デイリーアーカイブ Jan 19, 2025

走行性能と折りたたみを両立した「大径ホイール折りたたみ自転車」を解説

小さく折り畳めることで、一般的な自転車よりも持ち運びがしやすい折り畳み自転車。多くの折り畳み自転車は、折り畳みサイズを小さくするために小径ホイールを採用しているが、一部では24インチや26インチといった、大径ホイールを採用した折り畳み自転車がある。利点は小径ホイールよりも段差に強く、安定して運転できる事。欠点は折り畳みサイズが大きい事だ。 そんな大径ホイール折り畳み自転車はマイナーな存在だ。折り畳み自転車の世界は、コンパクトに折りたたんで使うのを重視する傾向がある。また、一般的なスポーツ自転車は車輪を外して袋に入れる輪行ができるため、大径ホイール折り畳み自転車の需要が少ないのもあるだろう。そんな状況でも日本で売られているモデルを紹介する。 24インチ横折れタイプ Tern・Node C8 20インチ折り畳み自転車「Tern Link」シリーズをそのまま大きくしたようなモデルがTern Node C8。泥除けを装備した街乗り仕様の折り畳み自転車だ。一般的な大径ホイール折り畳み自転車とは違い、ハンドルポストも折れるため、比較的コンパクトに折りたためる。大径ホイールでもできるだけコンパクトに折り畳みたい人に向いている。 FBL jointアルミフレーム/スチールフォーク Vブレーキ 46T(前)Shimano, CS-HG31, 11-34T,8-speed(後ろ) Schwalbe Impac Big Pac, 507, 24×2.00 F/V(タイヤ) 折り畳みサイズ:W86×H84×D39cm 重量:14.0kg 26インチ横折れタイプ Dahon・Espresso D24 武田産業・シナネンサイクルが取り扱っているDahon Espresso D24は、日本で売られているDahonの中で唯一の大径ホイール折り畳み自転車。ZOOM製フロントサスペンションを採用しマウンテンバイク風味をもたせている。D4DSTEM搭載し、折り畳み時には奥行きを極限までフラットにすることを実現。 XA Seriesアルミフレーム/ZOOM, Hydraulic Damping, Lockoutサスペンションフォーク Vブレーキ 28/38/48T(前)13-32T,8-speed(後ろ) Kenda 26"*2.0" (50-559) Black E/V(タイヤ) 折り畳みサイズ:W98×H108×D38cm 重量:15.1kg Tern・Joe C21 Tern唯一の26インチ折り畳み自転車。DAHON Espressoとは違い、跨ぎやすいフレーム形状や、サスペンションが無いフロントフォークを採用。そのため重量も比較的軽い。 FBL joint アルミフレーム/ハイテンスチールフォーク Vブレーキ 28/38/48T(前)14-28T,7-speed(後ろ) Schwalbe Impac Big Pac, 26×1.75...

