デイリーアーカイブ Jan 16, 2025

Bafangユニットを搭載したアサヒサイクルの低価格E-Bike「Rize」とは?

世界中で流行しているE-Bike(電動アシストスポーツサイクル)。ヤマハ、ミヤタ等日本で売られている多くのE-Bikeは、50CC原付き以上の高価格な物が殆どだ。そんな中、アサヒサイクル(サイクルベースあさひとは関係ない)から「Rize」というE-Bikeが登場するようだ。 サイクルモード2018のBAFANGブースで、Rizeブランドの電動アシストロードバイク「Rize-D700」、電動アシストクロスバイク「Rize-C700」、電動アシストマウンテンバイク「Rize-M27.5」に試乗することができた。スペックに関しては試乗車に表記されていたのを引用。また、2018年11月16日現在、現時点では開発中のため改善される可能性もあるのでご了承頂きたい。 Rize-D700 Rize-D700は日本では珍しい電動アシストロードバイク。ドライブユニットはBAFANG製グラベルロード用ユニット「BAFANG M800」を搭載している。M800は一般的なE-Bike用ユニットと比較すると、パワーは少ないがドライブユニットの形状がコンパクトで軽量なのが特徴だ。バッテリーは43V/5.0Ahと一般的なE-Bikeの中では電圧が高い。バッテリー重量は2kgと比較的軽い。 試乗した感想は出来の悪いヤマハ・YPJ-R。ヤマハ・YPJ-Rはヤマハ・PWドライブを搭載した電動アシストロードバイクだ。PWユニットを搭載したYPJ-Rは、アシストの力は補助で使う設計で有名だ。Rize-D700も同じくアシストは補助程度のタイプだが、アシストにはタイムラグがあり違和感を感じた。逆にYPJ-Rよりも良いと思ったのはディスプレイとハンドルに装着したアシストスイッチだ。 Rize-D700の予定価格は25万円台を予定。航続距離が長いのでYPJ-Rよりも楽に長距離を走れるが、タイムラグが有るアシストは改善の余地がある。 スペック フレーム:アルミニウム素材 重量:約17.5kg ドライブユニット:BAFANG M800 200w バッテリー:43V/5.0Ah 航続距離 1/3/5:90/70/45km 充電時間:約3.5時間 メインコンポーネント:シマノ・105 2×11速 ブレーキ:TEKTRO機械式ディスクブレーキ   Rise-C700 Rize-C700はクロスバイクタイプのE-Bike。ドライブユニットはBAFANG M400というE-Bike用ユニットだ。日本ではBenelliが既に搭載していることで知られている。コントロールパネルはメーター類を統一したタイプ。必要十分の機能は持っている。 試乗した感覚はアシストのラグは感じるがRize-D700よりは良い。24km/hを超えた時、アシストのカットが急で、ペダルを漕ぐのが重く感じる時がある。BAFANGユニットは会社によって独自のマッピングを行っているらしい。例えばBenelliのE-MTB(TAGETE27.5)はRize-C700と同じドライブユニットを搭載しているが、アシストのタイムラグは無く、アシストカットを曖昧にしているおかげで24km/hを超えた状態でも楽に走行できる。それと比べるとRize-C700のアシストはワンランク落ちる。 Rize-C700の予定価格は18万円台とのこと。大容量バッテリーでYPJ-Cよりもパワーがあるドライブユニットを採用しているので、現時点の状態でも割り切って買う人はいるだろう。しかし、アシストの味付けをBenelliに近づければ評価は高まるだろう。 スペック フレーム:アルミニウム素材 重量:約21.3kg ドライブユニット:BAFANG M400 250w バッテリー:36V/10.6Ah 航続距離 1/3/5:103/52/42km 充電時間:約5時間 メインコンポーネント:シマノ・Acera 1×9速 ブレーキ:TEKTRO機械式ディスクブレーキ   Rise-M27.5 Rizeシリーズの中でE-MTBに入るのがRize-M27.5。E-MTBには様々なタイプがあるが、Rize-M27.5は本格的なオフロード走行よりは街乗りやサイクリング、林道などを走るタイプに入るだろう。 ドライブユニットはRize-C700と同じくBAFANG M400。日本ではBenelliのE-MTB「TAGETE」などに搭載している。Rize-C700と同じくコントロールパネルはメーター類を統一したタイプで必要十分の機能は持っている。 Rize-M27.5は20万円台前半を予定しているらしい。しかし、同じドライブユニットを搭載したE-MTB「Benelli TAGETE」が238,000円(税抜き)で購入できるため、競争力が無い。Benelli TAGETEはワンクラス上のサスペンション(SR SUNTOUR XCR)に、油圧ディスクブレーキ、Benelli専用マッピングを搭載したドライブユニットを搭載している。Rize-M27.5は油圧ディスクブレーキよりも効きがそれなりの機械式ディスクブレーキ、Benelliと比べるとツメが甘いアシストマッピングを搭載している。この状態なら20万円以下でないと競争力は無いだろう。 スペック フレーム:アルミニウム素材 フロントサスペンション:SR SUNTOUR XCM 重量:約23.6kg ドライブユニット:BAFANG M400 250w バッテリー:36V/10.6Ah 航続距離 1/3/5:93/47/38km 充電時間:約5時間 メインコンポーネント:シマノ・SLX 1×11速 ブレーキ:TEKTRO機械式ディスクブレーキ  

自転車用冬用ウェア「ウインドブレークジャケット」の違いを解説(Pearl Izumi・Saito Import編)

