デイリーアーカイブ Oct 30, 2024
軽トラックのような電動アシスト3輪自転車「KAITO」はどんな自動車か
人力にモーターの力で補助する電動アシスト自転車と言えば、一般車(ママチャリ)タイプや、E-Bike(電動アシストスポーツサイクル)を思い出す人が多いだろう。しかし、商用電動アシスト自転車というタイプを思い浮かべる人は少ないだろう。
商用電動アシスト自転車には、一般的な電動アシスト自転車を頑丈にした物から、沢山の荷物を運べる3輪タイプまで様々な物がある。今回、注目した電動アシスト3輪自転車「KAITO」軽トラックのような実用性を重視した商用電動アシスト自転車だ。
出典:https://alumisdendo.jp
公式サイトの制作秘話を見る限りでは、年配者が畑や近所へ出かけるときに使う軽トラックの代わりをイメージして作られた電動アシスト3輪自転車のようだ。
開発秘話によると、軽トラックを使用していた年配者が、年齢とともに諸事情で運転させてもらえなくなる人が多く、乗れる車両がシニアカーのみという状況を見て、「なにかほかに便利な乗り物はないのだろうか」と考えていたようだ。そこで、中国へ海外出張したときに見た三輪車を見て 製品の開発が始まったとのことだ。
日本ではブリヂストンサイクルやヤマハ、パナソニックといった大手電動アシスト自転車会社も電動アシスト3輪自転車を製造しているが、KAITOと何が違うのかと思う人もいるだろう。
KAITOは、これら大手会社の電動アシスト3輪自転車と、KAITOのほうが重い荷物を積める所だ。例えば電動アシスト3輪自転車「ヤマハ・PASワゴン」の積載重量は17kg(リアバスケット)と、軽い荷物しか積めない。一方、KAITOの積載重量は60kgと、大手の電動アシスト3輪自転車よりも重い荷物を運べる。また、シニアカーのように方向指示器やストップランプが装備されており、シニアカーに近い感覚で運用が可能だ。
https://youtu.be/BkrufjKBVGg
また、KAITOは、年配者だけでなく広い工場内や学校内で使う所があるとのこと。一般的な電動アシスト3輪自転車では見られない運用ができ、軽トラックのような電動アシスト3輪自転車と言えるだろう。
豊田トライクとSTROKE CARGO TRIKEとの違いは?
3輪商用電動アシスト自転車「KAITO」を見て、豊田トライクとSTROKE CARGO TRIKEとは、どのような違いがあるのか?と思う人もいるだろう。豊田トライクは120kg、STROKE CARGO TRIKEは60kgの荷物の積載を目標としており、KAITO並かそれよりも重い荷物を積める。しかし、豊田トライク、STROKE CARGO TRIKE、KAITOの3車種のコンセプトはまったく異なる。
豊田トライクは自立機能がない代わりに、安楽な乗り心地と2輪車らしいハンドリング+3輪の安定性を求めている。また豊田トライク・カーゴモデルに関しては車体前方に荷物を積む設計となっており、KAITOのように高い荷物を積載するのには適していない。車体中心部に荷物を積めるSTROKE CARGO TRIKEは、重い荷物を搭載しても安定でき自立可能な利点があるが、こちらも車体前方に荷物を積むため、後荷台仕様のKAITOとは違うコンセントだ。
https://www.youtube.com/watch?v=W2FpLA7YkJU
KAITOの弱みは恐らく高速走行だ。前1輪・後ろ2輪のトライクタイプは、直進安定性が高い一方、車体自体を傾けることはできず、無理にコーナーを回ると内側の車輪が浮く問題もある。そのため、自転車、オートバイの3輪車では、2輪車のハンドリングと3輪車の安定性を求めるために、倒し込み可能な前2輪に後ろ1輪のリーニングリバーストライクが主流だ。しかし、セニアカーの代用にもなるKAITOの場合、高速走行を捨てて低速走行に振っているため、このあたりは問題ではないだろう。
気になる所はドライブユニットと重量。豊田トライクはヤマハ・PASタイプ、STROKE CARGO TRIKEは現時点は不明(2018年8月時点ではBAFANG)だが、話を聞いた限りでは有名ブランドのドライブユニットを搭載したいニュアンスだった。KAITOに関しては、前輪インホイールモーター仕様で詳しいブランドは不明だ。電動アシスト自転車/E-Bikeでは有名ブランドのドライブユニットでないと、部品供給やサポートで不安がある。
