デイリーアーカイブ Nov 1, 2024

衰退しつつあるオートバイ界から自転車やE-Bikeが学ぶことはあるか?

8月19日はバイクの日として、各地でオートバイに関するイベントが行われている。オートバイ業界は2020年までに国内販売台数100万台を掲げているが、ここ数年間の販売台数が30万台という現状では絶望的とも言えるだろう。 オートバイが売れない理由 オートバイが売れない理由を一言で上げるとするのなら「実用性」が無いからだ。例えば高校生が大型オートバイに乗れた70年代のバイクブームでは、大型オートバイで通学できた高校があったり、マスコミに原稿やフィルムを届けるプレスライダーが存在したため、大型オートバイは実用性も兼ねていた。 https://www.cyclorider.com/archives/10266   当初はスズキのハスラー90を使って仕事をしたが、高速が使えなければ仕事にならないので、すぐに二輪免許を取った。今の大型二輪免許である。それを会社に伝えると、社有車を使えと言われた。バイクはホンダCB500FOURだった。「こんなデカイのに乗れるのか?」と不安が先に立った。この大きさとパワーがなけりゃ仕事にならないと先輩に諭され、結局、そのCB500FOURがボクの専用車になった。 社旗をはためかせ走るプレスライダー/バイク全盛期’80年代回想コラム・プレスライダー編から その共同通信社で、今でいうバイク便のような連中が居りました。記者やカメラマンからの連絡で、写真フィルムや記事を現場で受け取って新聞社まで届けるプロの運び屋です。 その彼らのバイクの多くが、このCB500Fでした。新聞社の旗を着け、旭風防に新聞社のステッカーと通行証を貼ったバイクはなかなか精悍でかっこいいものでした。当時は各新聞社にありましたが今はどうでしょうか。 もちろん新聞社のバイクはCB500F以外もいろいろあったはずですが覚えているのはこのCB500FとゼッツーといわれたカワサキのZ750F(又は750RS)だけです。 http://www.kiwi-us.com/~geifuu/ClogCB500F01.htmから 今の物価にして新車価格120万円オーバーのCB500FOURや、同じ新車価格150万円を超える750RS/Z750FOURといった業務用に高価なオートバイ使う時代はこないだろう。 そんな風に実用性で使われることもあったオートバイだが、安全性が低い、購入時のコストと比べて効果が少なくコストパフォーマンスが悪いため、実用用途で使うユーザーが減少。125CCスクーターの販売台数は堅調だが、日本国内の殆どのオートバイメーカーは、オートバイ≒趣味の乗り物を売りにして販売している。 趣味の乗り物という危険性 オートバイ≒趣味の乗り物とアピールするのは危険な事でもある。趣味というのはあっても無くても良い物で、現代社会のように面白い物が沢山ある場合、高額な趣味は手を出しにくい。また、ふとした事でやめてしまう場合もある。そして、趣味用の乗り物でも趣味性だけでなく実用性も持っていないといけないのだ。 良い例がサイドカーと乗馬だ。かつては乗用や商用、軍事用と幅広く使われたサイドカーは、4輪自動車の普及により一気に衰退。現在は趣味用の乗り物として、市販改造車が細々と販売する状態だ。乗馬も自動車が普及するまではサイドカーと同じく幅広く愛用されていたが、今では趣味用で細々とした状況だ。また、趣味性を追求しすぎると市場規模が一気に縮小し冷え切ってしまう問題もある。 オートバイは復活するか? オートバイ業界は、様々な手を使う事で注目を集めようと躍起になっている。例えば2019年に行われた東京モーターサイクルショーは過去最高の入場者数と大成功とも言われている。しかし、実際のオートバイの販売台数は冷え切っており、モーターサイクルショーの活気がセールスに結びついていないという話もある。これは自動車でも言えており、チューニングカーイベント「東京オートサロン」でも同様で、販促にならない状況とのことだ。 参考:WeBike-入場者14万7,000人で過去最高を記録!「東京モーターサイクルショー」次の課題とは 参考:東洋経済ONLINE-オートサロン活況でも決定的に足りない要素 筆者はプロダクトを見る場合、大まかに4つのジャンルに分けて見ることにしている。 安全性:その商品を使用した際の危険性はないか 実用性:その商品を使わなければならない絶対的な理由はあるか 社会性:社会に対して好意的な印象を与える力があるか 新規参入性:誰でも参入でき、市場が活性化するか これに該当していないと、今後の流れが大まかに予想することができる。オートバイに関しては、安全性は非常に低く、実用性もスクーターを除けばあまり高くない。社会性に関しても、第1次バイクブームで問題になり、第2次バイクブームで止めを刺したため、改善は難しい。新規参入も既存メーカーの力が非常に強いため、市場活性化は期待できないだろう。 