デイリーアーカイブ Jan 19, 2025
BOSCHユニットのE-Bike TREK Verve+をインプレッション
ヨーロッパではトップシェアを誇るBOSCHの電動アシストユニット。2017年にBOSCHは電動アシストユニットを日本に参入すると発表し、2018年モデルから、Boschユニットを搭載した電動アシスト自転車が登場しつつある。
コラテックやビアンキ等のブランドでボッシュの電動アシストユニットを搭載した電動アシスト自転車が登場しているが、Boschの電動アシストユニットを搭載した電動アシスト自転車のなかで一番安いのはTREKの電動アシスト自転車「Verve+」だ。Verve+は、クロスバイクタイプの電動アシストスポーツサイクルで、日本市場ではTREK唯一の電動アシスト自転車だ。
Verve+に搭載されているアシストユニットはBosch Active Line Plus。Boschユニットを搭載した電動アシスト自転車は、日本市場では30~40万円台のモデルが殆どだが、TREK Verve+は税抜き価格20万円以下で買うことができるBOSCHユニット搭載の電動アシスト自転車となっている。
税抜き20万円以下(2018年登場時)で買えるVerve+は、通勤等の日常用クロスバイクというコンセプトだ。Verve+は価格は安いが装備は充実しており、フレーム内蔵フロントライトやフェンダー内蔵テールライト、泥除けを装備しこの価格帯の電動アシストクロスバイクとしては、比較的買い得な電動アシスト自転車となっている。ブレーキは油圧ディスクブレーキを採用し。タイヤも太いため、スピードが出ても安定して停まれる安心感がある。
Boschの電動アシストユニットは期待はずれ?(2017年時の記事)
Verve+のアシストユニットはBosch Active Line Plusというもので、Boschの電動アシストユニットの中では低価格向けの街乗り向けユニットと思われる。ケイデンスメーターはなく、スポーツサイクルアシストユニットのヤマハ・PW(YPJ-R・YPJ-C)やパナソニックスポーツドライブユニット(パナソニック・XM1)と比較すると、街乗り向けだと実感する。
ヤマハやパナソニックのシティサイクル用ユニットみたいに、時速20km/h超えたときのアシストオフによる脚にかかる重さはなく、YPJ-R/YPJ-Cに採用されているPWユニットよりもパワー感はあり、アシストのON・OFFはわかりやすい。しかし、シマノのSTEPS E8080やXM1に搭載されているパナソニックスポーツドライブユニットみたいに、高ケイデンスで漕いでもアシストがかかる雰囲気ではなかった。
サイクルモードのコースで気になったのが、ペダルを漕ぐ脚を止めてアシストがオフになる時、コクンとした小さいショックが発生する。これは同ユニットを搭載したTern Vektronでも体感したので、Bosch Active Line+特有の問題と考えて良いと思う。因みに埼玉サイクルエキスポでVerve+と同じユニットを搭載し、海外用チューンのBosch Active Lineに試乗したことがあるが、こちらはアシストオフのショックが無く、時速27km/h近くまでフラットに力強くアシストしてくれた。
感覚的にはBENELLI TAGETEに装着されているBAFANG社のユニットに近い。しかし、BAFANG社のユニットはアシストオフの時のコクンとした感覚がないため、BOSCHよりもBAFANGのほうが優秀なのではないかと思ってしまう。
もしシマノ製アシストユニットが搭載されていたら破格だが…(2017年時の記事)
TREK Verve+の価格は税抜き20万円以下と装備内容を考えたら比較的安価だ。しかし、ペダルを漕ぐ脚を止めてアシストがオフになる時、コクンとした小さいショックが発生するアシストユニットのおかげで、両手を挙げて薦められる電動アシスト自転車ではない。もしシマノSTEPS E8080を搭載して25万円以下なら間違いなくお薦めだが、このレベルだと購入前に必ず試乗するべき電動アシスト自転車の1台の中に入るだろう。
しかし、2018年に再試乗することができたが、評価は一気に変わった。
2018年に再試乗した時のインプレッション
2018年に、実際の公道でTREK Verve+に試乗することができた。この時最初に感じたことはモーター音が静かな事。電動アシスト自転車やE-Bikeは車種によって様々なモーター音を発する。筆者が知る限りではヤマハ・PW-X、パナソニック・スポーツドライブユニット、シマノ・STEPS E8080はモーター音が大きい。その中でもシマノ・STEPS E8080は高音を発することで知られている。短時間で乗るのならモーターの高音は面白いが、これが何時間も続くと喧しいのだ。
TREK Verve+に搭載されているBosch Active Lineユニットは、音が静かでアシストが発生した状態でも非常にわかりにくい。また、太いタイヤのおかげで、一般公道では終始安定した走りができる。そのため、普通のサイクリングを行うのならリラックスして走行できる。2017年のサイクルモードでの評価が悪いのは、サイクルモードの試乗コースが実際の一般公道とかけ離れており、高速走行を重視する道だったのもある。一部の自転車ブランドではBoschユニットを高評価している所があったが、その理由がやっと理解できた。
Bosch Active Line Plusユニットは、レーシーな走行を楽しむE-MTBよりは、TREK Verve+のようなE-クロスバイクやE-トレッキングバイクに合っている。アシストオフ時の、コクンとした小さいショックが気にならないのなら悪くない選択肢だろう。
https://www.trekbikes.com
ブリヂストン・パナソニック・ヤマハ等の国産電動アシスト自転車ブランドを紹介
モーターの力で人力を補助する電動アシスト自転車は、日本では多くの会社が参入している。その中でもブリヂストン・パナソニック・ヤマハの3社は長年に渡り、電動アシスト自転車を製造しており、トップ3とも言える存在だ。
