のタイヤに交換となるようだ。仮にAlibiに装着されているNIMBUS AIRLESSの性能が良くても、同じタイヤに交換できないのはどうかと思う。 パンクしないタイヤは、パンクしない利点を取った一方で多くの欠点も持っている。個人的にはパンクしない理由でAlibiシリーズを買うのなら、普通のクロスバイクを購入し、Schwalbe マラソンシリーズ等の丈夫なタイヤを装着してこまめに空気を入れたほうが、総合的に見て良いのではないかと思う。 シュワルベ(シュワルベ) マラソン MARATHON 700x28C サイクルチューブタイヤ (Men's、Lady's) posted with カエレバ 0 シュワルベ Amazonで探す 楽天市場で探す Yahooショッピングで探す

時代から立ち止まっているランドナーと先進化を行うトレッキングバイクの違い

日本ではツーリング専用の自転車と言えば、ランドナーが一般的だ。有名なのは、丸石のエンペラーだが、最近ではアラヤなどの会社もランドナーを販売している。 このようなランドナーは、クロモリフレームとドロップハンドル、Wレバー等の今でも昔のスタイルを引きずるのが特徴となっている。 逆にヨーロッパ圏のツーリング自転車は先進的になり、内装変速機やギアボックスやベルトドライブが登場している。 http://pinion.eu/en/p1-18-gearbox/から引用 チタンフレームに前後キャリア、ギアボックスを装備したトレッキングタイプのツーリング用自転車。Pinionブランドのギアボックス車は、idworx、Nicolai、STEVENS、KOGA、KTM等に採用されている。 なぜ日本では、ツーリング用自転車は昔のスタイルを引きずる一方で、ヨーロッパのツーリング用自転車は先進的になっているのか。個人的には、ヨーロッパのツーリング用自転車は旅を行う為の道具のためスタイルを重視するよりも、旅自転車に必要な機能を入れるのが重要なのだと思う。 一方で日本の旅自転車の主流であるランドナーは、旅で必要な機能を純粋に追い求めずランドナーのスタイルを重視しているため、今でも昔のスタイルを維持しているのだろう。 ここで思うのが、日本のランドナーは決して、現代の旅に合っていないということ。Wレバーやドロップハンドル、カンチブレーキは決して扱いやすい物ではなく、ヨーロッパのトレッキングバイクと比べると前傾姿勢になる車体設計となっている。 世界を走る旅自転車の写真を見ると、ランドナーは衰退してマウンテンバイクやトレッキングバイクが多いのは、旅を行うための機能を重視しているのもあるのだと思う。機能よりも様式を重視している日本のランドナーだが、もしランドナーをもっと売りたいのなら、様式だけでなく現代に合った機能も追求しないといけないだろう。