趣味の乗り物は全部E-Bikeに流れてしまうか 趣味の自動車やオートバイは時代の流れにより、作ることが非常に難しい状況となっている。例えばスポーツカーは他社との共同開発や、乗用車ベースの物しかないのが実情だ。筆者は、自動車、オートバイ、自転車といった趣味の乗り物は、E-Bikeに流れてしまうのではないかと思っている。それはE-Bikeには安全性・実用性・社会性・新規参入性の全てが持っているからだ。 1つ目の安全性は、E-Bikeはペダルを踏んだ時にしかモーターアシストがかからないため、運転手の意思に反して暴走する事が無い。自動車やオートバイに関しては乗り手の意思に反して暴走する事例があり、どうしても危険性が高くなる。また、E-Bikeはモーターアシストは24km/hまで、アシスト比率は10km/h以下で1対2。10km/hから24km/hまでは1対2から0までの線形逓減と規定し、速度を下げることで誰でも乗れるようにすることで、安全性を向上させることに成功した。一部では、E-Bike/電動アシスト自転車のアシスト比やスピードを上げる論調があるが、筆者は反対だ。安易な規制緩和は第1次バイクブームのような事故の多発を引き起こし、レベルの低下と衰退を引き起こす危険があるからだ。 実用性(その商品を使わなければならない絶対的な理由はあるか)に関しても、E-Bikeはスポーツカーやオートバイよりも高い。クロスバイクタイプのE-Bike「E-クロスバイク」なら、荷台と泥除けを装着すれば、日常用途にも使用できる。また、従来の自転車よりも楽に移動できるため、体力がない人でも運転できるため、幅広いユーザーに使うことができる。社会性(社会に対して好意的な印象を与える力があるか)に関しても、自転車の発展型であるE-Bikeは強い。 最後に新規参入性(誰でも参入でき、市場が活性化するか)。E-Bikeは従来の自転車よりも法律による規制は厳しいが、自動車やオートバイよりも緩いため、参入は比較的行いやすい。日本では歴史が浅いE-Bikeだが、既に様々な企業が新しい発想のE-Bikeを打ち出している。特にE-カーゴトライクの「STROKE CARGO TRIKE T4」は、プロトタイプながら趣味性と実用性を高い次元で両立したE-Bikeとして注目されている。自動車とオートバイに関しては、機構が非常に複雑で、開発費が膨大になるのと様々な法規制がある。また、サービス体制の構築に関しての問題もあるため、中小企業の参入や挑戦的なプロダクトを作るのは難しいだろう。 自転車が自動車やオートバイから学ぶのは、安全性・実用性・社会性をいかに維持できるか 自転車が自動車やオートバイから学ぶのは、安全性・実用性・社会性をいかに維持できるかだろう。自動車やオートバイでは、既に安全性・実用性・社会性の3つが維持できなくなりつつあるため規制が厳しくなっている。そして、これらの規制はさらにいび敷くなるだろう。自転車に関しては規制が緩いのが現状だが安心できない。自動車を使わないで移動を行う「MaaS」の提唱は移動の考えを根本から覆す物で、「MaaS」が主流になったら自転車も安心できないだろう。

2020年モデル注目のクロスバイクまとめ

ディスクブレーキロードバイクがブームになっているが、クロスバイクでも、その流れが来そうな2020年モデルのクロスバイク。また、E-Bikeブームで、クロスバイクのE-Bikeも増えている。この記事では2020年モデルのクロスバイク、クロスバイクタイプのE-Bike「E-クロスバイク」の中でも、注目のモデルを紹介する。 Cannnondale Quick4 キャノンデールのクロスバイク「Quick」シリーズの中で異色なのがQuick4。フロントシングルに、リアワイドギアを採用したクロスバイクだ。コンポーネントはMicroShift ADVENTという、アドベンチャーバイクやマウンテンバイク用のコンポーネント。8速・9速とギア段数を減らし、耐久性や精度を向上させたコンポーネント。 TREK FXシリーズ TREKのクロスバイクでは定番モデルと言えるのがFXシリーズ。2020年モデルでは全車ディスクブレーキを搭載。リムが痛みにくい、油圧ディスクブレーキ化が簡単、ディスクブレーキ用ホイールが選べる等様々な利点がある。35ミリ幅のタイヤを装着し、マルチに使うことができるFXシリーズにとっては良いモデルチェンジだ。 GIANT Escape RX Disc ロードバイク風の走りを持ち、クロスバイクの機能を合わせたスピードクロスバイク「Escape RX」シリーズ唯一のディスクブレーキモデルがEscape RX Disc。油圧ディスクブレーキはフラットマウントタイプとなっているので、幅広いディスクブレーキ本体が装着可能。フロントギアは46-30Tのダブルクランクを採用し、低速、中速での走行が多いクロスバイクにとって扱いやすい仕様だ。 