デイリーアーカイブ Nov 15, 2024
大分県でプロサイクルチーム「Sparkle Oita Racing Team」が発足 クラウドファンディングも実施
3SEEDSは1月1日、自転車による地域づくりを推進するプロサイクルチーム「Sparkle Oita Racing Team」(以下、Sparkle Oita)を発足させた。
3SEEDS株式会社は「Sparkle Oita Racing Team」を運営する組織。チーム名にあるSparkleは、国内を代表するスプリンターやオールラウンダーが集結し、火花を散らし疾走する姿が閃光(SPARKLE)を彷彿させるために名付けられただけでなく、おんせん県おおいたを自転車で盛り上げていきたいという願いから”温泉”(スパ)と”自転車”(サイクル)を組み合わせた意味も込められいる。
チームのビジョンは「九州に熱狂を生み、世界に挑む。」。世界に通用する温泉や食文化など豊富な資源をもっている九州の可能性を背景とし、「九州をひとつに」をテーマに新たな文化を創造し、世界に挑戦するとのこと。
また、チーム発足にあわせて、クラウドファウンディングサイト「Sandwich」上で支援を募っている。先日、当初目標の50万円を達成し、NEXTゴールの500万円を目指している。クラウドファウンディング限定のリターンも用意している。
大分にプロサイクルチームを新たに立ち上げたい。
まちなかに熱狂をもたらし、大分から九州をひとつに。
https://sandwichcrowd.com/project/detail/726 (Sandwich内 募集記事)
「Sparkle Oita Racing Team」メンバー一覧
黒枝 士揮(くろえだ しき) スプリンター | 1992/1/8 | 大分県出身 | 代表取締役
弟である咲哉と兄弟でチームの立ち上げを決めたのがちょうど1年前。地元である九州・大分に戻ってきて、地域密着のチームを作り、自転車というツールを使って地域交流をしたり、自転車でしか見れない地域の魅力や景色を発信をして、地元を盛り上げようと話し合いました。コロナ禍で自転車競技のみならずどこのチームも運営が厳しい逆境の中、私たちのチームは発足します。
不安になることも、無謀だと揶揄されることも多々ありました。それでも、いま、私達のチームには最高の選手たちとスタッフが集結しています。そしてそれを支えてくださるスポンサー様やサポーターの皆様がいます。情熱と夢だけが原動力だった兄弟のプロジェクトに、いまはどのチームにも負けない速さと勝利への兆しが見えてきました。
今年はホームタウンの大分だけでなく九州全土に明るいニュースをお届けする存在になれるように、頑張っていきたいと思います!応援よろしくお願いします。
過去の所属チーム
2010年〜鹿屋体育大学
2014年〜Vini Fantini NIPPO
2015年〜NIPPO-Vini Fantini
2016年〜愛三工業レーシングチーム
2019年〜Team BRIDGESTONE Cycling
成績
2012年 国体ケイリン優勝
2012年 ツールド北海道 Stage1 優勝
2014年 GP MARCEL BERGUREAU(フランス /国際大会) 優勝
2015年 Tour de Korea Stage6 2位
2016年 Le Tour...
グラベルロードタイプのE-Bike「DAVOS E-601」が創立110周年記念特別限定価格を実施 期間限定で10万円以上値引きを実施
フカヤは1月4日、グラベルロードタイプのE-Bike「DAVOS E-601」を、フカヤ創立110周年記念特別限定価格を実施すると発表した。
フカヤは2021年で創業110周年を迎え、様々な企画を行う。今回の企画では、オリジナルブランド「DAVOS(ダボス)」E-Bike「E-601」を、通常価格48万6000円から、特別価格37万6000円で販売する。日時は2021年1月4日から1月31日までの期間限定で販売する。
E-601は、フラットバーのグラベルEバイク「E-600」をベースにして、ツーリングに特化したドロップハンドル仕様のE-Bike。クロモリのフレームとフォークにはダボ穴やボトルケージ台座を設けている。コンポーネントはシマノ ULTEGRA Di2 DISC(R8070)を搭載。タイヤは耐パンクタイヤ「IRC インテッツォ 700×32C」を装備した。
ドライブユニットは静音性とスポーツサイクリングを両立したシマノ「STEPS E6180J」。バッテリーは「BT-E8014J」を採用してコストパフォーマンスを向上させ、DAVOS E-600と同価格帯の40万円台を実現。サイズは480mm。カラーはシルバーのみ。価格は48万6000円(税別)。
【皆様のおかげでフカヤは創業110周年!】
株式会社フカヤは2021年で創業110周年を迎えます。
これも一重にお取引きさせていただいている【メーカー様】、そしていつも御贔屓にしていただいている【販売店】様のおかげであり、最終的に購入して...