MTB・グラベルロードなどのホイールのインチアップ/インチダウンについて解説

一部のスポーツ自転車では、ホイール径を変更することで、走りの特性を変えられる物がある。ホイールをインチアップ・インチダウン化させて、走行特性を変えられる物と言えばグラベルロードが有名だが、それ以外の車種でも行える自転車もある。 26インチ→700Cインチアップ化(マウンテンバイク) 26インチマウンテンバイクが主流だった時代、マウンテンバイクで街乗りやサイクリングをする時は、幅の細いスリックタイヤにするのが一般的だった。 しかし、幅の細いスリックタイヤにすると、同時に車輪の径が小さくなる問題があった。そのため、マウンテンバイクに700Cの車輪を装着して700C化を行う人がいた。700C化MTBの利点は、スリックタイヤよりも細くて軽量なロードバイク/クロスバイク用タイヤが装着できることと、26インチに変更しオフロード走行が両立できること。700Cのインチアップ化に関しては、クリアランスが大きいMTBフレームに、幅の細いオンロード用タイヤを装備するため、干渉の問題は無かったようだ。 出典:http://www.louisgarneausports.com/07bike/dw-1.htm この方法は、一般的にはユーザーがカスタマイズするのが一般的だった。しかし、写真のルイガノ・DWのように、700Cのホイールを標準装備し、あとから26インチMTBホイールを購入して、オンロードとオフロードの両方を楽しめる自転車も存在した。 26インチMTBに27.5インチ(650B)ホイールでインチアップ化 MTBのホイールが取り回しは良いが走破性が低い26インチと、取り回しは悪いが走破性が高い29インチの2極化だった時に、その中間と言える27.5インチが登場した。登場時は部品選択が少なかったため、26インチMTBに27.5インチのホイールを入れてインチアップ化する事例があった。 マウンテンバイクを26型から650B(27.5)にインチアップ!(ぶろぐであさひ):https://blog.cb-asahi.co.jp/maintenance/97/ 2016年当時、主流だった26インチマウンテンバイクを、容易に27.5インチ(650B)マウンテンバイク化できる利点があった。しかし、インチアップ化によりフレームとの接触の危険性があるなどの問題があり、27.5インチマウンテンバイクが主流になると、見なくなったカスタマイズだ。 グラベルロードで27.5インチ(650B)⇔700Cホイールを両立する https://www.youtube.com/watch?v=HzROZqxZz_Y グラベルロードでは、27.5インチ(650B)と700Cホイールを両立できる車体が増えている。27.5インチ(650B)ホイールが搭載できる利点は、700Cよりも太いタイヤが装着でき、ホイールの直径が大きくなりすぎないため、ハンドリングが良好という利点がある。注意点としてはGT GRADEのように700Cホイールしか対応できないグラベルロードや、Cannondale SLATEのように650Bホイールしか対応できないグラベルロードがあるので、購入前には確認したほうが良いだろう。  

神奈川県藤沢市と駐輪場シェアサービス「みんちゅう SHARE-LIN」が協定を締結

アイキューソフィア株式会社は、2019 年3月28日、スマートフォン等を利用して、空いている土地・スペースを誰でも貸し借りできる駐輪場シェアサービス「みんちゅうSHARE-LIN」の運用を、神奈川県藤沢市と連携して開始する協定を締結した。 交通の利便性が高く、都心や横浜への通勤・通学圏としても発展してきた藤沢市。通勤通学等で自転車が多く利用され、藤沢市も、通常の駐輪場に加えて公道に路上駐輪場を100台以上整備するなど、積極的な取り組みを行ってきた。そのような中で「みんちゅうSHARE-LIN」と提携することにより、藤沢駅の駅前を中心に小規模分散型の駐輪場を増やすことで、更に自転車の活用をしやすい街づくりを実現できると期待し、今回の提携に至ったとのこと。 「みんちゅうSHARE-LIN」はわずかな時間から空いている土地・スペースを誰もが貸し出すことができ、誰もが借りることのできる駐輪場のシェアサービス。スマートフォンアプリ(Android 版・iOS 版)、WEBから貸し出し、利用予約の全てを行うことが可能だ。「みんちゅうSHARE-LIN」の活用で、駅周辺のわずかな土地や店舗の空きスペースを駐輪場にすることができ、駅前店舗を利用する際などの短時間駐輪で必要とされる小規模分散型駐輪場の確保が可能となるとのこと。商業施設等の駐輪禁止にしている場所や、店舗前の小さな空きスペースを駐輪場として貸し出すことで、新たな駐輪スペースの確保ができるようだ。 今回は藤沢駅周辺にて開設し運営を行い、管理面に関しては、アイキューソフィアが駐輪場の看板設置、放置自転車の処分、トラブル対応を行い、藤沢市は実施区域内の提携駐輪場で不正駐輪が発生した場合に、市の交通安全巡視員による不正駐輪に対する警告、移動、保管作業を実施する。 利用の流れは、駐輪スペース貸し出し希望者が、駐輪場所や利用可能日時、利用料金等の情報を「みんちゅうSHARE-LIN」に登録を行い、駐輪スペース利用希望者が、利用したい場所や日時に利用可能なスペースを「みんちゅうSHARE-LIN」で検索し、予約登録(駐輪料金は予約時に支払い)する。 .今後は実施区域にて「みんちゅう SHARE-LIN」による駐輪場を順次開設し、藤沢駅南北で200台分の駐輪場の拡充を目指していくとのこと。また、サイクリングロードとの連携等、観光地としても人気の高い藤沢の地で広く「みんちゅうSHARE-LIN」を活用していただける取り組みを展開したいとのことだ。 みんちゅう SHARE-LIN:https://www.min-chu.jp