Escape R Drop(ドロップバークロスバイク) GIANTの定番クロスバイク「Escape R3」をドロップハンドルに交換したのがEscape R Drop。ドロップハンドルを装備しただけでなく、ギア比の変更やフレームのトップチューブ長を短くし、ドロップハンドルに適正化を行っている。7万円を切る価格は、初心者向けロードバイクの代わりにもなるだろう。 https://www.cyclorider.com/archives/32050   Liv Escape RX-E+(E-クロスバイク) 女性専用のE-Bike(E-クロスバイク)として登場したLiv Escape RX-E+。GIANT Escape RX-E+の3サイズに加え、Liv Escape RX-E+の1サイズと合計4サイズと展開し、GIANTがE-Bikeに力を入れているかわかるだろう。 MERIDA(E-Bike) 2020年モデルはひと足早くE-Bikeを発表したMERIDA。E-クロスバイクの中でも、MERIDAはドイツで売れているトレッキングバイクのE-Bike版「E-トレッキングバイク」が登場し、一般層の獲得を行おうとしている。 ePASSPORTシリーズ(E-トレッキングバイク) クロスバイクにスタンド、泥除け、ライト、サークルロック、荷台等を装着し、従来のクロスバイクよりも多目的に使用できるトレッキングバイク。日本では輪行が難しい、車体が重いため普及しないタイプだが、E-トレッキングバイクの登場で変わる可能性がある。車体重量の重さによる走行感のスポイルは電動アシストにより軽快に走行することで、デメリットは無くなる。輪行に関しては自転車宅配便の活用で解決するしかないだろう。 MERIDA ePASSPORT TK 600 EQはママチャリ並みに跨ぎやすいフレームを採用し、老若男女乗車できるE-トレッキングバイク。ePASSPORT 400 EQは立体的なフレームと、ダウンチューブと一体化したバッテリーを装着し、低重心を実現した。 オートバイやクルマでは、長距離走行を安楽に楽しく走行できるグランドツーリングカー(長距離旅行車)があるが、ePASSPORTシリーズがグランドツーリングE-Bikeになるか Miyata 日本のE-Bikeブランドとして注目されるようになったMiyata。2020年モデルではフルサスペンションE-MTB、E-グラベルロード、E-クロスバイクを投入し、独走しようと意気込んでいる。 CRUISE 6180/5080(E-クロスバイク) 「E-クロスバイク」の中でも早期に投入したミヤタ・クルーズ。2020年モデルでは20万円を切る「CRUSE 5080」と、立体的なフレームを採用した「CRUISE 6180」が登場。初代クルーズに装着されていたユニット「SHIMANO・STEPS E8080」よりも、最大トルクを下げたユニットを搭載。どんな走りをするか気になる所だ。 関連記事 https://www.cyclorider.com/archives/31547 https://www.cyclorider.com/archives/31563 https://www.cyclorider.com/archives/31559

【全国版】E-Bike/電動アシスト自転車がレンタルできるレンタサイクル一覧

電気のパワーで脚力をアシストしてくれる電動アシスト自転車が観光地で注目されている。従来の自転車よりも楽に移動できるため、観光を楽しむ余裕が増えるので、徒歩よりも効率よく移動できるのだ。さらに最近では、電動アシスト自転車よりも爽快で高速で走れるE-Bikeのレンタサイクルも登場している。このページでは電動アシスト自転車とE-Bikeの違い、全国にある電動アシスト自転車・E-Bikeのレンタサイクルを紹介する。 レンタサイクルは、レンタサイクル会社の都合によって情報が変わる可能性が非常に大きいため、ご自身の責任において利用してください。   電動アシスト自転車とE-Bikeの違い 電動アシスト自転車の世界で、注目されているのが「E-Bike」だ。E-Bikeは、従来の電動アシスト自転車よりも、軽快に走行できるドライブユニットを搭載し、スポーツサイクル並の走りを実現している。 電動アシスト自転車は、発進の出だしや力は強い一方で、スポーツサイクルのように軽快にスピードを出すのが難しい問題がある。一方、E-Bikeは発進や出だしの力は電動アシスト自転車よりも抑えているが、従来の電動アシスト自転車で問題だった中速以上でのアシストを向上させることで、スポーツサイクルのような軽快感がある走りを実現した。クルマで言うのならライトバンとスポーツカーぐらいの違いがあるだろう。 一般の人にとってややこしいのが電動アシスト自転車とE-Bikeが見分けにくい事。マウンテンバイクやクロスバイクのような電動アシスト自転車や、ママチャリのようなE-Bikeがあるからだ。