株式会社 フカヤさんの投稿 2021年1月3日日曜日
DAVOS E-601のスペック
フレーム:FUKAYAオリジナル4130クロモリ
フロントフォーク:FUKAYAオリジナル4130クロモリ
重量:-
ブレーキ:シマノ ULTEGRA BR-R8070 油圧式 ディスクブレーキ
ギア(前):シマノ FC-E6000、47T
ギア(後):SHIMANO CS-HG700 11-34T
フロントホイール:Shimano WH-RS370
リアホイール:Shimano WH-RS370
タイヤ:IRC インテッツォ 700×32C
ドライブユニット:シマノ・STEPS E6180(定格出力 250W、最大トルク60Nm)
アシスト方式:ミッドドライブ
バッテリー:シマノ STEPS BT-8014 36V、11.6Ah、417Wh
充電時間:-
アシストモード:3段階(ECO/NORMAL/HIGH)
航続距離:(115/105/78km)
https://www.cyclorider.com/archives/35567
関連リンク
DAVOS
2021年のE-Bikeのトレンドは? 軽さとパワーの両立等3つのトレンドを紹介
2020年はSpecializedから軽量E-Bike「Turbo SLシリーズ」の登場やBosch Performance Line CXのアップデート、新規ブランドの参入、海外では待望のシマノ製E-MTB用ユニット「シマノ STEPS EP8」の登場など様々な事があったE-Bike界。2021年はトレンドはどうなるのか予測しよう。
軽量とハイパワーの両立
Specializedから軽量仕様のE-Bike「Turbo SLシリーズ」の登場により、注目されたのが軽量E-Bike。日本市場では軽量E-BikeはTurbo SLシリーズの独占状態だが、海外ではFAZUAの「Evation」やMAHLEの「eBikeMotionシリーズ」といった軽量タイプのドライブユニットを搭載したE-Bikeが存在する。
https://youtu.be/Y1LWPzm0MiI
https://www.youtube.com/watch?v=EgaX0rjsDYY&t
重量を軽くする最大のメリットはエネルギー効率を高くするため。これは自動車やオートバイでも同じだ事が言えるが、軽い方が少ない力で走る事ができ、カーブを走る時も軽快に曲がる事ができる。さらに、E-Bikeの場合は自動車やオートバイとは違い、アシストが切れた時の自走性能にも関わるので、自動車やオートバイ以上に車体の軽さは重要だ。
但し、E-Bikeは従来の人力自転車のように軽量パーツを使い、グラム単位で車体重量を軽くするには、お金がかかる一方で、大して軽量化できないため、注意が必要だ。
軽量化も重要だが高出力、高トルクも重要だ。現在、日本で販売されているE-Bikeの出力はドライブユニットにもよるが、一般的に高出力を発揮するE-MTB系統のドライブユニットは、定格出力が250W(推定最大出力500W以上)、最大トルク70Nm以上ある。
すでに、多くのE-MTBは必要以上のパワーとトルクを持っているが、オフロードや急坂を楽に上ったり、重い荷物を運ぶには、パワーとトルクが豊富であればあるほど、走行時のゆとりが増えるため、パワー、トルク競争は終わらないだろう。
そして、ドライブユニットがいくら高出力になっても、チェーンやハブなどの駆動系が耐えられる必要がある。E-Bikeの場合、駆動系に人力とモーターパワーが加わるため、劣化が大きい。現在の外装変速機では、これ以上の高出力化、高トルク化を行うのはリスクが大きくなるだろう。
https://youtu.be/NQ6Ht96mYM0
