デイリーアーカイブ Nov 19, 2024
欧州仕様のE-Bikeの実力は? FANTIC ISSIMO 欧州仕様をインプレッション
シクロライダーでは、欧州仕様のE-Bikeのインプレッションに関しては、試乗経験が少ないため(欧州仕様GIANT製フルサスE-MTB、FANTIC XF1 INTEGRA)具体的な紹介は行なっていない。ただ、日本仕様があり、気になるモデルがあったら紹介するスタンスだ。
今回、紹介する欧州仕様のE-BikeはFANTIC ISSIMO。ISSIMOは、かつてFANTICにあったエンジン付き自転車「モペッド」の名前を受け継いだE-Bike。トラスフレームに前後ライト、ファットタイヤを採用することで、他にはない個性的なスタイルが特徴。2018年のミラノモーターサイクルショー(EICMA)でコンセプトモデルが登場し、2019年にユーロバイクアワード2019を受賞。2021年6月に公益財団法人日本交通管理技術協会が推進している型式認定を取得し、日本仕様が登場した。
今回は、欧州仕様のISSIMOの性能を紹介する。ちなみに日本仕様のISSIMOは、車体重量が重く、長距離走行を行うのは不向きで街乗り向け。アシストレベルに関しては5段階あるが、弱いアシストを使う場面はほとんど無く、一番パワフルなモードを常時使う状況だった。
FANTIC ISSIMOは日本仕様に関しては街乗り向け電動アシスト自転車だったが、欧州仕様のISSIMOはバギーのように使うこともできるE-Bikeだ。本来は街乗り用のE-BikeであるISSIMOだが、バギーと言わせるほどの理由はモーターだろう。
ISSIMOに搭載されているモーターはBAFANG M500。定格出力250W、最大トルク80Nmを発揮する。注意点としては定格出力はあくまでも安定した出力を出せる数値で、最大出力はそれ以上出ていることがほとんどだ。ちなみにメディアによっては定格出力と最大出力は同じということを書いている所があるが、この内容は明らかに間違っているので信用しない方がいい。
ISSIMOのメーターには速度を表示するだけでなく、走行中のモーター出力を見ることができる。EU仕様のISSIMOに関しては、最大アシストで思いっきり漕いでダートの上り坂を上った時、最大出力780Wを確認した。ちなみにE-Bikeの最大出力に関しては、Specialized SL1.1が240W。一般的なE-MTB用ドライブユニットが500W。Specialized Turbo Levo Gen3(記事)に搭載されているTurbo Full Power 2.2が565Wとなっている。
「欧州での定格出力250W制限は、実質的に最大出力制限となっていないザル法」と、とあるE-Bikeサプライヤー広報担当者が語っていたが、ISSIMOの最大出力780Wを見ると、本当にその通りだろう。平地に関しては最大アシストで思いっきり漕いでも550W台でアシストが切れる速度に達してしまう。
筆者は最大出力240WのSpecialized Turbo Vado SLを所有し、一般的な定格出力250W、推定最大出力500WのE-MTBを試乗したり、最大出力700Wを叩き出すと言われる某社の未発売日本仕様E-Bikeユニット搭載車に乗ったことがあるが、体感からしてメーターの数値は本当だと思われる。因みに日本仕様のISSIMOは780Wも出ていない。
アシストはパワフルだが、ペダリングに合わせて綺麗にアシストの強弱は発生する。発進時も一部のE-Bikeのように停止中に足をペダルに置いた状態で進むようなマナーの悪さは無い。一部の日本仕様のE-Bikeでは、停車中にペダルを置いた状態だと前に進もうとするのがあるが、あれは日本仕様でアシストパワーを出すためにアシストの反応性を限界まで上げた弊害だろう。
アシストモードは5段階あり、一番パワーが無いモードから一番パワフルなモードまで全部使える。一番パワフルなモードで走るとバッテリーの消耗は激しくなる。
何処かのネット記事で欧州仕様と日本仕様はあまり変わらないという内容があったが、ISSIMOに関しては当てはまらない。日本仕様のISSIMOは街乗り電動アシスト自転車だが、欧州仕様のISSIMOに関しては、ブロックタイヤを装着すれば、パワーに頼って草原や雪の中を走れると思わせるほどのパワーを持っていると感じた。