暑さ対策では自転車ウェアを使用しなくてもある程度対策できる。しかし、防寒対策を行うのなら自転車ウェアを使用するのがベストだろう。 自転車の防寒対策の1つにウインドブレーク素材を採用したサイクルウェアがある。風が当たる前方部分は防風透湿の裏起毛生地を使用し、風を入れず保温効果を求めている。一方、背中は通気性があるジャージ素材を採用し汗で蒸れにくい作りとなっている。 このような自転車ウェアは高価な物が多いが、安価な冬用サイクルウェアも登場しており安価に体験できる。筆者は、最初はSaitoImportブランドのウインドブレークジャケットを購入したあと、パールイズミのウインドブレークジャケットを購入した。 高いウインドブレークジャケットと安いウインドブレークジャケットは何が違うのだろうか。今回比較するのは、SaitoImportのウインドブレークジャケット(約4,000円)とパールイズミのウインドブレークジャケット(約16,000円)。SaitoImportのウインドブレークジャケットは気温の対応表記は無い。パールイズミは物によって対応気温が書いており、筆者が購入したのは5度対応のウインドブレークジャケットだ。ウインドブレークジャケットの価格差はどのような所が違うのかまとめてみる。 ウインドブレーク素材・縫製の違い パールイズミ・Saitoimportの両方のウインドブレークジャケットは、前方に防風素材を採用している。しかし触ってみると質感は違うのがわかる。防風素材の部分を触るとSaitoimportは少しゴワゴワしているのだ。一方でパールイズミの場合、Saitoimportと比較するとゴワゴワしていないため、自然な着心地となっている。また、実際に両方のウインドブレークジャケットを触ってみると縫製の違いがわかる。SaitoImportは必要十分の縫製となっているが、パールイズミは細かい所まで作りが良いのだ。 防風部分の範囲の違い ウインドブレークジャケットは、風が当たる前面は風が入らない。しかし全部の生地をウインドブレーク素材にすると蒸れてしまう。そのため、一般的にウインドブレークジャケットは汗で蒸れにくくするため、背中の一部分に通気性が良い素材を採用している。 3500-BL:ウィンドブレークジャケット から引用 パールイズミのウインドブレークジャケットは、対応する気温によって防風素材の部分と通気性がある部分の範囲に違いがあるようだ。筆者が購入した気温5度対応の、パールイズミのウインドブレークジャケットは、背中の一部が通気性がある素材を採用する一方、腕部分は防風素材を採用することで防寒性と通気性を両立した。 Saitoimportは触ってみる限りでは、背中の殆どが通気性がある素材を採用している。パールイズミの商品で言うのなら、10度対応のウインドブレークライトに近いと思われる。 サイズの多さ Saitoimportに限らず、安価なサイクルウェアは売れ線以外のサイズはラインナップされていない。パールイズミの場合は、2サイズワイド対応やトールサイズもラインナップしている。サイズが合わないで困っている人にはパールイズミのウインドブレークジャケットを買うのがベストだろう。 ウインドブレークジャケットの価格の差は確実にある 防風素材の範囲の差、サイズの多さ、縫製の差を見る限り、ウインドブレークジャケットの価格の差はあるだろう。個人的にはできるだけ冬装備に関しては、ある程度良い物を買うのがベストだが、安くてもいいのでウインドブレークジャケットは購入したほうがいいだろう。  

スキー場でスノーダウンヒル「雪ちゃり スノーパーク」が登場!

マウンテンバイクよりも太いタイヤを装着したファットバイク。登場時は雪の上や砂浜など、従来の自転車では走れなかった場所も走れる自転車として注目された。日本でも、ファットバイクでスキー場を走るイベントや、雪道でサイクリングツアーを行っている会社がある。 その中でも、長野県飯山市にある戸狩高原スキー場では、指定された日に借り切って、ファットバイクやマウンテンバイクで雪道を下る「雪ちゃりナイター」を行っていたことで知られている。筆者も2017年に雪ちゃりナイター・エキサイティングダウンヒルツアーに参加したことがあり、迫力があるスノーダウンヒルを体験した。 https://www.cyclorider.com/archives/17743 そして、2018-2019シーズンでは、「雪ちゃりゲレンデ専用コース」をオープンし、いつでも楽しめるようにするようだ。 戸狩高原スキー場 雪ちゃりスノーパークとは? https://www.youtube.com/watch?v=0zMYHqOoHZM 雪ちゃりスノーパークは、オリオンゲレンデがメインで行われる。ファットバイク持ち込み用のパーク利用料(リフト代含む)は2時間コースで2,500円。6時間コースで4,800円となる。マウンテンバイクやファットバイクを持ってない人向けに、ファットバイクのレンタルも行うようだ。こちらは2時間コースで2,500円。6時間コースで5,000円となる。(どちらも大人料金。子供料金もあるので気になる人は確認。) いきなりファットバイクでダウンヒルを行うのに躊躇する人は、1時間の雪ちゃり体験コースがある。こちらはファットバイクレンタル・パーク使用料込で2,000円(子供料金は1,500円)と低価格で体験可能だ。利用時間AM10:00~PM4:00まで。 また、家族で楽しみたい人向けにスノーストライダー(2時間 1,000円)やキッズ用ファットバイク、歩きを楽しみたい人にスノーシュー(2時間まで1,000円 2時間以上2,000円)のレンタルもあり、様々なスノーアクティビティを楽しめる。 宿泊施設は低価格で泊まれるゲストハウス 星の宿や日本初のかまくらホテルがある。公共交通機関も北陸新幹線やJR飯山線に、飯山駅からシャトルバスがあるためクルマが無くても楽しめるようだ。 雪ちゃりスノーパーク ファットバイクで雪ゲレンデを走る