デイリーアーカイブ Nov 20, 2024
ヤマハ発動機 電動アシスト自転車「PAS Cheer」2022年モデルを発売
ヤマハ発動機は10月20日、電動アシスト自転車「PAS Cheer(パス チア)」の2022年モデルを2021年12月中旬に発売すると発表した。
「PAS Cheer」は、初めて電動アシスト自転車を利用する方向けに、コストパフォーマンスを重視した電動アシスト自転車。内装3段変速、跨ぎやすく乗り降りしやすい低床U型フレームの採用した、ファミリーサイクルタイプの電動アシスト自転車だ。
2022年モデルは、スタンドをかけると連動してハンドルが半固定される「スタンド連動式ハンドルストッパー」に、軽い力でスタンド掛けが容易な「かるっこスタンド」、スマートなデザインが特徴のワイヤー内蔵式フレーム、荷物を入れやすい「大容量角型ワイヤーバスケット」を採用。
2022年のカラーリングは、人気の「ピュアシルバー」(26型のみ)「ビビッドレッド」(26型のみ)を新たに設定した。
アルミフレームを採用し、車体重量は26インチで26.1キログラム。タイヤは26×1 3/8 WOか24×1 3/8 WO。変速は内装3段変速。モーター定格出力は240W。バッテリーは25.5V、8.9Ahで充電時間は約2.5時間。一充電あたりの走行距離は強モードで35キロメートル、標準モードで41キロメートル、オートエコモードで57キロメートル。価格はオープン価格。
関連リンク
ヤマハ発動機:https://global.yamaha-motor.com
OLIGHT RN400 3000円以下の高性能自転車用ライトをインプレッション
ナイトライドの必需品の1つであるヘッドライト。自転車用ヘッドライトは乾電池式タイプから充電池式まで、様々なライトが販売されている。
今回、インプレッションを行うのはOLIGHT RN400。OLIGHTは中国のライトメーカーで、懐中電灯やサバイバルゲーム用など、様々なLEDライトを製造している。自転車用ヘッドライトも製造しており、RN400はOLIGHT製LEDヘッドライトの中でも、一番安いモデル。最大400ルーメンの照射力、最大照射距離89メートル、防水規格はIPX7で、価格は2995円。
OLIGHT RN400の取り付けは、付属のGarminマウントとGoproマウントを用意している。自転車用ライトと言えば、メーカー専用設計のブラケットを使用することが多いので、Garminマウントを使用するのは珍しい。
Garminマウントを使用する利点は、様々なサードパーティ製のマウントを使うことができること、マウントを万が一無くしてしまった場合でも入手が容易なことだろう。
欠点は、ハンドルバーにスマートフォンやGPSナビゲーションを装備すると、ライトの装着や脱着が難しくなること。Garminマウントを使うアクセサリーは、脱着するときに90度ほど回す必要がある。このとき、ハンドルに様々なアクセサリーを装着しておくと、接触してしまい脱着が難しくなる。
Garminタイプのマウントでbone bike tie connect kitは、脱着する場合、45度動かすだけで外すことができるので、改善してほしいところだ。
ライトの充電はUSB TYPE-Cケーブルを採用。充電式ライトでUSB TYPE-Cを採用しているのは少ない。充電時間は2.5時間。
ライトの充電はパソコンやコンセプトだけでなく、モバイルバッテリーからの充電も可能。また、モバイルバッテリーに接続した状態で点灯することも可能なため、電池が切れてしまった場合、持っているモバイルバッテリーに接続して使うことも可能だ。
OLIGHT RN400を一般的な使い方で検証する
ヘッドライトの検証を行うにあたり、今回は想定されている使い方を「一般的な使い方」として、E-Bikeの感覚で使用した場合を「E-Bikeで使う場合」と分けて紹介する。
OLIGHT RN400の一般的な使い方は自転車通勤や通学、サイクリングの帰りで夜になり、周りが暗くなった時に使うなど、短時間のナイトライドだろう。
今回、ハンドルバーにOLIGHT RN400を装着して、夜間走行を実施。配光に関しては前輪周辺も明るく照らす設計となっている。前輪周辺も明るく照らす設計に関しては様々な意見があるが、筆者は自動車のヘッドライトが近い所も明るい所も両方照らしているため、自転車のヘッドライトは前輪周辺も明るく照らす設計にすべきという考えだ。OLIGHT RN400に関しては、短時間のナイトライドでは必要十分の性能を持っているだろう。
写真の道路の道幅は約3メートルで、横断歩道まで約11メートルほどある。横断歩道はうっすらと見ることができる。
OLIGHT RN400はローモード、ミドルモード、ハイモードと3つの点灯と、2種類の点滅モードの合計5つのモードが用意されている。ボタンを1クリックすると点灯モードでは明るさや点滅が変化する。また、ダブルクリックで点灯か点滅の選択ができる。
点灯モードのローモードは100ルーメン、ミドルモードは200ルーメン、ハイモードは400ルーメンを発揮する。ランタイムは、ローモードは6時間30分で、ミドルモードは3時間10分、ハイモードは1時間40分。ローモードの100ルーメンは夕暮れや街中や街灯が多い場所向けで、実際に使用するのはミドルモードやハイモードだろう。
