デイリーアーカイブ Apr 11, 2025

Bosch E-Bike System 2023年モデル発表 盗難防止機能や新世代ABSなどを用意(海外情報)

Boschは7月12日、Bosch E-Bike Systemの2023年モデルを発表した。 https://youtu.be/uA7uP7ry-dI Bosch E-Bike Systemは、2022年モデルで海外市場向けにスマートフォンと接続可能なスマートシステムを発表した(日本国内では執筆時点では未導入)。 スマートシステムは、無線によるアップデートでE-Bikeの強化や、個人のライディングデータやフィットネスデータなどのアクティビティを記録したり、ライディングモードをカスタマイズしたり、バッテリーの充電状態から次回のサービス予約まで、すべての重要な情報をホーム画面で確認したりすることができる。 今回紹介するのは海外市場向けの内容となる。日本国内での導入に関しては、いくつかの製品は日本国内に登場する噂がある。 Bosch E-Bike ABS(第2世代) MAGURAと共同開発した新しいボッシュのE-Bike用ABSは、両方のブレーキを同時に使うことで、より安全で確実なブレーキングを可能にし、前輪のロックやスリップに対抗する。前輪ロックを防止するだけでなく、後輪リフトを抑えることが可能だ。 https://youtu.be/znbaZP-nOIg ABSモードは、eBikeのタイプ(ABSカーゴ、ABSツーリング、ABSオールロード、ABSトレイル)に合わせて調整されている。また、Kiox 300ディスプレイを介して、ブレーキ動作に関する情報を呼び出すことができる。例えば、フロントブレーキを使用している場合は、制動距離とブレーキ時間を記録して表示することができ、ブレーキングを分析することもできる。 https://youtu.be/nu-LY1y8AQs E-Bikeアラーム E-Bikeアラームは、eBike Flowアプリで一度インストールすると、スマートフォンがデジタルキーとして機能し、盗難防止に役立ちます。E-Bikeの電源を切ると、eBike Alarmが自動的に作動する。わずかな動きにもアラーム信号で反応し、E-Bikeがより強く動かされると、スマートフォンにメッセージが表示され、トラッキング機能がスタートし、eBike FlowアプリでE-Bikeの位置を把握することができるようになる。eBike Alarmを使用するには、ConnectModuleをeBikeにインストールし、モーターアシストの自動停止機能であるeBike Lockを有効化する必要があるとのことだ。 Cargo Line SmartSystem 荷物を運ぶためのドライブユニット「Cargo Line」にもスマートシステムを採用。Cargo Lineは、同社のE-MTB用モーター「Performance Line CX」を元に、アシスト比率を400パーセントにするなどカーゴバイク用にチューニングを施したモデル。今回のスマートシステムの採用で、無線による更新によるコンポーネントの継続的な更新や、eBikeFlowアプリによるライディングモードのカスタマイズなどの利点を活用できる。 Performance Line Speed Smart System Performance Line Speedは、E-MTB用モーター「Performance Line CX」をベースにしつつ、免許が必要で時速45キロまでアシストを行うSpeed Pedelec用に開発されたモーター。こちらもスマートシステムに対応した。 Performance Line Smart System Performance Lineは、Boschの街乗り用モーター「Active Lineシリーズ」と、E-MTB用のハイエンドモーター「Performance Line CX」の中間に位置するモーター。アシスト音が静かで、オートモードを搭載しているのが売りで、こちらもスマートシステムが採用された。定格出力250W、最大トルク75Nmを発揮する。 スマートシステム用バッテリー Bosch E-Bike Systemのスマートシステム搭載車はスマートシステムに対応したバッテリーを装着する必要がある。外付けバッテリーに関してはPowerPack545(容量545Wh)と、PowerPack725(容量725Wh)の2種類を用意。内蔵バッテリーに関しては、PowerTube500(容量500Wh)と、PowerTube625(容量625Wh)が新たに登場する。 Intuvia 100 Intuvia 100は、直感的に使用できるディスプレイで、大きなフォントでルート、移動時間、範囲、速度、時間 、運転モードに関する情報を知ることができる。また、盗難防止機能である「E-Bike Lock」も搭載している。 システムコントローラー・ミニリモコン システムコントローラーは、スマートシステムを備えたE-Bike用小型コントロールユニット。シンプルなデザインにはトップチューブにシームレスに統合されており、転倒でのダメージで壊れにくいのが特徴。ハンドルに装着するミニリモコンはシステムコントローラーを補完しており、Bluetooth接続で行うため、ケーブルの断線が無いという利点がある。 関連リンク Bosch E-Bike System https://www.bosch-ebike.com/de/