今回は、日本の電動アシスト自転車トップ3ブランドの紹介する。それだけでなく日本国内の注目の電動アシスト自転車ブランドを紹介する。
ブリヂストンサイクル
一般車からレース用自転車まで様々な自転車を製造しているブリヂストンサイクル。電動アシスト自転車は長年にわたりヤマハ発動機と蜜月関係だったが、現在はヤマハ製ユニットを搭載したモデルだけでなく、自社ユニットを搭載したモデルなど、様々な電動アシスト自転車をラインナップした。
https://www.youtube.com/watch?v=wxQ0iwUaf-E
自社ユニット「ブリヂストン・BSデュアルドライブ」が他社と違うのは前輪駆動という所。ヤマハ・パナソニックは車体中心部に装着したミッドドライブユニットを採用し、チェーンに脚力とモーターの力が合わさって進む。それに対しBSデュアルドライブは前輪にモーターを搭載することで、モーターの力と脚力が分散されて進むタイプだ。また、このタイプは走行中にペダルを止めたり、下り坂でブレーキをかけると充電を行うのも特徴だ。
電動アシストスポーツ自転車(E-Bike)に関しては、トップ3の電動アシスト自転車会社の中で、唯一参入していない。
パナソニック
1979年に国内第1号の電気自転車「Electric Cycle」を開発したパナソニック。その後、1996年にナショナル自転車工業株式会社(現パナソニック サイクルテック株式会社)初の、パナソニック製モーターユニット搭載電動アシスト自転車「陽のあたる坂道」が誕生した。2019年3月に国内完成車累計出荷台数が300万台を突破し、パナソニックの自転車ラインナップの中心とも言える存在となっている。
電動アシスト自転車は10万円以下の低価格帯から、15万円を超える子供乗せ自転車まで多種多様な電動アシスト自転車をラインナップ。カバンの中からキーを出さずに、電源ONと同時に後輪サークル錠が自動で開錠する「ラクイック」を採用するなど、他にはない機能を採用しているのもある。
電動アシストスポーツ自転車にも力を入れている。E-Bike登場前に登場した「ハリヤ」は、貴重なスポーティタイプとして多くの人が買い、マウンテンバイク風にカスタムされたモデルもあった。また、E-Bikeに関しては本格E-MTB「XM1」や、フルサスペンションE-MTB「XM-D2」を発売し、力を入れている。
ヤマハ
1993年に世界初の量産電動アシスト自転車を発売したヤマハ。電動アシスト自転車のリーディングカンパニーとして、一般車からE-Bikeまで幅広いモデルをラインナップしている。かつてはブリヂストンサイクルと関係が強かったため、ブリヂストンサイクルと似たモデルが多数あったが、2019年現在はヤマハオリジナルのデザインの電動アシスト自転車をラインナップしている。
E-Bikeに関しては、E-Bike前史の時代のPAS Brace、E-bike初期のYPJ-R/YPJ-Cから取り組んでいる。YPJ-R/YPJ-Cは小型バッテリーと脚力重視の低アシストで評価が2分されたが、その後に登場したYPJ-XC/YPJ-EC/YPJ-TC/YPJ-ECでリーディングカンパニーの矜持を見せた。
その他 注目の国産電動アシスト自転車ブランド
ミヤタサイクル
かつては他社からドライブユニットを供給して電動アシスト自転車の製造を行っていたが、現在は終了。2019年現在、スポーツタイプのE-Bikeに照準をあわせて展開している。シマノ・STEPSユニットを搭載したE-クロスバイク「CRUISE」と、E-MTB「リッジランナー」を展開している。
ミズタニ自転車
ブロンプトンなどの海外ブランドの自転車の輸入代理店を行っているミズタニ自転車。E-Bikeに関してはシマノ・STPESを搭載したE-Bike「Seraph E-01S」を製造している。グラベルロードの設計を採用したため、前傾姿勢気味のスポーティなポジションで、E-グラベルバイクともいえる1台だ。
深谷産業
自転車部品の輸入代理店がメインの深谷産業はE-Bike「DAVOS E-600」の製造も行っている。Seraph E-01Sと同じく、グラベルロードの設計を採用したE-グラベルバイクの1つで、クロモリフレームと大容量バッテリーが特徴だ。
デイトナポタリングバイク
出典:https://www.potteringbike.jp
後輪インホイールモーター+小型バッテリーをレザーバッグに隠すことで、電動アシスト自転車に見えないのが特徴だ。高機能よりも低価格とシンプルを売りにしている。ラインナップは折りたたみ自転車タイプのDE01シリーズ、フラットバーロードタイプのDE02シリーズ、ミニベロタイプのDE03シリーズをラインナップ。
今後注目の電動アシスト自転車
豊田トライク
2輪車のように軽やかに曲がることができ、安定性が高い次世代の電動アシストモビリティ。佐川急便と共同開発したカーゴモデルなど多種多様なモデルを展開予定のようだ。
https://www.cyclorider.com/archives/24167
エンビジョン
日本国内の普通自転車(全長1,900mm、全幅600mm)を満たし、日本の道路事情でも運転しやすい電動アシストカーゴバイク。2019年4月現在開発中。
https://www.cyclorider.com/archives/23678
【自転車漫画】マリーとこまめのご近所物語「サイクル。」Part28
レンゴクさんがTwitterやInstagramで公開している人気の自転車漫画「サイクル。」。今回はマリーとこまめのご近所物語をノーカットでお送りします。
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五十嵐英貴さん(@rengokulab)がシェアした投稿 - 2019年 3月月7日午後6時10分PST
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