OLIGHT RN400をE-Bike用ライトとして見た場合の検証
様々なメディアで自転車用ライトのインプレッション記事があるが、ほとんどの自転車用ライトのインプレッションは人力自転車での使用を想定している。シクロライダーでは従来の人力自転車感覚でインプレッションを行うだけでなく、E-Bike用ライトとして使う場合のインプレッションも行う。
E-Bike用ライトの基準はLezyne Ebike Hecto STVZO E65、210ルーメン。Specialized Turbo Vado SL 4.0に標準装備されているLEDヘッドライト。日本国内では取り扱いされておらず、海外での価格は49.99ドル(約5688円)。
Lezyne Ebike Hecto STVZO E65は、前輪周辺と遠くの両方を1つのライトで照らすことができる。E-Bikeはアシストの力で容易に時速24キロ出すことができるので、人力自転車よりも高性能なライトを求める傾向がある。横幅は最大3メートル、前方12メートルほどキッチリと照らしてくれるので、自動車やオートバイの感覚でナイトライドを楽しめる。
OLIGHT RN400をE-Bike用として見た場合、常時使うのではなく短時間用やサブで使用するのが良い。E-Bikeではローモードの100ルーメンは暗すぎる。ミドルモードの200ルーメンはやや暗い。ハイモードの400ルーメンでの使用が基本だ。
3000円以下の自転車用ヘッドライトではオススメできるOLIGHT RN400
OLIGHT RN400は、長時間のナイトライドを行わない一般的なサイクリングや自転車通勤、街乗りのナイトライドで使うにはオススメだ。OLIGHTには、RN400よりも高性能な自転車用ヘッドライトがあるが、一般的な街乗り、通勤用ならRN400で十分だろう。
通勤、街乗り用途なら明るいだけでなく、充電の早さやモバイルバッテリー接続で使用可能なのも嬉しい所。特にモバイルバッテリー接続で点灯できるのは大きく、充電を忘れてもモバイルバッテリーを持っていけば、ナイトライドに対応できるのは大きい。
ライトマウントにGarminマウントを使うのは甲乙付けがたい。Garminマウントは様々な会社から販売されているので、上手く使えばハンドルにエクステンションバーを使用しなくても良い一方、脱着時にライト本体を90度回すため、装着場所を考える必要がある。また、一番明るい点灯状態で使用した場合のランタイムが短いのは致し方ない所だ。
OLIGHT RN400をE-Bikeの使用は最低ライン。Lezyne Ebike Hecto STVZO E65と比較すると明るさや照射は落ちるが、使用目的と価格が違うため、本来は比較すべきではないだろう。ただ、OLIGHT RN400と同価格で購入できる自転車用ヘッドライトの多くは、OLIGHT RN400よりも、明るさや配光性能が劣る物が多いため、充電の早さやモバイルバッテリー接続で使用可能だという特性を理解すれば購入する価値はあるだろう。
OLIGHT公式ストアで購入する時に使用できる10パーセントオフのクーポンコードが用意されています。(X9R、セール品使用不可)
クーポンコード:OLIGHT10OFF
OLIGHT RN400を公式サイトで購入する
歩くように走る自転車「Root One」 2021年度グッドデザイン賞を受賞
bridge'sは10月20日、OSCサイクルがMIRA*CLE LAB(ミラ*クル ラボ)ブランドで開発した自転車「Root One(ルートワン)が」、2021年度グッドデザイン賞を受賞したと発表した。
Root Oneは、人間を中心とする設計思想に基づき、人間にとって「安全かつ快適な乗り心地」とは何かを追求する事で生まれた進化形自転車。「歩くように走る」歩行感覚に近いアップライトポジションに、独自のフレームジオメトリーのセンタークランクレイアウト、フリーパワーショートクランクを採用している。
専用設計されたハンドルバーに、グリップを引くことで上体を安定させ、全身の筋力を効果的に使いながらペダルを踏み込む力に変換する設計で、ペダルの位置が通常よりも前にあり、後ろに重心をかけながら蹴りだすようにペダリングする新感覚の乗り心地と謳っている。
https://youtu.be/8eZjQArVu1Y
グッドデザイン賞 審査員コメントは「歩行に近い感覚で、全身の筋力を効果的に使うことができるように設計された自転車である。着座位置がペダル軸に対して後方にあり、通常の自転車とリカンベント式自転車の中間的な着座姿勢とも言えるが、乗車時の違和感はなく、自然と上半身にも力が入り、楽にペダルを踏み込める効果が感じられた。前後の車軸間の中心点にペダル軸をレイアウトしたフレームは、ヘッドチューブを支える補強も含めて、バランスの良い3つの三角形で構成されており、理性的でありながら、感性に訴えかける美しさも同時に携えている。」と語っている。
関連リンク
Root One:https://www.olympic-corp.co.jp/cycle/rootone