デイリーアーカイブ Jan 20, 2025

オランダのハイテクEバイクメーカー「Vanmoof」経営危機に 資金調達の失敗で破産する可能性も

オランダのメディア「NRC」は2023年7月12日、アムステルダムの地方裁判所は自転車ブランド「Vanmoof」が支払停止になったのを認め、2名の管財人を任命したとの記事を公開しました。 支払停止とは、企業が倒産を回避するために債権者から一時的に保護しようとするのを助けるように設計された特定のシステムです。オランダのHet Financieele Dagblad(FD)によると、同社はKOGAやHAIBIKE、Lapierreなどの自転車ブランドを保有しているアクセルグループや、GAZELLE、GT、SANTA CRUZ、Cannondaleなどのブランドを保有しているPonグループにアプローチを行いましたが失敗したとのことです。 Vanmoofは、新規の資本注入が決裂した結果、火曜日夕方にアムステルダムの裁判所に支払い猶予を申請して認められました。 水曜日にアムステルダムのVanmoof本社を含むヨーロッパの数十の店舗を全て閉鎖し、インターネット上では、修理のために持ち込んだ自転車を受け取ることができない顧客がドアの前で待っている写真を見ることができます。 Uitstel van betaling voor fietsenmerk VanMoof - NRC VanMoof vroeg concurrenten Accell en Pon vergeefs om miljoeneninvestering (fd.nl) VanMoof enters Chapter 11 status after months of rumors (bike-eu.com) 裁判所は管理者を任命し、今後、新規の注文や新たな融資等、重要な決定について管理者の許可が必要となるとのことです。 2009年に設立されたVanmoofは、当初は洒落たデザインを採用した人力自転車を製造。その後、2016年に、アプリと連動し、盗難防止装置などが搭載したハイテクEバイク(電動アシスト自転車)を発売しヒット。ここ数年、同社はEバイクのみの製造に専念しています。 Vanmoofは新型コロナウイルス感染症が大流行した時に大きく成長し、2021年の売上高は前年比29%増の8300万ユーロに達しました。生産能力を拡大するため、同社は継続的に多額の投資を行いこれまでに数回のラウンドで約2億ユーロの資金を調達しています。 売上は急増し、2020年から2021年にかけて、売上高は29%増の8300万ユーロに達したとのことですが、金利上昇により資金調達が難しくなっているとのことです。 また、Vanmoofは、Eバイクの部品に関してほとんど自社で設計していますが、この方針により故障が頻発しています。2021年までに同社は修理と保証で800万ユーロの損失を出しただけでなく、アフターサービスが十分に対応できなかったため、修理のために数カ月待つなどのトラブルがありました。 このような問題により、2019年には約600万ユーロ、2020年には3500万ユーロ、2021年には約8000万ユーロの純損失を計上していますが、Vanmoofは投資家からの新たな資本注入によって運営を続けてきましが、このような事態になったとのことです。 Vanmoofは同社の経営陣と管財人が活動を継続できるような解決策を見つけるために動いているとのこと。現在、VanmoofブランドのEバイクを購入することはできません。仮に、Vanmoofが経営危機から脱しても、現在は様々なブランドから、Vanmoofと同等かそれ以上のハイテクEバイクが販売されており、非常に辛い戦いとなるでしょう。 仮に同社が倒産した場合は様々な問題が待っています。Vanmoofに使われている部品は、ブレーキやハンドルなどVanmoof専用の部品が装着されているため、維持し続けるには他社が生産を引き継がなければなりません。また、Vanmoofの鍵はスマートフォンアプリなどを使う必要があるため、同社が倒産して会社を引き継ぐ所がいない場合は、スマートフォンアプリが消滅し、VanmoofブランドのEバイクは動かすことができなくなります。今後の動向に注視する必要があるでしょう。

超小型の電動空気入れ「PumPush(パンプッシュ)」一般販売開始 ワイヤレスイヤホンケースと同等の超小型空気入れ

スリーアール株式会社は超小型の電動空気入れ「PumPush(パンプッシュ)」が一般販売を開始しました。 「PumPush(パンプッシュ)」は、約97gという軽量さで持ち運びに便利で、1回の充電でタイヤ2本分の空気を注入できる電動空気入れ。クラウドファンディングサイト「Makuake」にて1か月で支援者数1000人を突破したことで知られています。 サイズはワイヤレスイヤホンケースとほぼ同じくらいのコンパクトなのが特徴で、ポケットやサドルバッグ、ツールケースに簡単に収まるため、サイクリング中に持ち歩く負担が少ないのが特徴です。外装は、耐久性や耐衝撃性に優れたアルミニウム合金を使用。また、シリコンカバーが付属しており、動作中の熱や落下などのダメージから保護します。 フル充電で、700×25Cサイズのタイヤ2本分を80秒で80PSIまで空気を注入可能。最大空気圧は約100PSIとなっています。また、ノズル設計により、仏式・英式・米式バルブに対応しており、さまざまな自転車に使用可能です。約40分でフル充電が可能で、連続で約200秒動作します。 サイズは約64×56×28mm、重量は97gです。付属品としてUSBケーブル、米式用ノズルピン、密閉シール2個(1個は本体に装着)、コネクタ、本体保護シリコンカバーがあります。連続動作時間は約200秒、充電時間は約40分、最大空気圧は約100PSIです。保証期間は6カ月、価格は税・送料込みで9,990円です。 関連リンク スリーアール株式会社 (3rrr-hd.jp)

新潟県⼗⽇町市・津南町・⻑野県栄村の3市町村でレンタサイクルの乗り捨てサービスを新たに実施

新潟県十日町市、津南町、そして長野県栄村の3つの市町村、総称して「ちくしな地域」にて新しいレンタサイクル乗捨てサービスが始まることが公益社団法人新潟県観光協会より発表されました。 これらの地域は日本一の大河が名称を変える唯一の場所で、千曲川と信濃川の頭文字を組み合わせ、「ちくしな地域」と名付けられています。この全長約30キロメートルの地域において、ゆったりとしたサイクリングを楽しむためのこの新サービスが導入されます。 レンタサイクル乗捨てサービスは、サイクルツーリズムを推進し、レンタサイクル利用者の利便性を向上させるために開始されます。サービス開始日は2023年7月15日で、利用は降雪時を除く11月までとなっています。利用料金は1,000円で、レンタサイクル利用料は別途必要となります。 レンタサイクルの貸出・返却は次の3箇所で行うことができます:新潟県十日町市の十日町市総合観光案内所、新潟県中魚沼郡津南町の津南町観光協会、そして長野県下水内郡栄村の栄村秋山郷観光協会。詳細な情報はそれぞれの観光協会のウェブサイトで確認することができます。 関連リンク ちくしなでぶらりチャリ | 十日町市 津南町 栄村観光協会 (tokamachishikankou.jp)