デイリーアーカイブ Jan 11, 2025
車体重量6.97kgの14インチ折りたたみ自転車 Dahon Dove Plus
14インチ折りたたみ自転車で元祖と言えるモデルはBYA412と呼ばれるDAHONの折りたたみ自転車だと思う。BYA412は中国市場向けとして設計されたモデルと言われており、14インチのシングルスピードの横折れ式折りたたみ自転車だ。日本では最近までDAHONブランドで販売されていなく、OEMモデルのFIAT AL-FDB140が一部のユーザーに愛用されていた。
現在は、GICから登場したRenault ULTRA LIGHTがヒットし、DAHON(アキボウ取扱)も元祖と言えるDOVEを登場させた。
https://www.cyclorider.com/archives/16991
2018年モデルではDOVEの軽量モデルと言えるDOVE PLUSを登場させるとのこと。2017年のヨコハマ・サイクルスタイルで実車を見ることができたので
DOVE PLUSはDOVEに存在したステムの上下調整機構を削除し、シートポスト、クランク、薄いサドルに交換している。また、DOVE PLUSとDOVEをよく見るとフレーム自体が違うため、すべての部品が違うように見える。
DOVE PLUSの折りたたみサイズはW62xH56xD30cm。DOVEはW63×H55×D30と、DOVEとほぼ同じ。実際に試乗した限りではDOVEと同じようにハンドル~サドル長がコンパクトに感じた。価格は税別で78,000円とのことで現実的な価格だ。
http://enjoytheride.blog17.fc2.com/blog-entry-1330.html
超小径車潰しの一台の可能性を持つDOVE PLUS
重量7kgを切ったDove Plusを触って思ったのが、DOVE系統の14インチ折りたたみ自転車は超小径車を潰してしまう可能性があるのではないかということ。
https://www.cyclorider.com/archives/18301
10インチ以下の超小径車は折りたたみサイズを重視しているため、特殊な部品を採用したり乗り心地などの走行性能が悪い物や構造的に華奢な物が多い。DOVE系統の折りたたみ自転車はタイヤサイズが14インチと超小径車と比較すると大きく、フレーム剛性もあり、小径車の特徴である不安定さに気をつけて乗れば普通の自転車として見ることができる。14インチ折りたたみ自転車は車体重量も軽く、最軽量クラスのDOVE PLUSの6.97kgはCarry-meよりも軽量だ。低価格で購入できるRENAULT LIGHT8でも8.3kgと軽量だ。
14インチ折りたたみ自転車が超小径車と比較して不利なのが折りたたみサイズ。DOVE系統の14インチ折りたたみ自転車は、折りたたみサイズは20インチと比較すると小さいが、超小径車は14インチ折りたたみ自転車よりも小さいサイズで折りたためる物が殆ど。14インチ折りたたみ自転車よりも小さく折りたためないといけないのなら、Carry-meのような超小径車がいいだろう。
折りたたまず分解してリュックで背負うようにして持ち運べるミニベロ ムサシノジテンシャ・カワセミ
折りたたみ機構がないミニベロは、車輪は小さいが折りたたむことができないため、輪行してもあまり小さくならないモデルがほとんどだが、一部のミニベロでは、フレームのトップチューブを低くし、ハンドルステムを折りたためるようにしてコンパクトにすることができるモデルが存在する。
一例を出すとするとムサシノジテンシャのカワセミだろう。似たようなデザインの自転車と言えば、KHS P-20シリーズや、GIANT IDIOMだろう。カワセミは自転車を分解してリュックサックのように背負うことができるのを売りにしているが、既にKHS P-20が同じようにリュックサックのように背負えるのを売りにしている。
http://www.khsjapan.com/products/p-20r/
ただ、KHS P-20は20インチホイールを採用し走行性能を重視しているため車体サイズが大きい。KHS-Pシリーズで輪行する場合、前輪、シートポスト、ハンドルステムを外した状態で横1210×高さ610×奥行き240mm。カワセミは16インチで前輪、後輪、シートポスト、ハンドルステムを外した状態で横900×高さ450×奥行き200mmとなっている。また、カワセミは縦置きで自立できるようになっている。車体重量も8.7kgと軽量だ。
カワセミのライバルはBikefriday Pakit
カワセミのライバルはBikefriday Pakitだろう。Bikefriday Pakitは16インチの折りたたみ自転車で、横幅960×高さ610×奥行き250mmとカワセミよりも大きいが、フレームサイズが3種類あり幅広い身長に対応している。また、車輪を外さない状態で折りたたみ可能で、重量は外装8段変速仕様で9.38kgとなっている。
http://www.bikefriday.tokyo/products/entry/city-commuting/
カワセミの適応身長は不明だが、折りたたみ機構がないフレームでPackit以上にコンパクトに袋に入れているようなので、ハンドルとサドル間の長さは短いと思われ、身長が高い人が乗るにはキツそうに見える。
カワセミは今のところ試作車だけで詳しいスペックは書いていないため、どんな自転車になるのか気になる人は公式Webサイトをチェックしたほうがいいだろう。
http://musashino.bike/
4万円台のスピードタイプのクロスバイクではお薦めの1台 Nesto Vacanze
シティサイクル等を中心とした自転車ブランドの「マルキン」のスポーツ自転車ブランド「Nesto」のクロスバイク「Vacanze」は4万円台のクロスバイクではピカイチの走りの良さを持っているクロスバイクだ。
