デイリーアーカイブ Nov 5, 2024

【E-MTB】坂を駆け抜ける喜びと下りの安定性を両立したフルサス電動アシストMTB「TREK Rail9.7」【E-Bike】

2019年、日本のE-Bike界で話題を攫った1台と言えば「TREK Rail9.7」だろう。TREKのフルサスペンションE-MTB「Rail9.7」は、2019年に世界同時発売し日本で初めて登場した「Bosch Performance Line CX」を搭載したカーボンフレームのE-MTB。カーボンフレームにより車体重量は約21kgと、大容量バッテリーを搭載したE-MTBとしては軽量なのが特徴だ。 価格は790,000円(税抜)と、簡単に手が出せないが既に日本に持ち込まれた輸入分が完売。本来なら、伊豆諸島に持ち込むかB.B.BASEに載せて(参考記事)房総半島を走る等、公道試乗を行う予定だったが、諸事情により「トレイルアドベンチャーよこはま」のコース内での試乗記事となる。 E-MTBだからこそサイドスタンド装着が必要な理由 TREK Rail9.7には、サイドスタンドが装着できる台座がある。一般的にスポーツ自転車はスタンドをつけないのが一般的だが、E-Bikeではスタンドの装着が可能でないといけない。理由は3つあり、1つ目はスタンドが無いと行動範囲が狭くなる。これは従来型自転車でも同じだが、輪行が難しく、モーターパワーで重量を相殺できるE-Bikeでは、スタンドを装着しない理由は無い。 2つ目は、車体にバッテリーを搭載した事で自転車が重くなっている事。車体を倒した状態で駐輪し、再度走る時、自転車を持ち上げる必要があるが、車体重量が重いので持ち上げにくい。 最後の3つ目がバッテリー着脱の問題。殆どのE-Bikeはバッテリー着脱の設計を車体を直立した状態を考えて設計されている。Bosch製E-Bikeユニット搭載車のバッテリーの説明書を見た限りでは、基本的に車体を直立した状態でバッテリーを着脱するのが望ましい設計になっている。 しかし、Bosch E-Bike System搭載車はまだ良い方だ。一部会社ではバッテリーを反ドライブトレイン側にスライドさせて取り外すタイプもある。これだと、ドライブトレインを上にした状態で自転車を横倒しにした時、バッテリーを外そうとすると、最悪バッテリーが地面に落下してしまう。また、バッテリーを装着したままで車体から給電する方法を採用した車種もあるが、大半は給電ポートは反ドライブトレイン側に装備されているのでスタンドは必須だ。本格フルサスE-MTBでもサイドスタンドが装着できるRail9.7の方針は正しいだろう。 TREK独自のバッテリー着脱システムを装備 https://www.youtube.com/watch?v=I7l7ffGRny4 TREK Rail9.7には、Removable Integrated Batteryという機構を採用している。これにより、バッテリーの着脱はドライブトレイン側で行え、自転車を横倒しにした状態でも安心してバッテリーを外す事ができる。 また、バッテリーには格納式の取っ手を採用した。これにより、気軽にバッテリーを持ち運ぶ事が可能になった。 バッテリーはBosch PowerTube 500(500wh)。海外仕様では日本仕様より大容量のPowerTube 635(635Wh)を搭載している。日本市場で500Whバッテリーを搭載したのは、コスト削減、日本市場ではPowerTube 635が未投入、日本の電動アシスト自転車のアシスト関連の法律は、高速領域ではアシストが少ないためバッテリーの持ちが良いなどの関係で、PowerTube 500を採用したようだ。 坂を駆け抜ける喜びと下りの安定性を両立したTREK Rail9.7 TREK Rail9.7を試乗した感想を一言で言うと「上りは駆け抜ける喜びを持ち、下りは安定感が高い」。トレイルアドベンチャーよこはまレベルの上り坂では、よく動く前後サスペンションで地面を常にグリップさせ、Bosch Performance Line CXのeMTBモードのお陰で、筆者のレベルでは滑るという感覚が無い。筆者のレベルとトレイルアドベンチャーよこはまの上りや平地ではRail9.7の限界を引き出せなかった。Rail9.7の真髄を見るのなら、筆者の力量を超え、転倒、クラッシュ覚悟で限界まで走る必要があると感じた。仮に私用で購入していたらクラッシュ覚悟でやるが、広報用の試乗車では、そのような事を行うわけにはいかないので、筆者の力量を超えた運転はしていない。 下りはバッテリーの重さを感じるが普通に下れる。従来のE-MTBのようにバッテリーが飛び出たタイプにある、車体を捻じ曲げるようにコーナーを曲がる感覚は無い。また、フルサスペンションを採用したお陰で、大きい段差やバンプでも車体が乱れにくいので安心感が高い。従来の大容量バッテリーを搭載したE-MTBは重いバッテリーがダウンチューブに入っているため、人力MTBのような僅かな立て直しが難しい感覚がある。そのため、車体が乱れにくいフルサスペンションE-MTBのほうが、安心感が高いだろう。 坂を駆け抜ける喜びと下りの安定性を両立したTREK Rail9.7。伊豆大島や三宅島、B.B.BASEに載せて公道試乗ができなかったのが悔やまれる。機会があったら公道試乗も行いたい。 関連記事 https://www.cyclorider.com/archives/34473 https://www.cyclorider.com/archives/37082 TREK Rail9.7のスペック フレーム:OCLV Mountain Carbon main frame & stays, Removable Integrated Battery (RIB), tapered head tube, Knock Block, Control Freak internal routing, magnesium rocker link, Motor Armor, Mino...