この後に、Brose DriveS MAGを搭載したFANTIC XTF Carbonに簡単に試乗したが、ISSIMOに乗った後だと普通に感じた。ただ、XTFの方が車体重量が軽く、車体設計も良いため、ハンドリング等はXTFの方が良い。オフロード性能はISSIMOはあくまでも街乗り用E-Bikeのため、林道の登り坂程度ならXTFに付いていけると思われるが、本格的なトレイル走行はできない。
https://youtu.be/cjIVIxNvyfQ
パワフルな欧州仕様のISSIMOだが、パワーに慣れると、低い車体性能を強力なパワーで走らせているのがわかるようになる。欧州仕様のISSIMOは強力なパワーで重い車体を走らせているため長時間スピードを出して走るのは楽しくないため、最後はパワーに頼ってのんびり走るようになる。欧州仕様のISSIMOは街乗り向けE-Bikeという評価だ。
文:松本健多朗
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FANTIC:https://fantic-ebike.jp/
サイクルロードレースチーム「Sparkle Oita Racing Team」阿蘇くじゅう国立公園でサイクリング&グランピングガイドツアーを開催
3SEEDSは7月25日(日)、サイクルロードレースチーム「Sparkle Oita Racing Team」による阿蘇くじゅう国立公園を舞台にしたサイクリング&グランピングイベントを開催すると発表した。
サイクルロードレースチーム「スパークルおおいた」は、発足当初から地域密着型のチーム運営を目指し、地域貢献活動として、観光づくり、健康づくり、環境保全の3つの軸をミッションに掲げている。今回のツアーは、プロサイクリストとして長年培ってきた安全なサイクリングのためのガイド、E-Bikeの活用や牧野道のルート開拓など自転車による新たな地域資源の発掘、阿蘇くじゅう国立公園の大自然をもっと楽しむためのサイクルライフを提案しようとする試み。
阿蘇くじゅう国立公園は九州を代表するサイクリングのフィールドである一方、今後多様化するサイクリスト層に対して、エイドの拡充や地域事業者との連携など安全性の確保やソフト面の充実に期待が寄せられている。このガイドツアーは阿蘇くじゅうサイクルツーリズム推進協議会の委託を受けて開催する。
今回のツアーは、初心者の方も健脚の方も両方楽しめるように選手がルートを考案。ロードバイクが無い人でも、E-Bike(電動アシストスポーツ自転車)も準備しており、普段入れない牧草地エリアを走ることができる。
ライドの後は、この日限りのグランピングでのキャンプを実施。地元のシェフが作るバーベキューディナーに、選手たちがバーテンダーとなり星空でのバーや、大分と熊本の特産品マルシェにジャズ&ボサノヴァの生演奏を実施する。詳しい内容は以下の通り。
イベント概要
■日程
2021年8月28日(土)13:00 集合〜29日(日)11:00 解散
■会場
ボイボイキャンプ場
〒878-0201 大分県竹田市久住町大字久住4050-11
http://boiboicamp.kuju-kogen.com/
■プログラム
(1)プロのサイクリスト&サポートカーのよるガイド付きライド
・DAY1
ローディー向け:くじゅう草原ルート 約30km
初心者向け:E-bikeで周るくじゅうグルメライド
・DAY2
ローディー向け:阿蘇天空ライド 約27km(チームカーによる送迎付き限定15名 )
初心者向け:E-bikeで周る瀬の本牧場ライド
※E-bike20台手配/サポートカー最大15名送迎可能
(2)世界的なグランピングテントによるラグジュアリーなキャンプフィールド
・「Camping is art」をコンセプトに世界のグランピングカルチャーをリードしてきた“Camping with Soul”の協力のもと、Bell Tentとスターシェードでグランピングエリアを設営。参加者同士の交流拠点になるベースを会場内に設けます。ライドの後は、選手や参加者同士で語らい、仲間の輪を広げましょう。
※参加者の宿泊テントは各自ご用意いただく必要があります。テントは会場レンタルあり。
(3)地元食材スペシャルディナー + 選手によるカフェ&バーで完全食事付き
・地元竹田市のレストラン「Osteria e Bar RecaD」よりシェフを招聘。竹田市、産山村など近隣の食材を中心にこの日限りのスペシャルディナーを用意。ライドの後、汗を流したら後は食事を楽しむだけ!
