デイリーアーカイブ Oct 27, 2024

Broseがeバイクにサイバーセキュリティを標準装備 – 革新的な脅威対策技術で安全性向上

ドイツのBrose eBike Systemsは2月28日、2024年に発売予定の新型48Vシステムに高度なサイバーセキュリティ機能を標準装備すると発表した。自動車分野で実績のあるCYRES Consultingと共同で、ハッキングや不正な改造から守る堅牢な概念を開発した。 新システムの心臓部であるDrive³ Peakモーターと、バッテリー、コントロールユニット間の通信には最新の暗号化技術が用いられる。これにより不正なアクセスやチューニングを効果的に防げるという。交換部品の組み込みも容易になる。 Broseのフロリアン・ザック氏は「eバイクへの不正アクセスが増えており、システムのサイバーセキュリティが重要課題となっていた。今回の対策で誤作動のリスクを最小化し、メーカーや販売店の不安を解消できる」と説明した。 主な対策は、ソフトウェアを使ったモーター・チューニングの防止だ。これがeバイクの大きな安全問題となっていた。コンポーネント間の通信の保護により、全体の安定性も大幅に向上する。さらに、不適切な修理ツールの使用もブロックされる。 自動車分野で実績のあるCYRESと協業した理由は、同社の高い基準をeバイクに転用するためだ。開発には約6カ月を要したが、革新的でクルマ並みのセキュリティ水準を達成できた。 CYRES のヤン・ピーター・フォン・フニウス氏は「Broseのサイバーセキュリティへの先見性は非常に高く評価できる。我々コンサルタントにとっても有意義なプロジェクトとなった」と振り返った。 Broseは安全性だけでなく、サイバーセキュリティもeバイクの重要な付加価値と位置づけている。ハイレベルなセキュリティ対策の標準化は、Broseがリーダーシップを発揮する点でもユニークな取り組みといえるだろう。 関連リンク Home (brose-ebike.com)

石川の名所巡る義援金ツアー ジャイアント、サイクリングで被災地支援

自転車メーカー大手ジャイアントが能登半島地震の復興支援を目的とした2日間のサイクリングツアーを企画、石川県内の名所を巡るコースで3月30、31日に開催する。 ツアーは被災の少なかった金沢市以南のエリアを巡るコースで、1日目は金沢城公園を出発し、源義経ゆかりの「安宅の関」、那谷寺、きばがた公園などを経由。約88kmを走り、白山市で宿泊する。 2日目は白山比咩神社を参拝後、手取川の綿ケ滝へ。「手取キャニオンロード」を通り金沢に戻り、にし茶屋街を散策してゴール地点へ向かう約67kmのコースとなる。 参加費は5万4000円(シングルルーム)で、宿泊代、食事代、サイクリングガイド2名、補給食・飲料の提供、サポートカー運行が含まれる。レンタルサイクルの準備や前泊後泊のホテル手配も可能だという。同社は今回のツアー売上金額から経費を除いた全額を日本赤十字社の義援金として寄付するという。 定員は15名で、最少催行人数は10名。18歳以上の健康なサイクリストが対象で、自転車のブランドは不問。集合は3月30日午前7時半~8時の間に金沢城北市民運動公園駐車場とされている。サイクリングガイドとサポートカーがツアーを支え、飲食の補給や手荷物の運搬、メカニックサポートを行う。 同社は過去にも被災地復興支援のサイクリングツアーを企画しており、サイクリングを通じて被災地に寄り添い、思い入れを込めて企画したと説明している。 関連リンク 「石川応援サイクリングガイドツアー」を開催 - News (giant.co.jp)

スコットスポーツ、軽量モーターを搭載した新型電動マウンテンバイク「Voltage eRIDE」を海外で発表

スイスの自転車メーカー、スコットスポーツは最新の電動マウンテンバイク(e-MTB)「Voltage eRIDE」を発表した。新型の「Voltage eRIDE」は軽量なミッドモーター「TQ HPR50」を搭載し、6つのバージョンがラインナップされている。 https://youtu.be/Ll6skVI4iVQ?list=TLGGef-3NXywbRwxMTAzMjAyNA 「Voltage eRIDE」シリーズは、前160mm、後155mmのフルサスペンションセットアップを備えている。海外で発売されたモデルは「eRIDE 900 SL」「eRIDE 900 Tuned」「Contessa Voltage eRIDE 900」「Voltage eRIDE 910」「eRIDE 920」「Contessa Voltage eRIDE 910」の6機種だ。 モーターは、最大トルク50Nmで時速25km(EU仕様)または20マイル(33km/h・米国仕様)までの走行が可能なTQ-HPR50ドライブユニットを搭載。重量1.8kgのミッドドライブユニットには360Whのバッテリーが組み合わされ、オプションの160Whの拡張バッテリーも用意されている(「900 SL」は標準装備)。 スマートフォンアプリ「TQ」でパワー出力を調整でき、ハンドルリモコンによる運転中の操作も可能。トップチューブに装備された液晶ディスプレイでバッテリー残量、走行速度、残距離などが確認できる。 https://youtu.be/j0dhgQRCRhc?list=TLGGCa9gYLG8MToxMTAzMjAyNA サスペンションは安価な「920」と「Contessa 900」がMarzocchi、Foxで前後150/155mm、その他のモデルはFox製の前後160/155mmストロークとなる。変速機とディスクブレーキはグレードにより、SRAMまたはシマノ製が採用される。 タイヤはMaxxisだが、モデルによりタイプが異なる。車体重量は最軽量の「900 SL」が約17.9kgと軽量化が図られている。 米国、英国、オランダなどで販売され、価格は下位の「eRIDE 920」が6,599ドル(約85万円)からとなる。一方、最上位の「900 SL」は12,999ドル(約170万円)。スコットジャパンの公式Webサイトによると、現在、日本国内投入に向けて企画開発を行っているとのことだ。 関連リンク THE ALL NEW VOLTAGE eRIDE|株式会社スコットジャパン(公式ホームページ) (scott-japan.com)