デイリーアーカイブ Jan 11, 2025
折りたたみ自転車 Tern Link N8のタイヤを太くした。タイヤを太くした効果はあるか?
折りたたみ自転車「Tern Link N8」に標準装備されているタイヤはSchwalbe KOJAK 20×1.35というタイヤ。やや細めのタイヤで車体デザインも相まってシャープな雰囲気のデザインになり、舗装路では走りが軽くて乗り心地も良かった。
しかし、タイヤが細いため段差の通過では乗り心地が硬く、荒れた道では安定性が低い問題もあった。自分が折りたたみ自転車にもとめているのは速度よりも道を選ばなく歩きよりも速く走れることなので、今回タイヤを太くしてみた。今回装着したタイヤはTIOGA FASTR X 20×1.85だ。
タイヤを太くすることでデザインが一気に変わる
FASTR Xに交換したことにより、今までのオンロードスポーツ的な雰囲気から、骨太なマウンテンバイク風味のデザインに変わった。個人的にSchwalbe Kojakを装着した状態のLink N8のほうが気に入ってた。
荒れた道も気にしないで走っていけるほどの安定感
タイヤ幅を1.35インチから1.85インチに太くしたため、荒れた道も安定して走ることができるようになった。写真のような砂利道は1.35インチのタイヤを装着していた時は走るのに躊躇していたが、1.85インチにタイヤを太くすると安定して走ることができる。乗り心地も良くなり荒れた道では逆に速く走ることができるようになった。
タイヤ外径が大きくなり走りも変化
タイヤが太くなると外径も変化する。Schwalbe KOJAK 20×1.35の場合タイヤ外径は約476ミリ。Tioga FASTR X 20×1.85の場合の直径は約500ミリとのこと。20インチの車輪は直径が大きく細いタイヤが多い451規格と直径が小さく太いタイヤが多い406規格の2種類ある。Tern Link N8は406規格を採用している。
http://www.cb-asahi.co.jp/html/size-etrto.html
451規格のほうが車輪径が大きく舗装路でスピードを出すには向いていると言われている。どの位違うかというと、DAHONの試乗会でLink N8よりも車輪径が大きいSpeed Falcoに試乗しスピードの維持が違うのに驚き、Link N8を買ったのを少し後悔したほどだ。
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SPEED FALCOに装着されているタイヤはKenda Kwest 20×1-1/8。タイヤ外径は約507ミリとなっている。FASTR X 20×1.85インチは20×1-1/8に近いほど外径が大きくなっている。これだけ外径が大きくなると、スピードの維持が1.35インチよりしやすく、速度の落ち方が1.35インチよりも遅いのが明らかにわかる。
コミューターや旅行用途ならタイヤを太くするのは利点が多い
折りたたみ自転車に何を求めるか様々だと思うが、スピード追求ではなく旅のツールとして使ったり、コミューター的な使い方をするのならタイヤは太いほうが良いだろう。小径車でタイヤを太くと、乗り心地が良くなったり荒れた道でも安定性が上がったり利点が多い。逆にスピードを求めるのなら車輪径を大きくし細いタイヤを履いたほうがいいだろう。
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小径折りたたみ自転車は通常のミニベロよりも走りが劣る理由
世の中では、よく折りたたみ機構がついた折りたたみ自転車と、折りたたみ機構がない小径車と走行性能を同じに考えて論じる人がいるが、折りたたみ自転車と小径車の走行性能はまったく違う。
自分は買い物用小径車のAsama Betaを持っている。20インチ7段変速で、フレームデザインはルイガノMV1風で4万円クラスの小径車だ。
自分はAsama Betaで、伊勢神宮、焼津、静岡を走ったことがあり、1日80-100キロを走ったことがあるがギア比が低いのと乗り心地が硬いぐらいで、特に不満はなかった。
一方、折りたたみ自転車のLunk N8は、幕張からサイクリングロードを経由して銚子に行く約100キロのコースを走り、次の日に霞ヶ浦を走る計画を立てたことがある。
この時、ゴール地点の銚子まで残り30キロほどで走るのが嫌になり、霞ヶ浦を走る気が起きず電車で浜松町まで戻り、伊豆大島を走ることにした。
4万円クラスの小径車は7万円クラスの小径折りたたみ自転車より走りが良いという事例だが、なぜこのようなことが起こったのか。
折りたたみ自転車のLink N8の場合、元気がある時は走りが良いと思ったのに対して、元気がない時はペダルを踏んでも走らなく感じ力が逃げているようにも思えた。恐らくフレームの設計なのではないかと思う。
https://www.cyclorider.com/archives/17965
いくら、今の折りたたみ自転車が良いと言われていても、折りたたみ機構をつけないといけない折りたたみ自転車は、折りたたみ機構で重量が増したり、剛性が下がる恐れを考えたら、走りを重視するのならできるだけ試乗したり、折りたたみ自転車を買うのはやめたほうがいい。
ただ、折りたたみ自転車は折りたたみ機構があるおかげで、行動範囲が広がる。折りたたみ自転車は車載や輪行がしやすいため、よくできた折りたたみ自転車は日常生活や旅行などで役に立つ。これがあるから自分は折りたたみ自転車を持っているのだ。
折りたたみ自転車に軽量シートポストを付けると曲がる事例があるようだ
折りたたみ自転車は、折りたたみ機構を備えるため通常の自転車ではあまり見ない部分に高負荷が加わる場合がある。
一般的な折りたたみ自転車のシートポストは、通常の自転車よりも長い。小さく折りたたむためフレームが小さくなるので、長いシートポストを装着しないといけないからだ。
そのため必然的にシートポストが長く、シートポストの重量も重くなるため、軽量な社外品のシートポストに交換する人も居る。しかし軽量な社外品シートポストに交換したらシートポストが曲がる事例があるようだ。
最初は、LiteproブランドのDAHONシートポストを装着して早々に曲がり、FF-Rブランドのシートポストの耐久テストや、DAHON純正のシートポスト、社外品のLitepro・FF-Rのシートポストについて考察している。
http://hashirin.com/archives/1704664.html
DAHON以外の事例としては、Bromptonに社外品のアルミ製シートポストを装着し、曲がりや折れが発生。純正スチール製シートポストに交換した例もある。
http://bicitermini.com/b/2017/01/06/14174/
個人的に気になったのがBromptonに社外品シートポストを入れるということ。Bromptonは、DAHON等の折り畳み自転車と比較するとシートクランプ部分の位置が低く、他の折りたたみ自転車よりもシートポストの突き出しが長くなる。
そしてシートポスト径が他の折りたたみ自転車とあまり変わらないため、テコの原理で考えれば普通の折りたたみ自転車よりもシートポストに高負荷が加わるのは否定できない。因みにBromptonの純正シートポストはスチール製で素材的にアルミよりも強度が高いのが特徴となっている。一部にチタン素材を採用した、限定のスーパーライトモデルですらスチール製シートポストを採用しているようだ。
社外品の折りたたみ自転車用の軽量なシートポストは、モノによっては曲がりやすいと考えたほうが良いと思う。折りたたみ自転車のシートポストは純正でも高価なため、社外品に交換しても取っておいたほうが良いだろう。自分も折りたたみ自転車のTern Link N8を持っているがシートポストの交換はしないつもりだ。