MVアグスタから 「LXP(ラッキーエクスプローラプロジェクト)シリーズ」登場 グラベルロードタイプとフルサスE-MTBタイプの2種類を展開

MVアグスタは7月14日、フランクフルトで開催されたユーロバイクショーで、新しいプロジェクト「Lucky Explorer」を発表し、E-EnduroとE-Gravelの市場に参入すると発表した。 ラッキーエクスプローラーとは、かつてMVアグスタを買収したオートバイ会社「Cagiva(カジバ)」が製造していた、アドベンチャーラリータイプのオートバイ「エレファント」からリスペクトしたプロジェクト。因みにカジバはその後、MVアグスタと名前を変更して現在に至っている。 ラッキーエクスプローラーとは、カジバがパリ・ダカールラリーで活躍したオートバイのスポンサーカラーに書いてある「ラッキーエクスプローラー」から名付けられたのだと思われる。 MVアグスタはリリースにて「Lucky Explorer Projectは、MVアグスタの究極の個性であり、砂漠やオフロードでのレースの歴史を作った人々とバイクの情熱、感情、価値、スタイル、ジェスチャーを深く掘り下げ、その感情を表現するものです。それは、モーターサイクルやe-bikeにとどまらず、感情、記憶、価値観、あり方といった総合的な世界です。すべてのオフロードファンにとって待望の復活であると同時に、新たな始まり、未来への飛躍でもあるのです」と語っている。 フルサスE-MTBのE-ENDUROはBosch Performance Line CXモーターを搭載し、内蔵型バッテリー「Bosch PowerTube625/750」を用意。フレームはカーボン製で29インチホイールを採用している。 「Enduroプロジェクトは、息を呑むようなライディング体験、ユーザーフレンドリーな操作性、最高のパフォーマンスと魅力を備えたユニークなEnduroを創造するというビジョンのもと、たゆまぬ設計と開発作業の積み重ねを表現しています」(リリースから) E-グラベルロードの「E-GRAVEL」は、MAHLE X20リアインホイールモーターに、350Whの内蔵バッテリーを採用。フロントフォークはグラベルロードでは珍しく、FOX 32K FLOAT AXサスペンションを搭載。フレームはカーボン製で重量は13.4キロと軽量だ。 「グラベル・プロジェクトは、MVアグスタの「ストレードビアンチェ」向けアイデアです。カンパニョーロ・エカール製コンポーネントを使用したカーボンフレームで、コンパクト、軽量、本質的、機能的な自転車でありながら、オフロードの強烈な個性を保証しています」(リリースにて) MVアグスタ「LXP(ラッキーエクスプローラプロジェクト)シリーズ」の価格、日本国内での導入は不明。 関連リンク MV AGUSTA E-Mobility

E-Bike用ABS製造会社「Blubrake」、シマノと提携してE-Bike用ABSを発表

Blubrakeは7月12日、新型E-Bike用アンチロックブレーキシステムが、シマノと提携により誕生しましたと発表した。 ABSはAnti-lock Brake System(アンチロック・ブレーキシステム)の略で、緊急ブレーキ時にタイヤが回転せずロックした場合、ブレーキを制動した状態でも自動的にブレーキの解除と作動を繰り返し、タイヤのグリップ力を回復させて安定性を保ちつつ、ハンドリングによる危険回避能力を確保する装備として知られている。 Blubrakeは、軽量電動車のブレーキとセンシングアプリケーションに特化した先進的なメカトロニクスシステムを開発・製造するリーディングカンパニー。 2015年に設立された同社は、E-Bikeとs-pedelecs(最高速度時速45キロ用のE-Bikeで免許が必要)初の統合型ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)と、市場に出回っている唯一のE-cargoバイク用ABSを開発。2021年1月に登場したビアンキ E-OMNIA(記事)に、オプションで用意されたことで有名となった。 シマノABS by Blubrakeは、e-bikeの安全性を高め、経験の浅いライダーでも簡単に使用できるようにするために開発された製品。シマノABS by Blubrakeは、パニックブレーキ時にも前輪のロックや後輪の浮き上がりのリスクを大幅に低減し、すべてのサイクリストのライディング体験を向上させ、事故件数を減らすことができる。 このABSは、E-BikeやE-カーゴバイクのフレームに完全に組み込むことが可能で、さらに、シマノがメーカーに提供しているため、シマノの幅広い種類のブレーキや電動キットとの互換性が確保され、簡単かつ即座に統合することができる。 Blubrakeの共同創業者兼CEOであるファビオ・トデスキーニは、以下のように語っている「絶え間ない技術的・産業的対話から生まれたパートナーシップの成果であり、電子バイクのブレーキ安全性を積極的に向上させる製品を市場に提供できることを、特に誇りに思います」 「当初から研究開発に投資し、どのような状況であってもすべてのお客様に使いやすい最先端の製品を提供してきました。これらはすべて、今日のモビリティの発展(コネクテッド、スマート、サステイナブル)に貢献することを目的としています」 関連リンク Blubrake https://blubrake.com/