車体重量が重いのも気になる。豊田トライクが基本モデルで30kg。STROKE CARGO TRIKEはベースフレームで35kgの重量なのに対し、KAITOは66kg(KAITO SS)と重い。豊田トライクの30kgですら持ち上げるのに躊躇する現状、車体重量66kgのKAITOを起こすのは大変だろう。
豊田トライクやSTROKE CARGO TRIKEと比べると、細部が荒っぽいKAITO。しかし、軽トラックのような電動アシスト3輪自転車は、よくできたアイデアだ。今後の発展に期待したい。
http://alumisdendo.jp/
自転車で旅する体験型民泊「CYCLESTAY」が大阪・京橋にオープン
世界的に様々な所で話題となっている生活するように宿泊する「民泊」。民泊ブームにより、ただ単に宿泊できる施設だけではなく、体験を提供する「体験型民泊」も登場している。
https://www.youtube.com/watch?v=dFwo8Ec9u_U
今回ピックアップするのは、大阪で誕生したCYCLESTAY。従来の民泊の機能にある「泊まる」だけでなく「体験する」ことができるとのこと。CYCLESTAYでは、民泊利用者専用のクロスバイクを5台用意され、クロスバイクで大阪各地の観光スポットやサイクリングロードを巡ることが可能だ。
「CYCLING × STAY」がコンセプトのCYCLESTAYは、民泊内に本格的クロスバイクや自社オリジナルのロードマップを設置。ロードマップに記載されているQRコードを読み込めば、簡単にスマホへサイクリングロードを登録することが可能で、自由に観光やサイクリングを楽しめる。また施設内で日本での自転車マナーや自転車の使い方も紹介している。自転車だけでなく、内装にも自転車のモチーフを取り込むなど、生活の中で日本の和や自転車を身近に感じてもらえるような施設になっている。
【概要】
名称 :CYCLESTAY
所在地 :大阪市都島区都島中通3丁目1-15
開業日 :2019年2月1日
URL :http://www.furuel.co.jp/cyclestay/
アクセス:JR 環状線・東西線・学研都市線、京阪電鉄、大阪メトロ 各線「京橋」駅から徒歩8分
国内最大級のオーダーメイド自転車展示会 「2019ハンドメイドバイシクル展」 東京で開催
参入障壁が低い自転車は、オートバイや自動車とは違い、多種多様な自転車を選ぶことができる。しかし、量産車にはない自転車を求めるためにオーダーメイド自転車の世界に入る人もいる。そんなオーダーメイド自転車の魅力を紹介するイベント「2019ハンドメイドバイシクル展」が、2019年2月23日(土)・24日(日)に東京都大田区の東京流通センター(TRC)にて開催される。
ハンドメイドバイシクルは、その人の体格や脚力等に合わせて設計・製造を行うカスタムメイドの自転車。競技用自転車だけでなく、ツーリング用自転車、高齢者・障がい者向けの自転車などで行われており、現在は、ハンドメイド技術を学べる専門学校が開設されている。
「2019ハンドメイドバイシクル展」では、東京流通センター(TRC)に会場を変更しての初めての開催。国内外のビルダー達によって造られた自転車や斬新で独創的なパーツを多数展示する。また、ビルダーやゲストを招いてのトークショーや体験ブースの設置も行う。
トークショー企画は、23日(土)はサイクルストアーヒロセ、BIXXIS JAPAN。スペシャルトークショーとして元競輪トップ選手「市田佳寿浩」氏とガールズケイリン選手を行う予定。24日(日)には、今野製作所、ハンドメイドバイシクルトークショーの予定。
出展社(予定)は以下の通り
あぶくま自転車工房
WELD ONE
EQUILIBRIUM CYCLE WORKS
エム.マキノサイクルファクトリー、
EMERALD BIKES
エンマバイシクルワークス
岡安製作所
加島サドル製作所
絹自転車製作所
K・L・C PRODUCTS
近藤機械製作所
今野製作所
アマンダスポーツ
サイクルグランボア
サイクルストアーヒロセ
サギサカ
SANO MAGIC
Sunrise cycles
Stubborn cycleworks
ダイワボウプログレス、
たつみ商会
鶴岡レーシング
東叡社
東京サイクルデザイン専門学校
東洋フレーム、
ドバッツ・ライノ・ハウス
日直商会
日東
Bakansu cycles
BIXXIS JAPAN
ビチスポーツモリアイ
BYOB Factory
5LINKS
プロショップタカムラ製作所
平和技術研究所
HELAVNA...