さらなる高出力、高トルク化に対応するための答えの1つがギアボックス化だろう。Valeoから発表されたE-Bike用ドライブユニットは、ドライブユニット内にモーターとギアボックスを組み合わせ、後輪をベルトドライブで駆動している。ギアボックスとベルトドライブを組み合わせるのは、外装変速でのチェーン切れ問題を解決するのもあるだろう。
軽くするには、ドライブユニットを小型化する必要があるが、ドライブユニットを小型化すると高出力、高トルク化は難しくなる。相反する条件を両立するのは難しいが、軽量化と高出力、高トルクの両立は今後のトレンドになるだろう。
バッテリーの高性能化
https://youtu.be/HPdkiqGHCj0
電気自動車や電動オートバイの普及の課題であるバッテリーだが、E-Bikeでも同じことが言える。2021年現在、一般的に大容量と言われているE-Bikeのバッテリー容量は500Wh以上と言われている。しかし、実際にE-Bikeに乗ってみればわかるが、500Whですら足りないと感じるだろう。これは、モーターパワーで体力に余裕が生まれたため、限界まで長距離走行ができるからだ。
坂を意識しなくなるので山岳路も関係なくウロつくようになる。過酷なことをしてるわけでも楽してるわけでもない。普通に走ってるだけ。その段階になると使い切れないはずのバッテリーがなぜか足りない時がある。体力も時間も余ってるのにバッテリーが先に無くなる。そんな感覚がEバイクの走行感。
— trailermac (@trailermac) December 15, 2020
そのため、バッテリーはさらなる大容量化がトレンドになっている。特にE-MTBに関しては、500Whよりも容量が多い630Whや700Whが登場し、500Whから630Whのバッテリーを2つ装着して1000Whオーバーもある。
これだけバッテリー容量が大きくなると、バッテリーの重量も重くなる。Bosch PowerPack625(625Wh)を2つ装着したデュアルバッテリー(1250Wh)の場合、重量は7キロ、0パーセントから100パーセントまでの充電時間が9.8時間と、バッテリーが非常に重く、充電時間が非常に長くなる問題が発生した。
また、バッテリーの高性能化は車体設計にも関わる。E-Bikeが人力自転車と大きく違うのは、車体に重いバッテリーとドライブユニットを搭載している事だ。これにより、従来の人力自転車ではあまり重視されていなかった車体の重量バランスが注目されるようになった。バッテリーを大容量化しつつ、コンパクトに軽量化、充電時間の短縮は今後の課題だ。
ブランドの独自性の追求
E-Bikeは、ドライブユニットのブランドによってはプログラムの設定やバッテリーの選択等が縛られる事がある。そのため、一部では縛りが少ないドライブユニットや独自でドライブユニットを製造するブランドがある。日本では、BESVのインホイールモーターモデルやSpecializedがオリジナルのドライブユニットやバッテリーを採用している事で有名だ。
オリジナルのドライブユニットやバッテリーを採用する理由は、同ブランドのドライブユニットを採用すると、他社との価格競争に陥る危険性がある事と、ドライブユニットの会社に縛られずE-Bikeを設計できる利点があるため。欠点はオリジナルのドライブユニットを製造するための開発力やアフターサポートが必要なため、E-Bikeブランドの中でも数少ない大企業しか行えない事だろう。
E-Bikeは大手企業が有利な状況が続く
自転車は乗り物の中でも中小企業が参入しやすいジャンルだが、E-Bikeに関しては不利だ。ドライブユニットやバッテリーの開発やアフターサービスなどがあるため、新興企業や中小企業の参入は難しい。特に、軽量とハイパワーの両立、バッテリーの高性能化、独自性の追求という3つのトレンドは、ドライブユニットやバッテリーを装着するだけでは達成できない。E-Bikeは大手企業が有利な状況が続くだろう。
文:松本健多朗