6061アルミ素材を採用したフレーム・フロントフォークのお陰か、車体重量は税抜き価格46,000円のクロスバイクでは脅威の9.9kgとなっている。参考としてかつて存在したEscape Airがフレームサイズ500mmで9.9kg、車体価格は税抜き価格66,000円だ。
2014 Giant Bicycle
また、Escape Airに搭載されているホイール「GIANT SPINFORCE SL 」はスポーク数が少ないが、Nesto VacanzeはEscape Airよりもスポーク数が多く、Airよりも少しは耐久性が高いように見える。その気になればもっと車体重量は軽く出来るだろう。リアエンドは130ミリとのことなので、Escape R3のようにロードバイクのホイールに交換が可能だ。
ブレーキはVブレーキ。普通のVブレーキで必要十分の性能は持っている。ギア比は前は48/38/28T、リアスプロケットはシマノ11-28Tの7段カセットスプロケットで錆びにくいメッキタイプ。リア7段の自転車はボスフリータイプとカセットスプロケットタイプの2種類があり、ボスフリータイプは構造的に車軸が折れやすい欠点があり、カセットスプロケットタイプを選ぶのが良い。ロードバイクよりも軽いギアがあるので坂道をのんびり走ることができると思う。
タイヤはMAXXIS DETONATOR FOLDABLE 700×28C。5万円台の自転車ですら装備されない定価4000円台のタイヤを装着している。
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DETONATORはGIANT Escape R3にも装着していたが、Escape R3に装着されていたDETONATORは低価格版のワイヤービード版で、VACANZEのタイヤよりもランクが低い。またEscape R3は2017年モデルではKENDA K-193「KWEST」を採用している。K-193 KWESTは安価なスポーツ自転車用タイヤで、グリップしない、乗り心地が硬い、走りが重い等、一般ユーザーから自転車店の店員まで非常に評価が低い。KENDA KWESTはVacanzeのDETONATOR・ケブラービードバージョンと比較すると雲泥の差で、あえて買ってまで使うタイヤでは無いと思っている。
https://www.cyclorider.com/archives/10075
https://www.cyclorider.com/archives/15541
4万円台とは思えないレベルの走りを持っている NESTO Vacanze
ワイズロード東大和でNESTOの試乗会が行われていたので、VACANZEを試乗したが、4万円台のクロスバイクとは思えない走りの良さに驚いた。少なくとも、部品を交換しないストック状態なら自分が新車購入したEscape RX4(タイヤはKENDA K193 KWEST)よりも走りは軽い。タイヤをパナレーサーグラベルキング28Cに交換したEscape RXと比較するとロードバイク風に重いギアを踏んで加速するような場合はEscape RXのほうが良いと思う。
走りはGIANT Escape R3のような軽快さに感じた。ロードバイクみたいに重いギアを使って加速するよりも、軽いギアを多用して加速するのが合っているタイプに感じた。アルミフレーム・アルミフォークなのに乗り心地は比較的良いと思ったのはタイヤが良い物を採用しているからだろう。NESTO Vacanzeを購入してタイヤを交換する場合、2000円クラスの安価なタイヤを装着するとグリップ力や乗り心地といった部分の性能ダウンする可能性があるので、タイヤ交換の場合は、定価4,000円クラスの標準装備されているタイヤと同等レベル以上のものでないとガッカリするのではないかと思う。
NESTO VACANZEは舗装路をスピードを出して走るスピードクロスで、ライバルはEscape R3(税抜き価格50,000円)だろう。ただ、Escape R3の標準装備タイヤは駄目タイヤのKENDA KWESTが装着されているので、そのままの状態で走るのなら、走りの軽さや乗り心地はNESTO Vacanzeのほうが上なのではないかと思う。
NESTO Vacanzeの欠点はフレームサイズが2種類しかない、リアの段数が7段しかない、カラーリングがフレームサイズによって異なるということだろう。フレームサイズは2種類しかなく420mmと480mmのみ。Escape R3は女性用のLivモデルもあり幅広い人に対応している。リアの段数が7速しか無いのは、お金をかけないでスプロケットの歯数を変更する時が問題になる。特に小さい歯数が多くあるロードバイク用のスプロケットに交換するとき、7段用のスプロケットが少ないため改造してリアのスプロケットの段数を8段以上にしたほうがいい。カラーリングもフレームサイズ480mmではカラーリングが少ないため購入時は注意が必要だ。
多少の欠点はあるが、Vacanzeは4万円台のクロスバイクではありえないレベルの走りを持っている。またNESTOは多くの店で手軽に買えるスピードクロスだというのも注目したい。多くの店で買うことができるのを評価しているのは、GIANT等のスポーツ自転車ブランドは、販売店を絞っているためNESTOやBRIDGESTONEのように街の自転車店で気軽に買えるのが重要になっているからだ。 個人的には、新車価格5万円台で中古価格3万円の中古クロスバイクや、3~4万円で売られているよく分からないブランドのクロスバイクを買うのなら、もっと金を出してNESTO Vacanzeを買うのを薦める。
https://www.cyclorider.com/archives/20565
https://www.cyclorider.com/archives/18698
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