駐輪場シェアサービス「MINIPA(ミニパ)」が手数料無償化キャンペーンを実施

個⼈宅などの空きスペースを駐輪場として、簡単に貸し借りできる駐輪場シェアサ ービス「MINIPA」は3月26日、駐輪場提供者に向けて、対象期間の売り上げを100%還元する、手数料無償化の取り組みを実施する。 MINIPA(ミニパ)は、個人宅や企業の空きスペースを駐輪場として、簡単に貸し借りできる駐輪場シェアサービス。空きスペースを活用することで、駐輪場が慢性的に不足している駅前や、駐輪場がない場所に、新たに駐輪場所を提供することが可能になる。また、不動産をお持ちのオーナー様は、空きスペースを貸し出して収益を得ることが可能なサービス。 日本では、2020年1月から新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、通勤時の駅や電車・バスの中など、人で混雑する場所での感染が非常に懸念されており、公共交通機関の代替手段として自転車を利用することで、不特定多数の人との密閉空間や接近を回避でき、適度な運動で代謝を良くして免疫機能を高めるため、自転車通勤は感染対策に有効という意見がある。一方で、都市部では駐輪場が不足しており、通勤に自転車を利用することが難しいといった課題も存在する。 MINIPAは、通勤に使える駐輪場所を増やし、感染拡大を防ぐことにつなげたいと考え、土地所有者の方に今回の趣旨を理解の上、少しでも多くの駐輪場所を提供できるように手数料の無償化を実施する。 実施内容は、対象期間(最大6ヶ月)貸主様への手数料を無償化。決済手数料もMINIPAが全額負担する。募集期間は2020年3月26日から(終了時期は今後の状況に合わせて判断)。手数料無償の対象期間は、2020年3月26日から2020年9月30日23:59まで(本キャンペーンの募集期間は予告なく終了する場合があります)。 公式サイト:MINIPA(ミニパ)

日常生活を飛び出すためのハイエンドクロスバイク「NESTO LIMIT1」の2020年モデルが発売

総合自転車メーカーのホダカは3月27日、スポーツサイクルブランド「NESTO (ネスト)」のクロスバイク「LIMIT1」を発売した。 LIMITシリーズは、細めのタイヤと軽量なフレームを採用したスポーティなクロスバイク。LIMIT1はカーボンフォークや SHIMANO SORA をドライブトレインに採用したハイエンドモデルだ。 アルミフレームには、表面を丁寧に研磨して仕上げたロウポリッシュ仕様を採用し、フロントライトは従来の約5倍明るい高輝度LEDタイプに変更することで夜間走行の安全性を向上させた。また、ベル、リフレクター、スタンドも継続して標準装備しており、普段使い用途にも配慮している。 ◆製品情報 希望小売価格       84,000円(税抜) 適応身長              400mm(150-165cm)、440mm(160-175cm)、480mm(170-185cm) カラー                  ロウポリッシュ 重量                     9.3kg (480mm) 付属品                  高輝度ライト・ベル・リフレクター・スタンド・バルブアダプター 取扱店舗              全国のNESTOプレミアムディーラー 製品情報URL      http://nestobikes.com/products/limit_1-b/ 公式サイト:NESTO