・スパークルおおいたが運営するカフェ「COLORS Bike&Cafe」では選手自らコーヒーのローストを監修したオリジナルブレンドやプロテインをつかったスムージーなどこだわりのメニューがたくさん。ガイドの後はカフェスタッフもこなすプロサイクリストによるソワニエにご期待ください。朝食は、カフェの人気メニューである米粉のマフィンを準備予定。
(4)地元産品マルシェ やJAZZボサノヴァライブ演奏も
・グランピングテント内では地元産品のマルシェを開催。さらにキャンプフィールドでは大分市よりボサノヴァ&ジズ・ユニットTrio EsperançaがBGMを奏でます。ブラジルや日本などの名曲を色彩豊かなアレンジで演奏します。
■参加費(税込)
・キャンプサイト利用料:1区画 3,300円
・食事、お土産、保険:大人 6,000円 小学生 3,000円
未就学児は参加できません。
・レンタサイクル:E-bikeを無償貸し出し(限定20台)
・持ち物:自転車、ヘルメット、キャンプ道具(レンタル有り)
・会場設備:炊事場、トイレ、シャワー、近隣の温泉をご利用いただけます。電源はありません。
・キャンプ場準備物:テント、キャンプセットなどレンタルご希望の方はキャンプ場に直接お申し込み可能。
・主催者準備:夕食、朝食、ワンドリンクチケット
■お申し込み
申し込みページ https://asokujuride2021.peatix.com/
■スケジュール
28日(土曜日)
13:00 参加者受付・会場設営・各自テント設営
13:30 初心者向けライドレクチャー/上級者向けフィッティングレクチャー
14:00 ライド開始
16:00 ライド終了 フリータイム&マルシェエリアオープン
18:00 夕食&Bar Sparkle オープン 選手によるおもてなし企画
29日(日曜日)
07:00 モーニングライド
10:00 朝食
11:00 撤収
※プログラムやスケジュールは変更になる可能性があります。
※本イベントは、阿蘇くじゅうサイクルツーリズム推進協議会による「コロナウイルス感染症においての開催指針」に基づき開催いたします。
※雨天時の対応は、曇り〜小雨程度の雨天決行、荒天中止です
関連リンク
Sparkle Oita Racing Team:https://sparkle-oita.jp/
ワイルドな自転車用フロントバッグ グラベルキングSKを使用したフロントバッグをチェック
2021年7月24日、7月25日に開催されているCYCLE MODE RIDE OSAKA 2021。今回はPanaracerのグラベルタイヤ「Gravel King SK」の規格外タイヤを使用したフロントバッグを紹介する。
このフロントバッグは、スペイン・ジローナのBUCK!Tと協業を結んだコラボバッグ。BUCK!T(ブキット)は2012年に、元建築家のクレイグが、デザインとサスティナビリティへの情熱と、サイクリングへの愛情が結びついて誕生した自転車用アクセサリーブランド。パナレーサーは規格外となったタイヤを提供を行い、BUCK!Tは機能的なサイクリングバッグに仕上げた。
CYCLEMODE RIDE OSAKAで展示されていたフロントバッグは、限定カラーを使用したフロントバッグ。通常カラーのブラックや、ブラックとブラウンサイドの組み合わせのフロントバッグと比較すると、派手なデザインとなっている。
フロントバッグの左右にはゴム素材を使ったポケットがある。ちょっとしたモノを入れるのが良いだろう。
フロントバッグ内部はパナレーサーのコーポレートカラーの紫色の生地を採用。パナレーサーらしさを出しているだけでなく、バッグ内部が明るくなるのも良いだろう。
今回紹介したフロントバッグは、かつての限定カラーのグラベルキングSKを使用したタイヤで、執筆時点では販売されるかは不明。販売予定のハンドルバーバッグは、カラーは黒、ブラウンの2色で容量は1.9リットル。仕様は止水ジップ、サイドポケット、バンド2本。予定価格は1万6000円(税込)。
関連リンク
パナレーサー:https://panaracer.com/