シクロライダーでは、電動アシスト自転車とE-Bikeの違いはアシストユニットで決めている。アシストユニットはクルマで言う所のエンジンで、走りの特性を決める重要な部分の1つだ。このページでは、発進の出だしや低速での力強さを重視したママチャリ用のユニットを搭載したモデルを「電動アシスト自転車」。中・高速域でもアシストし軽快感を重視し長距離サイクリングを楽しめるモデルを「E-Bike」と分けている。 北海道:E-Bikeあり 中札内農村休暇村フェーリエンドルフ:E-Bike E-MTBはミヤタ・リッジランナーがレンタルできる。 じゃらんで詳細を見る 場所: 北海道河西郡中札内村南常盤東4線285中札内農村休暇村フェーリエンドルフ 車種:ミヤタ・リッジランナー(E-MTB) 料金:一日:¥6,000 知床 サイクリングサポート:E-Bike E-フォールディングバイクのTern Vektronが借りることが可能。ウトロ地区内は配送料無料。一部エリアは有料で配送可能。営業期間は夏季4月下旬~11月上旬、冬季2月上旬~3月下旬のため注意。 http://www.shiretokocycling.com/ja/ 場所: 北海道斜里郡斜里町ウトロ東96 車種:Tern Vektron(E-フォールディングバイク) 料金: 一日(日没まで) :¥6,000 2時間、半日(6時間)プラン、レンタル日時追加プランもあり。 ホワイトアイル:E-Bike・電動アシスト自転車 BESVブランドのE-Bikeとヤマハブランドの電動アシスト自転車がレンタル可能。 http://www.niseko-weiss.co.jp/e-bike/e-biketop.html 場所: 公式サイト参照 車種: E-Bike:BESV PSA1(E-ミニベロ) 電動アシスト自転車:ヤマハ 料金: 一日:¥4,500 その他にも、2時間、1泊2日プランなどももあり。 サイクルショップナカムラ:E-Bike GIANTブランドのE-Bike「Escape RX-E+」がレンタル可能。事前予約を行うと1週間以上の長期利用で割引を受けられる。 http://www.csnakasp.com/rental/ 場所:北海道札幌市中央区南4条西1丁目1-2 第87松井ビル1F 車種:GIANT Escape RX-E+ 料金:1日¥10,800 サイクルガレージPAZ:E-Bike 一部地域でレンタル配送・乗捨ても可能(有料) http://rentacycle.cg-paz.com/ 場所:北海道釧路市中島町1-2ロジェ中島2号1F 車種: E-クロスバイク:Miyata CRUISE、GIANT Escape RX-E+ E-MTB:Miyata RidgeRunnner 料金:1日(4時間以上):¥8,000 とかっちゃレンタサイクル:E-Bike・電動アシスト自転車 http://www.machicen.com/bicycle/ 場所:北海道帯広市西2条南12丁目 帯広駅バスターミナル「おびくる」内エコバスセンターりくる 車種: E-クロスバイク:Yamaha YPJ-C 電動アシスト自転車:ママチャリタイプ、クロスバイクタイプ 料金:1時間:¥200~300 トコトコサイクリング:電動アシスト自転車 返却場所や時間の変更の対処可能な事も。レンタルできる電動アシスト自転車には、子供乗せ電動アシスト自転車がある。 http://www.art-box.co.jp/rental.html 場所:北海道空知郡中富良野町西1線北14号北星山アートボックス 車種: 電動アシスト自転車:ブリヂストン・リアルストリーム、 子供乗せ電動アシスト自転車:ブリヂストン・Bikke 料金:1日(4時間以上):¥5,000 深川観光案内所:電動アシスト自転車 ママチャリ型の電動アシスト自転車のみの取り扱い。 https://www.city.fukagawa.lg.jp/kankou/pages2/ji2lpo0000003dd8.html 場所:深川駅構内 深川観光協会 車種: 電動アシスト自転車 料金:1日:¥1,000 ニセコグリーンバイク:電動アシスト自転車 http://www.niseko-ta.jp/rental/ 場所:JRニセコ駅内 観光案内所 車種:電動アシスト自転車 料金:8時間:¥3,240 ぐるっとまっかりレンタサイクル:電動アシスト自転車 https://www.makkari-kanko.jp/bicycle-rental/ 場所:虻田郡真狩村字光8番地3 車種:電動アシスト自転車 料金:1日:¥500 青森県 弘南鉄道 https://konantetsudo.jp/2019/05/14/rental-cycle2019/ 朝6時から貸出可能。電動アシスト自転車のみ。冬季期間中はレンタル不可。 ...